病姫無双 十字旗と共に 5
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雪蓮が言った約束の日

雪蓮「さぁ、行くわよ」

兵「でっ伝令!」

冥琳「何だ?」

兵「北方に賊が・・・数およそ2万はいるかと・・・」

冥琳「二万だと!?まずいぞ、雪蓮」

雪蓮「ええ、こっちは出せて・・・5千よ」

祭「二倍以上じゃな・・・冥琳、策はあるか?」

冥琳「相手がただの賊なのが救いね・・・穏、アナタは何かあるかしら?」

穏「そうですねぇ〜、賊を確認した近くに何かありましたか〜?」

兵「はっ!近くには出城が・・・ソレと森が・・・」

穏「そうですか〜・・・冥琳様、穏は火計をお勧めしますが・・・」

冥琳「そうだな・・・雪蓮、それでいいか?」

雪蓮「ええ、いいわよ・・・行くわよ」

『御意』

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冥琳「斥候より報告だ・・・賊はあそこに見える出城に篭っているようだが・・・祭殿、兵の準備はよろしいですか?」

祭「おう、いつでもいけるぞ。一刀、おぬしはどうじゃ?」

一刀「こっちもモウスグ終わるよ「北郷様」ほらね」

部隊長「大盾隊、戟隊、騎馬隊すべて準備完了しました」

一刀「ご苦労様」

部隊長「はっ!」

冥琳「一刀、どうゆうつもりだ?」

一刀「え?」

冥琳「私はお前に部隊を集めても良いとは言っていないのだがな」

一刀「えっと・・・それは・・・」

雪蓮「まぁまぁ、冥琳おちついて・・・一刀の隊は元々私が預かっていた兵なのよ」

冥琳「なんだと!?では、何か?お前は呉の新鋭隊を一刀に預けたというのか?」

雪蓮「ええ、そうよ・・・いけないかしら?」

冥琳「いけないもなにも一刀の武は認めるが個々の武が優れてるだけでは将は務まらぬのだぞ」

雪蓮「わかってるわよ・・・祭」

祭「なんですかな?策殿」

雪蓮「この戦、一刀を先鋒にするわ・・・いいわね」

祭「ほぉ・・・なにやらお考えがあるようですじゃな・・・あい、わかりもうした」

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一刀「大盾隊!皆を守れ!」

『おう!』

一刀「戟隊!仲間の負担を和らげよ!」

『はっ!』

一刀「騎馬隊!蹂躙せよ!」

『御意!』

一刀「コレより賊2万に対して実践訓練を行う!皆、奮起せよ!」

『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお』

一刀「駆け足!抜刀!・・・・行け!」

『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』

祭「我らも一刀に負けてはおれんぞ!我らの力みせつけるのじゃ!」

『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお』

雪蓮「凄いわね」

冥琳「何を言っている、こんな物まだまだだろう?」

雪蓮「そうじゃないわよ・・・・みて」

冥琳「ん?」

二人が見る戦場の一つに北郷戟隊の一人が賊5人と戦っていた

賊「はぁぁ!」

兵「ふっ!」

賊「ぐはぁ!」

賊2「死ねやぁぁ!」

賊2「ぐげっ」

雪蓮「ほんと凄いわ」

冥琳「う・・・うむ、しかし彼らは元は新鋭隊、このようなこと造作も無いはずでは?」

雪蓮「そうなんだけどね・・・・ねぇ、一刀」

一刀「ん?どうかしたか?」

雪蓮「ちょっとね・・・どうやったらあんな兵ができるの?」

一刀「どうやったらって・・・長所を伸ばすことしかしていないが?」

冥琳「本当にそれだけか?」

一刀「そうだよ「北郷様」どうした?」

雪蓮「ソノコは?」

兵「私は北郷暗部隊の一人です・・・北郷様、準備完了しました」

一刀「そうか・・・祭さんに連絡をしなきゃな・・・伝令!」

騎馬兵「はっ!」

一刀「祭さんに伝えて、出城に火矢をって」

騎馬兵「はっ!」

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祭「いくら倒してもきりがないのぉ」

兵「伝令!」

祭「なんじゃ?」

兵「はっ!北郷様より伝令が「伝えよ」はっ!準備は整った、出城に火矢を・・・とのことです」

祭「出城にか?・・・ふむ、食料でも焼くのかのぉ・・・わかった」

兵「失礼します」

祭「冥琳や穏から何も連絡が来ぬが・・・・まぁいい」

祭「わしの兵たちよ!機は熟した!やつらに業火を差し向けるのじゃ!」

賊は祭の言葉を耳にして、われ先にと出城に入っていく・・・

そこに弓隊による火矢が次々と出城に突き刺さる

祭「なんじゃ、燃えもしないではないか・・・誰じゃコンナ策を思いついたのは!?」

一刀「俺だよ、祭さん」

祭「一刀がか?おぬしの言ったとおりにアソコに火矢を打ち込んだのだがな・・・・一向に燃える気配がないぞ?どうなっておるのじゃ」

一刀「燃えてるよ・・・ここからじゃぁみえないだけ」

祭「火が出ておらぬのに燃えてるとな・・・・ふむ」

兵「北郷様・・・指示通りに入り口に・・・」

一刀「わかった・・・全軍引き上げるぞ!」

祭「なんでじゃ?」

一刀「いいから、いいから」

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賊サイド

賊頭「ん?あいつら逃げていくのか・・・・そうかそうか、やっぱり俺たちに恐れをなしていったか・・・良し!おまえらあんな弱いやつらが俺たちには向かうとどうなるかってことを教えてやんな」

賊たち「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

賊頭「ん?おい、やけに暗いな・・・誰か火をつけろ」

賊「へっへい!」

賊の一人は火をともすために火打石で火花を・・・・散らした

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冥琳「一刀!どうゆうつもりだ!撤退など」

雪蓮「そうよ、一刀。あいつらを野放しにできないのはあなたもわかってるでしょ!?」

祭「どうしてじゃ?一刀」

穏「一刀さんは一刀さんなりに考えが『ボンッ!』な・・・なんですか〜?」

雪蓮「見て!出城が燃えているわ!」

祭「なんと・・・しかしあの勢い・・・火矢でそれほど燃えるかのぉ?」

冥琳「一刀・・・なにかしたの?」

一刀「ちょっとね・・・・」

彼(彼女)の目の前で赤く燃えあがる出城

その炎は天高く、近づくこともままならぬような熱気を放ちながら

すべてを灰に変えていった・・・

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孫権サイド

孫権「思春、姉様たちはどこにいるのかしら?」

甘寧「はっ!おそらくあのあたりでは・・・・あれは!」

孫権「あれは・・・賊!それにあの旗は」

甘寧「はい、雪蓮様のものかと・・・他に周や黄もありますが・・・」

孫権「なんだ!あの十字の旗は・・・」

甘寧「おそらくアレが・・・・」

孫権「天の御使いというやつの旗か・・・・」

 

説明
呉の話どんなのだったっけ?
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コメント
孫呉に火計は付物ですが、また派手に爆発させましたな・・・何をやらかしたのやら^^;(深緑)
ワクワク(readman )
キャハハハハハ・・・・・(七夜)
続きが楽しみ(;´Д`)ハァハァ・・・(みっちー)
粉塵爆発、又はガスやアルコールなどに引火して爆発したか?火薬は使ってないみたいだし。(東方武神)
粉塵爆発か?(btbam)
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