真・恋姫†無双〜赤龍伝〜第13話「転生 赤斗orセキト?」
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真・恋姫†無双〜赤龍伝〜第13話「転生 赤斗orセキト?」

 

 

 

セキト(うーーん。もう朝か)

 

目を覚まして、思いっきり身体を伸ばした。

 

セキト(ん、何でこんな所で寝ていたんだろ?)

 

気がつくとそこは平原の上だった。

 

セキトは訳が分からなかった。

 

セキト(確か、冥琳に起こされて)

 

とりあえず思い出せる所まで思い出してみる事にした。

 

セキト(そうだ、中庭で火蓮さんと戦ったんだ)

 

何とか思い出せる所まで思い出す事ができた。

 

セキト(でも、何でこんな所に………城はどこだろう?………あれ?)

 

改めて回りを見回していると、ある違和感に気がついた。

 

視線がいつもより低くなっているように思えた。

 

そして、自分の歩き方もおかしい事に気がつく。

 

何故だか四つん這いのような格好で歩いているのだ。

 

セキト(……どうなっているんだ?)

 

不思議に思い、自分の手の平を見た。

 

しかし、そこにあったのは見慣れた自分の手の平ではなく“肉球”だった。

 

セキト(なんじゃこりゃーーーーーーーーっ!!)

 

昔の刑事ドラマの有名なシーンを思い出してしまった。

 

手の平だけでなく、身体全体を確認する。

 

やはり、そこにあったのは自分の身体ではなく、毛むくじゃらな身体だった。

 

セキト(これって、犬かーーーーーーーっ!?)

 

ようやく自分の姿が犬になっている事に気がついた。

 

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セキト(一体全体どうなっているんだ?)

 

落ち着きなく同じ場所をぐるぐる回っていた。

 

セキト(………もしかして、火蓮さんとの戦いで僕は死んで、犬に生まれ変わったのか?…でも、犬って前世の記憶を覚えているのか?……う〜〜〜〜〜ん)

 

色々考えてみたものの、考えはまとまらず、逆に段々混乱していった。

 

?「あっ、セキト、見つけたのです!!」

 

セキト(!!)

 

急に名前を呼ばれて、驚いて身体が固まってしまった。

 

?「セキト、こんな所にいたのですか。探しましたぞ」

 

やって来たのは、大きなセントバーナードを引き連れた、緑色の髪の小動物的な雰囲気を持つ少女だった。

 

セキト(何で僕の名前を?……まさか、生まれ変わっても名前はセキトなのか!?)

 

緑色の髪の少女「そんなに吠えて、どうしたのですか?」

 

どうやら犬になってしまったセキトの声は、この少女には分からないようだった

 

緑色の髪の少女「恋殿も心配していましたし、さぁ行きますぞ」

 

セキト(えっ! ちょ、ちょっと…待って)

 

セキトは少女に抱きかかえられて、何処かに連れて行かれた。

 

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緑色の髪の少女「恋殿ーー! セキトを見つけて参りましたぞ」

 

恋「…おかえり、ちんきゅ」

 

とある館まで連れてこられたセキトは、そこで身体に刺青を施した“恋”と呼ばれる少女と出会った。

 

ちんきゅ「セキト。恋殿はお前が戻って来ないから、とても心配していたのですよ」

 

そう言って“ちんきゅ”と呼ばれた少女は、抱きかかえていたセキトを下に降ろした。

 

セキト(この娘が……僕の飼い主なのかな?)

 

セキトは恋の事をじっと見つめた。

 

恋「……セキト、勝手にどこかに行っちゃ…ダメ」

 

恋はセキトを軽く叱った後、抱き上げて優しく抱きしめた。

 

セキト(…………)

 

もし今が人間の時なら、顔を真っ赤にしていただろ。

 

赤斗(この娘、良い匂いだな……)

 

犬になって今までに以上に鼻がきくようになっていた。

 

恋「……おかえり、セキト」

 

暫く抱きしめた後、恋はセキトを下に降ろす。そして、微笑みながら、セキトの頭を撫でてくれたのであった。

 

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その夜、セキトは中々眠れずにいた。

 

何故なら、セキトの横には恋が一緒に眠っていたからだった。

 

いくら姿が犬でも、一緒の寝床に可愛い女の子がいると思うと緊張して眠れない。

 

先程から別の寝床に移動しようとするも、恋がセキトの身体を離してくれない。

 

いくら腕を解こうとしても、どこにそんな力があるのか、恋の腕はびくとも動かなかったのである。

 

セキト(はぁー。これからどうなるんだろ)

 

移動するを諦めたセキトは、今後の事について考える事にした。

 

セキト(まさか…犬になるなんて夢にも思わなかったよな)

 

あれから、犬の姿にも慣れてきて、色々と試してみた。

 

始めに館の中にいた他の犬に話しかけてみたが、全然話が通じなかった。

 

セキト(考えてみたら、犬語なんて習った事ないもんな)

 

もちろん、恋やちんきゅに話しかけてみた。二人の言葉は分かるのだが、こちらの言葉は二人には通じなかった。

 

あと分かった事は、今いる時代は呉の皆がいる時代と変わらない。

 

そして、恋もどこぞの武将で、恋とは真名と言う事だった。

 

セキト(………呉の皆はどうしているかな? …もしかしたら、皆に会えるかな? ……でも、会っても僕だと分からないよね………)

 

そんな事を考えていくうちにセキトは、いつの間にか眠りについていた。

 

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――犬生活 二日目――

 

?「恋っ! 恋、何処にいるの? 恋っ!」

 

館に恋を呼ぶ声が響く。誰か尋ねてきたようだった。

 

セキト(…大きな声だな。誰だろ?)

 

バタンっ

 

ドアが開き、細い三つ編みの眼鏡の少女が部屋に入ってきた

 

眼鏡の少女「ここにも居ない」

 

部屋に恋がいない事を確認して、少女はセキトと目があった。

 

眼鏡の少女「セキト。あなたのご主人さまはどこに行ったの?」

 

少女をセキトの頭を撫でながら尋ねた。

 

セキト(さぁ、どこに行ったんだろう?)

 

どうやら、恋の知り合いのようだった。

 

眼鏡の少女「なんて、あなたに聞いてもダメよね。じゃあね、セキト」

 

そう言って少女は、部屋を出て行った。

 

セキト(皆、どこ行ったのかな? ……探しに行くか)

 

セキトも恋を探す為、部屋を出て行った。

 

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眼鏡の少女「こんな所にいたのね!!」

 

庭の方から、眼鏡の少女の声が聞こえたのでセキトも庭に向かった。

 

恋「………あっ、詠」

 

詠「あっ、詠じゃないわよ。居るんなら返事くらいしなさいよね」

 

恋「……皆にご飯あげてた」

 

庭には恋の他にもたくさんの犬たちが居て、恋からご飯を貰っていた。

 

恋「……あっ、セキト」

 

そこで恋はセキトに気がついた。

 

庭まで来たセキトも恋に近づいていった。

 

恋「おはよう、セキト。……やっと、起きた」

 

セキト(おはよう、恋)

 

詠「ちょっと、私の話を聞きなさいよね!!」

 

自分の事をすっかり忘れられていた詠が、セキトと恋の間に入ってきた。

 

恋「…ん?」

 

詠「まったく、もうー。……恋、黄巾の残党が街の外で暴れているのよ。すでに霞にも出て貰ったわ。あなたにも出て貰うわよ」

 

恋「……わかった」

 

セキト(……また、黄巾党……か)

 

犬になっても黄巾党に関わり合う事に不安を感じていると。

 

恋「じいぃぃぃぃぃぃ………」

 

いつの間にか、恋がセキトの顔を覗き込んでいた。

 

セキト(……な、何?)

 

恋「…セキト、大丈夫。……すぐ帰って、くる」

 

まるでセキトの不安が分かったかのように、恋は優しくセキトの頭を撫でる。

 

そして、黄巾党の残党狩りの為、詠と一緒に館を出ていった。

 

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セキト(うーーーん。遅いな)

 

外はもう日が暮れ始めていたが、黄巾党の残党狩りに出た恋はまだ戻らない。

 

セキトは、何度も何度も同じ場所を落ち着きなく、行ったり来たりしていた。

 

セキト(まさか、何かあったのかな?)

 

心配と不安で、ますます落ち着きがなくなっていく。

 

セキト(留守番で飼い主を待っている犬の気持ちは、こんな感じなのかな)

 

ちんきゅ「セキト、落ち着くです」

 

そんなセキトを見かねて、ちんきゅはセキトを抱え上げた。

 

ちんきゅ「ねねも留守番なんですから、一緒に恋殿を待つのです。恋殿なら心配いらないのです」

 

まだまだ子供?のちんきゅに励まされた。

 

セキト(……ちんきゅ)

 

ちんきゅは恋と一緒に行けなかったので、始めはずっとセキトや他の犬に愚痴を言っていた。

 

なのに、今は落ち着いて恋の帰りを待っている。

 

セキト(…………すごいな。こんな小さいのに)

 

素直にちんきゅの事を感心していた。

 

恋と一緒に行けなかった事について愚痴を言っていたが、恋を信頼している事は良く分かった。

 

そして、恋もちんきゅの事を信頼してた。二人の間には強い絆がある事は、たった二日の間でもセキトには分かった。

 

それが、羨ましく思った。

 

セキト(ん……、この匂い)

 

門から恋の良い匂いに気がつく。しかし、匂いはそれだけじゃなかった。

 

ちんきゅ「あっ、恋殿! お帰りなさいです」

 

セキトたちのもとに恋が姿を現した。

 

セキト(!!)

 

帰ったきた恋の姿を見て、セキトは驚いた。

 

恋の顔や身体には、返り血で汚れていたからだ。

 

こんな姿で帰ってくるなんて、セキトは予想だにしていなかった。

 

セキト(……鉄のような臭いは、血の臭いだったんだな。残党狩りに行ったのだら、返り血ぐらい当然、か)

 

恋「……ちんきゅ、ただいま」

 

恋が近づいてきても、セキトは呆然としていた。

 

恋「……セキト……元気…ない」

 

セキトの顔を心配そうに恋は覗き込む。

 

ちんきゅ「先程まで恋殿の事を待ちわびていたのに、セキト、どうしたのです?」

 

ちんきゅも心配そうに抱いているセキトを見る。

 

恋「……あっ」

 

ちんきゅ「どうしたのですか?」

 

恋「セキトが……怖がってる……」

 

自分の姿にセキトが怖がっていると分かった。

 

ちんきゅ「きっと返り血のせいなのです」

 

恋「………お風呂……入ってくる」

 

ちんきゅ「そうです。早く返り血を流してくるのがいいのですよ」

 

そう言って、ちんきゅはセキトを恋に手渡した。

 

セキト(…えっ! ちょっと待って!!)

 

コクンと首を縦に振り、恋はセキトをちんきゅから受け取り、お風呂場に向かった。

 

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セキト(ふぅー、酷い目(?)にあったな……)

 

あれからセキトは恋と一緒に、お風呂に入った。

 

入浴中、ずっと恋の裸を極力見ないようにしていたが、恋は無防備に近づいてくるので困る。

 

セキト(まぁ、犬が相手なのだから当然か)

 

そう思いながら戻って来た部屋で休んでいた。

 

恋「………セキト」

 

部屋に恋が入ってきた。

 

セキトも恋の姿を見て、身体を起こす。

 

今の恋に返り血など付いておらず、綺麗な姿だった。

 

恋「……良かった」

 

セキト(えっ?)

 

恋「……セキト、元気になった」

 

帰ってきて、すぐにセキトの様子に気がついた恋が安心したように笑う。

 

セキト(あっ、そうか……心配してくれてたんだ)

 

無表情とも思える恋の表情の変化にセキトは気がつく。

 

恋「……ただいま………セキト」

 

セキト(……おかえり、恋)

 

お互いに帰ってきた時に言えなかった言葉をここで口にした。

 

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――犬生活 三日目――

 

セキトは、一日中、恋と一緒に過ごしていた。

 

ご飯を食べて、昼寝をして、散歩もした。

 

時折、詠がやってきて、何やら恋を叱っていたようだったが、何事もなく一日が終わる。

 

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――犬生活 四日目――

 

今日もセキトは、恋と一緒にご飯を食べて、昼寝をして、散歩をした。

 

最初は犬になってどうしようかと思ったが、平和に過ぎていく時間を感じて、こんな生活もいいな等と思い始めていた。

 

そして、また夜がやってきて、何事もなく一日が終わる。

 

いや、終わるはずだった。

 

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その夜、セキトは何故だか寝付けなかった。

 

恋と一緒に眠る事には、何とか慣れる事が出来たはずなのに、何故だか眠れない。

 

セキト(うーーーん。何だろ? この感じ……)

 

恋「……セキト…どうしたの?」

 

セキト(ごめん。起こしちゃったね)

 

セキトの様子がおかしい事に、恋が気がついた。

 

恋「…眠れない?」

 

首を可愛く傾げて、恋は尋ねてくる。

 

セキト(何だか眠れないんだよね)

 

言葉が通じないと分かっていても、つい答えてしまう。

 

恋「……散歩」

 

セキト(えっ?)

 

恋「…散歩……行こう」

 

恋のいきなりの提案。でも、それを断る理由などなかった。

 

セキト(そうだね、行こう)

 

セキトと恋の二人(?)は、夜の庭を散歩する事にした。

 

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月の光に照らされて、二人は歩いていた。

 

恋「…………」

 

セキト(…………)

 

歩く二人は無言。

 

静かな夜。

 

皆が眠りついて、起きているのは二人だけなのではないかと勘違いしてしまいそうだった。

 

風で草木が揺れる。

 

セキト(…!?)

 

その時、セキトは気がついた。

 

その風に乗って、何者かの匂いがした事に。

 

恋「…!」

 

どうやら、恋も何者かが潜んでいる事に気がついたようだった。

 

恋「………誰?」

 

茂みに向かって、恋が声をかける。

 

ガサガサと音を立てて、武器を持った男たちが姿を現した。

 

男@「気がつかれたぞ。どうするんだよ」

 

男A「どうするも何も、殺るに決まってるだろ」

 

男B「奴は武器を持ってねぇ。殺るなら今だぜ」

 

男たちは恋を狙ってきたようだ。

 

セキト(眠れなったのは、虫の知らせだったのかな……)

 

男たちは武器を構えながら、ジリジリと近づいてくる。

 

恋「……セキト」

 

後ろに下がるよう、恋はセキトに促した。

 

セキト(恋……)

 

男B「死ねぇーーっ!!」

 

一人の男が恋に斬りかかった。

 

恋はなんなく躱すが、すぐ様、残りの男たちも斬りかかる。

 

男@「はぁぁーーーっ!」

 

男A「おりゃぁぁ!!」

 

恋「……ッ!」

 

男たちの流れるような連続攻撃を何とか躱した。

 

セキト(恋っ!!)

 

男@「どうだ、俺たちの三連星亜竜苦は!」

 

男A「いつまでも躱せると思うなよ」

 

男B「さぁ、もう一度食らえ!」

 

男たちは、まるで某アニメの敵ロボットが使うような技を、再び繰り出した。

 

男B「きぇぇぇぇぇっ!」

 

男A「おりゃ、おりゃぁぁ!!」

 

恋「…ッ」

 

恋は最初の二人の攻撃を躱したが、男たちの計算なのか、それとも偶然か、恋が二人目の攻撃を躱した時には、三人目の攻撃を躱す事ができない姿勢になっていた。

 

男@「もらったーーーーーーっ!!」

 

セキト(恋っ!!!)

 

ガブ

 

気がついた時には、セキトは恋を助ける為に男の手首に咬みついていた。

 

男@「いってぇぇぇぇぇっ!! このくそ犬が!!」

 

咬みつかれた男は、セキトを振り払い、セキトの腹部を斬りつけた。

 

セキト(ぐぅっ!!)

 

ドサっ、と音を立てて、セキトの身体は地面に落ちた。

 

恋「セキト!!」

 

斬られたセキトのもとに恋が駆け寄り、セキトの身体を抱き起した。

 

セキト(…恋……無事だ…ね…よ……かっ…た……)

 

セキトは身体を動かす事が出来なった。斬られた箇所からは血が溢れ出ている。

 

血が出ていくのだから、物理的には身体は軽くなるはずなのに、ドンドンとセキトの身体は重くなっていった。

 

セキト(…やばい…な、……意識が…も…う……)

 

そこでセキトの意識はなくなってしまった。

 

恋「……セキト!?」

 

男A「何やってるんだよ!」

 

男@「あのくそ犬が俺の事を咬みついたんだよっ!!」

 

男B「揉めてる場合か! 次で終わらせるぞ」

 

恋「…………………」

 

男たちは三度目の三連星亜竜苦を繰り出した。

 

しかし、男たちは間もなく物を言わない肉塊に変わるだろう。

 

恋こと、呂奉先の手によって。

 

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赤斗「はっ!」

 

ガバッと勢いよく赤斗は身体を起こした。

 

心臓はドキドキと早鐘を打っているようだった。

 

赤斗「はぁ、はぁ、ここは?」

 

辺りを見回す。見覚えのある部屋。ここは赤斗が呉に来てから使っている懐かしい部屋だった。

 

赤斗「今までのは…………夢!?」

 

夢にしてはリアリティがあり過ぎるように思った。

 

赤斗「……恋はあれからどうなったんだろ………無事だといいけど」

 

その時、部屋のドアが開かれ、藍里が入ってきた。

 

藍里「……赤斗…さ、ま」

 

赤斗「やあ……藍里、おはよう。…元気?」

 

部屋に入ってきた藍里は、赤斗の姿を見て固まった。

 

そんな藍里を見て、赤斗は間抜けな挨拶をしてしまった。

 

藍里「赤斗様っ!!」

 

藍里は赤斗に飛びついた。

 

赤斗「ちょっと、藍里どうしたの?」

 

急に飛びつかれて、赤斗は驚いた。

 

藍里「どうしたの?じゃないですよ。あれから赤斗様は五日間も眠っていたんですよ!!」

 

赤斗「…あれから?」

 

藍里「えっと、火蓮様と戦ってからです」

 

躊躇いがちに藍里は答える。

 

赤斗「そうか、火蓮さんとの戦いから、五日もたったんだ……」

 

藍里「あの……赤斗様……?」

 

赤斗「ん、何?」

 

藍里「あの時の事……憶え……いえ、何でもありません。私、蓮華様たちに知らせてきますね」

 

そう言って藍里は部屋を出て行った。

 

火蓮との戦いの時“狂神”を発動した事を憶えているかと、藍里は聞けなかった。

 

赤斗「藍里、行っちゃった。………やっぱり、夢だったんだよね?………恋」

 

部屋を出て行く藍里を見送った赤斗は、改めて夢の事を、恋の事を思い出すのであった。

 

 

 

つづく

 

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〜あとがき〜

 

 

呂です。読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

真・恋姫†無双〜赤龍伝〜に出てくるオリジナルキャラクターの紹介

 

オリジナルキャラクター@『風見赤斗』

 

姓 :風見(かざみ)

名 :赤斗(せきと)

字 :なし

真名:なし

武器:武器:花天と月影……二振りの日本刀(小太刀)。赤色の柄で赤銅の鞘に納まっているのが“花天”で、黒色の柄で黒塗りの鞘に納まっているのが“月影”。

 

本編主人公の少年。

この外史では“北郷一刀”が主人公ではありません。

火蓮によって保護され“江東の赤龍”という異名を付けられる。

古武術を学んでおり、その奥義を使えば恋姫の世界の武将とも闘えることができる。

学んでいる流派には、『全ての奥義を極めしとき、その身に龍の力が宿る。』という伝承がある。

奥義には“疾風”“浮葉”“流水”“月空”“烈火”“絶影”“龍鱗”“狂神”などがある。

今回は何故か犬の“セキト”になって、恋と一緒に暮らす。赤斗は恋が呂布である事に気がついていない。

 

能力値:統率?・武力4・知力4・政治?・魅力?

 

 

 

オリジナルキャラクターA『孫堅』

 

姓 :孫

名 :堅

字 :文台

真名:火蓮(かれん)

武器:南海覇王……やや長めの刀身を持つ、両刃の直刀。派手な装飾はないものの、孫家伝統の宝刀。

 

孫策(雪蓮)たちの母親。

身長173a。腰まで伸びる燃えるような赤い髪の持ち主。

血を見ると雪蓮以上に興奮してしまう。

この外史“赤龍伝”では孫堅は死んでいない。

 

能力値:統率5・武力5・知力3・政治4・魅力5

 

 

 

オリジナルキャラクターB『諸葛瑾』

 

姓 :諸葛

名 :瑾

字 :子瑜

真名:藍里(あいり)

武器:不明

 

諸葛亮(朱里)の姉。

諸葛亮(朱里)とは違い、長身で胸も大きい女性。髪は金髪でポニーテール。

温厚で気配りのできる性格で、面倒見も良い。赤斗の世話役として補佐につく。

一時は、自分たちとは違う考え方や知識を持つ赤斗に恐怖心を持っていた。

政治、軍事、外交と様々な仕事をこなすが、朱里には僅かに及ばない。

 

能力値:統率3・武力1・知力4・政治4・魅力4

 

※能力値は「5」が最高だが、呂布の武力と劉備の魅力は「6」で規格外。

説明
〜赤龍伝〜第13話「転生 赤斗orセキト?」は、真・恋姫†無双の二次創作の作品です。
基本的に呉√にそっては行きますが、主人公も含めてオリジナルキャラクターが出てきます。
未熟なため文章におかしな部分が多々あるとは思いますが、長い目で見てくださると助かります。
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コメント
夢で済むなら良いのですが、実際セキトがこんな結末になぞならんで欲しい;(深緑)
あ〜やっぱり名前からこのネタあると思ったwwwww(スターダスト)
犬になってみたいかも(かんがるーO)
ん、ここは?俺の体がセキトに!?・・・・・・・・・っていつものことかW(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
夢かアアアwww(btbam)
やっぱり犬の方にもいきましたか…これはこれで面白いですw(kyou)
犬の方のセキトーーーーーー!!(FALANDIA)
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