狩人†無双 ご |
「愛紗ちゃ〜〜ん!」
狩り場に桃香様のであろう声が響く。
狩り場では静かにするように申し上げたのに・・・。
「お姉ちゃん!狩り場では大声を出すなって愛紗に言われてるのだ!」
うん、私はうれしいぞ。
桃香様にきちんと言ってくれる鈴々をとっても嬉しく思う。
ただ、声の大きさを考えてくれ・・・・・・。
「はぁ」
気がつくとため息をついていた。
本来ならすぐにでも桃香様の許へと駆けつけたいがドドブランゴがこちらを睨んでいた。
いや、正確には絽望殿を睨んでいた。
おそらく、絽望殿が一人で立ち回っていた時に絽望殿を危険な対象だと認識したのだろう。
絽望殿は崖の方へと走りだす。
その動きを見て私は反対側の方へと走る。
ドドブランゴは当然のように絽望殿を追った。
絽望殿との一対一ならいいが今は私がいる。
こちらは警戒していない!
私は飛龍刀【朱】を鞘から抜きドドブランゴに迫る。
太刀の間合いに入った瞬間、走り込む勢いを利用し飛龍刀【朱】を振り下ろす。
「グオォッ!?」
予想外の方向からの攻撃だったのかドドブランゴは短く声をあげて怯む。
その間に突き、振り上げ、最後になぎ払いをして距離をとる。
ドドブランゴは攻撃した私の方を見る。
その瞬間に私はドドブランゴの向こうに輝くモノを確かに見た。
金と銀に輝くそれを。
それは一体、何なのか。
「ガァアアアア!?」
私の疑問に答えるかのようにドドブランゴの声が辺りに響いた。
ドドブランゴは攻撃をした私の方を見ていたので絽望殿の存在を忘れていたのだ。
モンスターは人間ほど知能が高いわけではない。
なので、どう動くのは本能のままなのだ。
攻撃されたから危険。
危険の原因を確かめる。
と言った条件反射で私を見たのだろう。
その隙に絽望殿が攻撃する手はずなのだ。
打ち合わせはしていないがある程度のハンターならすぐに分かることだ。
「はあああああ!!!」
絽望殿の勇ましい声が狩り場に響く。
ドドブランゴが邪魔で勇姿を見ることが出来ない。
よし!
ドドブランゴ、貴様消す。
私は本気でドドブランゴを睨み付けた。
すごい・・・。
私は感嘆していた。
愛紗ちゃんに遅れて鈴々ちゃんと一緒にエリア8にやってきた。
愛紗ちゃんを大きな声で呼んだけど返事がなかったからとっても心配した。
愛紗ちゃんに限って無いとは思うけど、一瞬だけ最悪の可能性が頭を過ぎる。
絽望さんと2人だけで仲良く狩りをしているのではないか、と。
エリア8のひらけた所からドドブランゴの声が聞こえたとき、急いでひらけた所に向かった。
最初にドドブランゴが怯んでいるのが見えた。
すぐ側に飛龍刀【朱】を構えている愛紗ちゃんがいた。
私は、また大きな声を出しそうになったけど、鈴々ちゃんに言われたのを思い出して止まる。
愛紗ちゃんを目で追っているとドドブランゴを挟んで反対側に輝くものを見た。
そちらに目を向けるとリオソウルUを纏っている絽望さんがいた。
そして、手には双剣が握られていた。
金と銀の双剣。
太陽の光を反射し輝く。
あまりにも圧倒的な存在感。
双剣から感じられる雰囲気がそう感じさせていた。
高貴でありながら荒々しく、他のモノを引きつけない。
どんな名工の武器でもあれには及ばないだろう。
言うなれば『王』。
他者を寄せ付けず圧倒的な存在。
私は絽望さんと双剣に心を奪われていた。
鈴々は今、すっごく興奮しているのだ!
お兄ちゃんの攻撃はとっても上手いのだ。
鈴々はハンマーだから難しいことは考えないで思いっきり当てればいいのだ。
だけど、お兄ちゃんはドドブランゴの動きを見ながらそれに合わせて完璧に双剣を振るっているのだ。
ハンマーや大剣なんかは武器がすっごく重いからあんな動きは出来ないのだ。
愛紗の使っている太刀でも難しそうなのだ。
あと、お兄ちゃんが使っている武器もすごいのだ。
なんだか、こう・・・ズババッって感じたのだ。
良く分かんないけどお兄ちゃんが使っている双剣を見たときにズババッってなったのだ!
お兄ちゃんの動きにドドブランゴは怒り状態になっているのだ。
愛紗も攻めにくそうしているのだ。
それでもお兄ちゃんはドドブランゴの隙を攻撃しているのだ。
鈴々も負けないけど、同じ動きは無理なのだ。
今、鈴々とお姉ちゃんが出て行っても邪魔なのだ。
エリア8は狭いからたくさんで動くとすごくやりずらそうなのだ。
だから、鈴々とお姉ちゃんは愛紗とお兄ちゃんの邪魔にならないけどいつでも飛び出せる場所にいるのだ。
お兄ちゃんがすっごいのは本当みたいなのだ。
他の双剣使いは見たことがないけどお兄ちゃんはたぶん、一番なのだ!
ドドブランゴが飛び上がり別のエリアに移動する。
「これはエリア6かな・・・?」
俺はペイントボールの臭いの方向を頭の中にある雪山の地図と照らし合わせながら呟く。
武器――ゲキリュウノツガイを背中に戻す。
この武器は俺のじいちゃんから貰った武器だった。
まだ、俺の両親がいたころに貰ったのだ。
『一刀。大切な人を守れる強い男になりなさい。武も心も強い人間になりなさい。優しく誰にでも手を差し伸べられるような人間になりなさい』
じいちゃんが俺に言った言葉は今でも覚えている。
普段は豪快なじいちゃんがこの時だけは真剣な表情をしていた。
じいちゃんは狩りに行ったきり行方不明になっている。
ギルドからは何の情報も得られなかった。
何度、聞きに行っても『お教えすることは出来ません』としか答えないのだ。
ギルドは力のないハンターが力量に合わないモンスターに挑まないように情報を制限することがある。
じいちゃんはかなり強いハンターだった。
あきらからに引退すべき年齢だったが関係なしに色々な狩り場へと出かけていた。
たぶん、じいちゃんは強力なモンスターに挑みにいったのだろう。
だから、俺はじいちゃんの挑んだモンスターと渡り合えるように日々、鍛練を行ってきた。
「関羽――」
俺は振り返った瞬間に固まった。
関羽が盤若の形相で立っていたのだ。
俺は、また何かをやらかしてしまったのか!?
「絽望殿、早く参りましょう」
後ろに居た劉備と張飛は、互いに抱きしめ合って震えていた。
『懺悔室』
あれ?愛紗の原型が分からなくなってきた…(汗
間違っては……いないはず。
鈴々の視点は難しいですね。
必然的に鈴々視点は少なくなるかもしれません。
次回は愛紗さんの全力がみれるはずです。
次回がいつになるかは分かりませんが……。
それではここまで見て下さった皆様に多大なる感謝を!!
説明 | ||
思いつきと勢いのみの作品です。 計画性は零なのであしからず。 では、どぞ↓ |
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2256 | 2013 | 16 |
コメント | ||
>>2828さん ドドブランゴ戦で最低でも一回は使いますww(イタズラ小僧) 乱舞マダーww(2828) >>ポチさん 桃香ですからwwドドブランゴには同情しますw桃香と鈴々の武器は次回には登場する予定です。(イタズラ小僧) 桃香にとって、最悪の状況ってソレですか…。一刀を見る為の視界を塞いだから消す!とか考えてる愛紗といい、そんなの相手に狩られるドドブランゴが哀れ…ホ 鈴々と桃香の武器に期待しつつ、続きを期待しています。(ポチ) >>よーぜふさん 一刀が雪山一帯で最強たる由縁ですw愛紗さんは突っ走りますww(イタズラ小僧) あらためて考えるとドドブラにゲキリュウとかどんなけ強いんでしょう?w あと愛紗さん落ち着いて!?(よーぜふ) |
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