仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双×三国志 最終話
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最終話  破壊者の終わり

 

 

北郷軍は洛陽に近く、まだ白装束の手の届いていない陳留に留まっていた。

 

一刀「それで数は……」

斥候A「はい。確認出来ただけでも、50万以上です」

華琳「50万……」

翠「それだけの兵士を一体どうやって…」

秋山「簡単な話だ。あいつらは別の場所から送られてる人形だ」

蒲公英「人形?」

秋山「お前達、あいつらが普通の人間とは違うと思わなかったか?」

桔梗「言われてみれば……」

紫苑「確かに普通の兵士とは反応も違いましたわね」

秋山「あいつらは人じゃない」

祭「ではなんだというのだ?」

秋山「お前達じゃ分からない単語だろうが、言うぞ。あいつらは人造人間だ」

一刀「人造人間……」

 

一刀だけがその言葉の意味を理解する。

 

一刀「つまりは作られた人間か」

思春「? 人間が作られる?」

秋山「今もっと簡単な言い方を思いついた。もっと簡単に言えばからくりで出来た人間だ」

真桜「からくり……ねぇ〜……」

秋山「まあ普通からくりでも誰かが動かす必要があるが、人造人間……あいつらは自分達で勝手に動く。

しかも見た目は人間そのものだ。皮膚も筋肉も人間と同じだと思え。

だが、奴らは人間じゃない」

凪「なぜそうだと?」

秋山「あいつらには生気がないからだ。どんなものでも魂は宿る。それが物でもな。だがあいつらに魂や生気というものは一切ない。

本当にただ操られだけの人形だ。容赦なく倒して良いぞ」

一刀「それは俺が言う台詞だろ」

秋山「まあな。俺も兵士達殲滅なら手伝えるが、左慈や于吉が出て来ても俺はあまり手伝えんぞ」

一刀「何故だ?」

秋山「あいつらが重要な人物だからだ。前に言ったはずだ。俺は重要な人物を殺すことは出来ない。それをしたら世界が消滅するってな……。だからあいつらとの決着はお前達でどうにかしてくれ」

一刀「最低でも左慈って奴は俺が倒してやるさ」

秋山「それとな…、あいつらは普通に攻撃しても死なないぞ。俺みたいにな……」

霞「それって勝てないんじゃ……」

秋山「ディケイドの力なら倒せる。だが、一刀が二人を倒せるとは少し考えがたいし、難しいだろう」

一刀「言うじゃないか」

秋山「左慈との戦いでかなり消耗するだろ。于吉の能力は未知数。だから俺はあいつが出てきたとき、あることだけをする」

麗羽「あること?」

秋山「あいつらの再生力をなくす。それくらいならしても構わんからな」

華琳「それは分かったけど、作戦はどうするの?」

一刀「作戦としては……」

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それから数日が経ち、北郷軍は洛陽前へと到着した。

洛陽の前には予想通り、白装束の兵士達がぞろぞろと並んでいた。

 

秋山「予想通りだ。それじゃあ手筈通り…」

一刀「ああ」

 

秋山は北郷軍の兵士達の前に立つ。

 

秋山「はーーーーーーーーーーー!」

 

掌を合わせて特大のエネルギー波を洛陽の城門目掛けて放った!

その特大のエネルギー波は城門前に居た白装束の兵達を全滅させた。

 

一刀「いくぞ!」

 

一刀はマシンディケイダーを走らせ、秋山もそれに並ぶ速さで走る!

二人についていく形で将達や騎馬隊は馬を走らせ、歩兵達も急いでその後を追った!

 

秋山「おら!」

 

秋山が城門を破壊する。

北郷軍全員が洛陽に入ると家の屋根から白装束の兵達数百名が北郷軍に向かって矢を放つが……。

 

秋山「ダーク、フィーーーールド!!」

 

秋山のダークフィールドによって矢の攻撃が無力化された。

白装束の兵達は接近戦に持ち込もうとし、一刀達に戦いを挑むが……。

 

北郷軍兵士F「させん!」

 

兵士達が将や一刀達を守ろうと必死に戦ってくれたのだ。

 

北郷軍兵士Q「北郷様! 我らのことは気にせず、お進み下さい!」

北郷軍兵士H「我らは好きであなた様に仕えているのです!」

北郷軍兵士T「北郷様!」

北郷軍兵士Y「北郷様!」

 

兵士達は一刀のためなら喜んで命を賭してくれる覚悟であった。

 

一刀「お前達……無理なことなのは分かってるが、あえて言うぞ!」

 

一刀はマシンディケイダーを走らせたまま、後ろに居る兵士達に向かって叫んだ。

 

一刀「皆、死ぬなよ!」

北郷軍兵士『応っ!』

 

全員が返事をしてくれた。

 

秋山「本当に良いやつらだな」

一刀「ああ……」

 

一刀達はそのまま玉座の間へと向かった。

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一刀達は玉座の間に入った。

そこには玉座に座り、足を組んでいた左慈とその横に立つ于吉、周りには白装束の兵が百人近く居た。

 

左慈「ようやく来たか」

于吉「だから言ったでしょう。北郷一刀なら来ると…」

左慈「ふん」

一刀「手前、そんなところに座って何様のつもりだ? この世界の王にでもなったつもりか?」

左慈「王よりも上の存在だな」

一刀「そうか……。で、手前らは一体どんな目的で俺を殺したいんだ?」

左慈「俺がお前を殺したい理由か? お前がこの外史を創ったからだ」

一刀「何? 俺がこの世界をやり直した事は知っているが、この世界は俺自身が創造したと言いたいのか?」

左慈「そうだ」

 

左慈は組んでいた足を直す。

 

左慈「説明してやろう。この世界は外史。正史の人間の考えから生まれた異世界というのが簡単だな。

そしてこの世界はお前の考えを元に創られた世界だ」

一刀「俺の考えで創られた世界……俺が何度もこの世界に来たのは、俺がこの世界から離れたくないと思っていたからなのか……」

左慈「この世界の人間は所詮は傀儡だ。創られた世界の人間だからな。

そしてこの俺もな……」

一刀「何?」

左慈「外史には必ずそれを見守る存在が生まれる」

一刀「それがお前達か」

左慈「ああ。だが俺はそれを嫌った。見守る存在といえど、俺と同じような考えはいる。

俺は考えた。その呪縛から逃れられる唯一の方法、それは貴様を殺す事だ。俺の手でな!」

 

左慈は椅子から降りて、立つ。

 

左慈「それにこれだけはいえる。お前が俺を倒してもこの世界はもう終わる」

一刀「何?」

左慈「この世界の物語は終わりを迎えているんだ。その終わりとはお前が死ぬことだ。

それに俺は保険をかけておいた。この世界の歪みの中心にあるものを仕込んでやった。お前はそれを阻止する事はできん。

そしてお前は一人で死ぬ事になる……。所詮、お前は一人だ。お前の旅も…終わりだ」

 

一刀は頭を伏せる。そして一刀は伏せながら答える。

 

一刀「いや、俺は一人じゃない」

 

一刀は顔を上げて答えた。

 

一刀「俺のせいでこの世界は何度も繰り返してきた。俺が皆と別れたくないという我が儘な考えで……。

物語が終わったら皆と会えないと思ってたからな。だがそれは違うんだ。

例えこの世界が終わっても……俺が死んでも俺は一人じゃない。俺の心には常に……」

 

一刀が自分の周りに居る将達を見て答えた。

 

一刀「仲間が居る! そして俺は……終わらない!」

左慈「貴様、何様のつもりだ!」

一刀「俺は……北郷一刀だ!」

 

一刀はディケイドライバーを腰につけ、ディケイドのカードを手に持つ。

 

一刀「変身!」

ディケイドライバー「カメンライド、ディケイド」

 

一刀は仮面ライダーディケイドに変身した。

そのディケイドは今までの激情態ではなくノーマルのディケイドであった。

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左慈「ふん、自らスペックを下げる変身をするとはな……」

一刀「今の俺はお前の知っているディケイドじゃないぞ」

左慈「ほざけ!」

 

左慈が一気にハイパークロックアップして、一刀に近づこうとするが……。

 

一刀「そこだ!」

 

一刀はクロックアップもしてないはずなのに、左慈の動きを見切ったかのようにソードモードにしたライドブッカーで左慈を斬った!

 

左慈「な、何!?」

一刀「言ったはずだ。今の俺はお前の知っているディケイドじゃないってな。今の俺はこの状態でもハイパークロックアップに充分対応できるぞ」

左慈「くそ! ならば、于吉!」

于吉「仕方ありませんね……」

 

于吉が前に出てきて、兵士達を操る。

 

于吉「あなたの力の源のお仲間を消してあげましょう。行きなさい!」

 

于吉は白装束の兵士達に将を攻撃するように言う。

 

華琳「来たわね」

雪蓮「こうなる事は計算済みよ」

秋山「やるぞ!」

 

秋山が先頭に立ち、白装束の兵達と戦い始めた。

 

一刀「……」

左慈「心配じゃないのか?」

一刀「全然。俺はあいつらを信じてるからな」

 

一刀と左慈は素手でぶつかり合う。

于吉は指示ばかりしていて、自分は何もしていない。

 

秋山「いい加減にしろ!」

 

秋山がいつの間にか于吉の後ろに回りこんで、回し蹴りを食らわす。

 

于吉「ぐわああああ!!」

 

于吉は将達の前に飛ばされる。

 

秋山「お前も張譲と一緒だな。自分で何もしないとはな……」

于吉「私が何もしない人間だと?」

秋山「ああ」

于吉「では私の力を見せてあげましょう!」

 

そういうと于吉の足元には魔方陣のようなものが形成され、于吉は呪文を唱える。

 

于吉「…………」

秋山「全員、于吉を止めろ!」

于吉「ライトニングブラスト!」

 

すると于吉の上に怪しい雲が突然現れ、その雲から雷が落ち、一刀以外の全員に直撃した。

 

秋山「大丈夫か!?」

于吉「あなたは平気なのですか?」

秋山「あれくらいなんともないわ。あいつらもな……」

于吉「え?」

 

秋山が于吉に倒れたはずの将達を見るように勧め、于吉は振り返ってみると、雷をくらったはずの将達が全員起き上がったのだ。

 

于吉「何!?」

愛紗「こんなもの……ご主人様の痛みに比べれば…」

凪「なんともない!」

于吉「愚かな…。あいつはこの世界に何度も戦乱を呼び起こした人間ですよ」

鈴々「…それでも……」

蓮華「私達は……」

小蓮「一刀が好きなの!」

風「好きな気持ちには偽りなんてありませんからね〜」

于吉「何という愚かなまでの……」

華琳「愚かじゃない!」

于吉「何をしようと私には……」

 

于吉が再び呪文を唱えようとしたが、何故か呪文を唱えることが出来ない。

 

于吉「…これは一体……」

秋山「ああ。お前の体に呪文封じのフィールドを張ったから、呪文なんて使えないぞ」

于吉「ですが…私は……」

凪、明命「「はああああああああ!!」」

愛紗「でええええええい!」

 

凪が最初に于吉にブローを入れ、明命が于吉の体を斬り、トドメに愛紗が于吉の体を一刀両断した。

 

于吉「ば、馬鹿な……。再生できない……」

秋山「最初に蹴った時に再生無効化の力を入れておいたことに気付かなかったとはな……」

于吉「なるほど……」

 

于吉の体は消滅した。

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一刀「うりゃあ!」

左慈「ぐわっ! ぬうん!」

一刀「ぬあっ!」

 

一刀と左慈は互いに傷つけながらも、攻撃を続けていた。

 

一刀「はあ……はあ……」

左慈「はあ…ふふふ」

一刀「まだ何かあるのか?」

左慈「そうだ」

 

左慈は白装束の服を脱ぎ捨てる。そして気を溜めるとその気は飛んでもないほどにまで膨れ上がる。

 

一刀「……」

左慈「これが本気の俺だ。勝ち目などないぞ」

一刀「どうかな」

 

一刀は手を広げる。一刀の手にはディケイドのパワーアップアイテム「ケータッチ」が現れる。

一刀はディケイドライバーを外し、その場所にケータッチをつける、

 

ケータッチ「ファイナルカメンライド、ディケイド」

 

仮面ライダーディケイドは仮面ライダーディケイドコンプリートフォームへとファイナルカメンライドした。

 

左慈「貴様がその姿になろうと関係ない!」

 

左慈は膨れ上がった力で一刀に向かってパンチを繰り出すが……。

 

一刀「!」

 

一刀はその強力になった拳を片手で受け止めた!

 

左慈「何!? ふん!」

 

左慈はもう片方の拳で一刀を攻撃するが、そちらも一刀の空いている手で防がれた。

 

左慈「はあ!」

 

左慈は両手が防がれているために足で蹴ろうとするが……。

 

一刀「うりぁあ!」

 

一刀はそれよりも先に左慈を蹴り飛ばしたのだ!

 

左慈「ぬあっ!」

 

左慈は後方に飛ばされる。

 

左慈「ぐぅ!」

 

左慈は起き上がろうとするとすでに一刀が近づいていた。

 

一刀「うらあっ!」

左慈「ぬはあっ!」

 

一刀は左慈を殴り飛ばした!

 

左慈「がはっ!」

 

左慈が再び起き上がろうとすると……。

 

ディケイドライバー「ファイナルアタックライド、ディディディディケイド!!!」

 

一刀はファイナルアタックライドカードを挿入しており、左慈の斜め前には金色のカードの壁が何枚もあった。

 

一刀「てゃああああああああ!!!」

 

一刀はディメッションキックで金色のカードの壁を突き抜けていき、キックは左慈に直撃する。

 

左慈「ぐわあああああああああ!!!」

 

左慈は派手に吹っ飛んで行き、玉座の間から外へと飛び出していった。

左慈が飛ばされたところに、すぐに一刀が行った。

 

左慈「うう……」

 

左慈の体からは火花が散っていた。

 

左慈「お前は何故……この世界は既に……」

一刀「ここが俺の創った世界ならそれを防ぐ事が可能なはずだ」

左慈「それが……もう無理だと言うのが、………分からないのか?」

一刀「ディケイドの破壊の力を利用すれば良いだろ」

左慈「……それも……不可能……ぐわああああああ!!」

 

左慈は派手に爆発していった。

 

一刀「!」

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左慈の爆発と同時に世界全体が歪み始めた。

そして一刀の目の前に歪みの元凶みたいな核が歪みの中で確認できた。

 

一刀「あれがこの世界を支えるのに邪魔してるものか……」

桃香「ご主人様!」

 

そこに秋山や将の皆がやってくる。

 

一刀「お前達……」

秋山「さてと、お前はこれからどうする?」

一刀「こうするのさ」

 

一刀が一枚のカードをディケイドライバーに挿入した。

 

ディケイドライバー「アタックライド、オーーールライダーーーーー!!」

 

すると一刀の周りにはクウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、Wと言った主人公ライダーが現れたのだ。

クウガはアルティメット(赤眼)、アギトはシャイニング、龍騎はサバイブ、ファイズはブラスター、ブレイドはキング、響鬼はアームド、カブトはハイパー、電王は超クライマックス、キバはエンペラー、Wはサイクロンジョーカーゴールドエクストリームの状態であった。

 

一刀「よし……皆!」

 

一刀が現れた仮面ライダー達と将達に言う。

 

一刀「行くぞ!」

全員(秋山以外)『応っ!』

 

一刀はさらに一枚のカードをディケイドライバーに挿入した。

 

ディケイドライバー「ファイナルアタックライド、オ、オ、オ、オーーーーール!!」

全員(秋山以外)『とおっ!』

 

秋山以外が全員飛び上がり、一回転して、全員が飛び蹴りのキック体勢を取った!

 

全員(秋山以外)『てゃああああああああああ!!!!!!!!!!』

 

全員が目の前にある歪みの中に入り、核をキックしていった。

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あれから……幾ばくかの時が流れた……。

 

 

 

一刀達のおかげで、世界の崩壊は完全になくなり、元の世界へとなった。

大陸全体も安定し、漢王朝が再び大陸を治めれるようになっていた。

とは言っても献帝の補佐として華琳など、一刀の元に居た将達が献帝を支えていたため、漢王朝が舐められるという事はほとんどなかった。

 

 

 

秋山はこの世界から居なくなった。

死んだわけではなく、別の世界へと旅立っただけである。

 

秋山「また会えるかは俺の気分次第だな」

 

そう言って秋山は世界から去っていった。

 

 

 

そして一刀は……。

 

 

 

一刀「………」

 

一刀は国を捨て、一人で旅をしていた。

自分がこの世界で次にするべきことを探すために……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                        完

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
これはゲームのプレイ状況を主に言いますが、面白くするために小説方式にしてます。
そして内容もまた実際にプレイした時と同じでなく、小説のため脚色をつけておりますことをご了承下さい。
なお、今回は完全オリジナルの話です。
そして最終話でもあります。
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コメント
ダブルはゴールドエクストリームでは無くゴールデンエクストリームかと…(ホワイト)
最後の方の秋山とライダー以外がキックしてるところ想像付かない。特に戦闘不向きな人とか、でもコレはコレでありだ!!(アーマイル)
お疲れ様でした?。次回は何するんですか?(btbam)
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