黒猫と契約の証し
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「先輩には首輪が必要だと思うの」

「……黒猫さんよ。お前はいきなり、何訳の分からん事を言っているんだ?」

「私は筋の通った事しか言っていないわ」

「全然通って無いからなっ!」

「何故? 先輩には首輪が必要。それだけで全部理解出来るでしょう?」

 首輪を付けて他の女達に、先輩は私だけの物だと示さないといけないから。

 そうしないと、他の女達が先輩にちょっかいを出してくるじゃない。

 先輩は私の物なのよ。

 だから――

 

「先輩には首輪を付けて、契約の証しを立ててもらわないといけないわ」

「契約って、何の契約だよ?」

「……それは、先輩が私だけの物になるという契約よ」

 そして、どこまでも私を愛してくれるという契約。

「それは、かなりアグレッシブな告白だな。おい」

「そうかしら?」

 私はそうは思わないのだけれど。

 だって、ちゃんと繋いでいないと、先輩はすぐにどこかに行くでしょ?

 だから、そのために首輪が必要なのよ。

「てか、首輪じゃないとダメなのか?」

「……何か他にいい方法があるの?」

 見える証を立てられるの?

「あーその……指輪とかじゃダメなのか?」

「指輪ですって?」

「ああ。さすがに首輪は社会的にマズイからな。指輪なら何の問題も無いだろ」

「……それも、そうね」

 指輪という選択は、先輩にしては悪くないチョイスだわ。

「つーか、普通は最初に思い浮かぶもんじゃねぇのか?」

「……普通じゃなくて悪かったわね」

 あなたを離したくない気持ちでいっぱいだったんだから、仕方が無いでしょ。

 

「じゃ、指輪を買いに行くか」

「ええ」

 そして、指輪と共に私と契約をするのよ。

 

 これからも先、私と共に過ごすと。

 

説明
黒猫シリーズのタイトルが何やら、某ハリー・ポッター的な感じがしますが、きっと気のせいです。
そして、原作7卷読んで思ったのが、『黒猫は俺の嫁だ!』という事でしたね。
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コメント
黒猫サイコーーーーーーーーーーーゥ!!(たかぴー☆)
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 高坂京介 

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