真・恋姫†無双〜天より来たりし戦士〜 第3話
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翌朝、雨が降っていた。

 

 

 

徐福は家の中で一刀が来るのを待っていた。

 

 

 

徐福には母親がいるのだが、街にいるので家には徐福一人しかいなかった。

 

 

 

「まだかなぁ・・・・・。」

 

 

 

徐福は未だに昨夜の一刀の姿が脳裏に焼きついていた。

 

 

 

目を閉じると、すぐに思い出す。

 

 

 

ちょっといい加減っぽい態度。

 

 

 

変な格好だったけど、オトナっぽいあの姿。

 

 

 

そして、あの微笑み。

 

 

 

横顔でしか見なかったが、一刀の微笑みにはとても暖かいものがあった。

 

 

 

「(・・・・・・でも)」

 

 

 

徐福は一つ、気になっている所があった。

 

 

 

「(なんで、あんなに『黒い』瞳をしてるんだろう・・・・・。)」

 

 

 

ただ瞳が黒いのではない。まるで『闇』が宿ったような感じだ。

 

 

 

 

すると、コツ、コツ。という足音が聞こえた。

 

 

 

「(来た!)」

 

 

 

徐福は急いで玄関に向かい、扉を開けた。

 

 

 

「北郷さ・・・・・あれ??」

 

 

 

しかし、外には誰もいない。

 

 

 

 

「気のせいだった、かな?」

 

 

 

徐福は「はぁ。」とため息をつき、扉を閉めようとした。

 

 

 

だが、次の瞬間。

 

 

 

徐福の背後から何かが忍び寄り

 

 

 

「んぐぅ!!!」

 

 

 

徐福を拉致した。

 

 

 

 

 

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「ふぁ〜あ・・・・・腹減った。」

 

 

 

一刀は速めに歩きながら徐福の家を目指していた。

 

 

 

一刀の服と頭に被っているキャップは雨で濡れ、ついには髪まで濡れ始めている。

 

 

 

早く家に行き、濡れた髪を拭いて服を乾かしたいのだ。

 

 

 

 

一刀は歩きながら、ふと肩に掛けてあるライフルを見た。

 

 

 

 

「それにしても、このペイロードライフル・・・・あの筋肉ダルマ一体どっから仕入れたんだよ。」

 

 

 

 

このライフルは最大射程2400メートル、車両やヘリ、建築物に対しても有効な攻撃力を誇る、超強力な銃。

 

 

 

これが一刀の主兵装だ。残りの2つは補助兵装となる。

 

 

 

 

「ったく、どれも日本じゃ使われてねぇっての。」

 

 

 

 

一刀はキャップを脱ぎ、雨で濡れた頭をガシガシと掻き毟る。

 

 

すると、徐福の家が見えた。

 

 

 

「や〜っと着いた・・・・・・ってあれ??」

 

 

 

徐福の家の様子がおかしい。

 

 

扉は開けっ放しで、無用心この上ない。

 

 

一刀は徐福の家の前まで走る。

 

 

 

 

「んだこりゃ・・・・。」

 

 

 

雨で濡れた地面に、無数の足跡が残っていた。

 

 

一刀はしゃがんで足跡をよく見る。

 

 

 

「(足跡の大きさがバラバラだ。しかも、その内一つはやけに小さい。まるで女・・・・・女!?)」

 

 

 

一刀は家に駆け込む。

 

 

 

「徐福!!いるか!!」

 

 

 

一刀の声に、返事はない。

 

 

台所には、数種類の料理が『二人分』用意されていた。

 

 

 

「(まだ湯気が・・・・・。ってことは、ついさっきここで何かが起こったってことか。)」

 

 

 

これ以外に手がかり見つからなかったので、一刀は外に出た。

 

 

そして、もう一度足跡を見る。

 

 

すると、足跡はある方向に向かって延びていた。

 

 

その方向を見ると、数キロほど先に小さな丘陵がそびえ立っている。

 

 

一刀は、無言で歩き出した。

 

 

 

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一方

 

 

 

「んんーっ!!!」

 

 

 

徐福は囚われの身となっていた。

 

 

犯人は昨夜の盗賊達。

 

 

ここはおそらく彼らの拠点だろうか、洞窟内のようで、辺りには数十人以上の男が武器を持ってうろついている。

 

 

徐福は手足を縛られ、口には布が巻かれて喋ることができない状態だった。

 

 

 

「んんーっ!!!」

 

 

「うっせーなぁ!!!」

 

 

 

盗賊の一人が徐福を殴る。

 

 

 

「・・・・っ!!」

 

 

「おい、やめとけ。」

 

 

「お頭・・・・・はい。すんません。」

 

 

 

山賊たちから『頭』と呼ばれる男(以後、頭と呼ぶ)が、徐福に近寄る。

 

 

 

「ん〜・・・・たしかにイイ女だなァ。」

 

 

 

頭が舐め回すように徐福を眺める。

 

 

 

「こりゃマワして殺すにぁもったいねェ・・・・・。高値で売るか、俺のモンにしてやるか。」

 

 

 

徐福は必死に頭を睨み付ける。

 

 

 

「へッ、強気だねェ。だが、あの兄ちゃんは助けに来ねェぞォ??」

 

 

 

あの兄ちゃんというのは、一刀のことだ。

 

 

 

「まァ、足跡を辿ってここまで来れたとしてもよォ、洞窟にャウチのモンが五十人もいるからなァ、見つけ次第なぶり殺しだぜェ!!」

 

 

 

徐福の『睨み』が弱まる。

 

 

すると、頭は徐福の口を覆う布を引き裂いた。

 

 

 

「ッ!!」

 

 

「へへ・・・・お前、俺の女になれよ。なァ??可愛がってやるぜェ??」

 

 

 

徐福はただ震えていた。

 

 

頭はニヤリと笑う。

 

 

 

「カワイイねェ・・・・・興奮しちまうじャねェかァ!!!」

 

 

 

「イ・・・・イヤ、ヤメテ!!助けて!!助けてぇ!!!」

 

 

 

 

《タァン!!!!》

 

 

 

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頭が徐福の服を掴んだその時、聞いたこともない音が響き渡った。

 

 

 

「あァ!?なんだ今のは・・・・・。」

 

 

 

《タァン!タタタタタタタ・・・・・!!!!》

 

 

 

 

少しずつ、こちらに向かって近づいてくる。

 

 

 

《ドシュウ!》、《ビチャッ!》、《ブシッ!!》

 

 

 

 

何か生々しい音まで聞こえ始めた。

 

頭は徐福から手を離し、武器を手に取る。

 

 

 

やがて、暗闇から誰かが姿を現した。

 

 

 

 

「お、お頭ぁ!!助けてくれぇ!!!!」

 

 

盗賊の一人が、泣きながらこっちへ向かってくる。

 

 

 

「何があったァ!?」

 

 

「それが、変なモンを使って仲間を次々―――《タァン!》―――ガッ!!」

 

 

 

突然、盗賊の後頭部から血を噴き出し、彼はそのまま倒れた。

 

 

 

すると、その背後には一人の男がいた。

 

 

 

「変なモンじゃねぇ。コイツは『MP7』ってんだ。」

 

 

 

「北郷様・・・・・。」

 

 

 

徐福はうっすらと涙を浮かべ、一刀の登場に安堵した。

 

 

一刀は徐福の方を見る。

 

 

彼女の服は少しはだけており、その姿は頭が徐福に何をしようとしていたかを物語っていた。

 

 

 

 

「おい!お前ェが昨晩の男かァ!?」

 

 

「だったらどーした。」

 

 

「あん時ャ、ウチのモンが世話になったからなァ・・・・・。その『礼』をさせてもらうぜェ!!」

 

 

 

頭が一刀に斬りかかる。

 

 

 

「だったら・・・・。」

 

 

 

《タァン!!》

 

 

 

「グオッ、オオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

 

「コイツは徐福が世話になった『礼』だ。」

 

 

 

一刀は頭の大腿部を撃ち抜いた。頭は転倒し、武器を落とす。

 

 

 

一刀は徐福の元へ向かい、彼女を解放する。

 

 

 

「無事か?」

 

 

「は、はい・・・・。」

 

 

「長居は無用だ。帰るぞ。」

 

 

 

一刀と徐福が歩き出す。

 

 

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「てんめェ等ァ!!!!待ちやがれェ!!!ぶっ殺してやるゥ!!!!・・・・・ハァ・・・・・ハァ・・・・」

 

 

 

頭の怒鳴り声に、一刀が立ち止まって振り向く。

 

 

 

「・・・・・あとどれくらいだろうな?」

 

 

「あァ!?何がだ!!」

 

 

「テメェの寿命。」

 

 

「はァ!?何言って――。」

 

 

「その太ももの出血な、止まらねぇぜ??」

 

 

一刀の一言に、頭は動揺した。

 

 

「・・・・んだと??」

 

 

「血を全部出しちまう間、懺悔でもしてるんだな。」

 

 

「お、おい!!待ってくれェ!!助けてくれよ!!金ならやる!!おい!!おい!!」

 

 

 

懇願する頭を見て、一刀は無表情である提案をする。

 

 

 

「そーさな。徐福が「いい。」って言ったら助けてやってもいいぜ。なぁ徐福、どうする??」

 

 

 

すると、徐福はキッ!と頭を睨む。

 

 

 

「・・・・・・あんなことされかけて・・・・・許せるわけありません。」

 

 

「そーいうこった。」

 

 

そう言うと、二人は再び歩き始めた。

 

 

 

「おいィ!!助けてくれェ!!」

 

 

 

 

頭の叫び声に再び一刀が反応する。

 

 

だが、立ち止まりはしない。振り返りもしない。

 

 

ただ、手を振り、一言呟いただけ。

 

 

 

 

「あばよ。」

 

 

 

説明
とりあえず定番のザコ戦。

まずはこっから。

あ、なんか√希望とかあったらコメントでもメールでもいいんで言ってください。


誤字脱字、アドバイス、感想も随時受付中。
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コメント
集団相手のMP7ですね。こんなもん無制限でばら撒かれたらそう簡単には近づけないもんな^^;(深緑)
さすがに現代兵器だと雑魚相手は無双ですな・・・ トップクラスの武将なら弾弾くくらいされそうですが、恋あたりとかw(よーぜふ)
遠距離でペイロード。中近距離でMP7.あと一つはなんだろう?(FALANDIA)
クールだw(よしお)
次はマシンガン・・・で良いのかな?誰かww教えてwww この時代で銃を使ったら最早敵無しだなwwそれに一刀・・・容赦無えwwww (スターダスト)
近接戦闘能力も高そうだな(2828)
恋のスペックなら弾丸にも反応できそうな気もするけど、方天画戟が保たない可能性が高いですね。(イタズラ小僧)
あれ?一刀もはや最強?これにまだあと一丁あるんだもんなぁ…。(poyy)
かっこいい・・・(btbam)
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真・恋姫†無双 二次創作 キャラ崩壊 オリキャラ 

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