恋人達の過ごし方
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「ねぇ、先輩……暇だわ。何か面白い事をやってちょうだい」

「おまっ……それは無茶ぶりにも程があるだろ!」

「それもそうね」

 先輩に期待した私がバカだったわね。

 所詮、先輩は何も出来ないダメ男だものね。

「むっ! 今俺を小馬鹿にしなかったか?」

「バカにはしてないわ。私は客観的な事実を述べているだけよ。それより、そんなバカな事を考えて

ないで、何かしなさいよ」

「何かって、何をだよ?」

 ほんと、察しの悪い男ね。

「だから……こ、恋人らしい行動を……」

 あなたの隣に恋人の私が居るんだから、何か恋人らしい事をするのが当たり前じゃないの?

「恋人らしい行動ね……」

「そう。恋人らしい行動よ」

 あるでしょ。その例えばお互い寄り添うとか……手を繋ぐとか、抱きしめあうとか。

 色々とあるでしょ。

 

「よし、黒猫。こっちに来い」

 何かを閃いたらしく、先輩が私を招き寄せる。

「な、何をするつもりなの……?」

 恋人らしい行動は要求したけど、エッチなのはダメよ。

 そう。エッチなのは……

「ん? どうしたんだ黒猫。顔を真っ赤にして」

「な、何でもないわよっ! それよりも何をするつもりなの?」

 何を思いついたっていうのよ。

「ほれ、膝枕をしてやるよ。まぁ、男の膝枕で満足出来るかは分からんが、これも一応恋人

らしいだろ?」

「……そうね」

 そんな触れ合いも悪くはないわね。

 まぁ、今回は先輩の膝枕にお世話になりましょうかね。

 

「どうだ黒猫。気持ちいいか?」

「……悪くはないわね」

 少しゴツゴツしてるけど、悪い気はしないわ。

 少しだけ先輩の温もりを感じる事が出来るから……

「よし。それじゃあ、次は黒猫の番だな」

「……は?」

「だから次はお前が俺に膝枕をするんだよ」

「な、何で私があなたに――」

 そんな恥ずかしい事を……

「別にいいじゃねぇか。それに、黒猫も俺の恋人なら膝枕をしてくれてもいいと思うぞ」

 ニヤリとイヤらしい笑みを浮かべる先輩。

 まったく、先輩はイヤらしいオスなんだから。

「し、仕方ないわね。少しだけよ……」

「ああ。分かってるよ!」

 嬉しそうに先輩が私の膝に頭を乗せる。

「おー気持ちいいな」

「当たり前でしょ」

 誰の膝だと思っているのかしら。

「ああ。何だか眠くなってきたな……」

「ちょ、先輩!?」

 この状態で眠るなんて許さないわよ。

 こんな恥ずかしい状態で眠られたら私は――

「じゃ、黒猫お休みー」

「ほ、ほんとうに寝てしまうの!?」

「…………」

 へ、返事が無い。本当に寝てしまってるわ。てか、少し寝るのが早すぎないかしら?

 

「……はぁ」

 仕方のない先輩ね。

 今日は許してあげるけど、次はないわよ。

 

説明
少しはイチャラブ出来てるのかな? かな?
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 高坂京介 

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