お猫様大捜索
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一刀が大量の書類を持って城の廊下を歩いていると、曲がり角で猛烈な勢いで走ってきた明命とぶつかった。

 

 

 

その時の衝撃はラグビーのタックル並みだったと一刀は語ったが、明命のどこにそんなパワーがあったのかは現在でも謎である。

 

 

 

「は、はぅ!!!申し訳ございません一刀様…。急いでたもので…お怪我はありませんでしたか?」

 

 

 

「ああ、大丈夫だけど、さすがに今一瞬綺麗な花畑が見えたよ…明命は大丈夫だった?というかそんなに慌ててどうしたの、明命らしくないよ?」

 

 

 

「じ、実は…城の中に居たお猫様がみんないなくなっちゃったんです〜〜〜〜!!!城内は探してみたんですが…どこにもいないんですよ〜〜〜!!!一刀様見かけませんでしたか!!!は!もしかして一刀様が誰かにプレゼント…もしくは食べてしまった…。」

 

 

 

最初は珍しく絶叫していた明命だったが、だんだんとあらぬ方向に妄想が進んでいき、そして最終的には精神が崩壊したようで魂の抜けたような姿になっていった。

 

 

 

そんなに明命を見かねた一刀は「分かった!!!」と何か思いついたのかは分からないが、大量の書類を自分の部屋まで持っていき、そのあとをついてくるように明命に促した。

 

 

 

「と、とにかく落ち着いて。まだ昼前だから、この仕事の山を早く終わらせてそしたら、あとは見つかるまで一緒に城外まで探しに行こう。そんなに遠くにはいってないはずだと思うから。」

 

 

 

明命はその言葉に反応し「はい!!!」といつもの様に返事をした後に、慣れないながらも猛烈な勢いで一刀の仕事を手伝っていた。その姿を見かけた亜沙は「自分より明命の方が文官に向いているのでは…」とやる気を失うくらいに落ち込んでいたらしい。

 

 

 

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そして、仕事が片付いたので明命と2人で近くの山まで猫を探しに来ていた。

 

 

 

「お猫様〜〜〜どこですか〜〜〜…いたら返事をしてくださ〜〜〜い…。」

 

 

 

いつもは忍びの様な動きをする明命はこの時ばかりは本来の動きとはかけ離れていた。

一刀もそれについていこうと必死だったが、無理であることを悟ったために別の道に行って2手に分かれて探すことを明命に提案して現在は1人で探していたのだが、結局見つけられず明命と合流してしまった。

 

 

 

「なかなか見つからないね…。どこ行っちゃったんだろ〜。でもまだ時間はあるからもう少し探してみようか明…め…」

 

 

 

「一刀様どうかしましたか?」

 

 

 

一刀が明命の後ろを指さして口をパクパク言わせていたので、明命が振り返ってみるとそこには…。

 

 

 

猫がいた…。正確にはネコ科の猛獣が…それも1匹ではなく、2匹も…おそらく夫婦か親子と思われる。

 

 

 

「お猫様〜〜〜〜〜!!!こんな所にいたんですね〜〜〜〜〜!!!」

 

 

 

「み、明命待った〜〜〜〜。猫はネコでも城に居た猫とはどうみても違うでしょ!!!ここは逃げなきゃまずいって!!!」

 

 

 

一刀がそういったのを聞いて明命は我に帰り、猛獣と少しだけにらめっこをした後に…

 

 

 

「お猫様に手を出すことはできませんので……一刀様!!!逃げましょ〜〜〜〜!!!」

 

 

 

明命は一刀の手を引いてもの凄い速さで走って逃げだした。

猛獣にとってはそれはあっという間の出来事でもあるのだが、あのまま明命と一緒に居たらどうなるかも察していたので、結局は手を出せなかったのだ。

 

 

 

「ゼィゼィ…け、結局街まで戻ってきちゃったね。あとはどこを探したらいいものか…。明命心当たりとかないの?」

 

 

 

「はい…ありません…。お猫様〜〜〜〜〜〜〜。」

 

 

 

再び猛烈な勢いで走りだしそうな明命を一刀は必死で止めた時、2人に1匹の猫が近づいてきた。その猫は紛れもなく城内で明命が面倒を見ていた猫に間違いなかったのだが、その猫は2人を見た後にまるでついて来いと言わんばかりに歩き出した。

 

 

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それを見た2人は…

 

 

 

「一刀様!!!行きましょう。お猫様が私たちを必要としているに違いありません!!!待ってくださいお猫様〜〜〜〜。」

 

 

 

「ちょ、ちょっと明命…分かったからもう少しゆっくり行こうよ〜〜〜。」

 

 

 

ドンドン1人で進んでいった明命であったが、人が3〜5人くらい入れそうな洞窟の前で立ち止まった。

 

 

そしてその洞窟の前には先を歩いていた猫が立ち止まっていた。

そこには4匹の猫が1つの塊となって眠っていた。

 

 

 

「子供が産まれてたんだね。明命に迷惑をかけたくないと思ったのかな〜。でも見つかって良かった…良かった。ね!!!明命。」

 

 

 

「は、はい!!!!一刀様…この子たちみんな連れて帰ってもいいですか?ちゃんと私がお猫様のお世話をするので…で、でも、できれば一刀様にも手伝って頂きたいのですが…」

 

 

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一刀は「分かった」と答えてようとしたのだが、ここでまたさっき出会ったネコ科の猛獣が2人の前に現れた。

それを見た一刀は4匹の猫を抱えて再び猛ダッシュで逃げようとしたのだが…さっきとは逆に明命がモフモフをしたいがために飛びかかったが、逆に逃げられてしまっていた。

 

 

 

そして2人は4匹の猫とともに無事に城まで帰ってきた。

 

 

 

「一刀様ありがとうございました。無事にお猫様が戻ってきてくれました。でも…やっぱりあのお猫様も連れてきたかったですが…あんなことを言われては…」

 

 

 

「あれは絶対にダメ!!!みんなは良いかもしれないけど、俺にとっては死活問題なの!!!あれが城の中をウロウロしてたら、俺の命がいくつあっても足りないよ…。」

 

 

 

明命は猛獣を城に連れて行こうとしたのだが、一刀がある条件を出したので連れていくことを諦めたのだった。その条件は2人だけの秘密らしい。

 

 

 

ちなみに実はその日一刀は仕事は全部は終わっていなかったために、翌日から蓮華などが監視の目を光らせた状態で仕事に忙殺されていた。

 

 

 

数日後…

 

 

 

猫の着ぐるみを来た一刀と明命が城の中で戯れていたらしい。明命に至っては至福の表情だったらしい…。

 

 

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あとがき

 

今回は2828路線を完全に外れました!!!でも…なんかやっぱり自分には2828系の方が合ってるような気がしないでもない…って俺みたいなブ男が言っても妄想にしか聞こえないか…。

 

 

なんか明命ってものすごい簡単に書けると思ったんですけど、意外と手間取ってしまいました…。けれども何気にうまく書けたと自分では思っている今日この頃。

 

 

次回は2828階段再びということで思春の続きを書きます(超短編で…)

これとは別にどなたか作品を共同で作ってみませんか?同時に誰か自分のトップ画描いて〜〜〜〜。

 

 

ということで思春の続きは佳境なのでそれまでお楽しみに…。

 

説明
第3弾は明命で〜す!!!ニートの掲載ペースに恐れ入ったか!
2828階段にならぬよう頑張ったぜぃ。そのおかげで色々と崩壊している気がするけど…そこらへんは目をつぶってくれると嬉しいな。

誤字脱字があれば、ドンドン指摘してくれよな!!!
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コメント
にゃーにゃーwww28282828282828282828(中原)
しまった!!!そっちで2828があったか〜〜〜。(クライシス)
282828282828282828(みっちー)
ご指摘どうもです。間違ってましたので早速修正しました。(クライシス)
1p明命の方が武官→明命の方が文官 かな?(2828)
タグ
真・恋姫無双 恋姫無双  一刀 明命 

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