雪蓮「さて、賊も減ってきてるし･･･あと少しね」

冥琳「そうだな･･･では、朝議を始める『ただいま戻りました』む」

一刀「お帰り･･･冥琳、ごめん」

冥琳「いや、気にしておらぬよ･･･それより労うのをまとう」

一刀「ありがと･･･良く無事に帰ってきてくれた･･･希、桜、雪」

三人『はい！』

一刀「君たちと伝令役をしてくれた子たちは数日間休みを与える･･･いいよね？冥琳」

冥琳「うむ、異論ないな」

雪蓮「ぶぅ〜、なんで私じゃなくて冥琳に聞くのよ〜」

冥琳「日ごろの行いということだ」

雪蓮「納得できな〜い」

冥琳「では、今後の動きだが････」

冥琳「以上だ･･･解散！」

ぞろぞろと部屋から出て行くなか････見慣れぬ顔が一人

一刀「えっと･･･君は？」

？？「私の名は･･･えっと･･･」

冥琳「どうした？･･･誰だお前は･･･」

？？「そ･･･その･･･」

一刀「あー！忘れてた、ごめんごめん。冥琳、この子は新しい隊員でね」

冥琳「新しい？そんな報告は受けてないが？」

一刀「ごめん、この前のことでバタバタしててね･･･報告が遅れた」

冥琳「そうか･･･わかった、後で正式に報告をしてくれよ」

一刀「わかったよ･･･すこし話があるから残るね」

冥琳「うむ、わかった･･･では戸締りは任せたぞ」

一刀「うん」

冥琳に聞こえない距離まで行ったのを確認して俺は彼女に振り返る

一刀「････」

？？「あ･･･あの･･･」

一刀「君が張梁だね」

？？「な、なぜ私の名を･･･」

一刀「まぁ･･･覚えてるとしかいえないね･･･だろ？春蘭」

春蘭「はい･･･一刀様」

一刀「おいおい、一刀様ってどうしたんだ？」

春蘭「どうした？はて、何のことでしょうか？」

一刀「いや･･･だって、前みたく言わないし･･･悪いものでも食ったか？」

春蘭「あの･･･一刀様･･･ここは魏ではありません、それに他国の私が気安く呼んでは･･･」

一刀「あ･･･そうだった･･そのことを気にしてくれていたのか･･･ごめん」

春蘭「いえ･･･」

一刀「あんまり礼儀正しすぎるのも、なんか調子狂うな･･･ところで」

春蘭「はい？」

一刀「いや･･･明命、いつまでそうやって居るつもりだ？」

･････

一刀「おお･･･こんなところに『調度良く！弓と矢が！』「まってください！」」

明命「うう･･･酷いのです」

一刀「何が酷いだ･･･盗み聞きして･･･自国の将の会話も盗み聞くのが呉の間謀の仕事か？」

明命「い、いえ･･･私はただ･･･」

一刀「ただ？」

明命「････なんでもないです･･･あうあう」

一刀「最初から聞きたいのなら聞きたいといえばいいものを･･･」

それから場所を移し･･･中庭

一刀「さて、明命には×を与えないとな･･･」

明命「ば、罰ですか･･･！？」

一刀「そうだな････春蘭、明命と仕合を」

春蘭「はぁ？」

一刀「なんだその間抜けな返事は･･･明命もいいよな？」

明命「はい！･･･って本当にやるのですか？」

一刀「モチロン･･･さぁ、互いに武器を構えて･･･」

春蘭「･･･やめるのなら今の内だぞ」

明命「それはこちらが言うこと･･･怪我をしたくなかったら失せるのです」

一刀「････始！」

春蘭「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！」

明命「やぁぁぁぁぁ！」

俺は二人がぶつかり合ってるのを見ながら張梁と話をしていた

一刀「れんはどっちが勝と思う？」

？？「あの･･･れんって私のことでしょうか？」

一刀「そうだけど････いやかな？」

？？「いやではありませんが････」

一刀「ここで君の名を明かすことは危険、だけれど真名は許可無く呼んではだめ･･･だから真名からすこし取って、れん･･･いいかな？」

れん「わかりました･･･私の真名は人和です」

一刀「俺は北郷一刀、真名は無いから一刀って呼んでくれるかな？」

れん「はい、一刀さん」

一刀「さっきと同じ質問だけど･･･どっちが勝つと思う？」

れん「そうですね････引き分けってのは？」

一刀「中々いい目をしてるね････その通り、決着はつかないよ･･･」

れん「決着がつかないのに･･･やらせているのですか？」

一刀「いい仕合だと思わない？」

れん「そうですね」

春蘭「はぁ･･･はぁ･･･はぁ･･･はぁ･･･」

明命「ぜぇ･･･ぜぇ･･･ぜぇ･･･ぜぇ･･･」

一刀「ころあいかな････二人ともソコまで！」

春蘭「はぁぁぁ！」

明命「やぁぁぁ！」

一刀「････やめろと言ったよな？」

最後の一撃といわんばかりに二人は最大級の攻撃を仕掛けようとしていたが････

春蘭は首をつかまれ

明命は顔面に拳がある状態で止まるしかなかった

一刀「久々で本気になったのはいいが･･･人の話はよく聞け･･･いいな？」

春明「「（コクコクコクコク！）」」

二人とも高速で首を立てにフル

一刀「まったく････！」

一刀「甘い！」

『ガスッ！』

？？「ぐはぁ！」

一刀「残念･･･また思春の負け」

思春「くそ！今度こそはいけると思ったのだがな！」

明命「え？え！？」

一刀「あー、明命には話してなかったかな？思春はすきあれば俺に襲い掛かってもいいって訓練をしてるんだ」

明命「訓練ですか！？ですが･･･本気だったような･･･」

思春「本気でやらねば、すぐに気づかれてしまうからな」

一刀「そうゆうこと･･･大丈夫？」

思春「これくらい平気だ･･･次こそはその首貰い受けるぞ」

一刀「はいはい。首を洗って待ってるよ」

一刀「あ･･･そろそろ昼か、皆一緒に食べに行かないか？」

明命「いいのですか？」

一刀「もちろん」

明命「行きます！」

思春「私もいいか？」

一刀「来るだろ？」

思春「うむ」

一刀「春蘭とれんも一緒だよ」

春蘭「はい」

れん「はい」

移動中＞＞＞＞＞＞＞街

一刀「さて、今日はどこで食べようか･･･」

おやじ「北郷様！たったいま点心が蒸しあがりました！どうですか！？」

一刀「なら一つもらおう」

おやじ「へい！毎度！」

女将「北郷様！うちの果物も見ていってくださいよ！」

おやじ「俺の方もお願いします！」

一人が俺を見つけるとあっという間に周りの店に情報が伝わる

一刀「おいおい、そんなに食べきれないって」

ついには持ちきれなくなり近くの屋台に腰を据える

一刀「今日はここになっちゃうけど･･･いいかな？」

明命「はい！」

思春「問題ないぞ」

春蘭「大丈夫です」

レン「はい」

一刀「注文いいかな？」

店員「はい」

一刀「これと･･･これと･･これ･･･あとこれを四人前」

店員「はい、かしこまりました」

明命「しかし、凄い人気ですね、一刀様は」

一刀「そうでもないよ？」

思春「それはどうかな？ほらアソコの二人」

一刀「どうかしたの？」

思春「お前が来た途端に人が増えたぞ･･･これで人気がないだと？」

一刀「たまたまだよ･･･きっと」

店員「お待たせしました」

一刀「それじゃぁ食べようか･･･いただきます」

四人『いただきます』

思春「うまいな」

明命「美味しいのです」

春蘭「旨い旨い」

れん「美味しい」

一刀「ところで明命、思春。午後の予定は？」

明命「（あぐあぐ･･･ごっくん）私は調練となっております」

思春「私は近くの村に視察だな･･･」

一刀「なら、明命、調練は合同でやらないか？」

明命「いいのですか！？」

一刀「いいよ、どうした？思春」

思春「･･･なんでもない」

一刀「次の機会にな」

思春「･･･わかった･･･必ずだぞ」

一刀「わかってるって」