真・剣帝夢想〜魏の章〜
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「……流れ星? 不吉ね……」

 

 

広大な大地での上で流れ星を見つけた少女は呟いた。

 

 

「……様! 出立の準備が整いました!」

 

 

後ろから二人の女が近付き、そのうち一人の女が準備が出来たとの報告をした。

 

 

「……様? どうかなさいましたか?」

 

 

もう一人の女は空を見上げる上司である少女に声をかけた。

 

 

「今、流れ星が見えたのよ」

 

「流れ星、ですか? こんな昼間に」

 

「あまり吉兆とは思えませんね。出立を伸ばしましょうか?」

 

「吉と取るか凶と取るかは己次第でしょう。予定通り出立するわ」

 

 

女は主に出立を伸ばすかと質問したが主は気にしていないようだ。

 

 

「承知いたしました」

 

 

女はわかったと言うと後ろにいる兵達にの方に振り向き命令をだした。

 

 

「総員、騎乗! 騎乗っ!」

 

 

兵士たちはその命令で少しの乱れもなく全員が騎乗した。

主である少女は馬上から兵達に言葉をかけ、出撃命令をだした。

 

 

 

「無知な悪党どもに奪われた貴重な遺産、なんとしても取り戻すわよ! ……出撃!」

 

 

 

そして三人の女と兵達は荒野を駆けて行った。

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「……ここはどこだ……?」

 

高い所から落ちたような衝撃を受け意識が戻った青年は周りに広がる広大な荒野を見て驚いた。

 

(ここはリベールでもないしエレボニアでもなさそうだ。ならここはどこだ?いやそもそもなぜ

自分は生きているんだ?……)

 

 

そう自分はたしかにリベルアークで死んだ、と思ったのだがどういうわけか生きている。

 

(なぜかこの剣まで持っているとはどういう事だ?)

 

青年は自分の鞘に納まっている剣に触れた。

 

そして背後からの気配を感じ、後ろに振り向いた。

 

 

「何か俺に用か?」

 

 

男たちは少し驚いたが青年の腰にあるものを見ると下品な笑いをして声をかけてきた。

 

 

「おい、兄ちゃんよぉ…イイ物持ってんじゃねぇか?」

 

 

(……下卑た奴らだ。)

 

 

青年は心の中でそう思うと一応聞いてみることにした。

 

 

「まぁな…ところで少し聞きたいんだが……ここはどこだ?雰囲気的にはカルバードらしいが…」

 

「はぁ? かるばぁど? なに言ってんだお前? おめぇわかるか?」

 

「いや…わからないっす」

 

「知らない」

 

 

男たちはまったく聞いたことのないような反応を見せた。

ということはゼムリア大陸ですらないようだ。

 

 

(まったく……困ったことになったものだ…)

 

 

「まぁ、そんなどうでもいい事は置いといて……兄ちゃん身ぐるみ全部置いていってもらおうか」

 

 

 

男は言葉と同時に短剣を取りだし青年に斬りかかった。

 

 

 

(…まったく最悪だな……)

 

 

青年は目を閉じた何も知らない者が見たらあきらめたかのようにも見える。

 

 

 

だが斬られたのは短剣を持った男の方だった。

 

 

 

「「あ……アニキィー!?」」

 

 

 

残された二人の男は真っ二つにされた自分たちのアニキをみて驚愕の声をだした。

 

 

「てめぇ……よくもアニキをぶっ殺してやる!!」

 

「うおぉぉ!!」

 

 

二人の男は短剣を引き抜き青年に向かっていった。いや向かおうとした。

 

 

 

 

だがその瞬間に二人の男はすでに斬られていた。

 

 

 

 

「……え?」

 

 

 

青年はただ向かってきた男たちを剣を横に薙ぎ斬っただけだった。

だがあまりの早さに男たちは何があったかわからないまま絶命した。

 

 

「もう少し相手を見定めるべきだったな。」

 

 

青年はそう言うと男たちに目もくれず再び荒野を見渡した。

そして自分の胸に手を当てた。自分の鼓動が聞こえる。

青年は自分が生きていることを再確認した。

一度は死んだはずの自分が生きている。

もう自分には使命などやりたいことなどはない。

だが思い出す。弟の生き様を…

 

 

(…ここが何処なのかは知らないが、歩いていくしかないだろう。)

 

 

 

青年は思い出す。自分の元を離れ新たな道を歩きはじめた弟の事を。

 

 

 

(こんなとこで足を止めるわけにはいかないな……あいつの兄としても…)

 

 

青年は微笑を浮かべた。

 

 

 

「あいつの恋人としても…な」

 

 

 

そう言うと青年は歩きはじめた。

青年の2度目の旅が始まる。

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出し巻き卵です。

 

すみません。自分の文章力のなさにびっくりです。

 

でもどうしても剣帝さんと魏のキャラの絡みが見たかったんだ!

 

という事でアドバイスやアイデアを募集します。

 

もちろんどんどん叩いてください。

 

俺はそれを糧に頑張ることが出来るんだ…(Mじゃないよ

説明
剣帝レオンハルトが主人公の恋姫の世界のお話

基本的に妄想を書きためたものを

投稿していきますのであしからず

ちなみに魏ルートです
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コメント
ミッキーさん>ありがとうございます。その言葉が励みになります(出し巻き卵)
これからも楽しみにしてます(ミッキー)
triptychさん>そうですよね…しかし今回は個人ではなく軍勢を率いての勝負ですからその辺をもうちょっと考えて書きたいですね。 あとオーブメントの扱いなんですが一応レーヴェはリベルアークでの戦闘の後、ということでオーブメントはもう消費したって事にしようと思ってます。 じゃないと本当に誰も勝てなくなるので…(出し巻き卵)
森番長さん>へたれ雷電さんの蜀のお話を見て書きたいと思いましたw華琳とカリン……レーヴェがどんな風に華琳と接していくかってのが自分でもけっこう難しいですね…w(出し巻き卵)
執行者内でも屈指のレーヴェだと負けるところが考えられない。 劣勢になったとしたら武力を知略で封じられた時? あと曜脈が無いのでオーブメントが回復しない(アーツに使用回数制限)とかのハンデもいるかな? ラ・ティアラとかアースガードとかは卑怯すぎると思うので(triptych)
剣帝無双…へたれ雷電さんが書いたものかと思ったwww しかし魏√ですかw(森番長)
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