真・恋姫†無双〜仮面ライダーを受け継ぎし者〜董卓編 第一話
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 ※注意

 

 この作品はsion様の真・恋姫†無双魏√EDアナザー 外史の統一者を参考とし構成されています。ところどころ同じ文章や似た文章が出ると思いますが、許可は取ってありますのでご安心ください。

 

 ですが私ことアキエルは今まで小説を書いたことが無く勢いだけで書いてしまった作品です。まだまだ未熟で作品は駄文だらけなので、暇つぶし程度に呼んでくださったら幸いです。 

 

 でわ、駄作で恐縮ですが、お楽しみください

 

 

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EPISODE02:流星

 

 

 一刀が流星となって天水に落ちている頃、とある城の東屋で月見をしながら2人の女の子が楽しそうに談笑をしていた

 

 

 「ねぇ詠ちゃん最近、街で噂になってる管輅さんの占い知ってる?」

 

 

 会話していた少女のうちの1人、ショートカットでこの時代では煌びやかな着物を着ている優しそうな娘が董卓、真名は月。

 

 その月が向かいの少女にそんな話題を振った

 

 

 「もしかして『深き闇夜を切り裂く流星と共に、天の御使い降臨せん。その者、白き衣を纏い鉄の馬を操り天の道具を用い姿を変え、戦士となりて戦乱を治めるであろう』ってやつ?知ってるけど僕は信じてないわ」

 

 

 その話題にキリッとした目つきで眼鏡をかけた娘は賈駆、真名は詠と呼ばれる少女が答える

 

 

 「どうして?」

 

 「僕は軍師だからね、確証の無いものは信じな…い……の」

 

 

 詠は、ふと月の後ろに流星の軌道が見える

 

 綺麗だな、と眼で追っていると流星の軌道は消えず徐々にこちらに向かってきた

 

 

 「?…如何したの?詠ちゃん」

 

 「ゆ、月の後ろの星が……こっちに近づいてるみたい!」

 

 「え?」

 

 

 その言葉に月も後ろを振り向くと流星は間直に迫っていた

 

 

 「「キャアァーーーーー」」  

 

 

 月と詠は東屋を飛び出し庭に伏せたが、流星は東屋の上を通り過ぎ山の向こうに消えていった

 

 

 「お、落ちてくるかと思った……」

 

 「へぅ〜」

 

 

 詠たちは流星が通り過ぎていった事に胸を撫で下ろしたが

 

 月は先ほど話していた管輅の予言を思い出した

 

 

 「ねぇ詠ちゃん。さっきのお星様に天の御使い様が乗っているかも知れないよ?」

 

 「え?まさか!星に人が乗るなんて不可能だわ。兎に角、城下の民もさっきの流星で不安になってる筈だわ。御使い云々は置いといて調査しに行かないと……」

 

 

 詠が思考を巡らせていると城から胸にさらし、袴、羽織を肩に掛けた関西弁を喋る一人の女性が駆け寄ってきた

 

 

 「お〜い。詠に月っち、さっきの流星見たぁ?ホンマ凄かったな〜」

 

 「霞!丁度良かったわ今からさっきの流星を調査しに行くの。手伝ってくれる?」

 

 「え?あの流星調査しに行くん?行く行く!はぁ…お星様ってどんな形してるんやろか」

 

 

 霞が流星に思いを馳せ、詠がキビキビと兵隊達に指事を出していると

 

 詠の服がクイっと引っ張られ何かと振り向くと、月が怖ず怖ずと立っていた

 

 

 「ねぇ詠ちゃん、私も行きたいな」

 

 「月はダメよ!危険かも知れないし……」

 

 

 ここを治める太守、そして命の次に大事な親友に何かあってはいけないと心を鬼にて反対するが……

 

 

 「へぅ〜……(涙目)」

 

 

 月の涙目×上目使い攻撃!!

 

 

 「げふっ……!!」

 

 

 詠の精神にクリティカルヒット!!

 

 撃沈

 

 

 「アハハ。ウチも月っちの泣き落としには負けてまうわ〜」

 

 「もう…しょうがないわね。月の周りに10人の護衛付きで私の指事に従ってくれるなら許可してあげる」

 

 「ありがとう!詠ちゃん」

 

 

 月は嬉しさのあまり詠に抱きつき

 

 詠は少し赤くなりながらも兵に指事を出す

 

 

 「じゃあ霞、貴方の兵を捜索隊100名と護衛10名選抜してきてくれる?」

 

 「了解」

 

 

 15分後、総勢110名の兵が集り流星が落ちたと思われる林のに向かって出発した

 

 月たちが捜索隊の準備をしてる頃、流星が落ちた林には土煙が上っていた

 

 

 「ごほっ…ごほっ…着いたのか?」

 

 

 服に付く土埃を叩きながら出てきた俺は周りを見渡すが…

 

 

 「何か木や山ばっかりだな本当に三国志の世界なのか?兎に角、道らしい所に出ないと駄目みたいだな。そう言えばバイクも送ってくれるって言ってたけど、どんなのだろう?」

 

  

 初めてのバイクなので少々興奮気味でバイクの下に駆け寄ると

 

 其処には仮面ライダークウガに出てくるBTCS(ビートチェイサーの略)2000が置いてあった

 

 

 

 「おぉ!やっぱカッコイイ!TVで見てたときから乗りたいと思ってたんだよな〜」

 

 

 興奮気味にバイクに跨りエンジンを掛けようとキーが見つからない…その代わりなのか0〜9までの番号のボタンがある

 

 

 「え〜と確かクウガの主人公の生年月日がパスワードだったけど俺ので良いのかな?物は試しだ!1226っと」

 

 

 ボタンを押し終えると勝手にエンジンが掛かり

 

 頭に操作方法が流れ込み、体にバイクを手足の様に動かせるとゆう充実感が満ちていく

 

 

 「凄いな。っと其れは置いといて日も落ちてるのにこんな林に居たら獣とかに襲われるかも知れないな。早く移動しないと……」

 

 

 キョロキョロと見渡すと、林の向こう側の空が赤く染まってるのが目に付いた

 

 

 「近くに村でも在るのかな?」

 

 

 俺は私物が入っているバックを後ろに縛り赤く染まってる空を目印にバイクを走らせた

 

 暫くすると林が薄れ平地が見えてくる、其れと同じく村も徐々にはっきり見えてくる

 

 何か祭りでもしているのだろうか?ちらほら炎が見え隠れする

 

 何だろう?首筋がゾワゾワする……

 

 得体の知れない嫌な感じにスピードを上げ村へ急いだ

 

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 村に着くと予感は的中した

 

 逃げ惑う人々、松明と剣や槍を持ち追う盗賊

 

 金品、食べ物、女性、子供を奪い

 

 要らないものは松明で家を焼き、人を焼き

 

 剣や槍で老人、男、女、子を殺す

 

 其処は地獄の様な光景

 

 俺にとって初めて見る地獄であった

 

 そして視界に1人の女性がうつ伏せで倒れている人を見つけた

 

 こっちに手を伸ばしている

 

 

 「だ、大丈夫ですか!」 

 

 

 上半身を持ち上げ仰向けにして見ると

 

 盗賊に腹を斬られ出血も酷い

 

 生きていたのが不思議な位だ

 

 もう虫の息の女性が俺に向かって何かを伝える様に口を動かしている

 

 俺は耳を女性の口に近づけた

 

 

 「お…お願い……。娘を…葵を助けて…」

 

 「何!?まだあの中に!特徴は!?」

 

 

 俺は虫の息の女性に特徴を聞いた

 

 もう助けられない女性の願いを1%でも高く叶えてあげれる様に

 

 

 「私と…同じ服……を…着て…髪の長…さは肩まで。家のち…かに…隠れて」

 

 

 彼女の服を見ると血に染まっているが鮮やかな紫の下地に蓮華の刺繍が縫ってる

 

 

 「…ぁ…ぁ…ぁ」

 

 

 殆ど息が出来ていない…

 

 残された時間はもう無さそうだ 

 

 

 「指を刺すだけでも良い。どっちの方角に居る?」

 

 「む…村の……大き……木のちか…………」

 

 

 もう残された力も殆ど無い状態で最後の力を振り縛り伝える

 

 

 「わかった。絶対見つけ出す、だから安心して休んで」

 

 

 女性は俺の言葉を聞き終えると穏やかな表情で息を引き取った

 

 

 「必ず助けてやるからな!」 

 

 

 そして女性を近くの木に寄り掛からせた一刀はバイクに跨り村に飛び込んでいった

 

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 村に飛び込んだ俺は真名らしき名前しか聞けなかったので葵ちゃんと呼びかけながら進む

 

 奥に進むたび盗賊達に殺された死体をもう数十対見かけただろうか…

 

 死臭や焼けた人の臭いに嘔吐しそうになり心が折れそうになる

 

 だが俺に最後の力を振り絞って子供の事を託した母親の願いを支えに何とか中間地点まで来たが

 

 此処まで生存者に遭わなかった

 

 もう逃げたか殺されたのだろうか……

 

 そんな事を考えながらゆっくり探すようにバイクを進めると中央に大きな木が生えた広場に出た

 

 多分此処があの女性が言っていた木だろう

 

 っと思っていると

 

 

 ………………ぁ

 

 

 「……ん?何か聞こえたような」

 

 

 バイクのエンジンを切り耳を澄ますと

 

 

 へへ……こんな…ころに……れて…………のか

 

 ……いや………めて…

 

 

 「!?」

 

 

 直にエンジンを掛け、声のした方角に全速力で向うと

 

 盗賊らしき人物が、あの女性が教えてくれた紫の下地に蓮華の刺繍が入った服を来た13歳位の女の子の髪を掴んで引きずりまわしていた

 

 俺はエンジン音で驚かせて髪を掴むてが緩んだ所に前輪を軸に回転し後輪を盗賊に当て吹っ飛ばした

 

 死なない程度には加減しといたので盗賊は直に立ち上がり『ヒイィィィィ』と叫びながらどこかに去っていた

 

 エンジンを切り彼女の元へ駆け寄った

 

 

 「大丈夫かい?」

 

 「はい。助けてくれてありがとうございます」 

 

 「俺は一刀。君と同じ服を来た女性に頼まれて君を探しに来たんだ」

 

 「!!……母様は……母様はどうなったんですか!」

 

 

 少女は俺の肩を掴み必死の表情で聞いてきた

 

 

 「……君のお母さんは深手を負いながらも君の事を必死に助けてくれと俺にお願いしてたよ。そして俺の分かった安心してくれと言う言葉を聞き終えて……静かに息を引き取ったよ」

 

 「そんな……う…ううっ……」

 

 

 女の子両手で顔を覆い叫ぶように泣く

 

 

 「母様は……盗賊がこの家に入ろうとしたとき私を此処に隠して自分を囮に盗賊を引き付けてくれたんです。母様が死ぬなら私も一緒に死にたかった……」

 

 「そんな事考えちゃダメだ!君のお母さんは自分の命を賭けて君を助けてくれと頼んだんだ。君に生きて欲しいから…幸せになって欲しいから!」

 

 「……でも、もう私の周りに誰も居ない……」

 

 

 少女は暗い顔で呟く

 

 どんな時代でも女の子が1人で生きていく事は厳しい

 

 なら俺が出来る事はこれ位かな……

 

 

 「なら俺が君の家族になってあげるよ」

 

 「……え?……でも、そんな……今、会ったばかりの人に」

 

 

 俺は微笑みながら答える

 

 

 「時間とか血は関係ないんだ。俺達が家族と思えば、大切にしたいと思えば、そこから絆ができるんだよ」

 

 「で…でも」 

 

 

 頭に手を置きそっと撫でる

 

 すると、さっきまでの深い悲しみの表情で俯いた顔は少し和らぎ

 

 上げた顔には驚きと困惑、そして少しの嬉しさが混じった表情をしていた

 

 

 「俺に出来る事は少ないけど君と一緒に生きていく事は出来る」

 

 「で、でも迷惑じゃないですか?」

 

 「何言ってるのさ。俺たちはもう家族だ、迷惑なんかじゃないよ」

 

 

 俺は困ったように聞いてくる少女に一刀は優しく頭を撫でながら答えた

 

 

 「そういえば俺の名前を教えてなかったな。俺は姓は北郷、名は一刀、字と真名は無い所から来たんだ。此処の国の流儀でいったら一刀が真名になる一刀って呼んでくれ」

 

 

 「私は姓は姜、名は維、字は伯約、真名は葵と言います。」

 

 「!?」

 

 

 俺は表情にこそ出さなかったが胸の内では驚愕していた

 

 まさか此処で、あの諸葛孔明の第一後継者とも言われた人物が目の前に居るなんて、しかもやっぱり女の子か……

 

 

 「一刀お兄様?」

 

 

 俺は少し考え込んでいたらしく葵の声に我に返った  

 

 

 「!!…ゴメンちょっと考え込んでた……って何でお兄様?」 

 

 「ダメですか?」

 

 「そう呼びたいのなら良いよ。俺は兄しかいなかったから妹が出来たみたいで嬉しいよ」

 

 

 そう言いながら笑顔で葵の頭を撫でる

 

 

 「(お母様、一刀お兄様の笑顔は温かいです)」 

 

 「さぁこの村から早く出よう。まだ盗賊も居るかもしれないし、君のお母さんが眠ってるの所まで案内するよ」

 

 「はい」

 

 「じゃあ此処に乗って」

 

 

 バイクに跨った一刀が後部座席に座るように促す

 

 

 「変わった乗り物ですね……」

 

 「この乗り物は馬より数倍早いよ」

 

 「生きてるんですか?」

 

 「生きてないよ。極端な話、鉄の塊だしね」

 

 「ほわ〜。鉄の塊が走るんですか」

 

 

 ちょっと前までの暗い顔は何処へやら

 

 楽しそうな顔で見入る

 

 

 「怖かったらお腹辺りに腕を回すと良いよ」

 

 「わ、わかりました」

 

 

 葵は少し照れながら一刀に腕を回す

 

 

 「じゃあ行くよ」

 

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 葵を後ろに乗せ、先ほどの広場に着くと何やら首筋に悪寒が走る

 

 この村に着く前にも感じた感覚だ

 

 中央の巨木まで行くとバイクを止めた

 

 

 「?……どうしたんですか?」

 

 「何か嫌な気配がする」

 

 

 俺が不穏な気配を察知すると広場を囲む家や影からゾロゾロと盗賊達が現れて道を塞ぎ始めた

 

 大体塞ぎ終わると100人はいる賊達から1人だけ出てきた

 

 

 「お前か俺の邪魔をする奴は?」

 

 「お前のバカずらした手下ならぶっ飛ばした事が邪魔ならそうなのかもな?」

 

 「……まぁいい……お前この人数差解かるだろ?そのガキ置いていけばお前だけは見逃してやるぜ」

 

 「悪いがな、葵は俺の大切な家族だ。葵を見捨てる事なんて出来るわけ無いだろ?それにな、精一杯生きている人たちの幸せを踏みにじる奴は俺が見逃す事は出来ないな!」

 

 「ハッ!この人数とやろうってのか?そのガキの母親みたいになっても知らないぞ?」

 

 「!!ッ……」 

 

 

 その言葉に葵の顔が、また暗くなっていく

 

 

 「そのガキと同じ服を着た女の子供だろ?腹から大量の血を流し、のた打ち回る姿は滑稽で楽しかったぜ!」

 

 「うっ……ううぅ……」

 

 「また葵を悲しませるなんて……お前は絶対許さない!」

 

 

 両手をバックルの前でかざすとベルトのクウガの刻印が輝き唯のチェーンベルトがアマダムへと変化する 

 

 そして右手を前に出し左手をベルトに沿え 

 

 

 「変身!!」

 

 

 と叫ぶと足から胴、腕、頭の順でクウガ(マイティフォーム)に変身していく

 

 

 「お、お兄様……?」

 

 「変……かな?」

 

 「いいえお兄様。とってもカッコイイです」

 

 「ありがとう。葵」

 

 

 

 一刀達がそんなやり取りをしている頃

 

 

 「ほぅ…ついに出てきたかクウガ」

 

 

 頭は呟き手下に命令する

 

 

 「お前ら全員で掛かれぇ!」 

 

 『ウオォォォォ!!!!』

 

 

 頭の命令で手下達は一刀に向かって駆け出す 

 

 俺は葵を木の穴に押し込み傍に置いてあった大きな石で塞ごうとする

 

 

 「さぁここに入って!」

 

 「駄目です!やっぱり逃げましょう!お兄様も居なくなったら私……私……」

 

 

 葵は涙をその大きな瞳に為ながら説得しようとする

 

 

 「大丈夫だよ。俺は絶対に死なない。兄が妹を残して死ぬわけ無いだろ?」

 

 

 「……お兄様」

 

 

 少女の頭を一撫でして岩で塞いぎ俺も盗賊たちに向かって駆け出す

 

 盗賊100人強VS仮面ライダークウガの戦いは始まった 

 

 戦いは一方的だった

 

 一刀はクウガに変身していた為、剣や槍などは掠り傷にもならない

 

 そして一刀が繰り出す蹴りや拳はほぼ一撃で気絶する

 

 そうして気が付くとクウガ(一刀)と頭の周りには砂と化した盗賊たちが倒れていた

 

 

 「こいつら人間じゃなかったのか……」

 

 「チッ……たかが木偶人形では仮面ライダー一人殺せないか。やはり俺が出るしかないか」

 

 「何!?」

 

 

 突然仮面ライダーと言う言葉に一刀は驚く

 

 

 「……なぜお前が仮面ライダーを知っているんだ」

 

 

 一刀は警戒して構える 

 

 

 「俺はズ・グムン・バだ。リントは未確認生命体1号と呼んでいたがな。」

 

 「なぜこの外史を消そうとする?」

 

 「それが俺たちのゲゲルだからだ」

 

 「ゲゲル…ゲームか。どんなの理由でもムカつくが、そんな下らない理由で消させはしない!!」

 

 「それは、お前を殺せば簡単さ!」

 

 

 そう言うとズ・グムン・バの体は怪人に変身していく

 

 

 「俺はそう簡単にはやられないぜ?」

 

 

 一刀は構える拳に更に力を込める

  

 

 「それは……どうかな!!」

 

 

 ズ・グムン・バは言い切ると同時に襲い掛かってくる

 

 一刀は繰り出されるパンチやキックを躱しに蹴りを入れる

 

 

 「ちぃ!これならどうだ!」

  

 

 ズ・グムン・バは口から蜘の糸の様なものを吐き出し一刀の体に巻きつき身動きが取れなくなってしまう

 

 

 「くっ……!」  

 

 

 何とか振りほどこうするが足掻けば足掻くほど糸は絞まる

 

 

 「オラァ!!」

 

 

 ズ・グムン・バは一刀に絡みついた糸の端を掴み振り回し大地へと叩きつける

 

 

 「がはっ!」

 

 

 そして叩き付けられたダメージで直に立ち上がれない一刀をズ・グムン・バが踏みつける

 

 

 「確かに手こずったが、これで終わりだ。安心しなあのガキも直に後を追わせてやるよ」

 

 

 一刀の脳裏に葵の悲しむ顔が浮かぶ

 

 

 「俺は…絶対に……死なない!」

 

 

 糸が巻きつき動かない両腕に力を込める

 

 

 「うおぉぉぉぉぉぉ……はぁ!」

 

 「なんだと!?」

 

 

 糸を断ち切ると同時に踏みつけている足を取りズ・グムン・バの腹に蹴りを入れる

 

 そして間を空けずに頬・腹を殴り、また腹に蹴りを入れ距離を取る

 

 

 「ぐうぅぅ!」

 

 「これで決める!」

 

 

 よろけている隙に一刀はズ・グムン・バに向かって走りだす

 

 

 「ウオリャァァァァ!!」

 

 

 大地を蹴ると度に右足に炎が灯りズ・グムン・バに1mまで迫ると一刀はジャンプし空中で前転一回転し右足を伸ばした

 

 

 「ライダーキッーーク!!」

 

 

 一刀が蹴りがきまるとズ・グムン・バは大きく後ずさり、蹴りが入った箇所には紋章が浮かび上がり苦しみだす

 

 

 「ぐっ…がっ……ガァアァァァァ……」 

 

 

 ドゴォォォォン

 

 

 体に刻まれた紋章からベルトにかけて亀裂が入り、ベルトが破壊されるとズ・グムン・バは爆発した

 

 

 「悪いな、お前達にこの世界を消させるわけには行かないんだ」

 

 

 疲労困憊でフラフラと葵を隠した場所に向かう

 

 

 「葵……大丈夫か?」

 

 

 

 岩をどけて無事か確認する

 

 怪我は無いみたいだが体は震えていた

 

 心配になって声を掛けようとするが 

 

 一刀が声を掛ける前に抱きついてきた 

 

 

 「……葵?」

 

 「お兄様、無事でよかった……」

 

 

 顔を上げた葵の目には涙が溜まっていた

 

 

 「……心配掛けてゴメンな」

 

 

 葵の背に手を回し摩る

 

 

 「俺を信じてくれてありがとう」

 

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 一刀が村で盗賊に絡まれている頃

 

 月・詠・霞たち捜索隊は村から30里(約12km)ほど位まで来ていた

 

 

 「え、詠ちゃん。あのね向こうに見える村が燃えてるように見えるんだけど……」

 

 

 月は進んでいる左前方を指差した

 

 

 「!?…霞、偵察を出して!」

 

 「了解!」

 

 

 暫くすると偵察が報告が入る

 

 

 「報告致します!村には大多数の盗賊が村を襲い多数の犠牲者が出ています!」

 

 「「「!!」」」

 

 「霞と捜索隊100名は今すぐ救援に向かって!無理に討伐しようと思わなくていい、住民の安全確保を優先して!私たちは城に戻り増援を送るわ」

 

 「わかった!張遼隊行くで遅れるな!」

 

 

 霞と兵たちは村へ急いだ

 

 

 

 ……

 

 …………

 

 ………………

 

 戦いが終わり、葵が落ち着いたところで倒れていたバイクを立て直し葵を乗せ走り出す

 

 時間はもう明け方で空が白んできていた

 

 暫くすると葵の母親が眠ってる木が見えて来た

 

 少し離れたバイクを停めると静かに葵が降りて母の元に歩み寄り母親の手を握り話しかける

 

 

 「母様…命を掛けてまで私を助けてくれてありがとうございます。母様が居ないのは寂しいですが頑張って生きていきます」

 

 

 俺はバイクの近くに立ちながら2人を見ていた

 

 母親は薄暗い木に下で力なく俯いて顔はよく見えなかった

 

 本当は泣きたいのだろう……

 

 だが葵は涙を見せず最後の別れを告げる

 

 

 「母様。これからも私を見守っていて下さい」 

 

 

 葵が手を離そうとした瞬間

 

 朝日の光が母親の顔を照らす

 

 其処には今まで薄暗く見えなかった顔は微笑んでいるような母親の顔があった

 

 

 「さようなら母様……」

 

 

 別れ済ませ葵はこちらを向く

 

 

 「葵のお母さんも生きていてくれた事をきっと喜んでいるよ」

 

 「はい……」

 

 

 葵は少し辛そうな顔を見せる

 

 

 「さぁ埋葬しよう葵のお母さんが安らかに逝ける様に……」

 

 「はい!」

 

 

 寄り掛かっていた木下に村から拝借した鍬で棺型の深さ1.5Mの穴を掘り其処に両手を前に組ませ寝かせた

 

 

 「……じゃあ埋めるよ」

 

 「お願いします」

 

 

 ザッ、ザッと土を被せていく母親の亡骸は徐々に土で覆われていく

 

 

 「さてと最後仕上げだ!」

 

 「はい」

 

 

 俺と葵は自分達の手で被せた土を押し固め

 

 最後に石を置き線香が無いのでそのまま手を合わせ黙祷した

 

 

 「……」 

 

 「……」

 

 

 そろそろ黙祷を止めようとした時、後ろに人の気配がした

 

 

 「誰だ!」

 

 

 バッと後ろを向くと紫色の髪をし胸にさらし、袴、羽織を肩に掛けた女性が鋭い目付きで此方に槍を向けていた

 

 

 「それ以上動くな。ウチは天水太守、董卓に仕える武将、張文遠や……」

 

 「な……張遼!?(確か丁原の部下だったはずなのに何で董卓の部下なんだ?)」

 

 

 名前を口にした途端、更に槍を突き出してくる

 

 

 「アンタ、なんでウチの名を知ってるんや?」

 

 「え、えっ〜と……」

 

 

 一刀がどうしたものかと考えていると

 

 

 「止めてください!お兄様は盗賊から私を守ってくれた人です!悪い人ではありません!」

 

 

 葵が張遼と俺の間に割って入ってくる

 

 

 「そうなんか?じゃあアンタが村の盗賊を追い払ったんか?」

 

 「……あ、ああ」

 

 

 一刀が肯定するとさっきまでの殺気が無くなった

 

 

 「そうなんか〜。武器向けてスマンなぁ、ウチの名前は知ってるよな?じゃああんた等の名前教えてくれへん?」

 

 「俺は姓は北郷、名は一刀です。字はない」

 

 

 「私は姓は姜、名は維、字は伯約です」

 

 「そーか、そーか。しかし一刀は強いなぁ。あの数相手に傷一つ付かんなんて」

 

 「当たり前です!きっと天の御使い様なのです!」

 

 

 葵は胸をそらしながら言い切った

 

 

 「何でそう思うん?」

 

 「お兄様は盗賊と戦う時に姿が変わりましたし、鉄の馬だって持ってますから!間違いないです!」

 

 「そうなんかぁ。そら凄いなぁ」

 

 

 又しても自信満々に言い切る

 

 それに対して張遼は葵のお兄様自慢話を笑顔で聞いていた

 

 そんな二人を横目で見ながらコレからどうしようか……

 

 と考える一刀であった

 

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 あとがき&今回の設定紹介!!

 

 第2作も読んでいただきありがとうございます。

 

 さて今回オリジナルキャラクター葵ちゃんが登場しました〜!

 

 今後どう絡めて行こうかまだまだ悩んでおります^^;

 

 生暖か〜く見守って行ってください

 

 でわ、設定紹介です

 

 [ビートチェイサー2000 (BTCS 2000)]

 

 全長:2400mm / 全高:1250mm / 全幅:1100mm / 最高速度420km/h

 

 [姜維 字・伯約 真名・葵]

 

 一刀が助けた少女

 

 年は13歳

 

 服は死んだ母と同じ柄の服をきて、髪型は茶髪のセミロング、瞳の色は紺色

 

 性格は明るいが恥ずかしがり屋なアガリ症

 

 

 [仮面ライダークウガ(マイティフォーム)] 

 

 クウガの基本形態

 

 基本カラーは赤

 

 炎を司る戦士

 

 身体能力のバランスに優れた形態で、素手での打撃による格闘戦で真価を発揮する

 

 敵の手の内を探る際にこのフォームで戦い、敵の攻撃パターンに合ったフォームへと超変身するという戦法を取ることもある

 

 必殺技は、筋肉が異常発達した右足に封印エネルギーを収束させて放つ「マイティキック」威力は約30t

 

 マシンを使った戦法が最も得意なフォームでもあり、バイクを運転するときは主にこの形態で戦う

 

 

 

 ……っとこんな感じです

 

 できれば挿絵も入れたいのですが……

 

 なにぶん絵心が無いのでどうにもなりません

 

 できれば読んでくださった方々の妄想力……もとい想像力で補っていただけるとありがたいです

 

 これを機に平成仮面ライダーもご覧になって頂けると、もっと読みやすくなるのではないかと思います

 

 でわ、次回[EPISODE:出会い]でお会いしましょう〜♪

 

 

 

説明
この作品は恋姫†無双と仮面ライダーのクロス作品です。

BLACKさんの作品に感化され、勢いで書いてしまいました。

楽しんでいただければ幸いです^^;
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コメント
董卓√かおもしろそう(VVV計画の被験者)
PS:wikipediaにグロンギ語の訳し方載ってますよwww(zero)
zero様 ご指摘ありがとうございます。自分もそう思ったので修正します(アキエル)
gotou様 グロンギ語って難しくて^^;(アキエル)
乙ですwwwクウガのライダーキックは「おりゃああああああ!!!」じゃないとなんか異和感が・・・。後思ったんですけど昭和ライダーまで含めたらベルトを腕に巻いたらアマゾンにもなれるかもって思ったんですけどwww(zero)
童卓√の世界か・・・。一刀君がどう通りすがるのか楽しみです。(kabuto)
続きが読みたいです!(タケダム)
ズが流暢に日本語を話すのが違和感 ゴですらグロンギ語まじりだったのに(gotou)
このまま董卓軍ルート直行かな?(poyy)
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