対象者：北郷一刀

一刀様…恐ろしいです

仕事はしっかりやっています

けれど

休憩も取らずに金属を叩き続けています

たまに「蓮華…馬鹿…再教育…死罪…愛シテルカラ」とわけがわからない事を言っています

兵士さんに聞いても「こんな事今までなかった」といってます

たまに孫権様と口に出すといきなりかなづちがとんできます

そして「蓮華ハ俺ノ物ダ」と言ってました

いつもの一刀様ではない考えられないです…

報告者：呂蒙

「…まずいな」

「そうね……ご主人様が工房から出てくる前にどうにかしないと」

冥琳と紫苑は報告書を見て頭を抱えていた。

冥琳は事が重大な為学校の仕事を一時中止して城の書庫に篭っていたのだ。

そして紫苑も自分の仕事を璃々にやって貰い冥琳と一緒に書庫に篭っていたのだった。

「でもこの報告を見る限り…」

「どっちも謝らないでしょうね〜」

「そうだな…あのバカップルは…」

「まあそこも微笑ましいからいいんだけどね…」

などと話しているとある者が声を掛けてきた。

「おや…紫苑に冥琳ではないか」

「あら星ちゃん」

「星か…どうしたんだ、部隊の調練は」

星であった。

冥琳と紫苑は星の登場に少し驚いた。

「調練は凪たちがやってくれているからな…その報告だ」

「そうか…」

「おや……なになに」

「星ちゃん！これは駄目よ！」

紫苑に注意されたが星は無視して机の上にあった報告書を見た。

「主たち喧嘩しているのか」

「星よ、見てしまったなら仕方がない…他言は無用だぞ」

「もしかして…主たちの喧嘩、仲裁しようと考えているのか？」

「そうだ…」

「星ちゃんは知らないでしょうけど…ね」

星は確かに一刀たちの喧嘩の凄さを分かっていなかった。

星の性格からして紫苑たちの言葉を聞き自分も面白さ半分で仲裁に加わろうと思ったのだが星は意外な事を言った。