華やかな羽,動く世界… 第2撃目 観光… |
一刀「はちゅね島だ〜」
呉羽「そうだ…だから今回は車は要らないのだ」
一刀「しゃくらの香りがいっぱいしゅる〜」
今回の目的地は初音島であった。
初音島は桜が1年中咲き続けている事で有名である。
その為呉羽はひと足早い花見をしようと思っていたのだ。
一刀「母上しゃま〜…あれは何でしゅか?」
はりまお「あお〜ん?」
一刀は何かを見つけた。
形状は犬に似ているがどら焼きを咥えており足も見えなかった。
呉羽「う……あれは犬っぽいものだ」
一刀「犬じゃないのでしゅか?」
呉羽「うむ…雰囲気が違うからな」
さすがの呉羽もどう答えるが悩んでしまい強引に話題を変えた。
呉羽「犬とじゃれるのも悪くないが今日の宿に向かうぞ」
一刀「は〜い♪ワンちゃんバイバイでしゅ」
はりまお「あんあん!!」
そして宿に向かいその日はすぐ眠った。
翌日…
呉羽「かず君…起きろ」
一刀「…母上しゃま…zzz…」
呉羽と一刀は一緒の布団で寝ていた。
早く目覚めた呉羽着替えた後一刀を起こす為声をかけた。
しかし一刀は一度目を開けすぐつぶってしまった。
呉羽もいつもの事なのである事を言った。
呉羽「起きろ…起きないとご飯抜きだぞ」
一刀「ご飯…食べりゅ……」
一刀は呉羽が作ったご飯が好きで食べられないと聞くとすぐに言う事を聞くのだった。
呉羽「おはよ…かず君」
一刀「おはようごじゃいましゅ…母上しゃま」
呉羽「起きたな…じゃあ着替えをしなさい」
一刀「は〜い」
その後着替えを終えた一刀と共に宿が用意してくれた朝食を食べた。
そして食べた後宿を出て行った。
一刀「今日はどこに行くんでしゅか」
呉羽「ああ…中央公園に行くぞ」
一刀「うん♪」
そう言うと中央公園の奥にある『枯れない桜』に向かった。
一刀「きれ〜」
呉羽「そうだな」
親子2人仲良く桜を眺めていると声をかけられた。
???「もし…この桜が枯れたらどう思います」
振り向くとどこかの学園の制服を来た女性が立っていた。
呉羽「あなたは…」
???「ええ、この島の者です…ところで」
呉羽「ああ…まあ桜は春に咲いてこそとは思うが…でもこれはありだろうな」
呉羽は何の意味が分からなかったが自分の思った事を言った。
???「そうですよね…でもこの桜によって生かされてる人もいるとしたら」
呉羽「確かに…観光資源とかは無くなるけど」
???「そう言う事ではありません…この桜が枯れると亡くなる人がいるとしたら」
呉羽「まるで妖術かなにかだな」
呉羽は少し笑いながら言ったが女性の表情は真剣なものだった。
???「そうですね…この桜…魔法の桜なんです」
呉羽「それで…まさか魔法使いとか言うのではないだろうな」
魔法使い「そうです…実は私、魔法使いなんですよ」
一刀「ハトさんいっぱ〜い」
『枯れない桜』を後にして中央公園のベンチに移動した。
一刀はハトにめがけて走って行った。
呉羽は息子の光景を眺めながら自称魔法使いに聞いた。
呉羽「あんまり走り過ぎて転ぶなよ…ところで」
魔法使い「はい?」
呉羽「なぜ我らに話しかけたのだ」
魔法使い「それは…あなた達、特に貴女の雰囲気が違うからです」
呉羽「そうだろうな、観光に」
魔法使い「いえ…そうではないのです。まるでこの世界の人と思えない雰囲気が出ているのです」
呉羽「なるほど…魔法使いは嘘ではなさそうだな」
呉羽はこの世界の人物でないと悟られ、覚悟を決め自分の正体を話した。
呉羽「…三国志は知ってるか?」
魔法使い「ええ…魏,呉,蜀のお話の」
呉羽「そうだ…なら董卓様の事も分かるな」
魔法使い「暴君と言われた董卓ですね」
呉羽「この世界だとそうだろうな…私はその家臣である華雄だ」
魔法使い「なるほど…でも三国志って」
呉羽「そう、私は女だ。ついでに言うが董卓様も女で暴君と言われるような性格ではない」
呉羽は少し笑いながら魔法使いに言った。
魔法使い「そうなんですか…」
呉羽「それで…さっきの質問はどういう事なのだ」
魔法使い「それは…」
魔法使いはなぜさっきの質問したのかを説明した。
内容としては『枯れない桜』によって最近事故や事件が多発している。
『枯れない桜』を枯らせば事故や事件は無くなる。
同時に自分の弟みたいな男の子が消滅してしまう。
その桜を枯らせる事の出来るのは自分しかいなく、『島のみんな』と『弟』のどちらを助ければいいのか悩んでいる。
そう言った事だった。
呉羽「なるほどな…しかし考えすぎではないか」
魔法使い「そんな!!だってあの桜のおかげで弟くんは」
呉羽「姉としてはそう思うだろう…しかし魔法使いの立場では間違っていると分かっている」
魔法使い「はい…」
呉羽「ならばどちらがより自分として誇れるかそれを考えればいいだけの事だ」
魔法使い「誇り…」
呉羽「そうだ…あの世界にもし私がいたら自分の武を侮辱されたらそれを言った者に斬りかかっていただろうな」
呉羽はあの世界の行動を想像していた。
少なくとも一刀を産む前ならやっていたと思い苦笑いを浮かべた。
そして言葉を続けた。
呉羽「もし二つとも誇れる事ならそれもいい事だろう…しかしそのせいで何もしないというのは誰も得をしない」
魔法使い「…」
呉羽「もしそうしたらその二つを自分で侮辱した事と同じだと思うからな…もし何か行動して駄目だったら是正すればいいだけだ」
魔法使い「是正…」
呉羽「何もしないより行動を起こしてそしてその結果が嫌だったら是正する努力をすればいい」
魔法使い「…はい」
呉羽が言い終わると魔法使いの表情も少し和らいだ。
すると一刀がある物を見つけた。
一刀「母上しゃま〜、クレ〜プ売ってます〜」
呉羽「かず君…まだ昼前だぞ」
一刀「は〜い…」
さっきまでの態度の違いに魔法使いは微笑みながら聞きたい事を尋ねた。
魔法使い「ふふふ、華雄さん…もしあなたが同じ立場だったらどうしますか」
呉羽「私だったら…枯らす、そして助ける方法を見つけ出す」
呉羽の答えに魔法使いも決心がついた。
魔法使い「わかりました…そうだ、お昼だったら水越総合病院がいいですよ」
呉羽「病院?」
魔法使い「ええ…あそこの院長が鍋好きで美味しいんです」
呉羽「そっか…行ってみるとするよ、えっと」
音姫「朝倉音姫です」
呉羽「音姫…ありがとな…あと、頑張れよ」
音姫「はい」
一刀「音姫お姉〜しゃん。ばいばい〜」
音姫「バイバイ」
そう言って呉羽親子は音姫と別れた。
親子が見えなくなると音姫は頭を下げた。
音姫「ありがとうございます…華雄さん」
一刀「お昼ご飯は〜」
呉羽「昼は病院に行くぞ」
呉羽は音姫が紹介してくれたお鍋に興味があった。
しかし一刀はその話を聞いていなかったのである事を思った。
一刀「病院行きたくないでしゅ!!注射しなくても大丈夫でしゅ!!」
呉羽「注射しに行くんじゃないぞ、鍋を食べに行くんだ」
一刀「病院なのにお鍋でしゅか?」
呉羽「そうだ…行くぞ、かず君」
一刀「は〜い」
そして水越総合病院につき、お勧めされた鍋を食べた。
お鍋はすき焼きで味もしっかりしておりとてもおいしかった。
昼食を食べた後歩いていると初音学園の前にいた。
まゆき「杉並!!」
杉並「はっはっは〜」
すると杉並と呼ばれている男と足の綺麗な女性が追いかけっこをしていた。
茜「高坂先輩…いいの義之君」
義之「仕方がないさ…音姉が出れないんだから…」
杏「そうね…杉並たち非公式新聞部もそれがわかってて動いているんでしょう」
その光景を眺めながら話している人たちもいた。
まゆき「あ〜〜!!弟くん!!なに他の子といちゃついてるの!!早く来なさい!!」
どうやら走っていた女性と話していた男性は付き合っているような感じだ。
茜「あらら〜怒らせちゃったわね」
杏「義之…フォロー頑張ってね…彼氏なんだから」
義之「は〜…そう思ってんなら」
まゆき「弟くん!!」
義之「はいはい今行きます!!」
そんな光景をみて一刀は思った。
一刀「この学園楽しそうでしゅ」
呉羽「そうだな…でも父上の行っていたフランチェスカもいいぞ?」
一刀「そうでしゅ♪楽しみでしょ♪」
一刀は来年度からフランチェスカ学園に入学する事が決まっていた。
しかしこの光景を見て初音学園にも行ってみたいとも思っていた。
一刀の表情を見ながら呉羽は言った。
呉羽「それじゃあ宿に戻るか」
一刀「は〜い」
周りを見ると夕日が差し込んでいた。
そして宿に戻った。
歩き疲れた一刀はすぐ眠りにつき呉羽も同じように眠りについた。
2人が眠りについた頃…
音姫「……ヨシ」
(決心がついたら即行動…)
そう思いながら『枯れない桜』に向かっていた。
呉羽に相談しある決心がついたからであった。
音姫「華雄さん…私の誇りは」
(二つともです…ならば取れる行動これしかありません)
『枯れない桜』に到着すると音姫は桜に手をあてて願った。
音姫「弟くん…ごめんね」
(心配しないでね…お姉ちゃんが絶対留まる方法を見つけ出すからね)
そしてその夜『枯れない桜』と言われた桜が枯れたのであった。
つづく
説明 | ||
序章…終了かな… どうでしょうか… うまく書けたかな…? 不安です…。 誹謗中傷はやめて下さいね…。 水無月さんは弱い生き物なので…。 |
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コメント | ||
結局一久って何者なんだろ(よしお) D〜.C~.!!! 大好きなんです!! 恋姫もD.C.T&Uもww(無双) |
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