俺の妹の友達がこんなに可愛いわけがない(4)終
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第4章 

 

最終回 

 

 

 

 

エロゲーだったらこれほど楽しいイベントはないんだろうが、現実はそうはいかない

俺にはそのイベントが、とってもシリアスでバイオレンスに満ちてる超ハード難易度のドSイベントに

思えた。まぁあんまりゲームはやらないので、シスカリプスが出てくるわけだが。 

風呂場に行くと、桐乃が付いてきた

「おい、お前なんでここまでついてくんの?」

「あんたねぇ、あやせと二人でお風呂なんて、私が許すと思ってんの?

 

当然私も一緒に入るわよ」

 

お前が一緒に入ればいいんですか?・・・・・もう突っ込まないぞ俺は・・

「あやせと話し合ったの、お風呂どうするかって、そしたらまずあんたに目隠しするでしょ?

そんで、片手じゃできないことも多いだろうから、私が手伝ってあげることになったの」

「・・・そすか・・・あのさぁ・・・それは分かったけど、俺体洗うときはどうすんの?」

「それは私が洗ってあげるわよ」

「・・・・・・・」

 

「それなんてエロゲ?」

 

 

そんな俺の突っ込みをよそに、あやせは俺の目にタオルを巻いた。

「あの・・俺まだ脱いでないんですけど・・・」

「大丈夫です!私が全部脱がせますから」

「まてまてまてまて!!それ本気かよ!!」

「今更何言ってるんですか!ほら!」

「うわーーーーーっ!!」

抵抗する間もなくいきなり脱がされた。手錠があって上着は脱げないで腕に上着を巻いた状態で

風呂に入ることになる。服は手洗いして、あとで乾かして着れば、一晩ぐらいしのげるだろう。

ただその案を提案した時に、あやせが嫌そうにしていた。来ている服はお気に入りの服らしく、

ちゃんとした専門のクリーニングに出したかったらしい。

 

・・・ってか今はそれどころじゃない。 

 

おれは必死で大事な部分を隠し、タオルを巻かれて風呂に連れ込まれた

 

お前ら!俺がお婿に行けなくなったら責任とってもらうんだからな!!

 

2人ともきゃっきゃとこんな状態なのに楽しそうである。

 

まずあやせが体を軽く洗うことになるんだが・・・・

「きゃあああ!ちょっとどこ触ってるんですか!!」

あやせのからだに手が触れたらしい、そりゃ手錠でつながってるんだからそんなこともあるだろう

「ひゃうん・・・ひゃん!」

「うわっ!すまんっていうか見えないから何がおこってるのかわからん!」

うろたえて後ろにあとずさったが、後ろにあるぷにょんという柔らかいものをつかんだ

「きゃああああああああああああああーっ!!あ、あああああああんたなんて所掴んでるのよ!!」

「知らねーよ!!だから見えないから何が起こってるのか分かんないんだってば!」

うちの風呂場はそこそこ大きくできてるはずなんだが、流石に三人入ると狭いらしい。

そして、後ろにいる桐乃から離れようと、少し前に移動すると足の上に石鹸が乗ったのか、

つるっと漫画みたいに滑って転げた。

スッテーン!

「きゃぁ!!」

同時に手が繋がってるあやせも巻き込み

「うわあーすまん!!」

 

 腰のタオルがはだけ、カラダを洗っているあやせにおおいかぶさる状態になってしまった!!

「うおおお柔らかい・・・」

「ひゃわ!?・・あ・・わわわわ何か硬いものがアソコに当たってる!?」

あやせが可愛らしい悲鳴を上げてびっくりしている!

「ち、違うんだ!これは、そりゃぁ女の子が近くにいたら興奮してそうなってしまう生理現象なんだ!!」 

もう我慢とかそういうレベルじゃない・・・くぅ・・・個人的に今の状態を非常〜〜〜〜〜に表現したくないんだが、

今俺に何が起こってるかわからない人もいるだろう・・・・一言で言うぞ?

 

俺の”リバイアサン”は最初からクライマックスに盛り上がっていた!!

 

「あんた・・・わざとやってるんじゃないでしょうね・・」

ギリギリと鬼の形相の桐乃がそこにはいた。目が見えなくてもその表情は手に取るように分かった。

その後さんざん叩かれた挙句、やっと俺のカラダを洗う番がやってきた。

前の方は自分で洗えるのだが、っていうか前も洗われたら、ほんとにお婿に行けなくなるので、背中と

頭は2人に洗ってもらった。桐乃が一生懸命に背中を流してくれている。

「う・・お・・・」

正直言って・・・気持ちいい・・・背中をゴシゴシしてもらうなんて、親父と小さい頃に一緒に風呂に入ってた

時以来じゃないだろうか。どこか懐かしくて・・心地よかった。

「こんなもんかしら?どう?」

「ああ、気持ちいい。そこもう少し強くしてもいいかな」

じゃぶじゃぶ

カラダを洗ってもらったあと、3人でやっと湯船に浸かる。

右から桐乃→俺→あやせの順だ。足は伸ばせないんだが、3人ともちゃんと浸かれた

「ふうぅ〜〜〜〜はぁ〜〜〜〜あ〜気持ちいいいいい〜〜」

「あんたねぇ、何おっさんみたいな声出してんのよ気持ち悪い」

「しょうがねーだろ?出ちまうんだから」  

ああ〜〜〜疲れが浄化していくようだ・・・。お湯は、なんだかいい匂いがした、

「なんだ?いつものお湯と違う気がするんだが・・」 

「ほっっっっっっっっとんどあやせのためだけど、あんたが疲れてると思って、高い特別な温泉の元を入れて上げたの、感謝しなさい」

「そっか・・・ありがとな」

あやせのためにやったのは分かるんだが、そんなに強調しなくてもいいじゃないか。そう言いつつもえらくうろたえた言い方だったのかおかしかった。

しっかし湯に浸かるのがこんなに気持ちよく感じるなんて、今日はどんだけ疲れてたんだろうか、いろいろあったが、風呂

に入ったのは正解だったのかもな。 

「ふぅ・・・そういえばさっきからあやせがしゃべってないみたいだけどどうした?

いつもならもっと変態だとかなんだと怒ってくる気がするんだが・・・」

「へ!?あ、いや・・えっと・・」

なんだかビクビクしていた。なんだ今は何にもしてないはずだが。

「だってさっきはお兄さんが、まさかあんな無茶な行動に出るなんて思ってなくて、私もそんな強く

怒れなくなったんです。それに・・・お、男の人と一緒にお風呂に入るなんて・・・初めてのことなんで

・・・その、すごく恥ずかしいんです・・」

目隠ししてて、忘れていたが、そういえば三人裸でくっついて座ってるし、これってけっこう恥ずかしいいのかもしれない。

「お、おいそんなこと言うとこっちまで恥ずかしくなってくるじゃねーか!」

「キモ・・・あんたいい加減にしなさいよね!」

「う・・・どうせそういう桐乃こそ顔真っ赤にしてんだろ?」

「な!!う、うるさい!!」

ポカポカっ! 

「あいて!殴ることねーだろうがよっていうか狭いんだから暴れるな!」 

「ひゃわわ!暴れないで下さい!!」

 

ポカポカポカ  

 

「イテテっこら!桐乃・・いい加減に・・・あ」

 

 

桐乃があまりにも暴れるもんだから目隠ししていたタオルがスルリと落ちた。

 

「うわっすまん!!」

 

 

  

そこには生まれたままの姿をした2人の女神・・ゴフォホンゴフォホン・・・・いや、一匹の生意気な妹と一人の女神がいた。

 

「ってええ!?  なんでお前らタオル巻いてねーんだよ!!」

 

「しょ、しょうがないでしょ!そういうマナーなんだから!」 

 

「あんたこそ、何一人だけタオル巻いて入ってんのよ、取りなさい!!」

 

そう言って、強引に俺のタオルをはぎとうろうとする桐乃。そんなことより俺のとれた目隠しの方を

気にした方がいいんじゃないだろうか・・・裸丸見えになってるぞ。

 

「ってやっぱマズイ!!そこには元気になった俺のリバイアサンという魔物が住んでいるんだーーーー!!」

 

 

 

その後、全力でタオルを取られるのを阻止し、ギリギリで兄の尊厳を守った俺だった。 

 

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服を乾かして風呂から上がり、トイレと歯磨きを済ませて、リビングに行くと、そこには布団が3つ並べて敷かれていた。

「あんたたち、今日は一緒に寝なさい、この3人なら何が起こっても、大丈夫でしょ。」

おふくろが、気を利かせて敷いてくれていた。まぁこれなら問題無いだろう。

「でも、もしなんかあったらすぐ呼ぶのよ?」

「ありがとお母さん」「ありがとうございます」

それには2人とも異存はないらしい。

俺達は、修学旅行みたいに、布団をくっつけて、3人で寝ころがった。右から桐乃→俺→あやせの順だ。

あーやっと寝れる・・・何にもなく普通に3人で寝るとしたら、あやせを意識しまくって

寝るどころじゃないかもしれないが、今日は本当に疲れていたので、難なくぐっすり寝れそうだ。

夏なので、タオルケット一枚で横になっている。 

「あのさ・・・あやせ、今日はすまなかったな結局お前の相談にも乗ってあげられなかった」 

「まったくほんとですよ、この責任はちゃんととってもらいますからね?」

うう・・・やっぱまだあんのか・・・ 

「結局なんだったんだ?やっぱり・・・桐乃の事?」

「・・・・何よ相談って私そんなこと聞いてないんだけど」

桐乃がいきなり話に割って入ってきた。コイツの前で話すといろいろややこしくなりそうだが、

もうこの際聞かせてやれば、解決も早いんじゃないだろうか。

「その、私、見たい映画があって」

「映画?何てやつだ?」

「『リリカル少女さくら?』ってタイトルなんですけど」

「え!?あやせ、そんなのに興味あったの!?そんなの私に言ってくれれば一緒に行ったのに」

桐乃が身を乗り出して食いついた。顔が近い。

「い、いや、その、お兄さんがこういうの興味あるのかな〜なんて思ったから」

うーん正直まったく興味がないんだが・・・こいつには俺がシスコンのアニオタ変態野郎だって思われてるからな・・

「ついでに、その本当にこういうのに興味あるのかどうか確かめたくって。

どうも信じられなかったんですよね。本当はお兄さんって桐乃の事守るためにこんなこと言ったんじゃ

ないかって」

うん、ズバリ当たっている。だがそれを認めると、桐乃との友情が壊れてしまうっていう事情が

あるんだ。だからそれを認める分けにはいかなかった。

「さ、さぁ?どうなんだろうな・・・」

「いいんです。桐乃のことかばってるんでしょう?私はたしかにそういう趣味は認められませんけど

それで桐乃を嫌いになったりはもうしませんから。」 

「なるほど、だから今日はお気に入りの服を着てたってわけか?」

「な!か、勘違いしないで下さい!これは、その、男の人と出かけるのは初めてだし・・・

一応ちゃんとしようと思っただけで、べ、べべべべ別に深い意味はありませんがから!」

ものすごくうろたえた答えが帰ってきた。 

 

なんだ・・・こいつ俺の事嫌いとか言っておきながら、最初からそのつもりだったんじゃねーかよ・・・

 

 

「あやせ・・・・」

 

 

 

「抱きしめていいか?」

 

 

ガスッ!!

 

 

「痛ってぇ!!」 

いきなり後ろにいた桐乃から蹴られた 

 

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翌日、朝一番に親父が自転車屋から特殊な自転車の鍵専用のペンチを借りてきて、すぐさま壊してくれた。

 

これで晴れて自由の身、刑務所から解放された囚人の気持ちだった

 

  

その日俺と桐乃とあやせ、3人で絶賛劇場公開中『リリカル少女さくら?The MOVIE 1st』の映画を見に行った。

桐乃とあやせは、その映画がとても満足いったらしく、2人してご機嫌に映画の内容のことで熱く語っていた。

 

はたから見ると、普通の可愛らしくて、ちょっと怖くて、ちょ〜っと度が過ぎるぐらい友達思い

の女の子だ。

 

 

 

 

 

そんなあやせが―――俺は大好きだった。

 

 

 

 

 

あとで聞いた話だが、なくなった鍵は、外にいた野良猫が持っていたらしい。

どうやら網戸をこじ開けて俺達がトイレに行ってる間に持って行ったとか。

もしかしたら、俺達の中が悪いのをとりもってくれていたのかもしれない。

 

まぁ俺としては今更どうでもいいことだがな。

 

 

【END】

説明
ここまで読んでくれた方ありがとうございました! これまたあやせで続編作ってます。これは夏の話でしたが、今度は12月の冬で今の時期に合わせてみました。次はあやせと京介のガチの恋愛やります。
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コメント
あやせたん、万歳!あやせたん、万歳!!(聖槍雛里騎士団黒円卓・黒山羊)
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