魏乃章 劉馥伝?2 |
注意
絶対正義!!じゃないといやな人はご注意を。
北郷が打算で妥協します。
とはいえ、妄想染みたフワフワ打算なので・・そういう系(政治ドロドロ)が好きな人もご注意を。
2年目
「びぇええ〜〜ん!!こわいよ〜!」
ふくちゃんが泣いている・・ああ〜もう!!相変わらず可愛い泣き顔!!
あ〜駄目だ駄目だ・・悶えてる場合じゃないよな。
だって・・。
「「「ギロッ!」」」
・・俺たちは今山賊に囲まれているんだから。
俺たちが合肥に着いてから数ヶ月たち、その間に年も越えた。
合肥には前州刺史の元に仕えていた官臣を中心に人が集まりだし、今は3百人ぐらいの人が住んでいる。
とはいえ・・彼らのほとんどは自ら糧を得る方法を持たない人々で、合肥来たのも漢への忠誠云々よりも食料を求めてであった。
なので実情は飢民キャンプとさほどかわらない。
しかも、彼らに与える食料すらまともに確保できていない状況だ。
・・本来なら、周辺の村々から徴収して賄うのだが。
刺史の名だけで税を納めるほど余裕は農村にはない。
なら常套手段=武力で脅して・・等といっても数百人しか率いぬ者にそんなのは無理だ。
なので現状は半分土下座外交で、周辺の農村からすずめの涙ほどの税を納めてもらってる。
刺史というなの物乞いい集団・・俺たちの数ヶ月は、「どん底」そんな状態だった。
だが明るい兆しも見せ始めた。
事実上揚州を割拠・支配している、梅乾、雷緒、陳蘭の袁術軍の残党の態度が軟化し始めてきていたのだ。
これは俺たちの働き云々ではなく、曹操が官渡で勝利したためだった。
彼ら袁術残党にとって、曹操が袁紹との勢力が均衡して余裕がないかった時は隙を突いて思うがままであったが。
曹操が余裕があるときに、無茶をすれば討伐されかねない・・。
そんな思惑があるため、今のうちに刺史と手を打とうというのだ。
そして数日前、寿春周辺で割拠する陳蘭が帰属を求めて会談を申し込んできた。
ただ、俺たちが陳蘭の元へ向かうという条件付だ。
揚州の有力者といえ、所詮山賊の陳蘭に刺史が呼び出されるのは恥だ。
陳蘭としても・・そうする事でお互いの名と実の立場をはっきりさせようとしているらしい。
俺たちの下に集まった、官臣達は屈辱的ではあるとしてほとんど拒否するよう提案した。
だが、俺がふくちゃんを説得して・・条件を飲むことにした。
プライドより実益を確保するほうが重要だ・・。
そう・・名だけであるが陳蘭を刺史の支配下にする方が。
それだけで、寿春・合肥周辺の安全は保障できる。
同時に漢の支配する徐州との道を確保でき、食料確保が容易にできるようになるだろう。
困窮している揚州だ、安全と食さえ確保できれば合肥に人が集まりはじめるだろう。
・・この会談が一つの大きな節目になる。
そして俺たちは陳蘭の指示した場所に向かった。
当然・・惰弱(可愛い)ふくちゃんは逃げ出しかねないので直前まで縄で拘束して。
指示された場所には数百人の山賊が待っており・・すぐさま中央にいる陳蘭の所まで案内された。
・・当然俺たちは山賊たちに包囲されてる。
なので刺史のふくちゃんは最初で説明した状態だ・・。
ああ〜でもこんな駄目な所も可愛いな〜ふくちゃんは。
「びぇええ〜〜ん!!!びっ!!!・・・・・・・・・・・・・・・・・(ブクブク)」
あっ・・気絶した。
泡吹きながら白目を向いてる・・そんな悲惨な姿も素敵だよふくちゃん!
俺は思わず親指をたてる。
「お〜い・・だ、だいじょうぶか?」
おっさん(陳蘭)が話しかけてきた・・・チッ!人がふくちゃんに悶えてるときに無粋な。
「いえ・・いつものことなので」
とはいえ・・邪魔なふくちゃんが失神してくれたので・・仕事をしよう。
「いつもって・・」
「刺史殿は武者震いしすぎると、気絶するくせがあるので」
「いや、あれはただ怯えて震えてたんだろ・・なによりも泣いてたし」
「泣くぐらい、頑張りたいとの意気込みです」
「も、もういい」
呆れたようにおっさんが話を止めた。
自分から振っといて・・勝手なおっさんだ。
「ごほん!!・・それより、刺史殿はこの陳蘭の帰属をみとめてくれるのだろうな!」
おっさんが急に怒気を混めた声をあげる・・まあ、脅しのつもりだろう。
「はっ・・刺史殿は前任の刺史殿の死後、混乱した楊州を安定させた陳蘭殿の才を高く評価しており・・是非師と仰ぎお迎えしたいと」
解釈は様々だ・・荒らして何もなくなったことも安定とする事もできる。
「たしかに前刺史殿の死後、私は曹閣下のため一働きした」
漢じゃなく、曹操ねえ〜・・。
「・・繰り返すが、すべては曹閣下のためにだ・・意味はわかるな?」
・・過去の反乱を曹操に取り成してほしいとの意味だろう。
「はっ・・中央の曹閣下にも陳蘭殿の忠誠心をお伝えします」
「ふむ・・わかってくれればいい、あと一つ話がある」
話の内容は、陳蘭が実効支配をしている土地の「税」の分配方法・割合の話だった。
本来なら、税は刺史のみに入るはずだが。
実行支配をしている陳蘭が自分の取り分を求めるのは不条理だが・・当然だった。
ただ・・一応俺たちに降る陳蘭には、直接税を徴収する権利は無いし・・そんなことをすれば曹操に睨まれ、将来に禍根を残しかねない。
そのため、まず俺たちに徴収させた後に税の一部を陳蘭にとの話だ。
正直不純な金の流れで・・清貧の臣なら承諾できない話であるが。
俺はふくちゃんさん守れればいい、エゴイズム人間だ。
綺麗・汚いより、ふくちゃんのために現実的な利益を重視する。
なので、この資金の流れは問題ない。
だが・・問題は税の分配割合。
陳蘭9、刺史1のがめつい内容だ・・。
まあ、最初に高めの要求するのは常道・・ほんとは8・7割の取り分が目的だろうが・・。
「それでかまいません」
俺はその条件を飲んだ。
「!!・・・・よいのか?」
「ただし・・陳蘭殿は政治に一切不介入との条件付で」
「むっ・・なぜその様な条件を」
「陳蘭殿は揚州の剣、政治等という厄介なもので腐らせたくありません・・」
「ふむ・・まあ、私としては払ってもらえればかまわん」
俺の適当なおべっかに乗るほど馬鹿ではないようで・・陳蘭は不思議そうな顔をするものの承諾した。
正直、一割あれば今の合肥の人々は十分養える。
なによりも、それに政治=税の徴収権さえ握れば後々どうにでも・・ねえ。
とにかく、話もまとまったので・・俺は気絶中のふくちゃんを起こす。
「ふにゃ〜ここどこ?」
ふくちゃんは頭がはっきりしてないようだ。まあ・・はっきりしたら怯えて泣き出すのがオチだが・・。
「ふくちゃん・・陳蘭さんとの話しまとまったよ」
「へ〜そうなんですか〜」
「ふくちゃんもいいよね〜」
「ふにゃ〜うん・・いいよ〜、だって一刀さんだもの」
「そう・・ありがと、じゃあ帰ろうか」
「うん・・・・(すぴー)」
また寝だした・・まあ山賊の巣から離れるまではそのほうがいいだろう。
「では・・陳蘭殿」
俺はおっさんのほうを向き頭を下げた。
「ふむ・・先の件頼むぞ」
「はい」
「それにしても・・惰弱な主を持つと大変だな」
ふくちゃんをみながらおっさんが呟く。
「いえ・・駄目なのがいいんですよ」
「そ、そうなのか・・」
「ええ・・それはもう!」
そう目をキラキラさせる北郷をみて、陳蘭はかつての主とその忠臣を思い出した。
そして自然にこう思う・・。
「(こ、こいつら大丈夫か・・)
説明 | ||
劉馥?を恋姫風に・・ssです。 突拍子も無い設定かつ、インスパ元の続編になりますので・・インスパ元を先にご覧ください。 | ||
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コメント | ||
七乃に通づるものがありますね。(BX2) 今の一刀なら、七乃と好い酒を呑みながら、殴り合いが出来そうwww(ロンギヌス) 有能ですね一刀さん(aoirann) |
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