吹寄さんの……その3 |
前回、上条当麻から没収した如何わしい本。
どうして男共は、こういう本を好んで買うのかしら?
中身を読んだら……少しは理解出来るのかしら……
べ、別に上条当麻の好みが知りたいって訳じゃないわよ。
ただこんな本の何がいいか知りたいだけで……
「はぁ……私は一体誰に言い訳をしてるのかしらね」
余計な事は考えずに読んでみましょう。
ぱらっ……ぴらっ。
「〜〜〜〜〜〜〜っ!」
な、なんなのよ。この本は!?
如何わしいなんて問題じゃないわ。
お、女の人がこんな格好をするなんて……
「か、上条当麻〜っ!」
これは次、会ったら説教をしないといけないわね。
こんな本を買うなんて最低過ぎるわ。
こんな、こんな……
ぴらっ。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
え、エッチ過ぎるわよ。
これは即刻処分しないといけないわね。
処分して記憶から抹消しないといけないわ。
この本は危険過ぎるから。
「あ、あの……吹寄さん? これはどういう事でせうか?」
正座をさせられ、その上に重りを乗せられている上条当麻が涙目で問いかけてくる。
「これは罰よ」
「何の罰なのでしょうか?」
まったく理解していない様子の上条当麻。
「貴様が如何わしい本を持っていたからよ」
「なっ!? そ、それは……てか、その本は吹寄が全部没収しただろ」
「ええ、それで大丈夫だと思ったのだけれど、想像以上にエッチな本だったから追加のお仕置きよ」
本当はこれでもまだ足りないくらいだ。
「……も、もしかして吹寄。読んだのか?」
「な――っ!? 何を言って……」
「いや、今の口ぶりは明らかに内容を知っているだろ」
「そ、そんな事は……」
「へ〜吹寄がエロ本をねぇ……」
「〜〜〜〜〜〜っ!」
何、得意げな顔をしているのよ。
何なの? 全部、上条当麻が悪いというのに。
「それで吹寄は、エロ本を読んでどう思ったんだ?」
「――上条当麻っ!」
「――――でっ!」
勢いよく頭突きをする。
「し、死になさい! この変態!」
セクハラをするなんて最低だわ。
本当に一回死んだ方がいいんじゃないかしら。
バカ。上条当麻!
説明 | ||
はい。第三話です。 そして、上条さんがちょいと変態チックな感じに…… |
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とある魔術の禁書目録 二次創作 上条当麻 吹寄制理 | ||
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