真恋姫無双 呉END 思春編 終編 |
私はしばらくどう答えればいいか分からなかった。
一刀が言ったことが信じられなかったからだ。
一刀「お・・・れを・・・・・殺して・・・・・くれ」
一刀は・・・・自分の死を望んだからだ。
思春「・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
私は一刀が喜ぶ望みを期待していた。
だが一刀が望んだのは、誰もがそれをおそれ、誰もがそれを望まない、「死」を望んだ。
思春「・・・一刀、もう一度言ってくれないか?」
私は一刀が言ったことを聞きなおした。
一刀「おれを・・・・・・殺して・・・・・・・くれって・・・・・いった・・・・んだ。」
思春「っ!!」
私は一刀の体を気にせず、胸倉をつかみ上げた。
思春「貴様・・・・・今自分が言ったことの意味・・・・・分かっているのか!!!!!!!」
私は一刀に怒りの声を上げながらそう言った。
だが一刀の表情は変わらなかった。
一刀「ああ・・・・・・・わかって・・・・・いる・・・よ・・・・」
思春「何故だ!何故自分自身の死を望む!?もう自分が助からないからか!?お前はそんな簡単に命を無駄にしてしまうのか!!お前にはまだやることが山ほど残っているではないか!?なのに何故!!」
一刀「・・・・お・・・れだ・・・って、でき・・・・れば、みんな・・・・・と一緒に・・・・・この・・・・国を・・・もっと賑やかに・・・・していきたいし・・・・・もっと・・・・いきていた・・・・いよ・・・・」
思春「ならば!・・・・」
一刀「でも・・・・ね?・・・・・もう・・・・・だめ・・・・・なんだ・・・・・・」
思春「なぜそこで諦めるのだと言っている!!!!!」
一刀「ご・・・・めん・・・・思・・・・春・・・・・もう・・・・・目が・・・・・・見えない・・・・んだ・・・」
思春「っ!何だと!?」
一刀「思春が・・・・・・・もう・・・・・よく・・・・・見え・・・・ないんだ・・・・・・」
思春「一刀!!!」
私は一刀の胸倉をつかんでいる手を離し、一刀を寝床に下ろした。
一刀「あと・・・・少ししか・・・・時間が・・・・・ないんだ・・・・・。だから・・・・・思春・・・・・これだけは・・・言わせて・・・くれ・・・・」
思春「なんだ!?何が言いたいんだ!?言ってくれ!!」
一刀「思春・・・・耳を・・・・・貸して・・・・・・」
私は一刀の言ったとうりに、耳を一刀に近づけるするとその瞬間、
一刀「・・・・ちゅっ・・・・」
私の頬に温かい感触が当たった。それと同時に一刀が私の耳元で囁いた。
一刀「・・・・愛しているよ・・・・・俺の最愛の人・・・・・思春・・・・・」
思春「っ!!!」
私は一刀の方に振り向いた。だが一刀は目をつむっていた。
思春「・・・・・一刀・・・・?」
一刀は何も答えなかった。
思春「っ!!一刀!!!」
一刀の体を大きく揺さぶっても一刀は反応しなかった。
思春「いやだ・・・・・・・・・いやだぞ一刀・・・・・私を・・・・・・・・一人に・・・しないで・・・くれ・・・・・頼む・・・・・目をあけてくれ・・・・」
私は一刀に声をかける。でも一刀は答えてくれない。
思春「一刀ぉーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
私は叫んだ、でも一刀は目を覚まさない。
私は
もう認めてしまった。
北郷一刀の死を・・・・・・・・
???「まだ終わってはいないぞぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
思春「・・・・・・・・・・え?・・・・・」
私は誰が叫んだのか分からなかった。
祭殿?蓮華様?それとも・・・・・・・
???「まだ諦めてはいけないぞ!甘寧殿!!!!!」
思春「な!・・・お前は誰だ!!!」
華陀「俺は華陀!医者だ!!!分け合って旅をしている!だがそんなことを言っている暇はない!!そこをどいてくれ!!」
思春「なっ!おい!何をする!!!?」
華陀と名乗る者は私を押しのけて、一刀の方に向かった。
華陀「はぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
思春「な、何をしているのだ?」
私は奴のやっていることが理解できなかった。やつは 一刀の前に立つなりじっと一刀を見続けているからだ。
すると華陀は一刀を見つめていると思ったら、
華陀「っ!!見えた!!!こいつか!!!」
いきなり誰かに向かってそう言った。
華陀「くっ!間に合うか!?いや!間に合わせて見せる!!!!はぁーーーーーーーーーー!!!」
華陀は自分の胸元から針を出し、
華陀「我が身!我が針と一つなり!必中一殺!全力全開!病魔退散!」
意味不明な言葉を放ち、そして、
華陀「元気に!なぁーーーーーーーーーれぇーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
持っていた針を一刀に思いっきり突き刺した。
華陀「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、これで・・・・・・だい・・・じょう・・ぶ・・・・ガクッ・・・」
バタン!
華陀は何がそんなに疲れたのかその場に倒れてしまった。
思春「・・・・・何をしたのだ?・・・・こ奴は・・・・」
私が華陀に呆れていると、
一刀「・・・・・んっ・・・・・ここ・・は・・・?」
思春「・・・・・・・え?」
私は声のする方を向いた。そこには・・・・
一刀「・・・・・・思春?」
思春「・・・か・・・・・・ずと・・・・・?」
一刀が・・・・何くわぬ顔でこちらを見ていた。
一刀「・・・・・おはよう、思春・・・」
思春「ッ!!!」
私はもう何が何だか分からなかったが、これだけは分かった。
一刀が・・・・・・・生きていたことだけは・・・・・分かった
思春「一刀ぉーーーーーーーーーーーーー」
私は一刀の元に飛び込んで行った。
思春「一刀ぉ・・・・・よかった・・・・・本当に・・・・・良かった・・・・・う・・・・うえぇーん・・・・・・」
一刀「ははは、まるで子供みたいだね、思春」
思春「・・・・・今だけは・・・・・・子供で・・・いいだろう・・・・」
一刀「うん・・・・そうだね・・・・・」
私たちは抱き合い続けた。
そしてその間に・・・・・夜が明け、私たちの今日が始まろうとしていた。
あれから数年、あのあと一刀が元気になったと蓮華様達に伝えると皆が一刀に抱きつき、一刀の取り合いになってしまった。
一刀はそれから皆にこき使われ続けた。蓮華様は、
「一刀は私たちを心配させて、私たちを泣かせた罪を償わせるまでこき使ってあげる♪」
と言っていた。
あと、華陀の方だが、氣を使いすぎてしばらく動けないから、ここに居候すると言ってきた。それから数カ月、華陀の氣はすっかり完治して、また旅に出た。
「・・・・ふぅ、全く、あ奴は私たちに迷惑をかけてばっかりだな。」
私はふとそんなことを言った。そこに
???「母上ー」
私の子供、甘述が来た。
思春「ん?どうした述?」
甘述「もう、母上忘れちゃったの?今日は父上と述と一緒にお出かけするんでしょ?」
思春「ああ、もうそんな時間か、早いな」
私は立ち上がり、私の夫の元に向かった
一刀「・・・ん?あ、おーい思春、こっちこっち」
一刀が城門の前で馬に乗りながら手招きをしていた。
思春「一刀、呼びに来るなら述を使わずに自分できたらどうなんだ?」
述「母上、父上を怒らないで、術が行くっていったの」
思春「ん?そうなのか・・それなら仕方ないな。
一刀「俺も一緒に行くっていったんだけどね?述が聞かないもんだから・・・」
述「もう、お話はいいよぉ、早くお出かけしよ」
思春「ああ、そうだな、よし行こうか。」
一刀「うん、じゃぁ出発!」
述「おー」
私たちは馬に乗り、少し遠くまで出かけた。
私は今、とても幸せだ、なぜなら私には愛する者、守りたい者がいるから・・・
私は今、とてもうれしいのだ、なぜなら私たちの娘が出来たから・・・・・・・
私は今、こう願っているのだ、それは・・・・・
もう二度と大切な者がいなくならぬように私がその者を守れるような、私の娘を守れるような、そんな理想の母親になれるように、私は・・・・願っている
END」
どもanです
なにかと長くなってしまった思春ENDですがいかがだったでしょうか?
この後の作品ですが、一応予定していた真恋姫無双「黒龍を持つ者」を書こうと思います。
皆さま方で、このキャラクターでENDを作ってほしいと言う人がいましたら、お返事ください。^^
ではではこのへんでバイ」
説明 | ||
投票しまっす^^ いやはや、考えるのは神経使いますねw あのあと、思春はどんな行動に出るのかなwww ではどうぞ^^ |
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コメント | ||
4p、甘述のセリフ、「術が行くって」→「述が行くって」かな?お話は支援しました。(nakatak) 月でお願いします(カイ) 2p、「分け合って」→「訳あって」(O-kawa) ハッピーエンドでよかった〜(リンドウ) 話しがズレているが生きててよかったな。(アーマイル) ハッピーエンドで良かった。すごいぞ医者王!そして思春と一刀と甘述に永久の幸せを・・・。(mokiti1976-2010) ほのぼのですなぁ。(poyy) やべぇ、萌える!(アンプレゼント) うんうん、思春幸せにね。(ryu) |
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