何がこの2人を悩ませているのかそれを詳しく語ると前作がきっかけとなってくるのだが、今回は前回とは比べ物にならないくらい思春は殺気立っていた。

ちなみにこの時思春とすれ違ったもの曰く、悪鬼がこの城は鬼の住処になりつつあると…。

｢もし蓮華様にあれを渡すのであれば私にも考えがあるんだぞ…その時は蓮華様には申し訳ないがおまえは絶対…ぶつぶつ｣

なぜ思春がこうなったのかその原因は…

一刀がみんなにクリスマスを教えた時に一刀がみんなにプレゼントを贈ることになったのだが、蓮華へのプレゼントが前回思春の着たコスプレより過激なのを思春は知ってしまったのだ。なぜ知ったのかは言うまでもない…。

それにそのプレゼントは一刀がデザインしたために今回も自分へと思っていたから尚のこと怒りが露わになっていた。当の本人はそれを知ることなく、政務にひと段落ついたために街に来ていた。

その目的はプレゼントの制作を頼んでいた店まで受け取りに行くことである。

｢とりあえず一通りそろったな。あとはあの服を取りに行って…全員分揃うな〜。｣

｢御遣い様〜いらっしゃいませ!!!ご注文の品は出来てますよ。いつものようにお城に送った方がよろしいですか?｣

｢いや、このまま持って帰るよ。無理言って本当に悪かったね〜でもおかげで良い物が手に入ったよ!ありがとね!!｣

店の主人の｢ありがとうございます｣の言葉を背に受けて一刀は城に戻って行った。

そしてクリスマスイブになり、プレゼントを交換する日がやってきた…。

それぞれが一刀にプレゼントを贈った後に一刀から全員にプレゼントが送られた。

その時思春は…

｢はぁ〜〜〜〜(あれは私のために北郷が作ってくれた物じゃないんだ…)はぁ〜〜｣

といった感じで魂が少しずつ口から抜けていくような感じだった。

｢思春〜〜どうしたの??はい!!!これは思春へのプレゼント!!!気に入ってくれると嬉しいんだけど…これは内緒だけど、思春には2つ入ってるからね｣

その言葉に思春は少しだけ反応したがすぐにまた戻ってしまったが、そんな状態でも恐る恐る一刀からもらったプレゼントが入った袋を開けてみて…思春は我が目を疑った。

中に入っていたのは一刀が蓮華に送ると思われていた…あの服が入っていたのだ。

その服とは…

へそ出しのミニスカサンタの衣装である!!!

これを見た思春は眼を完全に見開いた状態で驚いていた。

｢なんでこれが私に…これは蓮華様に差し上げるものではなかったのか?｣

｢蓮華には別の物をあげたよ。思春なら着てくれると思ったし、それに一番似合うと思ったから作ったんだけど…。やっぱり嫌だった?｣

｢そ、そんなわけないだろう!!!い、いやこんなの着れるわけないだろう!!!さすがに私もこれは恥ずかしいぞ…。で、でも一刀がどうしてもというなら明日だけ特別に着てやらんことでもない…。｣

｢で、でも嬉しいぞ。ありがとう一刀。｣

ちなみに蓮華達のプレゼントはそれぞれの趣味に合ったものとだけ言っておこう。

その翌日…

一刀の部屋にあの衣装を着た思春がやってきた。

｢ど、どうだ?似合うか?少し胸と腰のあたりがきつかったが…｣

｢し、思春…グ〜〜〜〜〜〜ッド!!!｣と言って一刀は卒倒した…一刀曰く｢我が人生に一片の悔いなし｣だそうです…。

ちなみに思春はこの衣装と前回の衣装を交互に着て一刀に頻繁に迫るようになったらしい…。