閉じ込めて
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「あ、あやせ! これは一体どういう事だ!?」

「どうもこうもありませんよ。私はお兄さんのためを想って行動してるんですよ」

「どうして俺の事を想っての行動が、首輪をかけるって行動になるんだよ!」

「お兄さんは首輪は嫌いですか?」

「そういう問題じゃねぇよ! 百歩譲って手錠は我慢出来たが、首輪は我慢できねぇよ」

 ジタバタと暴れて文句を言うお兄さん。

 はぁ。どうして分かってもらえないのでしょうか。

 全てはお兄さんのため――

 そして、お兄さんのせいなのに。

「いきなり家に来て欲しいなんて可愛い声で言って、やりたかったのはこれかよ!」

「いえ、お兄さんに首輪をかけたのは、ついでですよ」

「はぁ!?」

 こんな事はいつでも出来ましたよ。私が本当にしたかった事は――

 

「お兄さん。携帯を出して下さい」

「何をするつもりだ?」

「何って……壊すんですよ」

 それ以外に私がお兄さんの携帯を触る理由がありませんよ。

「な、何で……だよ?」

「それはもちろん、お兄さんから通信手段を奪うためですよ」

 通信手段を奪って、誰とも連絡を取れないようにするんです。

「連絡手段を奪ってどうするんだよ?」

「お兄さんを私の部屋に監禁するんですよ」

「な――っ!?」

 監禁して誰とも接触をさせません。

 お兄さんに会えるのは私だけなんです。

「そ、そんな事をしたら、お袋や親父が心配するだろ」

「大丈夫ですよ。私の方からきちんと説明をしますから」

 そう……きちんと説明を……ね。

「なっ!? き、桐乃とかも心配するかもしれないじゃないか」

「それも大丈夫です。桐乃にも説明はしますよ。もちろんお兄さん周辺の知り合いの方にも」

「なんで、そんな事をするんだよ……」

 泣きそうな表情のお兄さん。

 はぁ。いいですねその表情。ですから、もっと絶望を与えましょう。

 

「お兄さんはこれから死ぬまで、ずっとここに居るんですよ」

「……っ」

「永久に逃げる事なんて出来ません。でも大丈夫です。だって、私がずっとお兄さんの面倒を

見てあげますから♪」

 だからもう、あなたは私だけのお兄さんなんですよ。

 私だけの……

 

 大切なお兄さん。

 あはっ♪ あははははははははっ♪

説明
すこ〜しだけ、ヤンデレな感じのあやせたんです。
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ヤンデレあやせたん(VVV計画の被験者)
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない 新垣あやせ 高坂京介 

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