真恋姫無双 未来から来た子達 董卓√9 |
虎牢関
門前には何人かの女性達が立っていた
「・・・・華雄たちが来た」
「え?本当か恋?・・・ウチにはまだ見えんけど」
「さすが恋殿!この距離から見えるとはさすがです!」
そして、水関で戦っていた華雄たちがようやく門に入ってきた
「お疲れやったな、華雄たち」
「ああ、それでそっちはどうなんだ?」
「ああ、バッチリや。兵の準備も整っておるし、情報もしっかりと集まった。後は月っち達が戻って証拠を持ち出せばウチたちの勝利や」
「そうか」
「・・・歩達が待っている、会議みたい」
「分かった・・・・・お前達!ご苦労だった、しばらく休んでおけ!」
「「「「応!」」」」
華雄が命令を下すと兵たちはそのまま持ち場に戻った
そして、光も兵たちに休養お取るように言った
「それじゃ、唯さんと嵐さんたちも部屋に戻って休んでいてください」
「ええ、あたし達も会議に参加したーい」
「参加したいって・・・」
「俺達も会議に参加させてくれ」
「はあ、どうします?恋さん?」
「・・・恋は良いと思う・・・・二人共、光達の正体を知っているから」
「わーい、さすが恋隊長♪話が分かる♪」
「皆の迷惑はかけんから安心しな」
「はぁ・・・・・何で話したんだろう・・・俺・・・・」
嵐と唯は光達が『天の御遣い』と同じ世界から来た事を知っている
その話は別の機会に
会議室
会議室では董卓軍の武将、軍師達が集まっていた
「さて、皆、水関の戦いはご苦労だったね・・・でも、おかげで良い情報が入ったよ」
「まったく・・・俺達の世界の技術を使うのは正直『チート』だと思うが」
「『ちーと』?」
「反則って意味です、恋さん」
恋は才が口に出した天界の言葉に反応し、隣にいた光が説明した
「いいじゃない才、それだけ負けられない戦いなんだから」
歩の言葉は妙に軽く感じたが、目は真剣だった
「・・・それで?歩姉、何か見つけたの?」
「まあね、光、戦国君、大気君・・・・連合軍にあんた達の友達いなかった?・・・写真の中に聖フランチェスカ学園の制服を着た男がいたんだけど」
そして、歩はノートパソコンを取り出し映像を見せた
その時、華雄たちは驚きながらも声は出さず、映像を見た
「北郷一刀だよ歩姉・・・以前、孤児院に来た事があったじゃない」
「ああ、あの見た目的にプレイボーイな男の子ね」
「・・・・・プレイボーイって・・」
「あながち間違っていないような・・・・」
「同感」
歩の言葉に呆れる光だが大気が言うと戦国も賛成した
「・・・まあ、良いわ・・・・とりあえず、一刀君が『天の御使い』お名乗っているわけね」
「まあ、そういうこと」
「それで・・・・・私たちはこれからどうすれば良いのだ?」
「そうです、見たところ董卓様はまだ戻っていませんですか」
華雄が質問すると、唯も頷いた
「ああ、そうね・・・・できれば詠ちゃん達が戻って来るのを待ちたいんだけど・・・・まだ連絡が来なくて」
「あっちはあっちで忙しいからな、簡単には連絡が取れんちゅうわけか」
「そういうこと・・・・とりあえず、ウチたちは月ちゃんたちが戻ってくるまでここを死守する事!今、ウチ等ができることはこれだけね」
「了解した・・・とりあえず、休ませてくれ・・・あんまり寝ていないからマジ体がダルイ」
「・・・俺は、何か食べたい」
「・・・恋も食べたい」
「・・・・・恋殿?さっき肉まん十個食べていませんでした?」
才があくびを出しながら席を立ち、光も緊張感が抜けたようにグッタリとし、恋は光に賛同した
「厨房に肉まんと餃子があるから食べてきなさい・・・・それじゃ、会議はこれで」
「「「「御意」」」」
厨房
恋&光組
「ハグハグ」
「モギュモギュ」
「「はわぁ〜」」
「・・・・・・・」
厨房では二人の武将が次々と肉まんの山を手に取っては口に入れる
聞く感じではあまり行儀良くないように聞こえるが、周りにいた者たちは全く気にしていなかった
「ご馳走さまでした」
「・・・お腹いっぱい」
そして、山のように積まれていた肉まんは二人の武将の胃袋の中へと入った
「・・・・あの肉まんの山を・・・・・・」
「すごいね、隊長は」
唖然とする嵐と唯は二人を見ていた
「そう言えば、恋さんたちは大丈夫だったんですか?一様こっちにも攻め込まれてきたんでしょ?」
「ん?・・・・大丈夫、歩たちと一緒にここを守った」
「そうですか・・・・まあ、恋さんがいれば大丈夫でしょうね」
「さて、俺は部屋に戻ります。少し休息を取りたいので」
「・・・・分かった」
「嵐さんと唯さんも休憩を取ってください。戦いに備えて休める事も大切ですから」
「「御意」」
そして、光は部屋に戻った
中庭
そこには二人の武将がいた
「ふ!・・はぁ!!!!」
「・・・華雄、いい加減にしろ。休まないとお前の身体が持たんぞ」
華雄は武器の素振りをしており、その側で才が見ていた
「うるさいぞ、才!戦いに備えて鍛えているのだ!・・・貴様に指図される筋合いは無い!」
「やれやれ・・・お前は単純なんだよ、そんなんじゃ、あの雲長や白符に勝てんぞ」
「貴様!何故、孫策のことを知っている!・・それに私が負けるだと!」
「・・・・・・伯符のことは月から聞いた・・・・それから雲長のことは知っているとしか言えんな」
「・・・どういうことだ」
「本来お前はあの場所で雲長と戦い敗北するはずだった。だが、お前の代わりに光が出て戦った。言い換えればお前は命拾いしたんだ」
「ふざけるな!私があんな偽善者に負けるだと・・・才!今すぐ、武器を取れ!私と勝負しろ!」
華雄は武器を才に向けた
「・・・・お前、まずその性格を何とかしろ。でないとその二人どころか、他の名のある武将達にも勝てないぞ」
「うるさい!私と勝負するのか!それともしないのか!」
「・・・今の敵は俺か?」
「何?」
「今、お前が戦うべき人物は俺なのかって聞いているんだ」
「・・・・・・・あ」
「この戦いが終わったら、いつでも相手をしてやる・・・・だが、今は休め。お前の主の為に」
「・・・・すまん」
「気にするな・・・・だからその気持ちを連合軍にぶつけろ」
「ああ」
霞&歩
「霞、明日は弟達のことをお願いね・・・・・・」
「分かっているって・・・そんなに心配するなって」
「本当はこんな戦、光達を出したくないの・・・・・私の家族を戦争なんてくだらないことに巻き込みたくない・・・・・でも、あの子達は戦うことを選んだの・・・・姉である私に逆らってまで」
歩の顔は崩れ・・・・今にも泣きそうな顔をしていた
「・・・歩・・・・ウチは歩達の事が大好きや・・・『天の世界』から来たからやない、天の酒でもない・・・歩達個人が気に入ったんや・・・せやから、ウチに任し・・・・・・・絶対に光達が無茶しないように守ったる」
「・・・・・・・ありがとう」
「歩はええ姉ちゃんや・・・そして光達もええ弟たちや・・・・それは絶対に言える」
「・・・・・・・・」
「だから、信じてくれや、光達を・・・・・そしてウチ等を」
「・・・・・・・」
「ウチ等は絶対に勝つ!そして絶対に歩達を元の世界に戻してやる」
「・・・・絶対に・・」
「ん?」
「絶対に生きて連れて帰ってきて・・・・私の家族も・・・戦国君や大気君も・・・・恋や華雄、ねね、霞・・・・あんたも皆、生きて」
「・・・・・・歩」
「・・・・守って・・・・私の大切な人たちを・・・・」
「・・・・・・分かったで」
「・・・・ありがとう」
そして、決戦の時がやってきた
虎牢関の前には数十万を超える連合軍がいた
「・・・・なんか、前回よりも増えていないか?」
「たぶん、他の諸侯が前回の戦いに乗って途中から参加したんだと思うよ・・・・これに参加するだけで名声が手に入ると思って」
「ったく、馬鹿共が」
「・・・恋たちは絶対に負けない」
虎牢関の上には才、光、華雄、恋が立っていた
「・・・それで、望たちはどうした?」
「劉協さんを保護に成功したって報告が来たから・・・・あと、四日ぐらいしたらこっちに来るみたい」
「そうか・・・・よし!テメェら!この四日間、ここを死守するぞ!そうすれば俺たちの勝利だ!」
「「「「「おおおおおおおおおお!!!!」」」」」
才が兵たちに言うと、全員がものすごい声で気合を入れていた
「よし!董卓軍『火』部隊!出陣!」
「・・・『山』部隊も出陣」
華雄と恋が号令を掛け戦いが始まった
あとがき
はい、未来から来た子達董卓√第九話を登校します
ここでの董卓軍では四つの部隊に分かれています
霞と歩が率いる『風』の部隊
詠と望が率いる『林』の部隊
華雄と才が率いる『火』の部隊
恋と光が率いる『山』の部隊
それぞれに特徴があり
風の部隊は主に騎馬隊
林の部隊は主に斥候、隠密部隊
火の部隊は主に歩兵、槍平(賊の討伐を主に活動)
山の部隊は主に槍兵、弓兵(防衛戦を得意とする)
董卓軍、風林火山の精神
風:敵を切り裂くカマイタチとなり、仲間を導く風となる
林:敵を探る木となり、仲間を隠す森となる
火:敵から恐れられる炎となり、味方を暖める灯火となる
山:敵の攻撃をも恐れぬ山となり、仲間を守る盾となる
説明 | ||
未来から来た子達 董卓√第九話 だいぶ間が空きましたね、すみません 皆さん、暖かい目で見てください |
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