恋姫~オリ魏?序章~
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暗い部屋の一角で少年は泣いている。

少年の近くでは淡い光が輝いている。

目からは止まることなく涙が頬を伝い床に落ちていく。

少年「ひっぐ、えっぐ、なんで・・なんでなんだよ・・・まさとぉ〜、けんごぉぉ・・・」

少年は泣いている理由であろう者の名前を呟く

少年「うぅぅっ・・・ぎょうずげぇえぇぇ」

少年が名前を叫び終えたと同時に、部屋の扉を開け放ち1人の老人が大声と共に入ってきた。

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老人「一刀ぉぉぉぉおおおぉお##お前はまたかってに儂名義でエロゲーなぞ買いおってからに!お前はまだ7歳じゃろうが!18禁はまだ10年はやいわぁあぁああ」

部屋に入ってきた老人の名前は北郷拳一、北郷一刀の祖父である。

一刀「くぅうぅぅ〜!!リトバスはなけるぜぇ!」

完全に無視をされた拳一は

拳一「・・・話をきけぇえぇぇえぃいぃぃぃぃい」

拳を振りおろしパソコンを破壊する。

一刀「ぎゃぁぁあああああ!!お、おお、おれ、俺の魂がぁあぁああぁあ」

あと少しでクリアと言う所でパソコンを壊され絶叫する。

拳一「ふん!このような物に時間を費やす暇があるなら修行をしろといつもいっておるであろう##」

涙を流しながら怒りをぶつける。

一刀「だまれくそじじい##俺がいったいどれだけの時間を費やしてきたことか・・・ぜってぇ殺す##」

そういうやいなや、一刀は拳一の顔面に向かって氣をまとった拳を放つ。その速度は、常人のそれをゆうに超えていた。

拳一「なかなかいい一撃じゃが、まだまだじゃのう。」

その一撃をいとも簡単によける

一刀「くそが!よけんじゃねぇよじじい!!」

さらに追い打ちとばかりに攻撃をくりだすが、それもよけられてしまう。この後、怒りにまかせて力の配分を考えていなかった一刀が数分ともたず床に倒れるまで、二人の戦いは続いた。

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拳一「えぇえぇい!いつまでうじうじしておる。いい加減気持ちを切り替えんか!」

あの戦いの後、二人は朝食をとっている。

一刀「うるせー#じじいにはわかんねぇだろうけど、俺がどれだけ、ほんとにどれだけの時間を費やしたと思ってんだよ。寝る時間を削って、修行の時間をも削ってやってたのによ。」

拳一「・・・この戯けが!寝る時間を削るのはいい、そこはまだ譲歩してやろう。しかし、修行の時間をも削ることはなんたることか!」

そんな会話をしている二人はエプロンを付けている女性にお玉で頭を叩かれた。

???「はいはい!二人ともそんな話はいいからささっと朝ごはんを食べちゃって。」

この女性は本郷一刀の母親にして北郷拳一の娘である。名は北郷水季。

一・拳「「っ〜〜〜!!」」

水季「ほら!一刀は早く食べて学校へ行きなさい!お父さんも今日はどこかにでかけるんでしょ?」

二人は水季の言葉に従うように黙々と箸を進めていった。

一刀「母さん行って来ます。」

水季「はい。いってらっしゃい。」

勢いよく玄関の扉を開け放ち、一刀は学校へと向かった。

拳一「今夜の修行の後に、一刀には儂らと同じ世界に入ってもらう。」

水季「・・・お父さん、一刀をどうしても裏の・・・私達と同じ血に塗れる世界に入れないといけないの。」

いつになく厳しい顔で娘に話しかける。水季の言葉からは不安であふれている。

水季「だって一刀はまだ7歳なのよ!?いくら一刀が天才でも、あの歳で人を殺める道にはあまりにも早すぎるわ!」

拳一「・・・確かに少々早いかもしれん。しかし・・・しかしだな!遅かれ早かれ一刀は何時かかならずこちらの世界にくるんじゃ。その時間が多少早くなっただけのことよ。」

この言葉を最後に二人の会話はこれ以上続く事はなかった。

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一刀の学校生活はいたって普通だ。普通に授業を受け、普通に友達と遊ぶ。そんな日常である。そんな日常が続いて行く中、教室に入ってきた先生が新しい仲間のしらせをした。転校生。まだ、入学してまもないにもかかわらずこの時期に転校生がきた。

一刀「・・・可愛い////」

自然にその言葉がでた。そして、心にある決意をした。

一刀(・・・きめた!俺は世界中の美少女と美女を一夫多妻制が可能な国で結婚しハーレムを築く!!そして、絶対に美少女と美女は俺が守る!!

転校生「三河歩です!みなさんよろしくお願いします。」

一刀(歩ちゃんか・・・絶対にお友達になってそこから発展していって最後には・・・ドゥフフ!!)

転校生との未来を妄想し、顔をこれほどとないほどくずしている。

歩「あ、あの!よろしくね。」

一刀が旅立っているうちに歩の席が決まり一刀のとなりの席に座っている。

一刀「・・・・・よ、よろしく!(キタコレェェェェエエエエ!!)」

一刀「僕の名前は北郷一刀だよ!よろしくね歩ちゃん!」

歩「う、うん。」

こうして二人の出会いは始まった。

給食も終り昼休憩となった。

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一刀「歩ちゃん何の本を読んでるの?」

隣の席で黙々と読書をしている歩に話しかける。

歩「うん?ああ!この本はね三国志っていう本なんだよ。」

一刀「さんごくし?一体どんな内容なの?」

歩「内容は1800年ぐらい昔の中国で実際にあった出来事を元に作られたお話かな。」

一刀「へぇ〜大昔にあったお話ね歩ちゃんは好きなキャラとかいるの?(学校が終わったらさっそく買いに行くか。俺もよんで歩ちゃんの高感度をあげていくぜ!)」

歩「好きなキャラかぁ〜。う〜んと、私は曹操が好きかな。」

一刀「曹操?」

歩「うん!性は曹、名は操、字は孟徳。魏の覇王にして、稀代の名臣で乱世の奸雄。私はそんな曹操孟徳が大好きだな。あっ!そうだ!一刀君も三国志に興味があるならこの本を貸してあげるよ。」

そういって今まで読んでいた本を一刀に手渡す。

一刀「ありがとう!(このままフラグが折れないようにしないと!)」

笑顔で受け取りつつ内心ではそれ以上に喜んでいる一刀であった。

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学校も終り家に帰りながら歩から貸してもらった三国志の本を読みながら帰っていた。

その読んでいと、ある文が目にとまった。除州の大虐殺である。曹操の親である曹嵩が陶謙に殺された事に起こってしまった惨劇である。

一刀「・・・まぁ確かに自分の親が殺されたら俺でも復讐はするだろうけど、関係無い人間はさすがに殺さないかな。」

1人ぶつぶつ言いながら帰宅していると、急に殺気があらわれた。後方を振り向くと氣弾がせまっていた。それを氣をまとった拳で裏拳のようそで弾く。

一刀「何しやがる糞爺!!」

その氣弾を放った自分の祖父を睨みつける。

拳一「ふぅむ・・・・」

一刀「おい!なに1人で納得してんだよ。」

静かに、どこまでも澄みわたるような声でそれにこたえる。

拳一「・・・一刀よ。お前も今夜から儂と水季と同じ世界に入ってもらう。そう、人殺しの世界にのぅ・・・」

 

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