妹と共に 50 呉 |
孫策「冥琳!」
周喩「こちらは大丈夫だ・・・それより雪蓮こそどうした」
孫策「関羽と趙雲にやられたわ・・・蓮華は?」
周喩「蓮華様は蜀・・・劉備のところにいかれましたが・・・」
孫策「無事?」
周喩「命に別状はないが・・・すこし落ち込んでいるな」
孫策「何があったのかしら」
孫権「あ、姉様おかえりなさい」
孫策「ただいま・・・蓮華、どうしたの!?」
孫権「呉蜀同盟の瓦解の引き金は我ら呉が発端だと・・・」
孫策「それは違うわ!私たちは被害者よ」
孫権「で・・ですが!蜀も同じように・・・」
孫策「蓮華」
周喩「蓮華様・・・このたびは蜀も我らも被害者です」
孫権「めい・・・りん?」
孫策「どういうこと?」
周喩「雪蓮お前ならわかるはずだろ・・・・我らを仲たがいさせて誰が喜ぶと」
孫策「曹操ね」
周喩「うむ」
孫権「では、蜀を襲撃したのもわらを襲ったのも魏だと?」
周喩「そう考えるのが妥当でしょう・・・しかし」
孫権「関の旗と趙の旗のこと?」
周喩「二人とも蜀の将だと思っていたが・・・いや、戦が始まる前までは確かに将だったはずだ・・・一体何があったというのだ」
黄蓋「簡単なことじゃ」
孫策「祭!」
黄蓋「申し訳ござらん、この老いぼれまた生き残ってしまいもうした」
孫策「そんなことないわ、祭よく生き残ってくれたわ」
黄蓋「策殿・・・ありがとうございますじゃ」
周喩「それで祭殿・・・何が簡単なのですか?」
黄蓋「関羽も趙雲も曹操には下っておらぬ・・・」
周喩「でっでは誰に下った「天の御使いじゃ」なんだと」
孫策「確か北郷って名だったわよね」
黄蓋「いかにも・・・北郷とやらは天から来たといわれておるが・・・・反董卓のときにすこし話を耳にしたのじゃ」
孫権「話?」
黄蓋「そうですじゃ・・・北郷いわく自分は天・・・未来から来たと、そして我らのしている戦は大昔に実際にあったと・・・」
周喩「では・・・我らは北郷の手の上で踊っていたということなのか」
黄蓋「そうなるな・・・実際はどうかはしらぬが・・・わしの偽降も見破られておったし・・・」
周喩「ふふふ・・・・あははははははは」
孫権「めっめいりん!?」
周喩「何が呉の大都督だ・・・うぬぼれるのも対外にしろ!周公謹!」
孫策「冥琳・・・」
周喩「すまない・・・では今後の予定だが・・・」
陸遜「雪蓮様!冥琳様!」
孫策「穏、どうしたのそんなにあわてて」
陸遜「たいへんですぅ〜、魏との国境の村や街が・・・」
周喩「何があったというのだ」
陸遜「武装蜂起しました」
『なんだと!?』
陸遜「現在、思春様、亜莎ちゃんが対応していますが・・・」
周喩「まずいな・・・時間をかけては他の場所に影響しかねんぞ」
陸遜「どうしましょう?」
孫策「ほっといていいわ・・・それより魏を何とかしないと」
周喩「そうだな・・・どうするか」
孫権「穏、案内してくれ私がいく」
陸遜「わかりました〜」
黄蓋「策殿」
孫策「何?祭」
黄蓋「魏にいってきますじゃ」
孫策「何いってるの?」
黄蓋「わしが北郷の首を仕留めて「だめよ!」策殿」
孫策「祭!アナタ自分で何を言ってるのか判ってるの!?」
黄蓋「わかってるつもりじゃ」
孫策「明命ですらできなかったことをアナタができるの?」
黄蓋「やってみないとわからん」
孫策「あなた、死ぬつもりね」
黄蓋「・・・」
周喩「・・・・雪蓮もうそれくらいに」
孫策「そうね・・・でも祭わかって」
孫策「私たちはアナタを失いたくないの」
黄蓋「わかりもうした・・・」
孫策「・・・城に戻るわよ」
『御意』