Three kingdoms wars エピソード1−1 |
遠い昔、遙か彼方の大陸で……
Three kingdoms Wars
エピソード1
新たなる大地
外宇宙からの侵略者、ユージャン・ヴォングとの戦い、ユージャン・ヴォング大戦は苛烈を極めた。
多くのジェダイ達や新共和国の軍隊が倒れていく中、ついにユージャン・ヴォングは首都星コルサントにまで迫り占領されてしまう。
この危難に偉大なるジェダイ、ルーク・スカイウォーカーは反撃にでた。
苛烈なる戦いの末、スカイウォーカーはユージャン・ヴォングの最高大君主、シムラ・ジャーマンを打倒し、銀河系に平和と秩序を取り戻す事に成功した。
ユージャン・ヴォングとの間に和平条約を締結し、平和への道が開かれたかに見えた。
しかし、またもや銀河系に戦争が起こる。群虫戦争が勃発したのだ。
ジェダイや銀河連邦自由同盟はこの危難を辛くも収めたが銀河系は大いに疲弊した。
戦争が終わり、2年後、一人のジェダイの騎士が復興間もないヤヴィン4から旅立とうとしていた……
ヤヴァン4の宇宙港に2人のジェダイがいた。
一人はこの銀河系で最も偉大な騎士の称号、『グランド・マスター』の称号を持つ騎士、ルーク・スカイウォーカー。
もう一人は彼の数多くいる弟子の一人であるジェダイの騎士、北郷 一刀であった。
「行くのかい?」
ルークの問いかけに一刀は静かに頷き答える。
「はい、マスター。自分に今何が出来るのかを見つけに旅をしたいと思います」
ルークはこの若いジェダイを静かに見送る事に決めた。
「……自身の天命を見つける旅か……きっと長い旅になるだろう。私も天命を見つけるまでに長い時間を要した……だが、見つけた。時間は掛かるが見つける事は出来るだろう」
そう言いながらルークは自分の弟子に最後の別れを言う。
「さらばだ、友よ。フォースと共にあらん事を」
一刀もまた静かに頭を下げ、別れの挨拶を言う。
「さらばです。マスター。フォースと共に」
そう言い一刀はスペースシップに乗り込んだ。
一刀がスペースシップをハイバースペース航行に起動した時だった。
計器が突然エラーメッセージの電信音を発した。
「何!? うわああああああああああああああああ!?」
何も無い空間、其処にビキニ姿のマッチョがクネクネしながら気を失った一刀を見ていた。
「いや〜ん♪ どの世界のご主人様も素敵だけど、このご主人様はダンディーで大人の色気を感じるわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜☆」
そう言いながら自分の唇を気絶している一刀の唇に持っていこうとした時だった。
一刀が目を醒ます。
「!?!?!?!?!?!? うわああああああああああああああああああああああ!? 化物おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
そう言い、一刀はフォースの衝撃波をマッチョなオカマに叩きつける。
「ぬっふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん☆ 無駄、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄、無駄あああああああ!!」
マッチョなオカマはそう叫びながら股間をいきり立たせ、マッスルポーズをとりフォースの衝撃波を防ぐ。
「な、何いいいいいいいいいい!? コイツ、フォースエアがきかない!?」
ある意味、ユージャン・ヴォングと似た現象に困惑しながら一刀はライトセイバーを抜き放つ。
青色の光刃が約35センチの柄から1メートルくらい伸びる。
(クソ!? 何だ!? アレは!? エーリアン種族でこんな奴いなかったぞ!? ユージャン・ヴォングの親戚か? 更にコイツからとんでもない量のフォースを感じる……マスターと同じかそれ以上だと!?)
明らかにヒューマンなのだが何故か知らない悪寒にさいなまれる。
「んも〜〜〜〜〜〜〜〜このご主人様は攻撃的ね〜〜〜、でも、其処がワイルドで素敵だわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜☆」
体をクネらせるマッチョ。
正直、敵意は無い事はフォースで感じられるが、その行為や仕草に悪寒をより一層強めた。
オカマと睨めっこしていても仕方ないと思った一刀はライトセイバーを構えながらマッチョなオカマに質問した。
「お前は誰だ? そして此処は!?」
オカマは答える。
「私は貂蝉、しがない踊り子よ〜ん。そして此処は『世界の狭間』と呼ばれる空間よん♪」
しがない踊り子という所にツッコミを入れたいのをジェダイの修行で培った忍耐で辛抱し、気になったフレーズを質問する。
「『世界の狭間』とは?」
その問いかけに答えるオカマこと貂蝉は答える。
「此処は有りとあらゆる世界の外側の世界、世界の外側、世界の断りから外れた空間よ」
一刀は何とか頭の中で整理し問う。
「つまり、この世界は私の銀河系や違う銀河系とは違う、世界の真理から外れた世界と言った所か、成る程、この世界には私やあなたしかフォースを感じられない。何も無い世界だ」
貂蝉は感心しながら言葉を紡ぐ。
「あんら〜〜〜〜〜〜、この世界のご主人様は中々理解力が有るわね〜〜更に冷静だわ〜〜〜〜さすがジェダイの騎士ね〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
一刀とてユージャン・ヴォング大戦や群虫戦争を生き残ったジェダイナイトなのだ。
それ以上の危機や絶望的戦場を経験している。
25歳の年齢の内、10歳の頃から戦争を経験している。
その中で一刀は冷静な判断と強靭な心、そして、ジェダイの騎士に必要な忍耐と使命感を培った。
この程度の事で慌てる一刀ではない。
ライトセイバーをしまい、更に問いかける一刀。
「此処から抜け出す方法は?」
一刀の質問に貂蝉は答える。
「有るには有るわ、でも、ご主人様の世界には戻れない。ご主人様には違う世界、所謂、『三国志』の『外史』と呼ばれる世界に行ってもらうわ」
一刀はまたも聞きなれない言葉を聞く。
「『三国志』? 『外史』」
その問いかけに貂蝉は頷く。
「そ、『三国志』と言うのは地球という遙か遠い惑星の一大陸の歴史小説よ。因みに『外史』とは『こうなったら面白いな』や『こうなったら良いのに』という人の想いが作り出した違う世界ね。因みにご主人様に行ってもらう外史は平行世界の地球にいるご主人様が作り出した外史な訳。その世界は今、何らかの原因で滅びかけているわ。その原因を調査して滅びを止めて欲しいの」
一刀は顎に手をやりフムと頷く。
「つまり……地球にいる並行世界の私の作り出した外史の滅びの原因の調査と解決が私への依頼か? 貂蝉。その為に私をこの空間に呼びつけるとはな」
その言葉に純粋に驚く貂蝉。
「あら、私、ちゃんと心の障壁は張っていたのに如何して解ったの?」
その問いかけに鼻を鳴らしながら一刀は答えた。
「推測だよ。わざわざ、丁寧に私の質問に答えてくれた時からだ」
その言葉に貂蝉はニヤリとする。
「あら、カマかけられたみたいね」
その言葉に一刀もニヤリとする。
「これでもジェダイの騎士だ。それくらいの洞察力は身につけている」
そう言うと一刀は真面目な顔になり、貂蝉に言う。
「貂蝉、その願い確かに聞き入れた」
その言葉に貂蝉は驚く。
「いいのね?」
頷きながら言う一刀。
「ああ、感じるんだ。君から大いなる懐かしさと悲しみが、ソレがこの任務を受ける理由だ」
その言葉に貂蝉は内心喜びながらも頷く。
「そう、なら送るわね。『外史』へ」
「ああ、頼む」
そう言うと突如、一刀の体が光りだす。
「行ってらっしゃい。フォースと共にね、ご主人様」
その貂蝉の言葉に驚きながらも微笑みながら一刀は答える。
「ああ、フォースと共に」
そう言い残し、一刀は空間から消え去った。
光が晴れて、一刀が瞳を開き見た物は地平の果てまで広がる荒野だった。
「此処が『三国志』の『外史』か……物語と言う事は人は確実に存在するのだろうが、まさか荒野のど真ん中に移動させられるとは……」
一刀はとりあえず自分の持ち物を確認した。
服装はジェダイナイトフードコートにジェダイの服、腰には小型のソーラーパネル型ライトセイバー充電器にワイヤーアンカー、小型医療キッドにライトセイバー。
試しにライトセイバーを機動してみたら正常に作動した。
一刀はライトセイバーをしまうと顎に手をやりながら呟く。
「フム、ライトセイバーは使える。これは幸いだ。後は町でも行って情報を集めるか……」
そう言いながら一刀はフードを被り、歩き出した。
暫く歩いていると3人組が一刀の前を塞ぐ。
「兄ちゃん、命が惜しかったら持ち物置いてうせな」
「そうだぜ、兄貴の言うとおりしな」
「そうなんだな」
3人組を見やりながら一刀は右手を正面にやり左右に翳しながら言う。
「君達は私から追剥をしたくなくなる」
そう言うと男達は目が虚ろになり、一刀の言葉を復唱した。
「「「俺達はアンタから追剥をしたくない」」」
一刀は手を左右に振りながら言う。
「家に帰り人生を考えろ」
また男達は一刀の言葉を復唱する。
「「「家に帰り人生を考える」」」
一刀はジェダイが得意とするマインドトリックを使って3人の男達を退けた。
フォースで他人の心を読み取る力に関連して他人の心に確信を植え付け、行動をある程度操ることができる。フォースを集中させながら、ヒラリと掌をかざし相手に話しかけると、相手もそれを復唱し、その言葉の通りに思考しそれを鵜呑みにするという技ではあるが欠点もある。意思の弱い者や義務的に物事を行う者にしか通用しないのだ。
「彼等の意思が弱くて助かった。それにフォースは有る程度通用するらしい」
そう言いながら一刀は岩陰に気配を感じる。
「其処にいる者、出てきてくれるかな?」
その言葉に岩陰にいる人物に語りかける。
其処から現れたのは赤みがかった桃色の髪をした18歳くらいの綺麗な少女が出てきた。
その手には綺麗な少女が持つには不釣合いな大きな剣が握られていた。
しかし、一刀が驚いたのは其処ではなく、彼女のフォースに驚いた。
(何て娘だ。彼女から大きなフォースを感じる……ジェダイ並みのフォースだ……)
「あの……その……私の名は姓は劉、名は備、字は玄徳と言います……貴方は?」
オドオドしながらも名乗る劉備と名乗る少女。
「私は北郷 一刀、字とやらは無い。ジェダイの騎士だ」
ソレに返礼する様に名乗る一刀。
「字が無い? ジェダイの騎士?」
一刀の聞きなれない言葉に一刀は考える。
(どうやらジェダイを知らないらしい……言葉は通じるみたいだ。今はソレで良しとするか……)
一刀はジェダイについて説明した。
「ジェダイ騎士とは銀河系の自由と正義の守護者であり、フォースの探求者だ」
「銀河系? フォース?」
一刀の説明にまたもや首を傾げる劉備。
(……困った……フォースは兎も角、銀河系を知らないとは……どれほど遅れた文明なんだ……歴史小説の登場人物だから仕方ないか……多分、超古代の文明を題材にしたストーリーなんだろう。下手したら宇宙船すら知らんのではないか?)
内心頭を抱えながら一刀が口を開こうとした時、2人の気配を感じ取った。
「桃香様!!」
「お姉ちゃ〜〜〜〜ん」
それは2人共、少女の声音だった。
「あ! 愛紗ちゃん! 鈴々ちゃ〜〜〜〜ん! こっちこっち!!」
劉備はそう叫びながら二人の少女を呼ぶ。
黒髪の少女は劉備を桃香と呼んでいた事から彼女の愛称だと判断した。
黒髪の少女は軽く息を整えると劉備に説教を始めた。
「桃香様! あれほど一人で行動するなと言ったではありませんか!! ソレを勝手に走り出して、桃香様にもしもの事があれば……」
「ニャハハ、お姉ちゃんは弱っちいから愛紗が心配するのだ」
一刀を余所に3人は賑やかに話し出した。
一刀は女、3人寄ればかしましいを体感しながらも割って入った。
「あ〜すまないが君達は一体……」
黒髪の少女がソレに気付き、高圧的な態度で言う。
「貴公は?」
その余りな態度に一刀は苦笑しながらも答えた。
「北郷 一刀だ。ソレとお嬢さん、人に名を尋ねる時は自分から名乗りを上げるが礼儀と思うがどうだろうか?」
一刀は老婆心で忠告した心算だったが黒髪の少女は馬鹿にされた勘違いしたらしくその態度を硬化させた。
「失礼した……我が名は関羽。劉備様に使える者だ」
赤い髪の毛の少女もソレに続いて元気一杯に名乗りを上げた。
「鈴々はね、張飛っていうのだ!」
その名乗りに一刀は疑問に思った事を口にした。
「先ほどから名前と違う名で呼び合っている様だが……?」
その言葉に劉備は驚きながら質問した。
「え!? 真名を知らないのですか!?」
聞きなれない単語に一刀は首を横に振りながら問いかける。
「いいや、知らない。マナなるものは今までに聞いた事もないが……」
劉備は真名について説明する。
ソレを聞きながら一刀は顎に手をやりながら呟いた。
「その真名なる物は神聖な名で呼ぶことを許可しないと呼んではならない名前か……しかも本人の許可無く呼ぶと殺されても文句が言えないとは……物騒な風習だ」
所変われば習慣や風習も変わる。
数ある世界を抱える銀河系の秩序を守るジェダイにしても始めて聞いた風習に戸惑うが、まあ、慣れだろうと割り切り、話を進める。
一刀は自分の話をした。
自分はこの世界とは違う銀河系と言う場所から来たこと。
自分がジェダイの騎士である事。
自分はある使命を帯びてこの世界に来た事。
多分、自分は元の世界に帰れない事などを話した。
話を聞き終えた劉備は関羽に問うた。
「愛紗ちゃん、もしかして、この人じゃないかな? 管輅の占いの天の使いって……」
その言葉に愛紗も頷きながら答える。
「そういえば……特徴も似ておりますね……白い衣を身に着けていますし……ただ、蒼く輝く剣は持っていませんが……」
「絶対そうだよ! 銀河系なんて聞いたこと無い世界から来たって言っていたし」
そう言うと劉備は一刀に問いかける。
「北郷さん、北郷さんは蒼い剣とか持ってます?」
その問いかけに一刀は内心驚きながらも頷いた。
「蒼い剣を指すのがライトセイバーならこれのことかな?」
そう言いながら腰に吊るしてあるライトセイバーを取り出し、起動した。
プシューと力強い音と共に約1メートルの青色の光刃が煌く。
その様子に3人は見惚れる。
「綺麗……」
「美しい……まるで青空を刃にした様な美しさだ……」
「綺麗なのだ……」
ソレを余所に一刀はライトセイバーをしまい、3人に問いかけた。
「これで満足したかな?」
その言葉に3人は口々に言う。
「ホラ、絶対そうだよ!! この人だって!」
「確かに……綺麗な蒼い剣でした……」
「綺麗なのだ〜」
4人は町に移動した。
酒場で皿を洗いながら一刀は言う。
「大体解った。その管輅なる占い師が『蒼天より光に包まれし白き衣の天の使い。この大地に降り立ち、蒼い剣と不可思議なる力で大いなる災いを打倒する』と言うのが占いの内容で君達は戦乱の世を治める為に旅をしているのか」
その言葉に皿を拭きながら劉備が言う。
「ハイ! そうなんです! ご主人様!」
その言葉に感心しながら頷く一刀。
「そうか……立派な志だな桃香」
「えへへ……」
そういわれ照れる桃香。
3人は道すがら一刀に真名を許したのだった。
そして、桃香が自分の下に付きたいと言った事から一刀をご主人様といい始めた。
最初の内は一刀が難色を示したが桃香と愛紗の熱意に根負けした形となった。
しかし、ジェダイの忍耐と交渉能力を上回る乙女の決意に一刀は内心感心したのは一刀だけの秘密だ。
「だがな……志は高くとも無銭飲食は良くないからな……」
「……ハイ……」
そう言うと桃香は言う。
因みに、愛紗は薪割り、鈴々は水汲みだ。
4人が其々の作業を追えた頃には昼過ぎだった。
「流石に疲れた」
一刀の言葉に桃香と愛紗が答える。
「そうだね……」
「ええ、流石に薪割りや水汲みは堪えました」
「お腹減ったのだ……」
その時だった。店のオバちゃんが一刀達に4人分の食事を差し出したのは。
「食べな、流石に疲れただろ?」
その言葉に一刀は問うた。
「女将、宜しいのか? 我等は金が無い身だが?」
その問いにケラケラ笑いながら言う。
「構いやしないよ。アンタ等のお陰で売り上げが上がったんだ。コイツは感謝の気持ちさ」
そう言われ一刀達は遠慮無く頂いた。
食事も終わり、御暇しようとした時だった。
「コイツを持っていきな」
徳利を差し出す女将に一刀は問う。
「宜しいのか? 女将?」
女将は笑いながら答える。
「構いやしないよ。ソレにアンタ等が話す夢、私しゃ好きだよ」
その答えに一刀は深々と頭を下げてお礼を言う。
「感謝します。女将。有り難く頂戴いたします」
3人もまたお礼を言う。
「有難う御座います」
「有難う御座います。女将」
「有難うなのだ!」
そう言うと4人は店を出たのだった。
4人は桃が咲き乱れる場所に差し掛かった。
「美しいな……」
一刀の言葉に愛紗が答える。
「ええ、見事な桃の花です」
桃香もまた頷きながら言う。
「そうだね……」
鈴々も喜びながら言う。
「そうなのだ!!」
桃香はある事を思いつき、両手を叩く。
「そうだ! 此処で義兄弟の誓いをたてようよ」
その言葉に愛紗も頷く。
「それは名案です」
鈴々も笑いながら言う。
「賛成なのだ〜!」
不安そうに桃香は一刀に尋ねた。
「どうかな? ご主人様?」
その質問に一刀は微笑みを持って答える。
「賛成だ」
その微笑に顔を赤くした3人はソレを隠す様に自分達の獲物を取り出す。
(な!? 彼女達の武器に使われているのはフリク合金か!? 製造技術が確立されていたのか!?)
改めて見た武器は3人ともフリク合金で作られた武器だった。
この合金はライトセイバーの光刃にも耐えられる数少ない合金で非常に高価で高等な精錬技術も必要な合金だった。
内心驚きながらも一刀もライトセイバーを取り出し光刃を煌かせる。
桃香が先ず始めに靖王伝家を掲げながら言う。
「我ら三人、姓は違えども兄弟の契りを結びしからは!」
続いて愛紗も青龍偃月刀を掲げて高らかに詠う。
「心を同じくして助け合い、困窮する者たちを救わん!」
鈴々もまた身の丈を遙かに越える蛇矛を掲げ詠う。
「悪い奴等をぶっ飛ばし、皆の笑顔を守るのだ!」
最後に一刀がライトセイバーを掲げ詠う。
「同年、同月、同日に生まれることを得ずとも、願わくば同年、同月、同日に死せん事を!」
こうして4人は桃園の誓いを立てた。
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遠い昔、遙か彼方の大陸で…… |
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スターウォーズの世界で生を受けた一刀なら、名前の表記は『北郷一刀』ではなく『ホンゴウ・カズト』あるいは『カズト・ホンゴウ』であるべきでは?あの世界にいわゆる『漢字』の文化圏なんてないでしょう。そもそも彼らにしてみれば地球なんて辺境どころかその存在すら知らないだろうし。(紅蓮のアーティスト) 真名のことくらい教えとけよ筋肉・・・(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ) |
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