カーニバル 2話目
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 月の光が、とても綺麗な夜。

 

 コツコツと足音が響く、看守が見回りをしている。

いくつもある部屋の一室、独りの少女。

 

 鉄格子から外を見る黒塗りの瞳、その先にある月

の円に一点の黒、どんどん大きくなってくる。

鉄格子の狭い隙間をぬって一羽の鳥。少女の肩にのり

カワイイ声で鳴く、少女は頭を二、三度撫でてやる。

 

 すると鳥は姿を変えて、手紙に変わる。

 

 少女は、それを手に取り静かに読む。読み終えると

同時に牢の扉が勝手に開く。

扉の前にいる看守の手には、少女用の魔法服と口元を

隠す白のマスクとバッグがあり、それらを少女に

手渡した。

 

 少女は、ちまっとした身長で魔法服は純白でフード

が付いている、フードにはデフォルメされた恐竜の

ワッペンが付いていて、口元は白のマスクをしている

ちょっとファニーな娘。

 

 「オリンズ!!」男性の声が少女を呼び止める。

オリンズと呼ばれた少女が「所長、お世話になりました」

所長は、少し心配した顔で「もう、ここへは戻ってくるなよ」

オリンズは心配させまいと笑顔で「はい!」と答える。

つづく。

説明
ファンタジーです。前回の続きもので今回はもう一人の主人公が登場です。
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創作 オリジナル ファンタジー 長編 小説 

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