ヤンデレ?な彼女 3 |
ヤンデレ?な彼女
第三羽
『願い・・・願望・・・絶望』
希「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」
衛「はぁはぁ・・・・はぁはぁ・・・・おい」
希「はい?なんですか先輩」
衛「昨日のラジオは一体なんだ!」
希「あー・・・あれですか・・・ふふふ」
衛「・・・・何がおかしい」
希「いえいえ・・・でも愉しいですね」
衛「何を言って・・・」
希「だぁぁって、これで先輩は僕だけを見てくれるのでしょ?」
衛「そんなわけ「アヒャヒャヒャ」・・・!」
希「やっとです・・・やっとですよ・・・長かったなぁ」
衛「何を・・・」
希「ずっと見てきたんですよ・・・・ずっとずっと前から先輩だけを見てきた」
衛「おかしいぞ、お前」
希「かも知れません・・・・まぁ他の人なんて関係ないですよ・・・たとえ親だとしてもね」
衛「・・・・」
希「・・・先輩?」
衛「どうして俺なんだ?」
希「え?」
衛「どうして・・・俺を好きになったんだ?」
希「それは・・・先輩は覚えてないのですか?」
衛「何をだ?」
希「ッ!」
『ドンッ!』
衛「いってぇ!いきなりなに・・・・おい・・・・泣いているのか?」
希「先輩だけは覚えててくれると思ってたのに・・・」
衛「のぞ・・・み?」
希「先輩も他の人たちと同じなんですね・・・・残念です」
『グサッ!』
左腕に激痛が走る・・・見てみると・・・何かが刺さってる
希「僕が大好きになった先輩ですから・・・利き腕にはささないで起きますね」
衛「ありがたいな・・・なぁ・・・ヒントくれないか?」
希「思い出せるのですか?・・・いいですよ・・・ヒントは・・・」
希「・・・一年前です」
一年前・・・・その頃俺は何をしていたかな・・・・
あー、そうだ。この学園に編入するために手続きのために一度此処に
この町に来てたな
その時何があったかな・・・・あれ?思い出せない
希は一年前に俺にあってる・・・・どこか接点があるはず・・・
なのに・・・思い出せない・・・あの時何があったんだ・・・・
思い出せ・・・何が何でも・・・
衛「・・・弟は元気か?」
希「・・・やっぱり先輩は覚えててくれた・・・うん、元気だよ」
衛「悪かったな・・・思い出すのに時間かかって」
そういって俺は希の頭をなでた
希「・・・グスッ・・・・せんぱ〜い」
俺に馬乗りなっていた希は・・大声をだして泣いた
衛「・・・自殺未遂か」
希「誰も覚えてないの・・・・僕の両親も親友も・・・クラスメイトも・・・僕と弟イガイだれも」
希「あんなに酷い出来事だったのに」
衛「落ちついたか?」
希「うん」
希「あの出来事は無かったことにしたい・・・けど、あれがあったから僕は先輩と会うことができた」
衛「希」
希「先輩・・・こんな僕だけど・・・彼女に・・・ううんなんでもない」
衛「希」
希「は・・・はい」
衛「俺と付き合ってくれないか?」
希「え!?」
衛「だめか?」
希「ううん!うれしい・・・・衛先輩!」
衛「こら、抱きつくなって・・・イテテ」
希「あ、ごめん・・・・痛いよね?」
衛「手当てしてくれるか?」
希「うん」
希「これで・・・いいかな?」
衛「ああ、ありがとうな・・・」
希「ううん・・・悪いのは僕だから」
衛「そろそろ授業受けないとな・・・・ん?」
学校内に入ろうとすると制服の端を希がつかんでいる
衛「これじゃぁ・・・・行けないんだけど?」
希「・・・一緒にいて・・・お願い」
衛「しかたがないな・・・・」