漆黒の狂戦士と薄幸の魔王<決戦・8>
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「申し上げます!りゅ、劉備殿討ち死に!!」

 

そう、前線より齎された情報を得た袁紹は一言。

 

「あら、そうですの。」

 

と、素気なかった。

 

「まぁ、劉備さんも御苦労さま・・・善君なのですから巨悪を倒すのは当然の事。董卓さんとは相討ちでもしてくれたのですか?」

 

「い、いえ・・・董卓の存在本陣にて確認。相手の全兵力凡そ、七万。また、呂布・張遼・華雄・巨人も本陣に集結。決戦の構えかと。」

 

「そうですか。華琳さんをぎゃふんと言わせ、美羽さんを苛める孫策さんをケチョンケチョンにして、董卓さんの将を頂くための連合軍・・・半ば成功ですわね。まぁ、孫策さんが死んだのは想定外ですがこれで江東は美羽さんの物。引いては私の物になったも同然。あと、邪魔なのは・・・あの黒光りする木偶の坊さんですわね。そこの彼方達、巨躯弩砲(きょくどほう)の用意をなさい。斗詩さん、猪々子さん、此方も決戦の構えですわ。雄々しく・猛々しく・勇ましく・・・雄叫びを挙げなさい!ここにいる十八万の兵達よ。二万の同報の敵・・・ここで晴らしなさい!!名門袁家に相応しき四文字「蹂躙制覇」をここに成し得なさい!」

 

「「はい!!」」

 

ここに、歴史に残る「反董卓決戦」の終幕が上がる。

 

役者たちよ、存分に踊りたまえ。

 

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「皆さん、御無事ですか。」

 

月は皆の安否を気遣うも、

 

「ばかやろう、お前が一番心配だっつーの。あんまり、人斬ったこと無いのに無茶しやがって。」

 

「へ、へうぅ〜。」

 

慎二によって、崩れ去った。

 

「それよりも最後に残った本陣である袁紹軍にも動きがある。此方に合わせ、決戦の構えだな。将の質と数は此方が上だが、兵力はあちらが上だ。数の暴力とはこの事だな。」

と、葛木が漏らす。

 

だが、

 

「心配・・・無い」

 

「そうやで、そんな十万の差なんぞ屁でも無いわ。」

 

「ふん、我が武の見せ処だ。董卓様に仇名す、愚か者の終幕を刻み込んでくれる。」

 

と、董家三将は息を巻いていた。そんな姿を見て笑みを浮かべる董卓軍。

 

「さぁ、行きましょう。この戦いの終幕を勝利で飾ります。皆さん、わたしに力を!!」

 

「「「「「「「「「「おう(ははっ)!!」」」」」」」」」」

 

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(・・・この戦いが終わる頃には我が命、もう持たないだろう。せめて、主・月を守って見せる。否、主・月に勝利の報せを!!)

 

「・・・?旦那?」

 

宿り木の呪いを受け、残る魔力に全てを賭け主に勝利もたらさんとする馬嵯禍。何所と無く不安が過る聖羽。

 

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いざ、開幕の時

 

だが、其の時

 

ズドン

 

ヒューーーーーーーーン

 

「___■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!」

 

ドス!!

 

突如として杭が飛来し

 

馬嵯禍の左胸に直撃した。

 

「ク、クレスさーーーん?!?」

 

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幸いにも、心臓を外したものの、不意を突かれ更に右肩・左足に深く被弾。

 

遂に巨人は、膝を着いたのだった。

 

「な、何してんだよ!お得意の再生は出来ないのかよ!!」

 

「この馬鹿ワカメ!!喚いたら兵にも伝染しちゃうでしょ!!」

 

「無理だ桜凛・・・既に広まってしまっている。っち、盾を構えろ!攻撃を防げ!!」

 

慎二が喚きそれが更に混乱を呼び、桜凛が沈めるも既に一万近く右往左往して、それを庇うべく士郎が兵を指揮する。

 

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だが

 

「へっへへー、どうよ。アタイらの最終兵器<巨躯弩砲>。対象がデカければ威力を増す特注の弓だぜ。まぁ、一回ポッキリが玉に傷だけどな。でも、弓だけがアタイらの武器じゃねえ。」

 

「圧倒的な数。内、河北騎馬隊十万の破壊力。見せてあげます。」

 

「「突撃――!!」」

 

 

合図と共に十八万の大軍と七万の寡兵といった泥沼の戦いになる。

 

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・・・と思いきや

 

「___舐めるな___小娘共_____■■■■■■■■■■■■!!!」

 

膝を着いた体勢から一気に跳躍。十万の兵達の先端に着地し、かえす斧剣で先頭を薙ぎ払った。

 

人が飛ぶ・・・最早、見慣れた現場であった。

 

馬嵯禍は、その手に持った無骨な斧剣を更に縦横無尽に振り回す。

 

それは剣技といえるものではなく、戦いといえるものですらなかった。

 

その無造作な一撃に、将兵が集団で弾き飛ばされ、四肢や胴体を潰される。

 

一方的な虐殺の絵がそこにはあった。

 

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「っく、一筋縄ではいきませんか」

 

「仕方ねーよ、斗詩。ま、あいつかなり傷ついてるし、ほっといても大丈夫だろう。他にも呂布とか張遼とか、いっぱい入るんだからさあいつ等からと倒そうぜ。」

 

「ぶ、文ちゃーん。そっちの方も厳しいと思うけど?」

 

「大丈夫だって、あいつ等も結構疲れてるんだからさ。無理だったら、囲んじまえばいいし。」

 

と楽観視する文醜、相手が相手なだけに慎重になる顔良。

 

決戦は始まったばかりである。

 

説明
少し不調かな・・・感想待ってます。・・・思ったのだが、にじファンの恋姫って結構死ぬ人多いけど、ここって何で死なないのかな?わからん。
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コメント
ちいさいひとさん<自分としてはにじファンとtinamiが好きでもあり、また皆さんの感想を読むのが楽しいから投稿しています。あと、どっちかというとこっちのほうが感想を書いてくれる人がいっぱいいますので・・・(あっちだとまったく持って感想をもらっていない)(流狼人)
ここはにじファンじゃないですTINAMIです。作品を消してにじファンで投稿したらどうですか(ちいさいひと)
ヒトヤ犬 <あっちでも同じ流狼人でやっています。違うのはあっちにリリカルの小説を書いております(最近書いていませんが)(流狼人)
え?同じ作品を投稿ですか、それとも別の?ならタイトルを教えて下さい(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
いやいやすいません。質問が分り辛くなってしまいまして。因みににじファンにも投稿しているのでぜひ遊びに来てください。あっちでの感想も待ってます(流狼人)
↓作者はただ疑問に思ってるだけで気に入らないとかそこまで言ってないじゃないですか、そんな突き放すようなこと言うの辞めましょうよ(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
にじファンの「三国志?」というタイトルは毒や麻薬でほぼ全員死にますよね、魏王が「畜生!」と言ったのは衝撃だったです、翠の文官を思いながら死んだのも悲しい最後だった、そいつは敵なのに、袁家がラストまで生きたのは以外でした、他にヒロインが死ぬのはどの小説でしたっけ(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
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姫無双 fate 董卓軍 バーサーカー 連合軍 オリキャラ 原作キャラの死多数 

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