虚々・恋姫無双 虚点3 春蘭・秋蘭黙
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「へー、あの桂花を料理をね……」

「はい」

「一刀が戻ってきた後、一番一刀に対しての立場が変わったのが桂花だろうとは思っていたけれど、まさかそこまでするなんて期待以上だったわね」

「……」

「どうしたの、秋蘭?」

「華琳さま、紗江のことですが…」

「秋蘭」

「はっ」

「昨日の紗江の行動については忘れなさい。いいわね?」

「……御意」

 

 

 

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一日の始まりを知らせる日差しが入りもしないそんな朝頃。

 

ガタン!

 

突然、引き戸を壊す勢いで押し倒す人が居ました。

もちろん引き戸を押したので壊れてますけどね。

 

「北郷!」

「<<ビクッ!>>」

「表に出ろ!」

「??<<コシコシ>>??」

 

この盲目はいきなり人の部屋に入ってきて喧嘩売ってますね……あ、ごめんなさい盲目ではなかったですね。脳の片方ぐらいはなくなったかもしれませんが。寧ろ最初からいなか……

 

【………】

 

いや、うむ、なんだ……ごめんなさい。

 

「………<<ふあぁーー>>」

「ほら、早く出て来い!」

「!!<<バタバタ>>」

 

状況を把握できず欠伸をしながらもじもじしている一刀ちゃんが自分で動くまで我慢できなかったのか、春蘭さんは一刀ちゃんの腰を掴んで自分の肩に負って部屋を後にしました。

もちろん抱き上げられた一刀ちゃんはバタバタしています。根巻きの姿で出歩くわけにはいかないじゃありませんか。

 

「ええい、バタバタするな!」

「<<バタバタ>>」【離して―!】

 

スッ

 

あ、強制発動。

 

あー…僕、あの瞬間移動また出来るようになってから凄く忙しいんですけど……

 

――瞬速

 

 

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ここは、将たちの鍛錬場ですね。

 

「………」

 

ギィィーー

サシュッ!

 

ぶすっ!

 

「……っ」

 

鍛錬場では秋蘭さんが一人で弓の練習をしていました。

だけど、的を狙った矢の半分は地面に刺さってあり、とてもここが秋蘭さんが練習した場所とは思えないようなところでした。

 

と言ったところで、

 

スッ

 

「!」

「…は?」

 

一刀ちゃんは瞬間移動する時に止まっている状態でないと移動の正確度が減って変なところに行くことがありましたよね。

それに、春蘭さんとくっついている状態でしたので春蘭さんも一緒に移動されて、

要は智面から五メートルぐらい離れてあります。

 

「!!」

「うわぁあー!」

 

ドーン!

 

春蘭さんはそのまま地面に尻餅をついてしまいました。

 

「うぐぅっ!」

「!!<<ぐすん>>」

 

春蘭さんの腕から開放されて地面に落ちた一刀ちゃんも目に涙を汲みました。

 

「くぅっ、貴様ぁ!」

 

いえ、春蘭さんのせいなのですからね。

 

「姉者、北郷」

「!」

 

秋蘭さんが二人が落ちて来たことに気付いて近づいてきました。

 

「……<<ぎゅー>>」

 

一刀ちゃんは頼れそうな人を見た瞬間、直ぐに秋蘭さんの後ろに隠れて秋蘭さんを盾に使いました。

 

「どうした、北郷。姉者が何かしたのか?<<チリッ>>」

「うぅぅ………」

 

春蘭さんは秋蘭さんが睨む姿になにも言えずもじもじしていました。

 

「………ぅぅ」

「…姉者、一体北郷に何をしようとしていたんだ」

「べ、別に何とかしようと思ったわけではない!ただ、最近こやつがあまりにもぬるいからだな……!」

 

ぬるいってなんですか?

 

「ふー、つまり、一刀が最近身体を動かすことが少ないから鍛錬させようと思った、というわけだな」

 

どうしてそこからそんな話だとわかるんですか、あなたは?

 

「そ、そうだ!」

「はー、だからと言って、起きたばかりの子を無理矢理連れてきたところでどうなる?せめて服はちゃんと着せてから連れて来ればよいものを……」

「そんなことは知らん!朝に遅く起きるあいつが悪いのだ!」

「ちょうど日が上がる時だぞ?北郷のような子供だともうちょっと寝ても良いはずだ」

「ぐぅー、秋蘭はいつもそうやって北郷の側ばかり……」

 

姉妹喧嘩がじゃんじゃん広がれているところで、一刀ちゃん?

 

「?」

 

春蘭さんのやり方は荒いですけれど、僕も最近一刀ちゃんが運動不足だということは同意します。

最近は毎日回った街も二日に一度ぐらいしかでないで城の中で過ごしますし、その上最近は食べるのも増えたではありませんか?

摂取したエネルギーを消耗してくれないと、太りますよ?

 

「………<<コクッ>>」

 

一刀ちゃんはいい子で助かります。

 

ぐいぐい

 

「?北郷?」

「何だ!今は貴様に構ってあげる暇など……」

「……」『ボク、お姉ちゃんたちと一緒に鍛錬(?)する』

「北郷……良いのか?」

『自分でも最近ちょっと運動不足だと思ったから……着替えてくるから、ボクも混ぜて』

「ほほぅ、貴様、そう易々と答えておいて、後で後悔するでないぞ?」

 

いえ、子供ですから、手加減してください。

 

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というわけで、着替えてきました。

 

「……」『よろしくお願いします』

「うむ!」

「あの、どうして少女まで……」

 

そして何故か、紗江も来ています。

いえ、僕が頼んで、一刀ちゃんが呼んできたわけですけどね。

 

「左慈さーん……(涙)」

 

そう言っても駄目ですよ。紗江にもある程度の運動は必要なのです。これはあなたの主治医としての勧告です。

 

「ふぅぅ……」

「何をぶつぶつ言っているのだ、紗江!ついさっきまで病人だったといって、手加減はしないぞ!」

「いいえ、手加減してくださいよぉ……」

 

紗江は春蘭さんと目が合っただけで、「ああ、少女はここで死ぬんですね」といって目で全てを諦めています。

 

「姉者、紗江はまだ身体が丈夫とは言えないのだ。あまり激しい運動はさせないでくれ」

「しゅーらーんさーん」

「うぅ……仕方ない。それじゃあ、軽く城壁十周からしよう」

「しゅんらんーさーん(涙)」

 

朝からマラソンですか、元気ですね。

 

「元気じゃありませんからぁ」

「ほら、北郷行くぞ!」

「<<コクッ>>」

 

あれ、割とツッコミもなく一刀ちゃんはすんなりと走り始めました。

 

「紗江!何をしているんだ!早く来い!」

「うぅぅ……今いきますよぉー」

 

安心してください、紗江。骨は拾ってあげるわ。

 

「ふえぇーー」

 

あぁ、久しぶりにS気が走っちゃいました。

 

・・・

 

・・

 

 

「も、もぉだめです……」

 

3周ぐらい回ったでしょうか。

紗江がへばって地面に手をつきました。

 

「何だ、だらしないな」

「少女は走るのは苦手なのですよぉ」

 

身体は頑丈にしたはずなのに、体力は底質すぐる。

 

「その言い方やめてください!

「………<<じー>>」

「お願いですからそんな可哀想な目で見守るのもやめてー」

「……」

 

お願い通り、一刀ちゃんは紗江を可哀想な人を見る目で見つめるのをやめて、春蘭さんを見ました。

 

「うん?何だ」

「………」

 

スッ

 

と、したら一刀ちゃんは城壁の上に居ます。

 

「うん?」

「………」

 

そして走る。

 

「なっ!こらぁ!!」

 

売った勝負を買わなければ春蘭さんではありません。

直ぐに城壁に上がって一刀ちゃんを追いかけ始めました。

 

「まてーーー!!」

 

スッ

 

「それは反則だぞー!」

 

スッ

 

「きーーさーーまーーー!!」

 

それをまた動き先が見えるほどに短く移動するのは更に人を腹たたせますね。

 

 

「大丈夫なのか、紗江」

 

そしてそれを側で見続けていた秋蘭さんは、二人が見えなくなるほど遠くへ行ったところで紗江に近づけました。

 

「ふぅ……大丈夫です。少し休めば……」

「ほら、私の手に掴まえろ」

「あ、はい」

 

倒れていた紗江は秋蘭さんの手を掴まえて立ちました。

 

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鍛錬場近くの東屋に来たところで、秋蘭さんと紗江は侍女にお茶を頼んで春蘭さんと一刀ちゃんが帰ってくるのを待っていました。

 

「……」

 

スッ

 

「まーーーてーーーー!!」

 

また一周待ちそうです。

 

「本当に、二人ともすばらしい体力です……少女はもう今年は二度と走りたくありません」

「…………」

 

だけど、紗江の話にも振らず、秋蘭さんはぼおっと紗江の顔を見つめるばかりでした。

 

「秋蘭さん?」

「…うん?」

「どうなさったのですか?そんなに少女の顔をぼーっと見つめて……」

「わ、私がそうしていたのか?」

「はい…」

「…………」

「…何か、あったのですか?」

 

秋蘭の顔がすぐれないのを見て、紗江は真剣な顔になりました。

 

「いや、別に紗江が気にすることではない」

「……どういうことなのかは良く分かりませんけど、少女に話してはもらえなでしょうか」

「……」

「お役に立てるかはわかりませんが、一人で悩むよりは気が軽くなるだろうと思います」

「……」

 

紗江、それ以上は…

 

「…紗江、一つ聞いていいか?」

「少女に答えられることであれば…」

 

……僕は一刀ちゃんのところに行きます。

 

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「こら、北郷!待たんか!」

「……」

 

追いかけっこはいつの間にか城壁から外れて街を通り過ぎ、城の川辺へまで続いていました。

 

タッ

 

一刀ちゃんが川を前にして足を止めました。

 

「はぁ……はぁ……やっと捕まえた」

 

まさかの春蘭さんが疲れて荒い息を吐いています。

 

「大人しく縄にかけろ―!」

 

縄ないし。

 

春蘭さんが川辺の一刀ちゃんに両手を開いて捕まろうとしたら、

 

「……」

 

最後の最後に、

 

スッ

 

「は?」

 

スッ

 

一刀ちゃんがまた現れたのはいきなり捕まえる相手が消えて姿勢を崩した春蘭さんの背中の上です。

 

「うわぁぁ!!」

「<<ドスッ>>」

 

チャバーーー!!

 

春蘭さんの背中を踏み台にして一刀ちゃんは安全に地面に着地しました。

 

「ぷー!」

 

春蘭さんが気付いてみたら、自分は川の中に落ちてあり、一刀ちゃんはびしょびしょになった春蘭さんを川辺で見つめています。

 

「北郷……いい度胸をしているではないか!」

「………」

 

そして次の瞬間、一刀ちゃんは着ていた制服の上着を脱いで横にあった岩において、

 

ちゃばーーー!

 

自分も川の中にダイブしました。

 

「<<ブルブル>>」

「………」

 

春蘭さんもそこまできたら呆気無い顔になって一刀ちゃんを見つめましtあ。

 

「……」

 

一刀ちゃんも春蘭さんを振り向いたと思ったら、右手の人差し指と中指を立てて見せました。

そして、春蘭さんに向かって水攻めをかけました。

 

「ぶっ!」

 

不意に水を食らった春蘭さんでしたが、

 

「こんのー!!」

 

直ぐに反撃。

 

そうやって二人の水遊びが始まりました。

 

 

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二人が帰ってきたのは昼が過ぎた頃でした。

 

「……<<ふるふる>>」

「何ぃ!私の勝ちに決まってるだろ!」

「……<<ふるふる>>」

 

誰が二回戦の勝者なのかを争いながら帰ってきたら、秋蘭さんが二人を迎えました。

 

「姉者、北郷、帰ってきたのか」

「おお、秋蘭、まだ残っていたのか?」

「ああ、それより、二人ともお腹は空いていないか?」

「<<コクッ!コクッ!>>

 

肯定する一刀ちゃんの首がいつもより激しく動いています。

確かに今日は良く遊びましたからね。

 

「そうか、それじゃあ、何か食べに行くか」

「うむ、そうだな。そういえば、紗江のやつはどこに行ったのだ?」

「ああ………、紗江はまた別の用事が出来てだな」

「そうか。まったく弱気なやつだ。これから私が毎日鍛錬させてやる!」

「…寄せ、姉者。姉者も紗江も、毎日こう暇ができるというわけではないのだからな」

「………あ」

「………姉者?」

「……(じー)」

 

春蘭さん、まさか……

 

「い、いや、その…だな」

「とーんちゃーん」

「ギクッ!」

 

春蘭さんが軽く頭を振り向けば、そこには修羅のようなオーラを出す霞さんが立っていました。

 

「ここでなーにしとるん?」

「や、やあ、霞、そ、それがだな?」

「ウチな?思ったんや。とんちゃんはちょっとアホ子やけど、でも自分がやることはしっかりやる真面目なヤツやってなー」

 

霞さんの声が軽すぎて逆に怖いです。

一刀ちゃんはもういつの間にか春蘭さんの側から秋蘭さんの側に移っています。

 

「なぁ?だからな?きっと今日ウチと一緒にやる、騎馬隊の調練の予定に来なかったのも、きっと何か他にずーっと重要な用事が出来たからやって思ったわけや」

「そ、そ、そうだぞ?ず、ずっと重要な用事……」

「が、一刀ちゃんと水遊びするのっちゅうわけかーーー!!!」

 

ここに食卓があったらひっくり返す勢いです。

 

ぐいぐい

 

「……そうだな。姉者、私と北郷は行くから、後は任せたぞ」

「ま、待て、しゅうらん!お前も何か言ってくれ!」

 

スッ

 

<System>一刀ちゃんと秋蘭さんが別の鯖に移動しました

 

「ほんごーーー!!」

「かこーとーーーん!!!」

 

・・・

 

・・

 

 

 

 

 

 

説明
・・・あれ?秋蘭さんあまり注目されてないや……まぁ、いいか
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コメント
平和な日常、何よりも大切ですな。(山県阿波守景勝)
さすがに霞でも怒るわな(VVV計画の被験者)
まぁ、怒るのは当然だよね・・・ww(運営の犬)
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真・恋姫無双 恋姫 虚々 一刀ちゃん 春蘭 秋蘭  紗江 よくねーよと思う人手をあげてください 韓国人 

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