異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月 A'S 26話
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yukito side

 

「……それは……」

 

防御プログラムがジュエルシードに反応した。

 

「これはロストロギア、ジュエルシード。お前と同じ世界を滅ぼす力を秘めた物だ。」

 

「…………」

 

そう、アニメでもあるようにジュエルシードは1つでも次元震を起こす力を持っている。

 

「魔力吸収っ!」

 

ジュエルシード6つの全ての魔力を体に取り込む。

吸収した魔力が俺という小さな器から逃げ出そうとして暴れる。

 

「くっ! ……ぐぅ……!」

 

魔力が俺の許容量を超える。まだだ。これじゃあ防御プログラムの魔力には程遠い!

 

「ぐっ!? ……うぁっ!」

 

体が内側から破裂しそうなほどの魔力。

 

大丈夫、落ち着け、落ち着け。

女神が用意したこの身体。この体には魔力や他のエネルギーを無限に成長させられるほどのポテンシャルが有るはず。

なら、この程度の魔力、抑えられないでなにが転生者か!

 

「ぐ、ぐぐぐ! がああああああああ!」

 

俺の体が弾けるような感覚がして、魔力が周りに放出された。

 

「はぁっ……はぁっ……これは……」

 

俺は自分の体に起きた変化を見てみる。

 

背が高くなり。

髪の毛は逆立ち。

筋肉が盛り上がり。

魔力が電流のように纏わりつき。

俺の魔力が白い光を放ちオーラのようになっていた。

 

つまり俺はスーパーサイヤ人のような風貌になっていたのだ。

 

もしかしたら眉毛もなくなっているかもしれない。

 

とりあえずこんな姿になったんだから言っておくか。

 

「これが……スーパーサイヤ人3。」

 

俺、髪長いから2かもしれないけど。

 

とりあえず俺は体の試運転として軽くジャブを宙に向けて放つ。

今までのどんなパンチより速いジャブが放たれる。……あれ? 何か向こうにある雲に穴が開いたんだけど。

HAHAHA! 何を言ってるんだいボブ? ジャブで遠くにある雲に穴が開くなんて漫画の読みすぎじゃあないのかい?

と、とりあえず今度はキィィィィック!

……今度は雲が横に裂けた。

OK注意して戦おう。

 

「行くぞ! 防御プログラム!」

 

俺がそう言うと防御プログラムは構える。

ふっ。妙に律儀な奴だ。喋ってるし、もしかしたらこれから理性が生まれたりするのかもな。

てことは俺がやってるのは赤ん坊殺しか。笑えないな。

 

「……っはぁ!」

 

俺は嫌な思考を振り切り、防御プログラムに一瞬で近づき腕を振るう。

 

――ガン!

 

周りにバリアでも張っていたのだろうか?

俺が殴ると固い感触と音がして防御プログラムは海の方向へ吹き飛んだ。

 

吹き飛んだ方向へ俺も移動し、追い抜かして腕を振り下ろす。

 

防御プログラムが海に落ちてゆく。コンクリートの壁が破壊されたような音がして、水柱が上がった。

 

「そら、サービスだ。」

 

魔力を槍状に加工して、防御プログラムに投げつける。

手ごたえあり。

 

「…………」

 

海の中に入りたくないのでその場で待つ。

 

――ズドン!

 

いきなり水柱が上がって防御プログラムが海から出てきた。

 

「良かった。簡単にやられちゃあ、つまらんからな。くくっ。」

 

……この時の俺は、どうかしていた。

たぶん、少し前に防御プログラムにやられていて、頭に血が上ったのと、急激に力を手に入れて舞い上がっていた事が原因だと思う。

 

俺は手を防御プログラムに向ける。

 

「さあ、鬼ごっこの始まりだ! 逃げ惑え! ゴミプログラム!」

 

side out

 

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Asura side

 

アースラ ブリッジ

 

「これは……」

 

「酷い……」

 

クロノ・ハラオウンとエイミィ・リミエッタはその光景を見てそう言う。

 

『ははっ! どうした!? さっさと逃げないと死んじまうぞ!?』

 

画面にはユエと闇の書が映っている。

先ほどまで闇の書が優勢だったが、ユエがジュエルシードを取り出し、その魔力を吸収したところから形勢はユエが優勢に……いや、優勢どころかこれはもう戦いにすらなっていない。

ただの虐殺だ。

 

『ははははははははっ!』

 

彼らにとってユエとは不思議な人物だった。

敵のようで、味方のようである。一回だけ暴れたことがあったがそれ以外は冷静だった。

 

だが、今のユエは残酷な子供の様で、心が追いつめられている大人のようであった。

 

『…………』

 

ユエが動きを止めた。

 

『……はあ。つまんね。お前、つまんなすぎ。』

 

自ら追いつめておいてつまらないとは……酷い。艦内に居る誰もがそう思った。

 

『もう良いよ。』

 

ユエが両の拳を握りしめる。

ユエの足元に魔方陣がのようなものが現れる。

大きさが普通ではない。

半径が25mはありそうだ。

 

「……天?」

 

ユエの魔方陣にはクロノ達が使っている魔方陣と違った。

その魔方陣には『天』という文字が書いてあるだけだった。

 

『塵一つ残さず、消滅させてやる。』

 

ユエが拳同士を打ち付ける。

 

その瞬間世界が光で満ちた。

 

side out

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あとがき

 

こんにちわ〜!

 

さて、今更ですが寒くなってきましたね。

 

私は今日から3日間学校の行事でスキーをしに行ってきます。

私はあまりうまくはないんですが友達と一緒に楽しくやってきますね。

 

さて、今回の異世界冒険譚は……やっべ〜。雪人ぼうそうしちゃったよ。どうしよう? これ台本にないよ?

 

最悪書き直すかも? 雪人君マジ勘弁して(涙)。

 

雪人君の暴走、そして冥王攻撃。

 

防御プログラム、そしてはやてとリインフォースの運命やいかに!?

 

待て次回!

説明
交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。

そして物語はA`Sへ・・・
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コメント
つくよみ様コメントありがとうございます。雪人は転生と記憶以外はただの子供ですし、精神が身体に引っ張られているため若干幼い感じです。さらに変なものを思い出したため今は精神が不安定。だから簡単に暴走します。(RYO)
ZERO様コメントありがとうございます。消滅しますね。はい。……どうしよう?(RYO)
ちょっ、雪人また暴走すか!?(つくよみ)
塵一つ残さず消滅したらはやて死ぬんじゃね?(ZERO&ファルサ)
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トリップ 魔法少女リリカルなのは A'S リリカルなのは 

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