異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月 IF もしも彼が思いついたら
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yukito side

 

俺は吹き飛ばされ、ビルに直撃した。

ビルが崩れ俺はビルの下敷きになる。

 

くそっ! 強すぎる。俺の魔力がゴミみたいな大きさだ。

何とかしないと。

 

俺は俺を潰している瓦礫を押し上げる。

 

「ぐっ…うぅ……」

 

「ユエ!?」

 

俺に話し掛けてきたやつがいるようだ。

 

目がかすんで見えないがたぶんフェイトだ。

 

ってフェイトが近くに居るのはマズイ。防御プログラムがこっちに来たらフェイト達が狙われる。早く離れなくちゃ。

 

「ユエ! ユエ!」

 

うるさいな。早くいかないと。

でも行ってどうなる? 勝てない。負けることは確実だ。なんとかして魔力を……

 

「ユエ!」

 

「うるさい……っ!」

 

声がする方を見るとフェイトとなのはちゃんが居た。

二人を見た瞬間、俺は思いついた。

あるじゃないか。魔力が。

 

「トレースオン。」

 

俺は短剣を投影して、髪を切る。

 

「えっ? ユエ?」

 

俺は切った髪を唖然としているフェイトの方へ放り投げる。

 

次の瞬間、髪の毛がまるで意志を持っているように2つに分かれ、なのはちゃんとフェイトの結界に纏わりつく。

 

「ひっ!」

 

髪の毛が動くという俺でもトラウマになりそうな物を見てしまったフェイトは驚き戸惑う。

 

「解。」

 

俺は結界を解除した。

同時になのはちゃんとフェイトを俺の髪が縛る。

 

「ユエ! これは……」

 

「安心しろ、危険はない。」

 

「ユ……んー!」

 

なのはちゃんとフェイトは完全に髪で見えなくなった。

 

「吸収。」

 

髪の毛の塊inなのはちゃんandフェイトが俺に向かって突進してくる。

それは俺にぶつかると溶けるように消えた。

 

「ぐ、うう、うああああ!」

 

次の瞬間、俺の体に変化が起きる。

 

髪が元の長さに戻る。それだけではなく、金色と茶色のメッシュが入る。

そして目の色が赤と青のオッドアイになる。

 

「っ!?」

 

変化が完了すると頭の中に何かが再生される。

 

皆が構ってくれなくて寂しい。母さん。お兄ちゃん怖い。いつか母さんは私に笑いかけてくれる。お母さん、なのはは良い子にしてるよ。母さん痛いよ。ユキくん、初めてのお友達。アルフ、いつも苦労かけてごめんね。私にはユキくんが居る、だから寂しくないよ。母さん私頑張るからだからまた私に笑いかけて。初めての失敗ユキくん私頑張るユキくんやアリサちゃん達大切な人たちのために。ジュエルシード?これを集めればいいんだね母さん。寂しい目をした黒い女の子。私の敵、白い女の子。フェイトちゃんはどうしてそんなに寂しそうな眼をしてるの?私に関わらないで、傷つける事はしたくない。ユエさん、大丈夫かな?ユエ、あなたはどうして私を助けたの?負けられないお話を聞かせて貰いたい。なぜ?高町なのはあなたは。ユキくんが私と友達になってくれたように私も!母さんどうして?ユエさん!私の物語はまだ始まっていない。これから始まるのフェイトちゃんを加えたわたしとわたしの大切な人たちの日常が!母さんが私を娘って言ってくれた。良かったねフェイトちゃん。ありがとう、なのは。ユエさんどうして!?ユエどうして!?これからは一緒の学校だね?うん!初めて面と向かって言われた「大嫌い。」。友達を嫌いと言われて悲しかった。ユキくんがユエさんなわけないよ!だって!ごめんなさいユキト!私のせいで!良かったユキくんはユエさんじゃなかった。ごめんねユキト。無限の剣、悲しい詩。無限の剣、暖かい詩。確かに闇の書は変。でもリンディさんがそんなことするはずないよ!闇の書、確かにおかしいでもリンディさんが……。強い。やっぱりユエさんは凄い。ユエ!止まって!ユキくん……怖い。ユキト……ごめんなさい。ヴィータちゃん!話を聞いて!シグナム!話を聞いてください!はやてちゃん!ヴィータちゃん達を消したのはわたしたちじゃないよ!はやて!落ち着いて!ユエさん……どうして一緒に戦わせてくれないんですか?ユエ……一人で大丈夫かな?闇の書さん!ユエさんはどこ!?ユエをどこにやったの!?ユエさん!ユエ!助けなきゃ……ユエさんもわたしの大切な人……助けるんだ!なのは!ユエ!なのはが!

 

これは……なのはちゃん達の記憶?

フェイト……大変だったんだな。

なのはちゃん……大切な人のために? 見捨てられないためじゃなくて? 俺は……勘違いをしてたのか? そんな……ごめん、なのはちゃん。俺は勘違いしてたよ。高町なのはが皆に必要とされるために、見捨てられないために自分を犠牲にして魔法の訓練をしているんだって。でも違った。君は大切な人を守るために戦っている。俺と同じ目的で。

なら、俺も一緒に戦うよ。君に言った『大嫌い』に報いるために。

 

フェイトもなのはちゃんも俺と同じように『大切な人』のために戦っている。なら共に戦おう!みんなの大切な人を守るために!

 

うん! ユキくん!一緒に戦おう!

 

ユキト。私達も力を貸すから。

 

なのはちゃん!? フェイト!? 意識があるのか!?

 

うん。でも、知らなかったな。ユキくんがユエさんでこんなこと思ってたなんて……

 

なのは、私もそう思ってるよ。ユエがユキトだったなんて……後でリンディさん達に謝りに行かせるからね?

 

ちょっ!? やめてくれ。次元犯罪者ユエは地球から居なくなりました。めでたしめでたし。って言うストーリーで良くね?

 

駄目だよ?

 

ダメ。

 

……雪人ですが幼馴染とその友達が冷たいです。

 

くすくす。……ユキくん。防御プログラムさんがこっちに来てるよ。

 

本当だ。急ごうユキト。

 

了解。じゃあ行くぜ!

 

「レイジングハート! バルディッシュ!」

 

『OK マスター雪人を使用者登録します。』

 

『登録完了。』

 

「レイジングハート! バルディッシュ! セットアップ!」

 

『『set up』』

 

レイジングハートとバルディッシュがセットアップして、バリアジャケットが展開される。

白と黒の2色のユエの服が生成され、俺の羽と別に羽がもう一対ある。

 

「レイジングハート、モード、光魔の杖。」

 

『分かりましたマスター。』

 

レイジングハートの形はそのままに触手のようなものが一本生えている形になった。

触手が俺の腕に巻きつくと俺から魔力を吸い取り杖の先に魔力刃を形成する。

 

「バルディッシュ、モード、死ヲ刻ム影」

 

『了解。』

 

バルディッシュの形が変わり漆黒の鎌に。

 

「行くぞ。」

 

うん。スピードは私に。

 

魔力はわたしに任せて!

 

「おう!」

 

俺は防御プログラムに向かって飛んでいく。すごいスピードだ。さすがフェイト。

 

それに魔力が満ち溢れている。さすが魔王。

 

なのは魔王じゃないもん!

 

そうだね、魔王じゃないよ。なのはちゃんは。

 

そうしている間に防御プログラムの前に着いた。

 

「……お前は?」

 

聞かれたからには答えてあげるが世の情け!

 

「「「俺は、高町なのはでもフェイト・テスタロッサでも高科雪人でもない。」」」

 

俺達は防御プログラムを指差し言う。

 

「「「俺はお前を倒す者だ!」」」

 

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あとがき

 

連続投下だヒャッハー!

 

いきなりすいません。作者です。

 

今回は25話のIFもし雪人が魔人ブウの吸収でなのは達を吸収することを思いついていたら、です。

 

この話を書いてて何が疲れたってなのはとフェイトの記憶を打ってる時が一番めんどかった。

 

まあ、今回何がしたかったかと言うと「俺は高町なのはでも〜」「俺はお前を倒す(ry」がやりたかっただけなんですよね。

 

じゃあまた次回に。バイバーイ!

説明
交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。

これは……そのIFのお話。
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コメント
つくよみ様コメントありがとうございます。レイジングハート・モード・光魔の杖。さすがは魔王様!俺たちに出来ないことを平然と(ry(RYO)
ZERO様コメントありがとうございます。そうですね。今回は外伝の方がいい話になってます。(RYO)
なんか、ウェポンが恐ろしいことに・・・(つくよみ)
こっちのほうがいい話に見えますねえ。本編のほうがどんな展開になるか楽しみにしています。(ZERO&ファルサ)
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魔法少女リリカルなのは トリップ 高町なのは フェイト・テスタロッサ 

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