真・恋姫†無双‐天遣伝‐(24) |
・Caution!!・
この作品は、真・恋姫†無双の二次創作小説です。
オリジナルキャラにオリジナル設定が大量に出てくる上、ネタやパロディも多分に含む予定です。
また、投稿者本人が余り恋姫をやりこんでいない事もあり、原作崩壊や、キャラ崩壊を引き起こしている可能性があります。
ですので、そういった事が許容できない方々は、大変申し訳ございませんが、ブラウザのバックボタンを押して戻って下さい。
それでは、初めます。
洛陽において、まるで祭りかのような雰囲気が街中に漂っていた。
旅人は何事かと首を傾げ、かと言って説明を聞いた後も首を傾げたままだった。
無理もあるまい。
何故かと言えば、今一般公開はされてはいないものの、城で起こっている事が。
霊帝劉宏の葬儀であるからだ。
それは、新帝・劉弁の即位式が同時に行われる事を意味していた。
これに頭を抱えたくなったのは、一刀のお抱え軍師の一人である稟であった。
何故かと言えば、一刀が「劉弁の後見人と事を止めるよう」との進言を、頑として聞き入れてくれなかったからである。
稟は一刀の軍師。
それ即ち、一刀の事を第一として策を案ずる事と同じ。
だからこそ、この様な事態に至るのは何としても避けたかった。
だと言うのに、だ。
今正に、目前で新帝劉弁の即位が行われ、その傍らには一刀の姿がある。
結局、止め切れなかった。
後見人として、弁の傍に美里と共に立つ。
それを見る眼前の宦官達の目の邪悪な事邪悪な事。
思わず、気持ち悪さで身震いせざるを得なかった程だ。
しかし、それ以上に・・・張譲が全くの無表情を貫いている事が、非常に不気味であった。
「新たなる皇帝として劉弁様を戴き、我等宦官一同忠を尽くして仕える所存に御座います・・・・・・」
そう言い、張譲は臣下の礼を取ってから深く頭を下げる。
それに続き、他の宦官達も皆一様にそれに倣った。
やはり、言い様のない不気味さを感じる稟であった。
が。
何も似た様な感覚を抱いたのは稟だけではない。
一刀も。
風も。
そして美里も。
皆、それぞれに、奇妙な不気味さを感じ取っていた。
「う、うむ、よきに計らえ!」
オホン、と仰々しくかつわざとらしく咳払いし、皇帝らしい言葉を放つ弁だが、彼の座る更に後ろからこっそりと覗き見る美月と神名は不安気だった。
確かに、普段の弁を知っている者からして見れば、今の弁はおかしいものだ。
事実、礼をしている最中の宦官達の内からも、少しばかり失笑が零れる程度には。
“ガァン!!”
一刀が、腰の前で構えた暁の鞘を勢いよく台座に叩き付けた為に、すぐに収まったが。
だが流石にやりすぎであろう。
何故なら、台座に亀裂が入ってしまっている。
「何やってんだい、今はそう言う事する時じゃないだろう?」
「すいません、つい力が入ってしまいました」
小声で、叱って来た美里に謝る。
何だかんだで、この場の主役は弁でなければならないのだ。
一刀が仕切ってしまっては、無粋に過ぎる。
美里は、周りに気付かれない様に、弁の座る椅子の端をコツコツと叩いた。
それに気付き、弁はコホンと再び咳払いをした。
「皆の者! 今、この大地は飢え、人は死に逝く!
我等の使命は、中華を、この大地に住まう者達を護る事なのだ!
それには、朕の力のみでは足りぬ! 皆の力を貸してもらいたい!」
『ハッ!!!!!』
事前に幾度ものリハーサル済みだったスピーチを言い切り、礼を止めた宦官達が顔を上げ、一斉に同じ言葉を口にした。
それを見て、弁は「上手くいった」と脱力していたが、美里の顔つきは険しいままだった。
真・恋姫†無双
―天遣伝―
第二十三話「謀略」
「はー、どっと疲れたー」
「お疲れ様、休んで良いわよ。
後はボク達軍師の仕事だから」
「おっ、ありがとなー、ほなお休みー!」
先程の葬儀兼即位式において、城の近辺の警護を担当していた董卓軍の面々は、今は一カ所に押し込まれている。
・・・と言う訳ではなく。
実際には、以前から望んでいた場所に本拠を移しただけなのだ。
その場所とは、宮のすぐ傍にある、大通りに面した元酒屋。
宮に行くのも、都の中心部へ行くのにも、殆ど必ずと言っていい程使われている道に面していて、入り口も小さく奇襲がしにくくなっている。
しかも、周りには飯屋や薬屋もあり、部隊までとはいかずとも、将達の集まる場所としてはこれ以上ない程優れているのだ。
詠は、物資の搬入手続きを行いつつ、今日の即位式について思考を巡らせた。
今回の件、本来ならばもっと時が経ってから成されるべき筈だった。
なのに、余りにも早過ぎる。
まるで、最初から企画されていた物であったが如く。
故に、詠は勘繰った。
此度の式典を用意したのは張譲等、宦官共。
ならば、前帝劉宏に薬を盛ったのも、奴等ではないかと。
そう考えれば、矛盾は然程無い。
実際、皇帝は此方側に不利になる様な事ばかりを言い残して逝っているのだ。
そこでふと気付き、自身で頭に一つ拳骨を弱く落とした。
「何考えてんのよ、ボク。
此方側、って。
ボクは月の味方だってのに・・・」
知らず一刀達を、月と同じ括りの内側と認識していたが故の自己嫌悪だった。
「少し良いか」
「ん?」
そこで、背後より声が掛けられた。
美しい金髪を翻しながら、そこには皇甫嵩将軍こと円が立っていた。
「賈駆、少し時間を貰えないだろうか?」
その申し出に、詠は溜息を一つだけ吐いてから、了承の頷きを返した。
既に運び入れられていた椅子と机を引っ張り出し、椅子の片方を円に勧め、自分ももう一方に腰掛ける。
円は、詠が座ってから漸く、腰を椅子に降ろした。
「で、要件は何? こっちが忙しい事が分かっていて言うんだから、相当重要な案件なのよね?」
「ああ、そうだ」
詠の問いに、短く言葉を返す。
そして、円は竹簡を取り出した。
美里から託されていた、あの竹簡である。
「これを読んで欲しい」
詠は無言で受け取り、目を奔らせる。
読むに連れ、視線が段々と厳しくなっていく。
「・・・あんた、ボク達が洛陽に来た時、この内容と似た事を言っていたけど。
・・・・・・幾らなんでもこれには、賛同しかねるわ。
第一、月にが危険に冒される可能性のある策には乗れないわよ」
「そうか、残念だ」
読み終わり、放って返された竹簡を再び仕舞い込み、円は席を立った。
そして退出しようとしていた所で、背後から声が掛けられた。
「それ、随分とお粗末な策よ、多分一刀の奴にも看破される位。
そしてそうなれば、まず間違いなく一刀はそれを止めようとする」
「そんな事は、百も承知だ」
「それともう一つ」
「? 何だ」
「一刀は、あんた達が思ってるほど『強い』人間じゃないわよ」
「・・・・・・・・失礼した」
その言葉を最後に、円は出て行った。
入れ替わる様に華雄が入って来たが、それには構わず、詠は先程までの作業を再開した。
「十常侍を斃す為に、大将軍が犠牲になる?
冗談じゃないわ、そんな事になれば、月は絶対に悲しむ。
そうよ、絶対にあんな愚策やらせるもんか・・・!」
そう、小さく、非常に小さく詠は漏らした。
小帝弁の即位から、早一月。
十常侍の専横は、弁とその後見人である美里と一刀、そして一刀付きの軍師二名の尽力によって、完全に抑え込まれていた。
それ故に、洛陽はかつての帝都と呼ばれていた頃の輝きを取り戻しつつある。
「おぉっ! こんなにオマケしてくれるん? おおきにー!」
「いえいえ、張将軍には毎度お世話になっておりますので、これ位は当然です!」
「そんでもありがとな!」
道端に広げられた焼き鳥の屋台で、オマケ付きで昼飯を買った霞は、食い歩きがてら警邏をしていた。
以前は、店一つ出すのにも重税が課せられていたが、今では出店は基本的にロハになっている。
また、店同士が結託する事による市場の独占化も禁じられている為、どんな商人であっても商いは自由になっていた。
現代に言う、楽市・楽座を行っている訳だ。
ワイワイと賑わう通りをのんびりと歩きながら、霞は思考する。
「(んー、随分と居心地ようなったなー。
前ははよ天水に帰りたい思うとったんに、今ではそないな事もあらへんし)」
鶏皮をモグモグと咀嚼し、ゴクリと飲み込む。
思えば、あれ程荒れ果てていた洛陽がここまで回復したのも、一刀の案による商業の自由化や、新しい警備体制の充実を取り入れたからこそだ。
一体どれだけの斬新な発想が、あの御遣いの頭には詰まっているのかと、不思議に思ってしまう。
そう勘繰ると、恐ろし過ぎる。
しかし、頭をフルフルと振り、考えを振り切る。
「何考えとんねん自分、信じる決めたのはウチ自身やないか」
そう、小さく自嘲する。
霞は受けた恩はきちんと返すし、一度そうと決めたらやり通す。
それが出来るからこその、張文遠なのだ。
残りの串を総じて平らげ、一番近い屑籠に総て放り込む。
この屑籠も、一刀の命で街中に配備された物だ。
御蔭で、街中でポイ捨てされるゴミは殆ど見なくなった。
後は、その都市専用の警邏隊が正式に配備される事となれば、霞の警邏生活にも終止符が打たれる筈となっている。
だがしかし。
「・・・・・・警邏、楽しくなって来たんになぁ・・・」
溜息と共に、愚痴が零れる。
此処に来た当初ならばともかく、最近では警邏と言っても最早実質散歩に等しくなっている。
確かに人の流入が激しくなったが故の小競り合いはそれなりにあるものの、それらも軍の人間が出張ればあっと言う間に解決できる程度のものばかり。
それに、人々との交流が断たれるのが少しばかり辛い。
そもそも、霞は元々董卓軍の騎馬将軍だ。
本来ならば警邏などせずに、軍の方で徴兵及びに訓練を担当している方が正しい。
その張遼将軍がこんな事をしている理由は、唯手勢以外に手が無いからに過ぎない。
それに・・・・・・
「ま、しゃーないかー」
それでも、自身のやるべき事はしかと分かり、成すのでなければ霞では無い。
「あ、いたいた! 張遼将軍! 伝令です!」
「ん、なんや?」
ふと声の振り向いた方を見てみれば、董卓軍の甲冑を身に付けた兵士がいた。
そう言えば、伝令兵だったな、と霞も思い出した。
「はっ! 賊が現れたとの報を受け、御遣い様がそちらの討伐に向かうそうでございます!」
「はー、分かったわ。
御苦労やったな・・・」
伝令を帰し、霞は深い溜息を吐いた。
「全く、何考えとるねん、ウチ等の総大将はんは・・・」
それでも、口元は何時の間にやらにんまりと笑みの形を形作っていた。
久し振りの戦の気配、見逃す訳にはいかなかった。
―――約二刻後。
「霞、別にお前達まで付き合わなくたって良かったのに」
「ええやん、別に迷惑かける訳やなし」
白澤の上で、苦笑しながら一刀の言った言葉に、笑みを返す。
あの後、賊の討伐に出るという一刀の元へと超特急で急行し、半ば強引に手勢を引っ張って一刀に随伴した霞である。
これには、一刀自身の出陣を散々反対していた稟も、安心できる事だった。
御蔭で、当初200騎程度だった部隊は、350騎までその数を増やしている。
「それになぁ、あないに稟に心配かけて胸が痛まんか?」
「う、そりゃ確かに痛むけどさ。
稟も心配し過ぎだと思うんだよ。
主君に無事でいて欲しいって気持ちも分かるし」
「・・・・・・ひょっとして、それはシャレで言うとるん?」
「?」
はぁ、と溜息が零れてしまう。
稟の想いは、色恋沙汰に疎い自分にすら容易く見抜けてしまう程だと言うのに。
この男は、一度は死んだ方がいいのでは、と心の底からそう思ってしまう。
「おーい、何でそんなに不機嫌なんだよ?」
「知らん、自分で答えを探してみい」
そうとだけ言って、霞は部隊の足を速めた。
急に速度を上げた部隊を、一刀は急いで追う。
その顔は、心底納得がいかないといった表情だった。
自分の想いにも、これからも全く気付かぬであろう男に、いい気味だ、と霞は内心笑った。
それから更に一刻程。
「見えたな」
「ん、ホンマや」
馬を走らせ、情報にあった賊の陣を発見。
煌々と焚かれる篝火が、その存在を浮かび上がらせている。
「よし、部隊を二手に分けて、片方を俺、もう片方を霞が率いて左右から強襲しよう」
「了解や! 半分ウチに付いて来いや!」
『応ッ!!』
部隊員が応え、二人はそれぞれの騎兵を分け、左右へと同程度の速度で走って行く。
そして、互いに速度を合わせて、陣へと突撃した。
・・・・・・そう、突撃したのだ。
なのに。
「空、だと?」
「どういうこっちゃ!?」
そう、真っ先に陣へと到着を果たした一刀と霞は目にした。
完全に蛻の殻と化した陣もどきを。
余りに予想外の事態に、ザワザワとざわめき出した部隊の混乱を治めようとした所だった。
“ヒョゥ!”
「がっ!!?」
「・・・・・・は?」
霞は、自身の目を生まれて初めて疑った。
一刀の、初めて好きになった男の左肩から、何かが生えている。
「ぐ、ぅ・・・・・・」
『ブルルルルルルルヒヒィーーーン!!!』
「・・・あ、か」
信じたくない、けど怒り狂う白澤の嘶きが強引に霞を現実に引き戻した。
そうだ、あれは矢だ。
それが一刀の左肩を射抜いたのだ。
「一刀ぉ―――――!!!」
霞が絶叫を上げて、一刀の元へと全速力で駆け出したのと。
一刀が落馬したのと。
付近の茂みから火矢が雨の様に放たれたのと。
どう見ても賊では無い錬度を有する伏兵が鬨の声を上げながら襲い掛かって来たのと。
それらの総てが、殆ど同時に起こった。
「一刀ぉ―――――!!!」
霞が絶叫を上げ、少しずつ地面へと近付いて行く一刀の元へと疾駆する。
火矢の雨が次々と陣の天幕を射抜いて炎が巻き起こり、混乱の中で戦いが始まる。
その中、霞の視界は一刀のみしか捉えていなかった。
世界の総てが色を失って、コマ送りになったかのようだった。
そして、地面に身体を打ち付けるギリギリの所で霞は何とか一刀を拾い上げた。
「一刀ぉ、しっかりしい!!」
「―――ぐ、う」
周囲の状況を憚る事も無く一刀を胸に抱き寄せ、涙ながらに言葉を発する。
左肩を射抜かれたとは言え、左手はしっかりと暁を保持したまま。
だが、超一流の武人である霞の目には、その矢傷が決して軽い物ではないと映った。
暁を保持したままなのも、偏に意思の力に過ぎない。
唇を血が流れる程きつく噛み締める。
「(阿呆も阿呆、この大うつけがっ!
何の為に、付いて来とったんや!!
こないな事態にさせん為やろが!!)」
心の内で、自身を散々に罵倒する。
それだけ、この状況は許し難い物だ。
顔を上げれば、今まで自分に良く尽くしてくれた忠義ある兵達と一刀に付いて来た兵が大苦戦させられ、次々と討ち取られていっている。
賊―否。
敵の数は、約500。
自分達の数は約350。
しかも、敵の策に掛かって絶賛大混乱中な上、此方は相手よりも圧倒的に早く数を減らしていっている。
故に、その決断に至るまで非常に早かった。
「総員、退けぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」
獣の咆哮にも似た大号令だった。
数人の敵を怯ませ、混乱の最中にありながらも、全員即座にその選択を取らせる程に。
それからが速かった。
白澤は未だに燃え続ける陣の中から既に脱しており、霞に早くこっちへ来いと首で招いている。
それを、舌打ちと共に受け入れ、霞は愛馬の黒馬を走らせた。
更にそれに追い縋ろうとする敵がいたが、そこに部下が割り込んで立った。
「ゲホッ、張将軍――! どうか、御遣い様を―――!!」
「グプッ、死なせてはなりませぬ―――!」
背後を振り返らずとも、その言葉だけで何が起こっているのかが分かった。
そして、今まで忠を尽くしてくれた配下達が討たれている事よりも、自分が抱き抱えている男の命を心底優先したがっている自分自身に、堪らない自己嫌悪が湧いた。
“ヒュォッ・・・”
『ブヒヒィィーン!!!』
「んなっ!? あ、あかん!!」
後方より飛んで来た矢が、愛馬の脳天を貫いた。
これではもう走れない。
万事休すか、そう思った時だった。
横を並走し、しかも矢を悉く躱している白馬が目に入った。
白澤は霞の意を正確に見抜いたのか、鼻を鳴らして首で自らの背中を示した。
「乗れ、っちゅうこっちゃな?」
『ヒィン』
「なら、遠慮なくっ!」
今にも倒れ伏しそうな黒馬の背から、一刀を抱えたまま白澤へと飛び移る霞。
神業と言う外ない。
『フ、フルルルル・・・・・・・・ガクッ』
「おおきに・・・」
自分が飛び移るまで、持たせてくれた愛馬に別れを告げ、霞は白澤に加速の命を出した。
そして、霞は驚愕する。
名馬・白澤のその馬力に。
一歩大地を蹴る度にグングンと景色が後ろへと流れていく。
そのくせ、乗り心地が全く悪くない。
正に、奇跡の馬としか言い様がないのだ。
「・・・一刀、死んだらあかん。
お前は、愛されとる。
何より、ウチが一刀を死なせとうない。
だから、生きるんや・・・・・・一刀?」
独り言だ。
だが、聞いて欲しい本音でもあった。
そこで気付いた。
一刀の反応が無いのだ。
焦り、一刀の顔を覗き込む。
見れば、次第に顔色が悪くなっていっている。
「・・・毒か!」
その結論に至るまで、一秒もかからなかった。
今すぐにでも応急処置が必要だ、その為にも。
霞は一度白澤に停止する様に命を送る。
しかし、白澤は止まろうとしない。
それどころか、洛陽の方角とは違う方へと走っているではないか。
「ちゃう、ちゃうんや。
止まり、止まれゆうとるやろ!!」
声をどんなに荒げても、白澤は聞く耳を持とうとしていないようだ。
そのまま、白澤は森の中へと走り込んだ。
―――約二刻後。
―――所は変わり、洛陽。
美里は、一刀がいなくなっている間に溜まってしまうであろう書類仕事を片付けていた。
最も、稟と風がいるので、然程やる事は残っていないのだが。
「すまんな、寧ろあたし邪魔じゃないか?」
「いいえ、決してそんな事はありませんよ」
「大将軍様の視点は、お兄さんに通じるものがありますので」
「そうかい、そりゃよかった」
安堵の息をホッと吐くのは、美里。
「御苦労様です、美里様。
お茶をどうぞ」
「おお、ありがと」
そんな美里に、円がお茶の入った湯呑を差し出した。
見計らったかのようなベストタイミングである。
「お二人もどうぞ」
「いただくのですよ」
「ありがたく」
稟と風にも湯呑を渡す。
そして、湯呑の乗っていたお盆を傍の卓に置いた。
稟の形の良い眉がスッと顰められた。
奇妙ではあるが、自身の分の湯呑を用意しない事に、稟は少し羨望を抱いたのだ。
滅私の奉公。
言葉にすれば美徳だが、実際にはそれ程良い物ではない。
そもそも、それだけの気にさせる相手が中々見付かる物ではないのだから。
稟自身、一刀に自分の総てを捧げる覚悟はしているものの、やはり自分の利も多少は思考に入れてしまうのが、性分だ。
少し鉄の味が混じった茶を啜り、稟は別の事にも思考を飛ばした。
一刀と霞が手勢を率いて賊の討伐に向かった事。
それ自体は、余り問題が無い。
一刀が直接出陣するのには多少の問題があるだろうが、賊相手であれば万が一にも不覚を取る事は無いと思っていた。
直前まで反対していたのは、確実性を期す為にもう少し数を増やす事を提案していたからだし、何より嫌な予感がしていた。
だが軍師と言う立場上、その程度で軍の長の決定に異を挟むわけにもいかない。
我ながら、とんでもない主君に仕える事にしてしまったな、と自嘲してしまう。
最も、欠片も後悔してはいないが。
「(だから、別に一刀殿に私の初めてを奪われるのも吝かではない訳で・・・・・・あ、駄目。
あああ、道端でいきなり触れるなんて、せめて寝所で」
「・・・なあ、あれって」
「稟ちゃんの何時もの病気ですねー。
ま、鼻血を此処で噴かれるのも面倒なんで止めましょうか」
そこで、コンコンと扉を叩かれた。
その音に焦った美里は、恍惚とした表情で身体をクネらせ始めた稟の頭を即座に芭蕉で引っ叩いて昏倒させ、部屋の中の寝所に放り込んでから、入る様に告げた。
「失礼します・・・おや、軍師様は?」
「あー、体調が悪いんで寝てるんだ。
ほらほら、早く用件を言っておくれよ」
一兵士が入って来て言った問いを冷汗混じりでごまかし、先を続けるようにせかす。
風は、口元を湯呑で少し隠して面白がっていた。
「はっ! 賊の討伐に出られた御遣い様と張将軍の部隊が壊滅、御遣い様と張将軍が行方知れずとなったとの事です!」
“ガシャーン”
「程cさん!?」
「あ、あ・・・・・・」
湯呑を取り落とし、顔を真っ青にしてその場にへたり込む風。
割れた湯呑と共に広がった茶で服が濡れる事すら気にならず、風はただ茫然自失となった。
「その情報源は?」
「はっ! 壊滅した張遼隊の存命13騎が何とか帰投しまして、彼等からです」
「っくそ! あいつ等が、高が賊に後れを取ったのか!?」
「いえ、彼等の言では、賊とは思えぬ程の力を有していたとの事!」
「どういう事だい・・・?」
「風! おい、風! しっかりしろって!!」
続く報告も、美里の声も、宝ャの声すらも、風にはまるで聞こえていなかった。
風の目から次第に色が失せていき、最後には気を失った。
―――所は再び変わり、霞と一刀に。
あの後も白澤は走り続け、湖の畔へと辿り付いていた。
霞は、納得すると同時に感心していた。
もしや白澤は、一刀が毒矢を受けた事に気付いた上で、水辺を探してここまで来たのかと思いたくなる程だ。
「いやいや、んな訳無いやろ」
まずは一刀を介抱し様と白澤から下ろし、矢を抜いた。
矢じりが菱形に近い形だったのが、幸いだろう。
一刀は苦しそうに呻いたが、息はちゃんとしている。
その事実に安堵したが、まだ矢を抜いただけだ。
矢の中った周りの肉は黒く変色し始めていた。
一刀が撃たれてから一刻と少し。
だが、それ程毒性の強い物を用いたのでは無かったのだろう。
そこは素直に安心した。
だが、体温は火傷しそうな程熱くなっていた。
なので、霞の行う事は単純。
まず一刀の服を脱がす。
その際、一刀の立派過ぎる男の象徴を目にしてゴクリと生唾を飲み込んでしまったのは、見逃した方が良い。
自分の羽織を脱いで水に浸して身体に掛た。
そして次にサラシを取る。
胸が盛大に露出するが、気にせず丸めて口に突っ込んだ。
そして傷口に口を当て、只管に傷口の周りの毒を吸っては吐き出し始めた。
傷口に直に触れられるのは流石に痛いのか、サラシ越しに一刀はくぐもった呻き声を上げる。
それでも、霞は止めない。
止めれば、一刀の傷は悪化するだけと理解しているからだ。
白澤は、そんな二人を心配そうにジッと見ていた。
―――約一刻後。
傷口からどす黒い血が出なくなり、身体の熱も引いた頃。
漸く霞は傷口から口を離した。
その口元は当然血でベタベタに汚れている。
洗う為に湖に向かい、パシャパシャと顔を洗う。
ついでに口に突っ込んでいたサラシも。
良い機会だと全身素っ裸になり、袴と下着も一緒に洗った。
生まれたままの姿となって戻って見ると、一刀の容体も安定し始めているようで、寝息は何時も通りに戻っているように感じる。
だが、少し身体を冷やし過ぎてしまったのか、顔が今度は青褪め始めていた。
これには参ったと、霞は頬をかく。
やり過ぎた感が否めない。
このままでは、毒以外の要素で身体を壊してしまうのでは、と思い。
どうすれば、と頭を捻ってみて、ピンと思い立った。
その瞬間の霞に猫耳と尻尾が生えたのは、全然全く見間違いではない。
「これはもしかして、好機か?」
『ブルルルルルル・・・・・・!』
「いやいや、冗談冗談、せやから蹄をカツカツ鳴らすの止めてーな。
え、ええやろ? ウチこんなけ頑張ったんやから、御褒美一個位もろうても」
『・・・・・・』
白澤に頼み込む様に手を合わせる霞。
本人(馬)達からしてみれば真剣なのだが、何も知らない人間が見たら、全裸の男の傍に佇む麗しい白馬に手を合わせて頼み込む(見る人が見れば祈っている様に見えるかも)これまた全裸の美女という、シュールにも程がある光景となる。
白澤も妥協したのか、霞の行動を認めるかのように、徐に一刀の頭の近くに座り込んだ。
霞は白澤に本気の感謝を述べ、一刀の元へと向かおうとしたが、何かに気付いた様に歩を止めて、湖畔の枝を集めて焚き火を起こした。
そして今度こそ、一刀の傍へと歩いて行った。
「・・・・・・全く、ウチにこないな事させる気起こさせる男なんか、一刀位やで?」
そんな事を言いながら、一刀の傍に寝そべる。
要するに、添い寝である。
一刀の着衣を毛布代わりにして一刀に密着した霞は、幸せそうな表情を浮かべる。
が、すぐに真剣なものに変わった。
一刀が傷を負ったこの戦いで、霞と一刀は多くの優秀な配下を失った。
情報通り唯の賊退治ならば、こうはならなかっただろう。
あの敵は確かに賊の様な恰好をしていたが、あの錬度は間違い無く正規の訓練を受けた軍隊の者達だ。
つまり、一刀に偽の情報を渡して陥れようとした黒幕がいる筈。
「・・・ふざけた真似しおって」
ギリッと奥歯を噛み締める。
もしも、霞が一刀に付いて来ていなかったら、一刀は討たれていた可能性もある。
そう考えただけで、胸の奥が憎悪で震える。
それに、部下達もどんなに無念だったか。
そう考えただけで、胸の奥が憤怒で塗り潰される様な思いになる。
そんな事をして得をするのは一体誰なのか?
考えるが、一つしか思い浮かばない。
「十常侍・・・!」
そう、張譲を始めとする彼等しか思い付かない。
もう我慢の限界だ。
大した事もしていないくせに、偉ぶって武人を見下す宦官を、霞は本気で軽蔑していた。
今までは何とか耐えられていたが、一刀が傷付けられた事で、最早我慢は限界値を振り切った。
例え今回の謀略に十常侍が関わっていなかろうと、洛陽に帰ったら鏖殺してやると決心して、霞は遂に眠りに付いた。
―――所は更に変わって再び洛陽。
二人が行方知れずとなって一夜明け。
董卓軍では、兵が動員され始めていた。
その渦中は。
「恋殿、どうか落ち着いて下されー!!」
「同志諸君、決して恋殿を門の外に出すなよ!」
『応ッ!』
「・・・退け、一刀と霞を捜さなきゃ」
生き残りの報告を受けてから、幾度となく単騎で飛び出そうとして、その度に呂布隊の兵士達と真理とねねによって止められていた。
最初は、皆で抑え込んだにも関わらず、撥ね退けられていた。
何せ相手は天下の飛将呂布。
しかも、戦友と想い人が同時に行方知れずとなったのだ。
その意志の強さ、推して測るべし。
呂布隊の精鋭達とは言え、止める度に寿命が縮む様な恐怖を味わっていた。
「ああもう! あの馬鹿!
もうちょっと空気読め!」
「賈駆、お前も少し休め」
「無理に決まってんでしょ!?
あの馬鹿が霞を道連れにして行方不明になった所為で、こっちはてんてこ舞いなんだから!
月だって口には出してないけど、ずっと心配してるのよ。
・・・・・・昨日の晩から、水一杯飲んでないんだから」
「・・・それは、いかんな。
北郷が帰って来た時の為にも、食事はして貰わねば」
詠は頭を抱えながらも、捜索隊の編成を進めていた。
華雄はその捜索隊の隊長を務める事になっていた。
「無理、ボクも散々お願いしたし、月自身分かってるみたいなんだけど、身体が受け付けないみたい」
「そうか、北郷め。
すぐにでも帰って来て貰わねばな」
「そうね、程cと郭嘉が使い物にならなくなったって、大将軍から言われたわ。
認めたくないけど、あいつがいない所為で、多くが止まってしまってる」
「天の御遣いは伊達では無い。
気付かぬ内に多くの者達が北郷に依存してしまっていたのだな」
「ええ、本当に最悪な事にね」
詠は項垂れてしまった。
それでも手元は狂い無く動き、捜索隊の編成を急ぎ続けていた。
もうそろそろ完成する、という状況に成り、詠は華雄に部隊員を連れて来いと命じる。
華雄は一度だけ頷き、すぐさま自分の配下を呼びに行った。
それを見やってから、詠は視線を恋達に合わせた。
今も尚、押し合いをやっている。
だが、詠はそれを止める必要がある。
何故ならば、詠は董卓軍の軍師であるからだ。
「止めなさい、恋。
華雄が今から二人を捜索に出るから」
そうかけた言葉に、恋は即振り向く。
その顔は、不満気。
「・・・・・・恋も行く」
「駄目よ、貴女は此処で月を護って。
もしもの時は、貴女の武が絶対に必要なのよ」
「でも・・・」
「そうだぞ、呂布。
それとも何か?
私は信頼に値せぬと?」
配下と、張遼隊の生き残りを引き連れた華雄が、姿を現していた。
華雄の言葉を、恋は首を横に振って否定する。
それを見た華雄は、フッと微笑を漏らして言う。
「大丈夫だ、問題ない。
委細私に任せておけ。
必ず北郷と張遼を無事連れて帰る」
「・・かゆ・・・・・・お願い」
「「恋殿・・・」」
胸を叩きながら発せられた言葉に、恋はボロボロと大粒の涙を流しながら答えた。
不安で胸が押し潰されそうになっていたのだ、無理もない。
この時ばかりは、天下の飛将軍呂布等何処にもいなかった。
恋した男に、共に幾つもの戦場を駆け抜けてきた親友に、無事でいて欲しいと願う唯の一人の女の子が、そこにいた。
本当は、まだ自分で助けに行きたいと願っているのが、誰の目にも分かる。
華雄は本音では別に自分が助けに行かなくても良いと思っている。
だが、それが軍師の決定なのだ。
異を唱える訳が無い、華雄とはそういう将だ。
そして、恋も受け入れた。
歯を食い縛り、涙を流しながらも、華雄を信じる事で。
「総員、騎乗! お前達、先導を務めよ!」
『はっ!!』
馬に跨り、張遼隊の生き残り十三名に命を下し、遂に捜索隊500余名は出発した。
それを見送る面々は、揃って渋い表情だった。
詠は、この事件の裏側に存在する何者かの悪意に薄らと気が付いていた。
と言うよりも、黒幕に目星を点けていた。
しかし、証拠は無い。
そう言って乗り込んで行っても、門前払いを食らうか、一笑に伏せられるだけだろう。
そう、だから見逃した、見逃してしまった。
稟と風が使い物にならなくなった。
それが指し示す裏の意味を。
その頃、美里が一人で十常侍を問い質そうとしている事を、誰も気付いてはいなかった。
―――王宮。
捜索隊が出発してから一刻が過ぎた頃。
大将軍何進、美里は護衛も付けずに唯一人宦官達の棲家であるとも言える政庁までやって来ていた。
「門を開け!! 大将軍、何遂高が来たと張譲に伝えろ!!」
「はっ、はいぃっ!!!」
門を護っていた衛兵二人に威圧と共に命じ、門を開けさせる。
そこへ、ずかずかと踏み込んで行く。
途中で宦官達が自分を見ながらヒソヒソ話をしているのを見かけては、即ガンを飛ばして黙らせた。
美里は、本気で怒っていた。
一刀達を襲ったのは、張譲等の息のかかったもの達であるに違いないと確信していた。
確証は無い。
だが、確信はあった。
目指すべき場所までの途中の壁に、黒い血染みがある事に眉を顰めるが、恐らくは邪魔者を此処に引き摺り込んでは私刑にしていたのだろうと、推測する。
しかもその血染みは、かなり新しい。
嫌悪感しか湧かなかった。
張譲のいる評定の間まで一直線に進む。
そして、評定の間に続く扉を思い切り音を立てて開き、そこに張譲を見付けた。
それだけでなく、十常侍が全員揃っていた。
しかも全員が全員、顔に薄いヴェールの様な物をかけた正装姿だ。
「張譲!」
「おや、大将軍何用で?」
美里の怒声にも、張譲は何も知らぬかの様な表情で何時もよりも醜悪に見える笑みを零した。
思わず芭蕉で切りかかりそうになるが、グッと堪え。
「・・・昨日の事は聞いているかい?」
「ええ、勿論」
「単刀直入に言わせてもらう。
お前等が仕組んだろう?」
本当に、真っ向から聞き質した。
此処で言う「等」とは、当然十常侍全体の意だ。
だが、どうせしらばっくれるんだろうと、美里は思っていた。
「ああ、そうだが」
「な、なん、だと・・・!?」
予想外に過ぎる言葉だった。
「貴様っ!」
「おや、聞こえなかったか?
ならばもう一度言ってやろう。
私が、あの小僧を陥れたのだ」
「ッ!!」
怒りに目の前が真っ赤になり、美里は芭蕉を抜いて襲い掛かった。
だが。
「大将軍が乱心したぞ、捕えよ!!」
「がっ!?」
張譲を囲む様にいた他の十常侍達に、即座に跪かされる様に取り押さえられた。
いや違う、服を着込んだだけの別人だ。
「こ、こいつ等は!」
「苦労したよ、奴等と似た背格好をしていて尚且つ腕の立つ者を探すのは」
「・・・! まさか、途中にあったあの血は!?」
「お察しの通り、用無しになったからな。
『処分』しただけの事だ」
「貴様・・・何処まで外道に身を落とせば・・・・・・!」
「黙れっ!」“ガスッ!”
「ぐぁっ・・・」
美里の罵詈雑言を、頭を踏みつける事で中断させる。
張譲は、一人に命じ、剣を持って来させた。
鞘から抜き放たれた剣の刀身が、灯りを反射して不気味な光を放った。
「ククク・・・この時を夢にまで見たぞ。
お前の頸を直々に叩き落とすのをな。
ああ、それとあの小僧だがな、毒矢を食らったそうだ」
「!?」
「まあ、安心するといい。
死ぬほどの物じゃない、暫く動けなくなる程度で済む。
・・・あの小僧も、私の手で頸を落とさなくては気が済まないのでね。
これからお前を呼び出すつもりだったのだが、まさか自分から来るとは思わなかった、嬉しい誤算だったよ」
こんな奴に、そう思っても身体はしっかりと抑え付けられ、身動き一つ取れない。
悔しくて悔しくて、唇が切れる程歯を噛み締め、涙が出そうになるのを意地で抑え込んだ。
「何、すぐに知り合い達も送ってやる。
寂しくは無いだろうさ。
・・・しかし美しい。
従順であれば、生かして飼う事も吝かでは無かったのだが」
そう、顎に触れられながら言われ、全身が総毛立つ程の不快感に襲われた。
未だ如何な男にも触れられた事の無い肌に初めて触れたのが、まさか怨敵だとは。
此処に至って、美里は遂に涙を零した。
「・・・ふん、そろそろお別れだ。
ああ、そうそう、私は剣が不得手なのだ。
頸が落ちるまで何度斬り付けるか分からん」
もう、駄目か。
ならばせめて、呪い殺してやろう。
もしくは、謀略を脱した一刀が円からあの策を受け取って、張譲を討ってくれれば。
そう思い、美里は有りっ丈の恨みを籠めて張譲を睨んだ。
「・・・最後まで、腹の立つ女め。
だがこれで、さようならだ、何進!!」
剣が振られ、真っ赤な鮮血が舞った。
第二十三話:了
後書きの様なもの
ども、こんにちわです。
何とか宣言通り、上旬から中旬の内に上げられました。
余り語る事無いので、とっとと行きます。
コメ返し
・カズト様:剣菱は、誰にも話せない事情を纏めて背負って生きてきたが故に、誰にも許される事は無いと諦めて生きています。
・赤字様:実は剣菱は狂っていると言うよりも、「あれだけの異常を経験したのならば、狂わねば人としておかしい」と言う自己暗示をかけたが故に狂ったと言う裏設定があります。
・O-kawa様:多分、こんな解釈をしたのは自分が初めて、だと思います。 春恋の元ネタは、「マケン姫っ!」と言う漫画のヒロインの一人です。 髪型とかまんま愛紗だったり。
・ロンロン様:いいえ、今外史にいる一刀も、立派な『北郷一刀』なんです。 存在は同じものの、持っているスキルや心構えが違うだけの。
・悠なるかな様:色んな辻褄合わせに使おうと思ってます。
・poyy様:壮絶過ぎて、誰にも話していません。 それ故に一人で抱え込み、結果ああなりました。
・ヒトヤ犬様:ある意味そうとも取れますが、違います。 裏設定ですが、今剣菱を名乗っている『北郷一刀』の祖父は『北郷剣菱』ではありませんし、祖母は『北郷春恋』ではありません。
・2828様:その通りです。 前述しましたが、ある意味自ら望んで狂ったので。
・はりまえ様:あー、言われてみれば・・・感覚的には、目的は救いたいから、です。 自分が救えなかった者達を救ってくれ、と託した形で。
・南華老仙様:ありがとうございます、大変参考になりました。 知らなかった・・・
・流浪人様:本人は、そんな物ある訳無い、と諦めの境地に達してます。
・nameneko様:きつい所か、想像するのも苦痛を伴う位、を目指しました。
・瓜月様:ループを経験した所為で、自身の種馬としてのフラグ建築能力を完全制御出来る様になってます。 一刀は、剣菱にとっての最後の希望と言ってもいい存在なので。
では、今回はこれまで。
次回はどれ程遅れる事やら・・・バイトが決まって、時間が無いんで。
説明 | ||
展開がジェットコースター! ・・・意味が分かりませんね。 急展開の連続と言う意味でです。 |
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コメント | ||
あぁ、あの娘か。言われてみれば・・・。 そして恋姫前半一番の大戦はどうなるかなっと。(O-kawa) TINAMIから少し離れていたら、こんなことになってるとは'`,、('∀`) '`,、 まさか一刀の祖父が過去の一刀だと驚かされ、張譲の愚業は許せん!! そして何より許せないのは・・・・華蘭がいないということだ(#^ω^) どうしてくれよう?(mighty) 殺!クズに死を(ryu) 下種が・・・・・・。殺すしかないな。恋による惨殺だな(VVV計画の被験者) さあ、屑の処刑方法を考えようか……(龍々) 殺意を止める気すら起こらないな。(poyy) 二次でもここまでのドグサレ外道はそういませんよ 張譲ホントドウシテクレヨウ(悠なるかな) 本編としては約一ヶ月ぶりですね。続きが気になるところです、次回を楽しみにしています。(KU−) おーいいいところでぇ!?気になりすぎて創造の範囲が多くなるぅ。くそ!どうなるんだ次回!!??気になりすぎて飯ものども通りそうでとらないじゃないか?さては狙ったか!?(黄昏☆ハリマエ) 一刀ーーーーそして何進ーーーーー!!この急展開!!次回を早く読みたい(流狼人) 急・展・開?美里さん・・・無事でいてくれ?続き正座して待ってます。(赤字) |
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