婚活†無双 〜理想の旦那が見つからない〜 その6
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なんだかんだで詠ちゃんと魔王董卓(へぅ)の子宮をぶち壊すことに成功した一刀。

 

 

そしてヒナリックスの治療のために音々音先生のウチにやってきた。

 

 

「はぁ〜い。どちら様なのですか?」

 

 

扉の向こうには幼女がいた。

 

 

「コンバンワ音々音先生」

「北郷ちゃんですぞ!?」

 

 

一刀はいろいろ面倒くさい事を言う音々音先生の子宮をぶち壊して部屋に入った。

 

 

そして音々音先生に治療を頼み込み一刀は部屋を出た。

 

 

自分がいたらヒナリックスの治療の邪魔になるからだ。

 

 

『イメージしなさい。もの凄い筋肉にピンクのビキニを』

 

 

音々音先生の脳に直接呼びかけるヒナリックス。

 

 

「マッチョな貂蝉、マッチョな貂蝉」

「ぶるわぁぁぁぁあああああああああああああああああああ! 傷を治しちゃうわよん♪ むちゅ〜〜〜〜」

 

 

こうしてヒナリックスは傷を治すことに成功したのだった。

 

 

 

 

翌朝。

 

 

「妹!?」

「そうなんですよー。十年ぶりに再会した義理の妹なんですよ」

 

 

無理やりな理由を考えた一刀。

 

 

そして音々音先生が買い物に行っている間にヒナリックスから詳しい話を聞いた一刀。

 

 

「ごめんね……」

 

 

危ない事に巻き込んだ事を謝るヒナリックス。

 

 

「ふざけるなよ。……お前が今言わなきゃいけないのは"ごめんね"じゃないだろ? ……"抱いてくれ"、だろ?」

「……ふぇ〜ん」

 

 

格好良く決めた一刀に安心したのかヒナリックスは泣き出してしまった。

 

 

 

 

 

 

これはまだ序章にすぎなかった。

 

 

ここから二人は様々なトラブルに巻き込まれて行くのだった。

 

 

 

多分続く。

 

 

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<おまけ>

 

 

 

 

「ではまず最初の者」

 

 

玉座の間にて冥琳が扉の向こうに声をかける。

 

 

 

扉が開いて入って来たのはニコニコした人の良さそうな青年。

 

 

「初めまして。私は売間、字は久里男と申します。この建業で商いをさせていただいております」

 

 

この街の商人では一番大きな店を構えている大富豪の息子である。

 

 

「孫策よ」

「おお。これは誠にお美しい方です。まさに宝石のように輝かしいお方です」

 

 

玉座に座る雪蓮に気後れする様子もなく早速アピールにでる売間。

 

 

「見え透いたお世辞ね」

「いえいえとんでもございません。ただ宝石と言ってもまだまだ原石に近い物でございますので職人の腕次第でどうにでもなります。そこで孫策様をさらに気高く、さらにお美しく磨きあげることができるのは大陸広しとは言えどこの私だけであると自負しております。他国との交易から夜の営みまですべて私におまかせくだされば孫策様の人生もより輝かしいものとなるでしょう」

 

 

これに留まらず売間は長々と弁舌を続ける。

 

 

そして雪蓮は一言。

 

 

「ちぇんじ」

 

 

一刀に教えてもらった魔法の言葉だった。

 

 

「ちぇんじとはどういう意味ですか?」

「もう下がりなさいってこと」

 

 

笑顔でバッサリと言う雪蓮に売間は焦る。

 

 

「な、なぜです! 私と結婚すれば輝かしい未来が待っているんですよ!?」

「あなたとなんか一緒になったら面倒臭いことこの上ないわ。さっさと出て行きなさい」

 

 

すると部屋の外から数名の兵士が現れ売間を拘束した。

 

 

「な、なにをする! 離せ! く、くそ! せ、せめてうちの商品を買ってくれー!」

 

 

そして扉が閉まる。

 

 

彼は最後まで商人だったようだ。

 

 

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「もう少しくらい話を聞いてやってもいいんじゃないか?」

「いやよ。それにこれでも我慢した方よ?」

 

 

足をバタバタさせる雪蓮に思わずため息が出てしまう冥琳。

 

 

「何が夜の営みよ。そんなこと心配されなくても冥琳がいるもんねー」

「はぁ。なんのためにお前の夫となる男を探しているんだと思ってるのだ?」

「それは後継ぎを作るためでしょ?」

 

 

当たり前でしょと言わんばかりのドヤ顔で答える雪蓮。

 

 

「子供はどうやって作るか知っているのかしら?」

「そりゃ男と女がキャッキャウフフして……あっ、冥琳じゃダメじゃない!」

「だから夫を探してるんだ」

「冥琳! 男になりなさい!」

「無理を言うな!」

 

 

冥琳は顔の筋肉をピクつかせていた。

 

 

「そう言う冥琳は後継ぎどうするのよー?」

「私は養子でもとればいいと考えているが」

「なによそれ。じゃあ私も養子をとる!」

 

 

雪蓮は冥琳と同じく養子をとればいいという考えに至ったがそれは無理なことである。

 

 

「孫呉の王であるお前の後継ぎが血の繋がっていない養子では意味が無い」

「はぁ……やっぱそうよねー」

 

 

落胆する雪蓮。

 

 

それを見て心苦しくなる親友の冥琳。

 

 

「雪蓮には悪いがこれも孫呉百年の大計のためだ。わかってくれ」

「王としての私は理解しているわ。……でも女としての私が割りきれていないの……」

「…………」

「……ご、ごめんね。私は孫呉の王。弱音を吐いてちゃダメよね」

「雪蓮……」

 

 

親友の弱々しい姿を見てなんと声をかけたらいいか分からない冥琳。

 

 

「よし! じゃあ次に行きましょ!」

「……分かった」

 

 

明るく振る舞う雪蓮に冥琳は従うのだった。

 

 

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「ゴホッ、ゴホ、は、初めまゴホ、ゴホッ」

 

 

すでに倒れそうな顔色の悪い若者。

 

 

「ちぇんじ。まずは病気を治しなさい」

「医者を紹介しよう」

 

 

このおかげで病気が治るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、俺の筋肉! 孫策様、見たところ筋肉が足りないようですね。私と一緒に鍛えませんか?」

 

 

なぜか上半身裸の男。

 

 

「ちぇんじ。冥琳、こいつ軍に組み込んどいて」

「わかった。手配しておく」

 

 

就職先の決まった男だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたは私と結婚する運命にあります。さあ、一つになりましょう」

 

 

あきらかに怪しい占い師風の男。

 

 

「ちぇんじ。逆に真っ二つにするわよ?」

「こんな奴呼んだかしら?」

 

 

不法侵入かもしれない男もやってくる雪蓮の婚活。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私なら孫策様をきっと幸せにできます」

 

 

恰幅の良い、と言えば聞こえは良いがただのデブが入って来た。

 

 

「ちぇんじ。痩せてから来なさい」

「工兵に推薦しておこう」

 

 

これまで通り引き下がるかと思われた男が予想外の行動をとった。

 

 

 

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「お待ちください。なぜダメなのです」

「言ったでしょ。痩せてから来なさいって。つまみだして」

 

 

粘る男を数名の兵士がつまみだそうとするが男の巨体に四苦八苦していた。

 

 

そして一人の兵士が男の顔を殴った。

 

 

すると男の口から血が流れた。

 

 

「ち……血〜〜〜〜」

 

 

男はわなわなと震え始め、そして……

 

 

「いてえよ〜〜!」

 

 

周りの兵士たちを吹き飛ばした。

 

 

「なんだこの男は!」

「あなた達は離れていなさい」

 

 

雪蓮は兵たちでは叶わないと見て下がらせる。

 

 

「この神聖な玉座で狼藉を働き、あまつさえ私の大事な国民を傷付けた。その罪、万死に値する。身を持って味わいなさい」

 

 

雪蓮は玉座から立ち上がり南海覇王を鞘から抜く。

 

 

「わたしは今まであらゆる拳法をこの体で殺してきたのですよ〜」

 

 

剣の前ではまったく役に立たないのに気付かない男。

 

 

「いいわ。なら試してあげるわ」

「お待ちください」

 

 

そんな雪蓮を遮ったのは雪蓮の横に侍っていた侍女である。

 

 

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「どきなさい。怪我するわよ」

 

 

雪蓮は侍女を心配して言うのだが侍女はどかない。

 

 

「この程度の輩に孫策様が出る必要はありません」

 

 

そして侍女は男と対峙する。

 

 

「下衆なブタには死んでもらいます」

「人をブタ扱いするとはいい度胸じゃないか!」

 

 

腹をポンポンと叩きながら侍女に近づく男。

 

 

「みっちゃん、行きます!」

 

 

侍女――みっちゃんは一瞬で男との距離を縮めるとその腹に蹴りをかます。

 

 

「ハッハーッ! バカめ、おれ様の身体が拳法殺しといわれているのを忘れたか!」

 

 

しかし、その蹴りは一撃ではなく連続で男の腹に炸裂する。

 

 

そしてその衝撃は男の腹の肉を周りに分散させていく。

 

 

「に…肉が!」

 

 

男に初めて焦りが見えるがすでに遅かった。

 

 

「みっちゃん柔破斬!」

 

 

薄くなった腹に突きをくらわせるみっちゃん。

 

 

「ひでぶ!」

 

 

そして男は倒れた。

 

 

「みっちゃんの前ではあなたなど脂肪の塊に過ぎません」

 

 

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「あ、あなた一体何者?」

「みっちゃんです」

 

 

みっちゃんの武に驚きを隠せない雪蓮。

 

 

「そ、そう。強いのねみっちゃん」

「いえ、そんなことありません」

 

 

謙虚に生きる。

 

 

それがみっちゃんの信条だった。

 

 

「それではお仕事がありますので失礼しますね」

「え、ええ。ありがとう」

 

 

みっちゃんは軽くお辞儀をして玉座の間を去っていった。

 

 

「雪蓮、今日はこれで終わりにするわ」

「そうね。なんか色々あって疲れたわ」

 

 

色々と疲れが溜まった雪蓮は早めに休むことにした。

 

 

「明日続きをするからな?」

「ふぁ〜い」

 

 

部屋までの道のりがいつもより長く感じるのだった。

 

 

 

 

説明
そう。
簡単なことだったんだ。
つまりは逆転の発想。
本編がおまけより勝るってことを証明してやる。


「お見合い」
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コメント
みっちゃん。俺と結婚してください。(くらの)
みっちゃんスゲーwww(BX2)
今回はおまけのほうが良かった(aoirann)
逆転にも程がある!?取り敢えず最初の商人はある意味尊敬できる根性の持ち主かもしれない。(鬼間聡)
みっちゃん無双の始まりだ!!(mokiti1976-2010)
ハート様がいるぞーーー!(ryu)
いろんなところにツッコミを入れたいがどこにもおかしなところはないな。(東方武神)
呉内だけでこの状況、蜀や魏のメンツもそろったらどうなることか・・・おら、ワクワクしてきただw。(Kito)
確かに逆転・・・。しかし、それでいいのかゼニガメさん!!(ハセヲ)
みっちゃん・・・ステキ!(サルルルル)
ハート様?!ww(2828)
えっと…この作品の主役って誰だっけ?w(闇羽)
売間久里男で、クレヨンし〇ちゃんの地獄のセールスレディ思い出しちゃった。(マル)
本編おまけ云々より、みっちゃんが突出し過ぎてるこの…この……タイトルナンダッタッケ(アンタレス)
発想が凄い…。(アライバ)
侍女にしては強いみっちゃんの本名すごい気になる(nanashi)
みっちゃんはいつか「天に還るべき時が来たのだ」っていうんですねww 分かりますwww(無双)
・・・いいの?ひなりんそれでいいの?? てーれってー・・・みっちゃんの拳 がはじまるんですねわかります(よーぜふ)
まさかの逆転! しかも、みっちゃん最強説! すげー(出雲猫)
やってくれるゼ!ゼニガメさんww(アンプレゼント)
さぁ、我等がみっちゃんを称えよう。ハハァー!!(ノ´ロ`)ノ ☆^((o _ _)oペコ.(森羅)
みっちゃん最強説?(kaito)
…誰だよ、みっちゃん…(皇撫)
とりあえずみっちゃんは強かった・・・(TAPEt)
なんという逆転の発想www(poyy)
ここまで恋姫をシリアスに仕上げるゼニガメさんにシビれる憧れるゥ!!(鉛暗)
半端なくおもしろすぎる(ryou)
取り敢えず。本編(?)の一刀が外道過ぎ(w(うたまる)
逆転の発想ってそういうことかい! (狭乃 狼)
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真・恋姫†無双 婚活 みっちゃん ヒナリックス ハート様 

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