病姫無双 十字旗と共に 22 |
「いよいよだね」
「ええそうね・・・」
「明日・・・連合が関を出たら行動を開始する」
「わかったわ・・・一刀」
袁紹「オーホッホッホ・・・さぁ皆さん行きますわよ」
ゾロゾロと大軍団が移動するも・・・・遅い
遅すぎる・・・特に袁家が・・・
曹操「麗羽、よかったのかしら?孫策を関に残したままで」
袁紹「かまいませんわ・・・私が出るのですから孫策さんの一人や二人居てもいないのと同じですわ、オーホッホッホ」
曹操「そう・・・そうだといいわね」
「行ったな」
「はい」
「・・・・やれ」
「はっ!」
『ぐはっ』『ぎゃぁ』『げはっ』
・・・・
関は沈黙した
孫策軍と北郷軍を除いて
一刀「予想外なことはあるものだな」
雪蓮「ええ、そうね」
春蘭「一体何のつもりだ!?孫策!」
雪蓮「どうもこうも・・・見て判るわよね?」
春蘭「わからん!」
雪蓮「はぁ・・・あ、一刀」
一刀「春蘭、ここは退いてくれないか?」
春蘭「一刀様・・・なぜ!なぜ、我らと敵対するのですか!?」
一刀「ねぇ・・・春蘭。悪とか正義って誰が決めるんだろうな?」
春蘭「それは・・・」
一刀「俺は思うんだ・・・国は王によって生かされる、ならば王は何によって生かされるのか」
雪蓮「民ね」
一刀「ああ、そうだ。王は民を考えなければならない、名家?有能?くだらん」
春蘭「華琳様を侮辱するな!」
一刀「そんなつもりはないよ・・・・今のところね」
雪蓮「ねぇ、夏侯惇。あなたの武何のためにあるの?」
春蘭「無論!華琳様を守るためにだ!」
雪蓮「そう・・・其れが貴方の道なのね」
一刀「同じ道は歩めない・・・・今は見逃す」
春蘭「なにぉぉ!はぁぁぁ!」
『ガッキィィィィィン!』
春蘭「キサマ!邪魔だ!どけ!」
「どきません!」
一刀「凪、引け」
凪「はっ!」
春蘭「凪・・・だと・・・なぜわが軍に居る楽進と同じ名なのだ!?」
凪「私には真名しかありません・・・・一刀様に預けられた凪と」
春蘭「名がないだと!?」
一刀「・・・もう、十分時間は稼いだだろう」
春蘭「時間?」