真・恋姫無双 萌将伝 外伝 〜思春編〜 |
ある日の都。
所は呉の屋敷。
この日ばかりは、来ないほうがよかったと。
俺は後から、そう後悔した。
「あ〜あ。すっかり出来上がっちゃって」
俺の目の前に広がっているその光景は、正直信じられないものです。
「あは〜。かずとが三人いる〜♪・・・一人ぐらい、貰っちゃっていいよね〜」
「・・・なら、この真ん中のかずとは、わたしが貰っておこう♪ふ〜ふふ〜ふ〜」
「じゃあ、こっちはわたしので〜す。・・・・・・ごろごろごろ」
と、俺に今三方からしがみついている、この酔っ払いの方々。せりふの上から順に、
蓮華。
冥琳。
思春。
・・・現状がすっごい信じられません。
「いや〜、このお酒、ほんとにすごいわね〜。・・・蓮華も冥琳も思春も、ただの甘えんぼの子猫ちゃんになっちゃってる♪」
この状況を作った元凶の方が、”例の”酒が入った瓶を片手に、けらけらと笑っておられます。
「でもさ〜、雪蓮?・・・後が怖くない?これ」
「だいじょーぶ。・・・全部、一刀が責任持ってくれるでしょ?」
「なんでやねんっ!!・・・大体、雪蓮が面白がって、華琳から”性格反転酒”を貰ってきて、それをみんなに内緒で飲ませたから」
「とっても嬉しい状況になってるわよね?」
「うん、とっても嬉し・・・じゃなくて!!」
そう。
この三人がこんな風になってるその理由。
それは、いつぞやの”性格反転酒”のせいだ。
『性格反転酒』
文字通り、飲んだ人間の性格を真反対にしてしまうもの。とはいえ、その効能は同姓に対してしか効果が無い。異性に対しては、その本音が強くなって出てきてしまう。
そんなとんでもない、ご都合主義的効能の酒なのだ。
「かずと〜、あんな、役たたずの大酒飲み女なんか放っといて、わたしと・・・・のもっ!」
「(ひくっ)・・・役、たたずの、大酒のみ・・・」
「ちょっ?!冥琳さん?今、何気にとんでもないことを」
「かずと〜。そっちの堅物なんか、どうでもいいの!わたしといちゃいちゃしましょ♪」
「・・・・・・ちょっと”れんふぁ”?だれが堅物ですって?」
「ああ〜?”めーりん”のことに、きまってるじゃないろ!この、乳だけ軍師!」
乳だけ軍師って。・・・どっちかというとそれは穏じゃないかと。
「なあ〜にをいってるかな、この尻だけ女は?・・・あなたはかずとから離れて、尻文字でもかいてなさい!!」
「なんですって〜!!・・・殺る」
「・・・上等」
ちょっと、蓮華さんも冥琳さんも、そんな、中指おっ立てて挑発するのやめてください!
ぐいっ!
「って、ぅを!?むぐっ・・・・・・・!!」
「ちょっとこれ以上は放っとけないかな?一刀、貴方は蓮華をおさえて。わたしは冥琳を・・・・・・って、あれ?一刀?・・・思春も居ない?」
『こらそこのぷーたろー!こっちきてしゃくせんか!このあばずれ!!』
「あばっ・・・・!?・・・・・しゃーない。自分で責任取るか。・・・・・ほら二人とも!ちょっとこっちに来なさい!!お酒を抜くから!!」
「こらー!はなせー!血で興奮するへんしつしゃー!」
「そうだー!ふだんもっとしごとしろー!!」
で。
思春にらちられた俺が、どうなっているのかと言うと。
「・・・あの、思春さん?なんで、服をお脱ぎになっているので?」
「んふふ。・・・わかってるくせに。男と女が裸になってすることなんて、一つしかないでしょう?」
うん。わかっちゃあ、いますよ?でも、一応、というやつです。
「・・・せめて、さ。思春の、お酒が抜けてからに、しない?」
「やですぅ〜。・・・我慢できませんもの。それに・・・・」
「それに?」
「・・・しらふになったら、自分からこんなこと、できないし、言えませんもん」
あー、確かに。でも、その分、後が怖いんだけど。
「・・・・・・・今夜は、寝かせちゃ、や、ですよ♪・・・か・ず・と・さ・ま」
ぷっちん。
も。
理性が限界点を超えました。
ということで、
「・・・・・・いっただきまーす!!」
「は〜い、どうぞめしあがれ〜」
おいしくいただき中(笑。しばらくお待ちください。
で、その次の日。
「結局蓮華と冥琳はどうしたのさ?」
「蓮華は祭に渡した。・・・今日は寝て過ごすそうよ」
なるほど。毒をもって毒を制したわけですか。
「・・・一応聞くけど。冥琳は?」
「もちろん。・・・・・・あたしが汗をかかせてあげたわよ♪」
ですよねー。
「ところで思春は?貴方がおいしくいただいたんでしょうけど、その後は?」
「いやさ、気がついたら、もう居なかったんだよね。・・・どこに行ったんだろ?」
「んー。あの娘のことだし、全部思い出した後に恥ずかしくなって、で、今頃頭を冷やしてるんじゃない?」
「じゃあ、それが済んだら?」
「・・・ことの元凶に、お仕置きを画策中・・・とか?」
『あははははははははははははははははははは』
「・・・逃げようか?」
「・・・そうしよっか」
「・・・・・・・・・・・・どこにですか?」
『あ』
ちりーん。
〜えんど〜
説明 | ||
ネタです。 思い付きです。 だから思春さん、鈴音をしま、 チリーン。 |
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コメント | ||
3p目のやり取りに萌えた!(アロンアルファ) 鈴音って一番活躍してる武器だな、他の武器から嫉妬されそうw(sakamaki) 思春、可愛かった〜。 こんな思春に迫られたら理性飛ぶよ? んでもって、ちりーん。(出雲猫) ちっり〜ん・・・・・・・・南無(合掌)(VVV計画の被験者) ちりーん・・・・・・・・・・・そしてチーンw(2828) ルサールカさま、このオチだけは、最初に決めてましたからww(狭乃 狼) うたまるさま、あっちは完全に自業自得ですからねw仕方が無いですw一刀はただのとばっちりw(狭乃 狼) 村主さま、ギャップを見て萌えられるんなら、痛いのの一つや二つ(チリーン。(狭乃 狼) よーぜふさま、可愛かったですか?wそれはよかっ(チリーン(狭乃 狼) ryouさま、それはなによりwww(狭乃 狼) 『ちりーん。』がスゴく良いです!!(ルサールカ) うんうん、思春ちゃんは可愛いですねぇ♪ 二児の母とは思えないくらいの可愛さです♪ と言う訳で思春ちゃん。子供には父親は必要なので、殺さない程度にね。 もう一方は自業自得と言う事で( (うたまる) しかし良い思いとの引き換えが鈴の音(お仕置き開始)・・・ギャップは見たし、されど痛いの嫌だしwww(村主7) でも・・・本音っちゃ本音ですよね?かわいいなぁ思春さn(チリーン(よーぜふ) 吹いたwwww(ryou) |
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