真・恋姫無双 魏が滅亡した日 Part13 いつもの一刀 |
翌日
「姉さまったらどこへ行ったのかしら・・・あ、思春、姉さまを見なかった?」
「雪蓮様ならお見かけしていません」
「そう、こんな時間まで登庁しないなんて・・・」
「その件について少々気になることがあります」
「何かしら?」
「北郷一刀の姿も見ていません」
「北郷も?それが姉さまとなんの関係があるのかしら」
「北郷の別名をご存知ありませんか?」
「別名?」
「魏の種馬 だそうです」
「・・・・まさか!!」
日はだいぶ昇ってしまった
それでも一刀はまだ眠ったまま
すぅ〜、すぅ〜
そんな静かな部屋を、突然の喧騒が包み込む
バターーン!!!
ドアが凄い勢いで開けられると
「北郷はいる?北郷!!」「おとなしくしろ北郷!!」
「・・・ん〜・・・なんだ騒がしい」
「こ・・・これは・・・・ッッ!!」
「北郷・・・・貴様ぁーー!!!」
甘寧さんの刀が首元に来たことで眠気が一気に吹っ飛んだ
「北郷、一応弁明させてあげる、これは一体どういうことかしら?」
「ななななな、なんのことでしょう!!」
「貴様・・・・」
「うるさいわねぇ・・・何を騒いでるのよ蓮華、思春」
「姉さま!!」「雪蓮様!!」
「そんなに顔真っ赤にしちゃって、何よ?」
「何よじゃありません!これはどういうことですか!」
「どういうことって・・・・ねえ、一刀」
アイコンタクトを送る雪蓮
俺はやっと事態を把握した
「はわわ」
「はわわ?なにそれ一刀かわいい〜〜〜」
俺に抱きつく雪蓮
いい匂いがするけど今はそれどころじゃない
「・・・・やっちまった・・・・おしまいだあああああああああああああああ」
「一刀?」「北郷?」「む?」
俺はやっと自分が何をしたのかに気づいた
「甘寧さん、頼む、俺の首をはねてくれ!」
「はぁ?」
「一瞬で頼む!やってくれ!」
俺は目を瞑り首を差し出す
戸惑う甘寧さん
雪蓮も驚いたようで
「待ちなさい一刀、どうしたってのよ?」
「春蘭と秋蘭に殺される・・・・殺されるだけならまだいい・・・・地獄だ・・・・」
雪蓮たち3人は顔を見合わせた
「なるほどね、それなら大丈夫、簡単よ」
「どういうこと雪蓮?」
「一刀を正式に呉へ向かえちゃえばいいのよ」
「「「えええーーー!!」」」
「ちょっと待ってください姉さま、そんないきなり」
「そうです、このようなどこの馬の骨とも知らない者を」
「ね、一刀、いいわよね?それとも、春蘭と秋蘭に言っちゃおっかなぁ〜、一刀に襲われたって」
「それだけは勘弁してください」
「なら決定、一刀は今から正式に呉の人間よ」
話がどんどん進んで行く
「雪蓮、俺は魏を抜けるなんてできない。ごめん」
「うん、だから呉と魏、両方に所属してることにしちゃえばいいじゃない」
「へ?」
「だって、華琳たちだけが一刀を独占できるなんてずるいわよ。公平性の問題ね、うん」
「・・・・凄く嫌な予感がしているんだけど、もしかして最初からそれが狙いだった?」
「私はそんなに安い女じゃないわよ?もし一刀に魅力がなかったら、とっくに切ってるわ」
そう言うと雪蓮は俺の胸に顔を埋める
そんな雪蓮に、孫権さんたちは何も言えなかった
「一刀、私があなたを認めたの、あなたが呉にも必要なのよ」
こうして呉にも籍を置くこととなった
どっちにしろ無事じゃすまないな俺・・・・・
「一刀が呉の人間になれば、ここ建業で一刀に何をしようと何も言えないはずでしょう?だから安心しなさい一刀」
「何をしようとって何するつもりだよ・・・・」
「ふふふ、それじゃ先行くわね〜」
逆に安心できないよ
それから身支度を整えた俺は城へと向かった
その後、雪蓮から正式に俺を呉へ迎え入れることが発表された
反応は大きくわけて二つ、歓迎するもの、わだかまりが取れない者
そして・・・
「北郷、ついて来い」
最初に接触をしてきたのは周瑜さんだった
周瑜さんの執務室へ通され、部屋の中央にある机に腰を下ろした
「どんな手を使ったかしらんが、まさか雪蓮を一晩で落とすとは・・・・さすが魏の種馬と言ったところか」
「面目ありません」
「責めているわけではない。むしろ見直したよ」
「見直した?」
「ああ、北郷が雪蓮に認めさせたのだ。これ以上に信用できる理由はないさ」
何か違和感があると思ったけど、周瑜さんに以前のような敵意がない
「昨日の無礼、どうか許して欲しい。すまなかった」
そう言うと、深々と頭を下げられてしまった
「顔を上げてください周瑜さん。俺、周瑜さんの気持ちが痛いほどわかります。だから」
「すまない」
「俺の方こそ周瑜さんのお気持ちを察せなくて、もっと違う気持ちの伝え方があったかもしれないのに、すいませんでした」
周瑜さんは不思議な物を見るようにこちらを見ている
「不思議な男だな北郷は、まさか謝罪に謝罪で返されるとは思わなかったよ」
あ、周瑜さんの笑顔、始めて見れた
「ふむ、北郷、私の真名を受け取ってくれまいか?」
「喜んで」
「わが真名は冥琳、これからよろしく頼むぞ北郷」
「よろしくお願いします。冥琳さん」
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コメント | ||
ハイパー種馬モード発動!(mokiti1976-2010) フラグ建築中w(2828) 一刀の死亡フラグが乱立し始めてるwww(シグシグ) これは三国の種馬になる序章かw(KU−) はっはっはっwこの先が楽しくなるなぁ・・・2828w そして冥琳さんも・・・(よーぜふ) さ〜て大変だw(みっちー) |
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