真・恋姫無双〜凡人外史へ行く〜 7
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ご注意

 

 

 

 

 

 

 

この小説は、恋姫の世界での自分の妄想を形にしたものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、キャラ崩壊、原作の世界観逸脱、等々あります。あと、ジャンプ漫画の設定がチョロチョロ出てきますので、不快に思われる方はダッシュで逃げてください。できれば、大海のような心と春の日差しのような目で見守っていただけると幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

それではヨロシクお願いします。

 

 

 

 

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ザクザク

ゴリゴリ

ネリネリ

ギュッギュッ

 

 

「よしこれで、あと少し蒸せば、完成だな。」

『しっかし、今回の料理は大変だったな〜。ちょいグロすぎだろ。』

 

星の要望もあり、晩御飯を作ることになった、一刀。

しかし、今後の事を思うと、現代から持ってきた材料をむやみに使うことは出来るだけ避けたい。ということで、

「なんか、材料持ってない?」

 

「材料ですか〜?」

 

「そうですね。今、我々が持っているものと言えば、お米くらいですね。あと、少々の塩と…」

 

「であれば、私が調達してきましょう。」

と立ち上がる、星。

 

「ホントに?」

 

「ええ、しばしお待ちくだされ。」

と言って、森の方へ向かう。

魚とか釣ってくんのかな〜と思っていた一刀の目の前に、現れたのは…。

 

 

どでかい熊 と

大量の蛇

 

 

「お、おぅ。」

『マジでか?これを素手で?…やはり化けモンだ。』

 

「これで足りますかな?」

星は得意げに聞いてくる。

 

「十分だよ。そんじゃ、作るな。」

『ほっぺに返り血付けて微笑むなよ。』

 

と言いながら、熊と蛇をサバく一刀。

腕は特級厨師並みではあるが、血に耐性がない一刀は、

肉を切る感覚に何度も気を失いそうになりながらも何とか調理を終える。

 

「うっ。」

 

サバき終わった血みどろの道具を片づけながら、一刀が嗚咽を漏らしていた。

頑張った。今日はいろいろと多い日だったな。

 

「じゃあ、みんな出来たんで食べてくれ。」

 

「は〜い」

「美味しそうですね。」

「中々やりますな。」

 

三人の目の前には大きな葉に包んで蒸された

沢山の中華まんが並んでいた。

 

「北郷一刀特製、一口喰えば、精力増強!精力回復!!精力無限大!!!『ヤル気満饅』完成!!」

 

オマエ、そのネーミングは…。

しかも、精力ばっかじゃねえか。

しかし、三人からは腹が減っているせいか、ツッコミが入らない。

 

「「「「いっただっきま〜す!!!!」」」」

 

「うっ、ようやく言えた。」

 

星がちょっと涙ぐんでいる。

そんなに寂しかったのか?

 

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「う〜ん、おいしいですよ〜。」

「確かに!!」

「初めて食べる味だが、これはホントに素晴らしいものですな」グスッ

 

やはり、星が泣いている。

 

「ああ、ありがとう。趙雲が熊と蛇を獲ってきてくれたんで、

 それをミンチや角煮にして、色々な味付けをして、饅頭の生地で包んだんだ。

 一個一個味が違うから飽きずに食べられるだろ?」

 

ぱくぱく

パクパク

ガブガブ。

 

『コイツ等、全く聞いてねえ…』

 

中身はカレー味、ピザ味、シチュー味、ソース味、味噌味、ハヤシ味、サラミ味、めんたい味、たこ焼き味…等々。う○い棒か?

 

ぱくぱく

パクパク

ガブガブ、ゴリゴリ、ゴクゴク

 

星だけ擬音がおかしいんだけど…。

最後、明らかに飲んでるよね。

 

「まあ、気に入ってくれたみたいで良かったよ。」

『けっこう、みんな喰い方が下品なんだけど…。一刀ショック!!』

 

「しかし、北郷殿!!メンマが食卓に並んでおりませぬが、どういうことですかな?」

星が睨んでくる。

 

「はいはい、じゃあこれ食べてみなよ。」

と、一つの中華まんを渡した。

 

「ほう」

中華まんにかぶり付く星。

 

「な、なんと…一口目は刺激的とも思えるトウガラシの辛さ、続いてにんにくの香り、

 さらにその奥からメンマの豊潤な香り追いかけてくる。

 そして独特の味が付けられた肉のなかにメンマの小気味良い歯ごたえ。

 肉まんではあるが、主役は紛れもなく、メンマ。これは、…これは」

 

「うまいぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおー!!!」

 

星は号泣している。

っていうかお前は、味皇のじいさんか!?

 

「うんうん、オレもルネッサンス情熱をかけて作った甲斐があったてぇもんだぜ。」

 

もうおかしくなってるよね。

こいつら…。

 

「北郷殿、貴方に私の真名をお預けします。受け取ってくだされ。」

 

「…もちろん。オレの事は一刀って呼んでくれ。」

『ここで!?このタイミングで!?しっかし、料理の腕をオプションで付けといてよかった〜。

 たぶん、現代人よりこの世界の人間にとってうまいものを食べることは大きな意味を持つと見た。

 これは使える。フヒヒヒヒ。』

 

一刀のピンク色の脳細胞が活性化されていく。

 

ぱくぱく

パクパク

風と稟の二人は上記の状態を気にせず食べ続けていた。

 

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「ふう〜おなかいっぱいです。」

「確かに!!」

「本当に素晴らしい夕食でしたな。」

 

50個ほどあった、中華まんはきれいに三人の腹の中に収まった。

 

「じゃあ、今日はここで就寝だな。」

 

「そうなりますね〜。」

 

「んじゃ、誰か『八×四」貸してくれる?」

 

結構、匂い気にしてるな、一刀。

 

「構いませんぞ。」

『八×四』を手渡す星。

 

「おお、ありがとう。星。」

『やっぱ、星は石鹸の香りか。いいね〜。これから会う娘達はどんな匂いがするんだろな〜?

 早く、明命と月の嗅ぎたいでゲス。』

 

プシュウウウウウウ

 

「そういえば、あなたはこれから行く街でどうやって路銀を得るおつもりですか?」

稟がメガネを持ち上げながら聞いてくる。

 

「そうだなあ、メシ屋ででも働くか。まあでも、あんまり時間かかるのもなんだし、

 オレが天から持ってきた物を売るか、あとさっき剥いだ熊と蛇の皮を売るとか?

 今考えてるのはそのくらいかなあ。」

 

「そうですね〜、モノを売るのは手っ取り早いと思いますよ〜。」

 

「しかし、天から持ってきたモノとはいかるものなのですかな?」

 

「も〜、いっつもボクの道具ばっかり頼って、今回だけだからね〜。

 はい、てれれれってれ〜、筆記よ〜ぐぅ。」

 

一刀はボールペンとノートの束を取り出した。

こいつ、ドラさんをバカにしてやがるな。

まあ、未来の道具を持ってるってとこは共通してるけど。

 

「なるほど、で、どのように使うのですか〜?」

 

「ここのでっぱりを押すんだよ。

 すると、インク…じゃなくて墨が出てきて、モノが書けるんだ。」

『まさかのスルー?』

 

「ほう、これは便利ですね。」

 

「おう。で、この紙の束に…」

 

「なるほど、これが貴方の世界の道具ですか。貴重な紙がこんなにも奇麗にまとまって、

 しかもうっすら線が引いてありますな。」

 

「ああ、この線に合わせて書けばまっすぐに書けるんだよ。」

 

「なるほど〜これはいいですね〜。」

「確かに!!」

「高く売れるといいですな。」

 

「でしょ〜。」

 

三人がそれぞれに感想を述べる。

 

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「しかし…、これをだれに売るつもりなのですか〜?」

 

「誰って?街の人だろ。そりゃ。」

 

「確かにこれは珍しく、便利な品物ですが、このものの価値を街の人々がどれ程理解できるでしょうか?」

 

「…ん?あんまり高く売れないってこと?」

 

「いいえ〜、そこそこの値で売れると思いますよ〜。見た目もきれいですし〜。

 しかし、これはこの世界にはない技術で作られていますよね。

 つまりこれは、モノを売るというより新しい技術を売ると考えた方が良いですね〜。

 さらにいえば、このような美しい紙であれば、それだけで権威の象徴としても使えそうですし〜。

 そうなってくるとそれの価値を理解し、

 正当な評価をしてくれる人に持って行った方がより高く売れると思いますよ〜。」

 

「これから行く街でそれが出来る人間となると…」

『まさかの〜』

 

「「「曹操さん(様)(殿)でしょうね。」」」

 

『ですよね〜。』

 

「う〜ん」

一刀は腕を組んで考えている。

『確かにな〜。今後、この世界で生きていくには結構な金がいるぞ。でも、曹操はなあ〜。

 マジ面倒臭いことになるスメルがプンプンするからな。

 夏候惇もいるだろうし…。イヤな予感しかしない。』

 

「何をそんなに悩まれておいでですかな?」

 

「いや〜、曹操に会いたくないんだけど…。」

 

「それは何故ですか〜?」

 

「いや、俺が天の御遣いだって会いに行ったら、それこそ権威に利用されそうじゃんか?

 しかも、噂じゃ種馬ってことになってるんだろ?酷い扱い受けそうだし…。」

 

「確かにそうですね。私でしたら権威と知識だけ利用して、牢屋に監禁状態にしますね。」

稟がシレっとそんなことを言う。

 

「まあ、ありそうなことですな。」

星も同意する。

 

「しかし一度、曹操さんに会って、どんな人間か知ることも重要だと思いますよ〜。今後の為に。」

 

「風はさ、オレがこの世界を救えるとホントに思ってんの?」

『実際、女の子とムフフなことする為だけに来たようなもんだし。』

 

「風はそう思っていますよ〜。まあ、頼りなさそうではありますがね〜。

 なんだかんだで強い信念のようなものも感じますし。」

とおどけながらも真剣な目で、一刀を見る。

 

「うっ」

『そんな目で見ないで。罪悪感が…。でも確かに強い想いは持ってるからな。

 よくよく考えれば各国の女の子と心おきなく楽しむには統一しかないよな。うん。』

 

「ああ、まあそうなれるようにがんばるよ。」

『純粋なら悪であってもスーパーサイヤ人になれたんだ。

 純粋なエロは世界を変えられるとオレは信じてる!!

 河原のエロ本を漁っていたあの情熱を、あの行動力をオレは未だに持ち続けてるぅ!!』

 

「がんばってくださいね〜。

 ただ、あまりに邪な考えばかりだと風も見限るかもしれませんので、あしからず〜。」

 

「…ほどほどにします。」

 

「そうしてくださいね。」ニコッ

 

『うひょおおおおおお、その笑顔、タマランでやんす。』

 

ニヤニヤしながら一刀は、稟の方を向き、

 

「それじゃあ、街に着いたら、俺らも一緒に曹操に会いに行くってことでもいいかな、稟?」

 

「「「!!!」」」

 

「あっ!」

 

やっちゃった。

でもまあ真名知ってたら、こうなるよね。解らんでもない。

けど、アフォだな。

 

「懲りてねぇのかあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!

 この蛆虫チ○コホウケイインキンクソ童貞ヤローがあああああああああああああああああああああ!!!」

 

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風が、今まで聞いたことのないような声でキレて、一刀をタコ殴りにしたため、

当の凛はあっけにとられ、何とか事なきを得た。

むしろ、後半は一刀のフォローに回り、

「もう、仕方がないので稟で構いませんよ。」とまで言う始末。

それほど風のキレ方がひどかったということだろう…。

星に至っては

「あれほどの武を隠していたとは、風も人が悪い。いつか手合わせをしたいものだ。」などと言っていた。

 

そして、我らが一刀は

「風コワい、風コワい・・・・・・・・」とうなされながら一夜をすごしましたとさ。

 

 

まあ、それでも三人から真名を許してもらえるなんてさすがの主人公!!

補正がかかってるぅ〜。

今後の君にも期待しているよ。

もちろん、凡人の君に!!

 

説明
一刀はなんだかんだでかなりハイスペック。
ということでただの凡人が外史へ行ってみました。
主人公の中身が凡人だとどうなってしまうのか?

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コメント
見るからに苛立ちが・・・(ミクボン)
あほだ・・・まぁ〜分からんでもないが・・・アホだな(色々な意味で)しかし・・・風恐怖症に成るとわな・・・ざまぁ〜ねえなwwまぁ〜身から出た錆ということでww(スターダスト)
まぁ実はたびたび真名を呼んじゃうのって普通の人だったらありそうだよね。実際俺らがもし行ったとして…と考えると。(PON)
人間はエロの力で技術を発展させてきたんだし世界救うとか余裕じゃね?(ACE)
大丈夫、無印の魏王も美女を手に入れるために天下を手にするって言ってたから(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
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