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世界は一つじゃない
その言葉はある有名な学者が発表した論文の一部で世界はその言葉を信じ、宇宙への進出を始めた。これにより人類は新たな進化を進み始めた
人類が宇宙に進出してから100年以上の時がたった星歴125年人類は2つの知的生命対の住む惑星を発見した
一つは惑星リーネ
地球とほぼ同サイズの惑星で重力が地球より軽い、惑星の全てを海で覆われ陸地が無い、そこに住む生命対は通称リーネ人と呼ばれている
その特徴は地球人の平均身長の半分以下とされ、背中には鳥に似た翼を有している。そして鋭く長い耳が特徴的だった
生活の場は主に空で、高度に発達した浮遊技術により空の上に街が繁栄していた。化学技術は一部をおいて地球の数百年先の技術を有している
リーネ人は海底に住む生物(主に魚類)と対話することができる能力があることが判明した
次に惑星ダイル
この惑星は太陽系最大の木星と同サイズと確認され、惑星の9割が大地で形成されている。重力は地球の約1.15倍とされる。ダイルの知的生命対通称ダイル人と呼ばれている
ダイル人の特徴として地球人の3倍以上の平均身長が確認されている最大身長は7m15cm、体の皮膚を地球の鉱物の硬度9コランダム(鋼玉)ほどまで硬くすることができ、中には硬度10のダイヤモンドとほぼ同じ硬さにできる。これは性別、環境、身体能力と比例すると考えられている
生活の場は主に惑星固有の金属を含んだ粘土を加工し、地球の日本と同じ瓦屋根の縦に高い家となっている
人工は約80億人しかし広大な惑星のため、他文化との交流は少なく数億の集団(地球でいう数十万人程度)で生活をしている
地球は両方の惑星にコンタクトをとり、互いの文化の発達と共存を提案した
それから数年世界は小さな紛争や抗争が起こるが正しい方向に進んでいた
星歴(S.D)215年3つの星は超長距離移動用道路(H.S.T.O)通称ヘストを建設し惑星駅(ターミナル)を経由することで自由に行き来する時代になった
そしてとある地球の学校で物語は始まる
「国立セントアルレイト学園………」
晴天の下、巨大な学園の入口で茶色がかった髪をなびかせながら、おっとりとした顔立ちの少年は新品の制服を着て高い門を見上げていた
「ここが今日から通う学園か・・・たしか小中高一貫で惑星間の交流を目的とした国立校だっけか」
鞄からパンフレットを取り出してページをめくった
「・・・・・・ってこんなことしてる場合じゃない!急いで職員室行かないと」
巨大な門の隅にある出入り口を通りながら少年は急ぎ足で校舎に向かった
「広いな〜〜」
客用出入り口から中に入ると、建物の広さに驚いた。5、6mはあるだろうか思う天井とぼやけてみる廊下の端に唖然とした
「ってか広すぎだろ……いでっ!!」
ボーッと立っているのが災いしたのか後ろから来た誰かに突き飛ばされた
「いててて・・・・・・「おい?大丈夫か?」は・・・はい…すみませ・・・ん?・・」
さわやかな感じがする男の声に背中をさすりながら振り返った。しかし目の前には真っ黒な何か壁のようなものが見えた
「こっちだこっち」
声はその壁の隣から聞こえると壁から顔をひょっこりと出した
声の主はさらさらの金髪にきれいな金眼、それにアイドル顔負けのルックスでいわゆる美形だった
「ごめんなこいつ足元見てなかったから」
そう言って親指で天井の方を指さす美形
「え?こいつ?」
指さす方向に顔を向けていくと腰らしき部分がみえ、次に腕と動体、そして最後にいかつい顔が見えた
「えええ!!!」
少年はあまりのことに尻もちをついてしまった
「ダ!ダイル人!!」
ごつい顔は無表情に口を一文字にとじ、少年を見下ろしていた
「あれ?ダイル人見るの初めて?お前ここの生徒じゃないの?」
美形は手を差し出し少年を起こしながら不思議そうに聞いてきた
「あ・・・僕今日からここに転校してきて、昔は地球人だけの高校に行ってましたから見るの初めてなんです」
背中をさすりながら少年は話した
「へ〜〜そうなんだ……あっそだ自己紹介まだだったな。俺は上原広一、こいつはレクライ。ここの高等部2年だ。よろしく転校生!」
子供っぽい笑顔をしながら広一は自己紹介をした
「あ、僕は沢崎秀治です。よろしくお願いします」
するとレクライが腰を落として目線を秀治とあわせているのに気づいた
「・・・・・・落ちた・・・・・・」
レクライは秀治が落とした鞄を手に乗せ秀治の前に差し出した
「あ!ありがとうございます。」
鞄を受け取ってレクライを見るとまた口を一文字に閉じていた
「ああ…こいつは無口なやつでな、でもとってもいいやつだから悪く思わないでくれ・・・・・・おっとそれより転校生なら職員室に案内してやるよ!ついてこいよ」
親切に言う広一に来たばかりの秀治にとってこれほどありがたいことはなかった
職員室に入ると中は不思議な感じだった
入口が2階にあり、1階からは吹き抜けとなり巨大なダイル人の先生が顔をのぞかせていると思いば逆に天井に近いあたりを翼の生えたネール人の先生が飛んでいた
「驚いたか?ここすげーだろ?俺は昔っからいるからなれたけど転校生のやつらとはみんな今のお前みたいな顔するんだぜ。こっちだとりあえず俺の担任に聞いてみようぜ」
よほど呆けているのか笑いながら秀治の頭をたたく広一は手を引っ張った
「赤紅淳子先生〜〜」
広一が声をかけると20代後半くらいの若い女の人が振り返った。きつそうな顔立ちとスタイルの良さはできる女を表しているようだった
「どうした広一?」
赤紅先生は近づきながら不思議そうに首をかしげた
「今そこで転校生の沢崎秀治と知り合ったんですけど、こいつのクラス調べてもらっていいですか?」
広一の話に先生は驚き顔で秀治を見たがすぐに納得した顔になった
「そうか、君が今日来る転校生だったか……じゃあ書類があるから一緒に来てくれるかい。上原にレクライはお疲れさん。授業始まるからもう戻っていいぞ」
先生が言うと二人はつまらなそう?な顔をしてしぶしぶ教室を出て行った。そのさい秀治に手を振っていた
「えっと・・・じゃあここに書いてもらえる」
そう言って秀治は書類に目を通した
「あ〜〜あつまんねえの〜せっかく授業サボって転校生と話せると思ったのにな〜お前もそう思うだろレク?」
職員室を出た広一はつまらなそうに話すとレクライを見あげた
「授業は……出た方が……いいと思う」
話し終わるとすぐ口を閉じるが広一は慣れているため、何も言わずはぁ〜とため息を出した
「あっ!いた!」
すると階段を急ぎ足で降りてくる女性が二人を見て声を上げた
「二人とも!授業始まってるよ!!」
腰まである長い栗色の髪はさらさらとすべり、きれいな顔立ちにまだ幼さが混ざっている顔はとてもきれいだった
「怜奈ちゃん!!僕を探しに来てくれたの?ありがとう〜〜!そんな君に僕からのプレゼント!!これ映画のチケット今度一緒に「レクが遅れるなんてめずらしいね」」
さっきまでとは比べられないほど甘え声で話す広一を見事にスルーした怜奈と呼ばれる少女はレクライに話しかけた
「転校生…・・・案内・・・していた・・・すまない」
大きな顔が頭を下げながら話した
「え?転校生……へ〜〜そうだったんだ。なら先生も多めに見てくれるよ!急いで教室行こ!」
怜奈は二人に背を向け、急いで階段を駆け上った
「ちょっと怜奈ちゃ〜〜ん!俺のアピール無視かよ〜〜」
元の口調に戻った広一はレクライと一緒に怜奈の後を追った
しばらくして授業が休み時間に入ると赤紅先生が教室に入ってきた
「ちょっとみんな席ついて!いきなりだけど今日は転校生を紹介します。沢崎!入ってきな!!」
教室に入るなり話を始めた先生に広一は眼を丸くしながらレクライを見た
「転校生ってまさか……」
広一の言葉にレクライは無言でうなづいた。すると見覚えのある顔が教室に入ってきた
「はじめまして、沢崎秀治です。親の都合で急きょこの学園に転校になりました。前の学校は地球人だけでしたので、今日初めて他惑星の人たちと接します。いろいろご迷惑をかけますがよろしくお願いします。」
秀治は深く頭をさげるとクラスから喝采と拍手が送られた
「あいつ同じクラスなのかよ……お〜い!!沢崎〜〜!!」
広一は席を立ち手を振った
「あ!」
秀治も気がついたのか広一たちのほうを見た
「レクライさん!!」
広一の頭一個上から手を振るレクライに秀治は気付いた
「俺もいるわ!!!」
完璧に無視された広一は机に立ち上がり声を張り上げた
「上原!机に立つな!!」
赤紅先生の一声で小さくなった広一は静かに椅子に座った
「まったく………沢崎の席は上原たちの右隣りで朝岡の後だ」
指差した方向には一席あいていた
「わかりました」
秀治が答えて同級生たちの顔を見ながら進むとそれぞれあいさつをしてきた
そして広一が何か言ってるのでそちらに目を向けた
「・・・・・・・・・え?」
二人がそれぞれ手を振っている中視界の左側に目がとまった
「・・・・・・怜奈?」
自分の席の前栗色の髪が遠慮がちに視線を合せてきた
「・・・・ほんとに怜奈か?」
近づいて机の前に立って顔を覗き込むようにして聞いた
「うん、久しぶりだね秀治」
ためらいがちに微笑みながら怜奈は答えた
「な!?な!?ええええ!!!」
その隣で広一が一部始終を見て、驚きの声を上げていた
穏やかな学園生活から始まる物語
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学園ファンタジー作品にしようと思っています!恋愛もいれていきたいです | ||
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二次創作が主流のTINAMIだと逆風が強いかもしれませんが、個人的にこう言うの大好きです。頑張ってください。(甘露) | ||
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