少女の航跡 第1章「後世の旅人」25節「報いの時」
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 《リベルタ・ドール》の街の城壁の外を覆っている森の中に身を潜めている騎士団は、周囲の

様子をじっくりと観察していた。全ての騎士団を、攻め込む前にここに呼ぶわけにはいかなか

った。敵に気付かれる危険性がある。

 

 目的は奇襲。そうでなければ、2000人ほどの騎士団で、数万以上はいるといわれる『ディオ

クレアヌ革命軍』を相手にする事などできない。たとえその相手のほとんどが、洗練されていな

い亜人種の兵だったとしてもだ。

 

 現在、森の中には、その中でも先陣を切って内部に突入する、『フェティーネ騎士団』など全

部で100名ほどの騎士団が身を潜めていた。

 

「おかしい…、思ったよりも時間がかかっている…」

 

 最も中央通りの城門に近い場所にいるルッジェーロが言った。彼は望遠鏡を使って城門の

方を伺っている。

 

「ちゃんとやるように、中の人には言ってあるの?」

 

 フレアーがルッジェーロに尋ねた。

 

「ああ、言ってあるって」

 

「でも、その中にいる協力者って、メリアなんでしょ? シルアは知らないけどさ。随分前に怒ら

せて別れたって聞いたけど」

 

 ルッジェーロは思わず苦い顔をした。

 

「それは今関係ないってよ…。この国の命運がかかっているんだぜ…、あいつだって分かって

いる」

 

「怒らせると何するか分からないって言っていたけど?」

 

 生意気な口調でフレアーが言った。

 

「あの…、私はどうすれば…?」

 

 言い合うルッジェーロとフレアーに、どうしたらいいか分からない私は尋ねていた。

 

「カテリーナと一緒に行動してくれ。俺達が正面から突入して行って、中が混乱し出したらあん

たらの番だ」

 

「はい、分かりました」

 

 私はそううなずくと、すぐにカテリーナ達が待っている場所へと向かった。

 

「ヤバイな、もうかなり明るくなって来てるぜ…。あと1時間、いや、もっと短い時間で日が昇る

…」

 

 フレアーの顔を見ながらルッジェーロが言った。今では、周囲の様子がはっきりと確認できる

ほどに明るくなって来ている。

 

「いつでも、突撃できるようにしていた方がいいんじゃあない?」

 

「ああ、そうだな…」

 

 ルッジェーロはそう言い、手に持っていた望遠鏡を使って、城門の上部を確認した。

 

「まだだ、誰も姿を現しちゃあいない…」

 

 望遠鏡を覗き込んだままルッジェーロは言った。

 

 彼は森の様子を振り返って確認した。とりあえず騎士達に大きな混乱は無いようだ、これか

ら突撃して行くのだという緊張は感じられたが、大きな混乱は無い。騎士達はそれぞれの馬に

跨って、今か今かと突撃を待ちわびている。

 

 緊張と、騎士としての本能的なもの、早く戦いたいという意志が、彼らから空気に混じって溢

れてきていた。

 

「おい、フレアー。お前、本気で俺と一緒に行く気なのか…?」

 

 ルッジェーロの馬、大型の騎士団用の早馬によじ登っているフレアーの姿、それを見たルッ

ジェーロは言っていた。

 

「当たり前だって」

 

 フレアーの体格では、大型の馬に乗るのが大変そうだった。たまらずルッジェーロは、彼女

の体を抱えてあげ、乗るのを手伝ってあげた。

 

「いいのか? 俺は一番先頭で突撃するんだぜ。どんな危険があるか分かったもんじゃあな

い。昨日はあんな事言ったが、あれは、いても立ってもいられなさそうな、お前の事を思っての

事だ。何も一番先頭にいる必要は無い…」

 

 心配そうな表情をフレアーへと向け、ルッジェーロは言った。彼が今、これから激しい戦いが

起こるであろう場所へと連れて行こうとしているのは、外見がまだ10歳足らずにしか見られな

いようなあどけない少女。それがたとえ人間の物差しで計ったものだとはいえ、実際彼女は、

騎士達に比べてかなりひ弱だ。

 

「じゃあ、何であたしが馬に乗るのを手伝ってくれるのかな?」

 

 子供じみた生意気な口調でフレアーが言った。

 

「やめるんなら、今の内だぜ…」

 

「あたしも、君と同じくらい王様のことを思っている」

 

 フレアーはルッジェーロと目線を合わせてそう言った。彼女の、大きな緑色の瞳を持った眼が

嘘をついていないのを知ると、ルッジェーロはうなずいた。

 

「ああ、分かった。だが、俺は全力を尽くしてお前を守るぜ…」

 

「そんなにか弱くないって」

 

「隊長ッ!」

 

 見つめ合うフレアーとルッジェーロの間に、一人の騎士が割り込んできた。

 

「何事だ?」

 

 ルッジェーロは、少し苛立たしげにその騎士の呼び掛けに答えた。

 

「門の方です。動きがありました」

 

「何ぃ?」

 

 ルッジェーロは再び望遠鏡を目に持って行き、正面門の方を伺った。

 

 正面門では、一見すると何事も無いかのようだったが、城壁の上部に人影が現れていた。そ

れは豆粒ほどの大きさにしか肉眼では見えなかったが、

 

「開戦の合図だ。中央門が開く」

 

 その動きを望遠鏡で確認したルッジェーロは、周りにいる騎士達に向かって呟いた。

 

「出陣、出陣だッ」

 

 あまり大きな声は出さない、速やかに騎士達へとその連絡は伝わっていく。

 

「よし、俺に続けッ。突入したら速やかに予定通りの行動をしろッ」

 

 馬に跨ったルッジェーロ、彼は剣を翳し、森の中に隠れている騎士達に言った。そして彼はフ

レアーを一緒に跨げたまま、真っ先に城門に向かって馬を駆け出した。

 

 背後からルージェラの馬が続く。

 

「どのくらいの兵が待ち構えていると思うッ?」

 

 ルッジェーロの馬は、森から中央通りに繋がる街道に入り込む。後から騎士達の馬も一斉に

続いて来た。

 

「あの程度さ」

 

 彼は街道の先に見えてきた光景を顎で指して言った。

 

 早朝の街道には兵達の姿があった。だが、それは今までのように《リベルタ・ドール》近郊の

警備兵ではない。それは簡素な装備をしているゴブリンの兵達で、表門を警備しているようだ

った。しかし、ほとんどやる気の無い様子を見せている。明け方という事だからか、居眠りをし

ているようだった。

 

 迫ってくる馬の姿を見て、ゴブリン達はようやく起き出したが、それでもまだぼうっとしているよ

うで、何も襲って来ようとはしない。やがては騎士達の馬に踏み倒されてしまうのだった。

 

 街道の先の表門が、ゆっくりと開こうとしていた。見上げるほどの大きさ、15メートルほどの

高さまで伸びる落とし格子の城門が、ゆっくりと開こうとしていた。

 

 馬が潜り抜けるには十分な高さまで城門が上がっている。門の周囲にいる警備兵も、街道に

いたゴブリン達と同じように、半分寝ぼけているようだった。

 

 ルッジェーロは剣を構え、ゴブリン達に向かって突撃して行く。彼らは持っている弓を引こうと

もしていないが、ルッジェーロの馬は周囲のゴブリン達を踏み倒し、一気に城門の中に突入し

ていく。

 

 真っ先に突入していったルッジェーロは、そのまま街道と繋がっている中央通りへと入り込ん

でいった。

 

 中央通りは、早朝で静まり返っていた。人の気配が無い。それ故に、一番先頭で城内に入っ

ていったルッジェーロの馬の蹄の音が響いた。

 

「あたし達、目立つんじゃあない?」

 

 その響く音が気になったフレアーは、ルッジェーロの顔を見上げて尋ねた。

 

「あくまでも俺達のする事は、革命軍の撹乱だ。街中を混乱させ、相手の注意を引いておく。そ

れでおいて、敵の総大将の所へと行くのはカテリーナ達の役目なんだぜ」

 

「じゃあ、何? 街中で派手にやろうっての?」

 

「何だ? お前そういうの好きだろ?」

 

 ルッジェーロは街の奥の方へと馬を進めていく。馬に揺さぶられ、帽子が落ちないようにと、

フレアーは頭を片手で押さえ、もう一方でルッジェーロの腰にしがみついていた。

 

「そりゃあ、お祭り騒ぎはね…。これじゃあ、半分、囮じゃあない…」

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 ルッジェーロは、馬を走らせ、街の中を進んでいく。大勢の騎士達もそれに続いてきていた。

幾つもの馬の蹄の音。それも土の上を走るときよりも硬い、石造りの大通りを走る音が響き、

更には金属製の装備の音も響く。すぐにも大勢の人々が何事だと起き出してくるだろう。

 

 もちろん、注意の怠りをしているゴブリン達もすぐに眠気から覚め、いつもの奇襲を仕掛けて

くる事だろう。

 

 だがそれを全て想定した上での作戦だった。

 

「第2の合図はだな。街が騒がしくなった時だ。その騒乱自体が合図になる…、お前達も騒ぎ

に参加しろってな」

 

 ルッジェーロがそう言いかけた時だった。彼の馬は一番のりで、《リベルタ・ドール》の中央通

りを進んで行き、噴水のある第一の広場へと到達しようとしている。

 

彼がその広場に突入していこうとした、その時だった。

 

「ルッジェーロッ! 前ッ!」

 

 フレアーが叫んだ。

 

 騎士として有能なルッジェーロの注意は、一瞬にしてその言葉を理解し、同時に注意を払う。

 

 彼の視線は、反応から一秒もしない内にその方向へと向かった。

 

 街の上部。城を中心として幾重にも囲まれた高い城壁。その最もルッジェーロ達に近い城壁

から、無数の塊が撃ち出されていた。

 

 塊を撃ちだしているのは、大砲を撃ちだす装置そのもの。ルッジェーロから城壁の上部まで

は100メートル以上は離れていたがはっきりと分かる。

 

 だが、大砲から撃ちだされていたのは砲弾ではない。

 

 ルッジェーロはすぐさま、腰の鞘から剣を抜き取った。塊は、砲弾とような迫力で迫ってくる。

 

「避けてッ!」

 

 フレアーに言われるまでもなく、ルッジェーロは馬を操り、塊の襲撃をかわした。

 

 激しい衝撃音が轟き、無数の塊は次々と広場や家々の屋根、そして通りに降り注いでいく。

 

 固まりは砲弾ではなかったが、それだけでも、兵器としての威力があった。事実、塊の幾つ

かは、大通りを続いてきた騎士達の中にも飛び込み、彼らの馬と彼ら自身を吹き飛ばしてい

た。

 

 だが、その塊の本性は、飛び道具ではない。

 

「こいつらッ! お前が話していたやつらかッ!」

 

 大砲から撃ち出された塊は最初、広場には10近くが降り注いでいたが、それだけでは終わ

らない。街の中に踏み込んできた騎士達を中心とし、無数の塊が次々と上空から降り注いで

来る。

 

「シルアが言っていた。ゴルゴンだとかいう奴らッ!」

 

 降り注いでいた塊の正体を、フレアーは知っている。それは大砲の砲弾でもなければ、ただ

の塊でもない。

 

 それは生き物だ。

 

 地面へと激突したそのゴルゴンという生き物達は、その路面の石版を砕き、体を半分めり込

ませている衝撃にも関わらず、何事も無かったかのように行動を開始した。

 

 ゆっくりと向き直り、丸めていた体を直立の姿勢にしていく。

 

 ゴルゴン達は、騎乗で完全武装の騎士達を前にしても臆するような様子は無い。彼らは聞く

に堪えない鳴き声、まるで金属と金属をこすり付けたかのような声を次々と上げ、錆び付いた

簡素な剣を振り上げた。

 

「恐れるなッ! すでに予期していた敵の襲撃だッ! 行くぞッ!」

 

「オオーッ!」

 

 ルッジェーロは叫び、騎士達も鬨の声を上げる。真っ先にゴルゴン達に向かって馬を向かわ

せた。

 

 迫ってくるルッジェーロの馬に、ゴルゴン達は恐れるような様子は無かったが、ルッジェーロ

の乗っている馬は、完全に騎士として育てられた馬で、かなりの大型。岩でも転がってくるかの

ような迫力がある。

 

 彼の目の前にいたゴルゴン達は、馬によって次々と踏み潰される。

 

 更に、ルッジェーロに向かって、建物の屋根の上から飛びかかってくるゴルゴンの姿があっ

た。だが、そんなものを彼はものともしない。手にした長剣で、その方向を振り向く事もなく切り

飛ばしてしまう。

 

 ゴルゴンの身に付けている甲冑は簡素なもので、簡単に隙間を付くことができた。

 

 広場の中央にある噴水に向かって、ルッジェーロは馬を進めていた。途中に立ち塞がったゴ

ルゴンの数はかなりのものがある。彼は易々とゴルゴン達を打ち倒す事ができていたが、数が

多い。

 

 しかも、先の方にある城壁からは、砲台を使って次々と新手のゴルゴンが撃ち込まれて来て

いた。

 

 広場には無数のゴルゴン達が撃ち込まれてきている。その数は二〇〇にも三〇〇にも跳ね

上がっていた。

 

 広場へと侵入していく騎士達と、革命軍の間とで、早朝の静かな沈黙を打ち破り、激しい戦い

が繰り広げられていた。

 

 先陣を切っているルッジェーロの長剣が一匹、また一匹とゴルゴンを打ち倒す。そして、彼の

死角から群がるようにやって来るゴルゴンは、フレアーが魔法で援護を入れた。彼女は次々と

炎を振りまく爆発を魔法で起こしていた。

 

「第二部隊はいつ来るのッ?」

 

 フレアーが大声で尋ねた。

 

「もう来ているッ! 俺達とは別の場所で騒ぎを起こす為になッ!」

 

 ルッジェーロが大声で答えた。彼は、飛び掛りながら剣を振り下ろしてきたゴルゴンの刃を剣

で防いでいた。

 

 騒ぎの起きる場所が大きいほど、城の方は混乱する。ルッジェーロ達は、《リベルタ・ドール》

のあらゆる場所で混乱を引き起こすつもりでいた。街への被害もあるのだろうが、王都を奪回

する事の前では微々たる問題だ。

 

 ルッジェーロの後ろから来ている騎士達の方にも、無数のゴルゴン達が襲いかかっている。

 

 悲鳴やら叫び声が上がっている。そのほとんどがゴルゴンの方のものだ。今の所は優勢だろ

う。先陣を切ったのは『フェティーネ騎士団』を始めとする精鋭騎士達だ。

 

 突如、ルッジェーロの背後で、小型の竜巻のようなものが起きる。十数匹のゴルゴン達がそ

れに巻き込まれ、次々と上空に巻き上げられた。

 

「今ので大分優勢になりましたわ」

 

 白馬にまたがったクラリスが、ルッジェーロに向かって言った。今起きた竜巻は、彼女の精霊

魔法だ。

 

「お姉さん格好いいッ」

 

 フレアーがクラリスの姿を見て思わず叫んだ。

 

「それで、今のを何回ぐらい使える?」

 

 と、ルッジェーロはクラリスの方を向いて尋ねる。エルフの美しい女と近づいた事で、戦いの

真っ只中にあるにも関わらず、彼の表情はニヤけた。

 

「さあ? 精霊だって、一日にそう何回も大掛かりな魔法を使えませんわ」

 

 それを聞くと、ルッジェーロの表情は少し崩れた。

 

「あんたばっかりに良い所は持っていかせないよッ!」

 

 反対側では、ルージェラが、こちらもゴルゴンを次々と薙ぎ倒していっている。クラリスのよう

に一網打尽にする能力の無い彼女は、斧一つだけで戦わねばならなかった。

 

「いずれ相手も兵を切らすッ。このままここを通り抜けるぞッ!」

 

 ルッジェーロは噴水のある場所にまで到達し、兵達に向かって士気を上げる声を上げた。

 

騎士達はそれに答え、より一層勇ましく、ゴルゴン達を打ち倒していく。

 

 しかしその時、大きな地響きが地を揺るがした。

 

 轟音が周囲に轟ぐ。何か大きなものが崩れるかのような音。それが迫って来ていた。それも

一方向からではない。数箇所から迫って来ていた。

 

 それに気付いたのは騎士達だけではない、ゴルゴンの方も迫ってくる何かに気がついたよう

だった。

 

「どこかで聞いた事があるような…」

 

 そう呟いたのはフレアーだった。

 

「何だ? これって、この街の上にいるあのでかい怪物の音じゃあないのか…?」

 

 ルッジェーロは、上空にいる巨大な生物の方に目が行っていた。だが『リヴァイアサン』は、

重々しい呼吸音のようなものを立てていたものの、街のどこかを破壊するような動きは見せて

いない。別の何かだった。

 

 周囲に警戒を払うルッジェーロ達。遠くの方から人の悲鳴が聞えてきている。

 

「他の部隊は劣勢のようだ。だが、いるって分かっているゴブリンやら、ゴルゴンにやられてい

るほど騎士達はヤワじゃあない…、するとなると…」

 

 そうルッジェーロが言いかけた時、近くでまたも建物が破壊される音がした。瓦礫が崩れ、埃

が上がる。それが見えるほど近い。

 

 やがて、広場の3方向から、のっそりと姿を現してきたのは、頑丈な岩のような肉体を持つゴ

ーレムだった。

 

「あんなのが身近に現れるとは、世も末だな…」

 

 ルッジェーロは驚きを皮肉で隠す。それぞれ別の方向から広場に現れた、3体のゴーレム

は、周りにある建物と同じくらいの大きさがあった。

 

「城に現れたのは知っているけど…、でも、街にあんなのが徘徊しているって、あなた聞いてい

ないの?」

 

 怯えたようにフレアーがルッジェーロに尋ねた。

 

「街からの連絡は一切取れなかったんでな」

 

 ゴーレムは真っ直ぐルッジェーロの方へと迫ってくる。道中にいるゴルゴン達は飛び退るか、

その間も無く踏み倒された。

 

 ゴーレムと距離を取ろうと馬を操るルッジェーロ、しかし、彼の背後から、4体目のゴーレムが

迫っていた。

 

「ルッジェーロッ! 危ないッ!」

 

 フレアーが叫ぶ間も無く、ゴーレムは振り子のように彼目掛けて腕を振っていた。

 

 腕は、まるで巨大な鉄球でも付けたかのような姿をしている。ルッジェーロは何とか身をかわ

そうとしたが、甲冑の肩の部分に鉄球がかすれ、それだけで体勢を崩して落馬してしまった。

 

 馬から振り落とされたルッジェーロは、目の前に立ち塞がるゴーレムを見上げた。

 

「こりゃあ、また厄介になりそうだ。だが、こうも美しいお嬢さん達に囲まれていては、良い所を

見せなきゃあ、ならんがな…」

 

 だが、自分の何倍ものある巨大な動く魔法生物を見ても、彼の口調は相変わらずだった。

 

 

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26.果たすべき事

説明
都を取り戻すための戦いが始まり、主人公達もその中に乗りこんで行くのです。
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オリジナル ファンタジー 少女の航跡 

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