キグキグとマギマギ
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海辺のふらゆらふらゆらと

ささやかにながれる宇宙で

キグキグとマギマギは手をつないでいる

 

 森の中で 木がたおれて

 誰も聞いていない 木の音

  音は存在していたかどうかで

   町の人がはなしていた

 

キグキグとマギマギはわらいあって

波のまにまに ながれついた 殻つきトカゲを

ひろってすてた

 

 箱の中に いれた猫が

 誰も見ていない 猫が

  いきているか 死んでいるかで

   町の人がはなしていた

 

キグキグとマギマギはちょっと喧嘩して

ぽかぽかなぐりあって

半分ずつ 背を向けて ないた

 

 みないことにした あれは

  みないからといって

  すすんでいないわけではない

 

 音も 命も 心も

 あと ひとたちも

 

 観測

 見ても 見なくても

  時 流れる限り 物事は進行している

 人が 見るか 見ないかは

  かかわるか どうか だけのこと

 

 時の存在こそが

  観測ということなのかしら

 

マギマギがタコの墨で笑顔かいた

キグキグがわらった わらったらまけ

 

それでおわり

 

明日も 明日で 時はまたくるらしい

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創作 童話詩 

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