真・恋姫†無双 武と知の2人の御遣い伝 第14話
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この物語は真・恋姫†無双という外史に、

CRISIS CORE FINAL FANTASYZのジェネシス・ラプソードスが来たいう設定です。

作者である私、黒山羊が原作を何度もやりなおし、(CCFF7:現在4周目のジュノン前)

登場人物を原作通りにしたつもりです。

ですが、解釈が幾らでも可能であるように、登場人物が皆様のご期待にそえるかどうかはわかりません。

また、作者は関西人なので、気をつけているつもりですが、

セリフが関西弁臭くなってしまうかもしれません。

あらかじめご了承ください。

読者の皆様が楽しめたら幸いです

 

 

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視点:曹操

 

私は曹孟徳。真名は華琳。

 

先ほどの軍議は面白かった。

劉備の所に2人男が居ると間諜より聞いていた。

2人とも管輅の占いに出てくる天の御遣い。1人は知に長けた白の御遣い。もう1人は武に長けた紅の御遣い。

先ほど、軍議で見かけた男は軍議に出ている事から知の御遣いと判断した。

私はこの男の力量を測るため、『ブ男』と罵ってみた。馬鹿な男なら激情するはず。

だが、この男はそんなことは無かった。それなりに場をわきまえ、頭の切れるブ男のようだ。

この知の御遣い、北郷一刀は麗羽を褒めちぎり、兵糧と兵を確保した。さらに、袁術を挑発したのだ。麗羽や袁術の性格を見抜いた見事な策と言える。

天の御遣いと言われるだけある。私はこの後訪れるであろう乱世が楽しくて仕方が無かった。

こうして、面白かった軍議は終わった。

 

だが、もう1人の天の御遣い、武の御遣いはどうだろう。

それと劉備陣営を言えば、美しい事で有名な『美髪公・関羽雲長』。黒髪を靡かせて、青龍偃月刀を振るう姿は私が追い求める美少女だらけの理想郷にふさわしいと思う。我が配下に加え、私のモノにしたかった。

私は武の御遣いと美髪公を見るために劉備陣営に春蘭と秋蘭と共に訪れた。

 

「これは曹操殿。我が劉備陣営に何か御用件がおありかな?」

 

私に声をかけてきたのは趙雲。

数か月前まで私の所で客将をしていた者だ。趙雲も美少女なので、美少女だらけの理想郷の1人として我が陣営に加えたかったが、また旅に出ると言って去ってしまった。

その趙雲がこの劉備陣営に居る。

 

「あら、趙雲。貴方が此処にいると言うことは劉備の配下になったのかしら?」

 

「いいえ。私は志を同じくした桃香様の仲間になっただけ、配下ではありませんぞ。」

 

配下ではなく、仲間?   劉備はそんな甘ったるいこという君主なの?

私は呆れた。配下とは我が覇業を成し遂げるための駒であり、愛すべきモノである。

立場が対等の仲間という言葉に私は目眩がした。

こんな甘ったるい所に居ては関羽も腐ってしまう。私は何としても関羽を助け、我が配下に加え、我が理想郷の1人にしてやると誓った。

 

「華琳様。いかがなされました?」

 

春蘭は心配そうに私に声をかける。

 

「大丈夫よ。春蘭。仲間という言葉に頭痛がしただけよ。」

 

「私も最初はどうかと思いましたが、仲間というのも悪くはありませんよ。」

 

趙雲はにやりと笑いながらそう言う。

 

「まあいいわ。劉備と天の御遣い2人、関羽に会いたいから、取り次ぎを頼むわ。」

 

「承知いたしました。しばしお待ちくだされ。」

 

そう言うと趙雲は去っていったが、すぐ戻って来た。

そして、私と春蘭、秋蘭は天幕へと案内される。

劉備が私に声をかける。

 

「こんにちは、曹操さん。私の所に来て、どうしたんですか?」

 

「もう1人の天の御遣いを見てみたいのだけど、どこかしら、ブ男?」

 

「…………」

 

「貴様!華琳様が聞いているのだ!答えんか!」

 

春蘭はブ男に向かって怒りに身を任せ叫ぶ。

すると、ブ男は劉備に耳打ちする。

 

ごしょごしょごしょ

 

「え!?それホントに言うのご主人様?」

 

劉備は驚き、ブ男に聞く。

 

「…………」

 

ブ男は首を縦に振る。そして、劉備は言う。

 

 

 

 

 

 

「ブ男は喋るなと曹操さんが言ったから、喋れないとご主人様は言ってます。」

 

 

 

 

 

 

しーーーん

 

 

 

「ぷーあっはっはっはっはっは。何?今まで気にしてたの?バッカじゃないの!?」

 

私は笑った。また、ブ男は劉備の耳元で何かを言う。

 

ごしょごしょごしょ

 

「それに、モノを訪ねる時の態度を知らん奴に礼儀正しく答える気はないって…」

 

劉備は半分涙目で怯えながら言う。確かに礼儀がなっていなかったわね。

 

「面白いわね。知の御遣い、北郷一刀。ブ男と罵った事取り消すわ。

で、もう1人の武の御遣いというのはどこかしら?」

 

北郷は口を開く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「散歩に行った。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しーーーーーーん

 

 

 

 

 

 

何?散歩?

武の御遣いはどこかの老人なの?夢遊病であるの?馬鹿なの?死ぬの?

 

「貴様!馬鹿にしているか!」

 

春蘭は怒りに身を任せ、ブ男に斬りかかろうとするが、阻まれた。

 

「貴様!ご主人様を殺そうと言うのなら、この関羽雲長を倒してみよ!」

 

春蘭の攻撃を止めた者は関羽と名乗った黒髪の美少女だった。

正直私も絶でこのブ男に斬り掛かりたくなったが、ここで、幾ら相手が劉備でも先方を任されている以上、争うのは良くない。

下手をしたら、私達が先陣を任されることになる。それならまだ良い、最悪連合軍の反逆者扱いされる。

私達は洛陽に一番乗りし、董卓の首を取り、他の諸侯の勢力を見極めることが連合参加目的。

水関で先陣なんてもってのほか。

あ、でも水関の先陣をして、桂花を困らせるのもいいけど……、やっぱり面白くないわ。

劉備が私の敵に成るかここで試させてもらおう。

 

「春蘭!止めなさい!」

 

「しかし、華琳様!武の御遣いは我らの面会を散歩というふざけた理由で断ったのです。華琳様が良くても、華琳様を愚弄した罪は消えません!」

 

「最後にもう一度言うわよ。春蘭。退きなさい。」

 

「はい…。」

 

春蘭は渋々剣を退く。私はブ男に聞く。

 

「その武の御遣いは散歩に行ったの?」

 

「ああ。」

 

「散歩と言伝をしているということは、どうして散歩に行ったか知ってるわよね。」

 

「ああ、知ってる。だけど言わない。」

 

「言いなさい。私が納得しないわ。」

 

「怒るなよ…。」

 

「怒らないわよ。」

 

私はそう言うと、北郷は苦笑いしながら言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「読書の邪魔をする羽虫が来る気がするって言ってた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん

 

 

 

私は怒り心頭で頭の血管が切れそうになった。

春蘭はまた叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「羽虫ぐらい追い返せんのか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「ええーーーーーーーーーーーー!!!」」」

 

 

 

この場に居た者は春蘭の言葉に驚く。私は頭が痛くなった。気を失いそう。

 

「姉者…分かっているのか?羽虫は読書の邪魔をすると言ったのだぞ。」

 

秋蘭は姉の春蘭に言う。

 

「分かっているぞ。秋蘭。」

 

春蘭は威張りながら言う。

 

「武の御遣いが散歩に行っていなかったら、我々が読書の邪魔をしたということになるのはわかるよな、姉者。」

 

「そうだな。秋蘭。武の御遣いが散歩に行っていなかったら、我々は羽虫と同じ訳だったのだな。」

 

「そのとおりだ、姉者。」

 

「へ?どういうことだ、秋蘭?」

 

「武の御遣いは我々を羽虫と言ったのだ。」

 

「なんだと!武の御遣いをここに連れてこい!叩き斬ってやる!」

 

春蘭はブ男に叫ぶ。

 

「無理だな…」

 

「無理だね……」

 

ブ男と劉備は諦めたように答える。

 

「何故だ!貴様の配下のなのだろう!」

 

「読書を理由に軍議はサボるし、警羅もサボるんだ。軍議出席率なんて、理由付きの軍議欠席率の半分しかないんだ。こっちがどうにかしてほしいよ。」

 

ブ男は頭を抱えて言う。

 

「いつ帰ってくるのかしら?」

 

私はブ男に聞く。

 

「わからない。」

 

「わからない?」

 

「ああ、フラッと理由も告げずに10日ほどどっかに行く人なんだ。下手したら、連合解散まで帰ってこないかも…」

 

「そうなの。困ったわね。」

 

そうか、武の御遣いを見ることは出来なかったか。しかし、白の御遣いも紅の御遣いも私をおちょくって馬鹿にしているのかしら?

 

 

それと、もう1つの用事を済ましましょうか。

私は関羽の方を見て言う。

 

「貴方が世に名高い『美髪公・関羽雲長』かしら?」

 

「そうだが、どうした?」

 

「貴方私の所に来なさい。こんなお遊戯みたいな所に居ると貴方は駄目になるわ。私の所は優秀な人材と豊富な軍資金がある。貴方の理想を叶えるだけの力が私にはあるわ。もう一度言う。私の所に来なさい。」

 

「ふざけるな!私は志を共にしたご主人様と桃香様に忠誠を誓った身。貴様なんぞに従うものか!」

 

「あらら、今回は振られちゃったね。でも、覚えておきなさい。この曹孟徳。欲しいものは絶対手に入れてみせるから。」

 

私は身を引く。これは予想の範疇だ。ここで、私に忠誠を誓っては面白くない。正面切ってぶつかり合い、相手を屈服させ、欲しいモノを服従させ、手に入れる。

これが私の覇業の形。

 

「では、失礼するわ。」

 

私は劉備陣営の天幕を後にした。

 

 

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視点:孫策

 

「ああ、もう袁術のヤツ、劉備軍と共に水関を攻めろですって!ほんとふざけてるわ!」

 

私はムシャクシャしながら、劉備陣営に向かって歩いている。

 

「だが、仕方が無い。知の御遣いが袁紹と袁術の性格を利用した策を労したのだ。

残念だけど、雪蓮。私が居ても、おそらくこの策は止められなったわ。」

 

隣を歩く冥琳がぼやく。

 

「でも、母様の夢、孫呉による天下統一は遠のいてしまったわ。」

 

「そうね。」

 

「でも、あの知の御遣い面白かったわ。ねえ、冥琳。あの知の御遣いを引き抜くことは出来ないかしら?」

 

「今は無理だな」

 

「今は?」

 

「孫呉が力を着けたら、劉備を潰すことぐらいできるだろう。その時に知の御遣いを貰えば良い。だが、その御遣いをどうするのだ?」

 

「孫呉に血を入れる。」

 

「本気か?」

 

「本気よ。結構いい男だったし♪」

 

「はあぁ…。」

 

冥琳はため息をつく。

 

「雪蓮、武の御遣いは軍議には来ていなかったのか?」

 

「ええ、来ていなかったわよ。一度手合わせしてみたいものね。知ってる冥琳?

平原じゃ、武の御遣いは『一人軍隊』や『赤き天災』なんて言われてるらしいわよ。」

 

「ああ、聞いたことはある。2万の黄巾党に単独で突っ込み無傷で生還したとか何とか。」

 

「どれぐらい強いのかしら?楽しみね。」

 

私と冥琳は劉備の天幕に着く。中から、曹操が出てきた。

 

「あら、孫策?貴方も劉備に用事かしら?」

 

曹操は笑みを浮かべながら言う。

 

「そうだけど、何?」

 

「武に長けた貴方の事だから、目的の1つは武の御遣いだろうけど、武の御遣いは居ないわよ。」

 

「いないですって?」

 

「なんでも散歩らしいわ。」

 

曹操は呆れながらそう言う。私は自分の耳を疑った。

 

「散歩?」

 

「ええ、散歩。読書の邪魔をする羽虫が来るとか言ってどこかに行ったらしいわ。」

 

曹操はそう言い残すと、自陣へと帰って行った。

私と冥琳は劉備の天幕に入る。

 

「何者だ?」

 

黒髪の武官がこっちを見て言う。

 

「私は孫策。劉備と知の御遣いと話がしたいんだけど、いいかしら?」

 

「いいですよ。」

 

劉備が答えた。

 

「袁術に水関を攻めるように言われてね。貴方達と軍議をしに来たの。」

 

「え?袁術さんがですか?」

 

劉備は不思議そうに答える。

この子分かってないのかしら?

 

「ええ、どこかの誰かさんが袁紹を褒めちぎったもんだから、袁術が嫉妬してね。」

 

「ええ!?じゃあ、ご主人様はこうなるように仕向けたの?」

 

劉備は私の言葉に驚き、知の御遣いの方を見て言う。

 

「何の事かな?」

 

知の御遣いはおどけて言う。

 

「まあ、いいわ。どっちにしても、袁術は私に水関攻めを命じただろうし、」

 

「袁術が総大将に成れなかったから?」

 

「ええ、馬鹿だけど、自尊心は有り余っているから。」

 

「そりゃあ、災難だね。」

 

知の御遣いは苦笑いをしながら、言う。

 

「じゃあ、軍議を始めるわよ。」

 

私がそう言うと軍議が始まった。劉備の軍師の諸葛亮と冥琳、知の御使いが意見を交わす。

基本方針としては、母様に負けたことのある華雄を挑発し、水関から引きずりだす。乱戦を演じ、華雄と軍を切り離す。華雄と誰かが一騎打ちをし、討ち取る。軍は華雄が討ち取られれば、崩壊するというものだ。

基本方針が決まると知の御遣いは提案してきた。

 

「孫策さん。華雄の挑発は任せていい?」

 

「任せて。それから、一刀って呼んでいい?」

 

「いいよ。俺には真名がないから、呼びやすいように呼んで。」

 

「良かった。じゃあ、私は雪蓮って呼んで。」

 

「いいのか?真名だろう?」

 

私はこれまで父様以外の男に真名を許したことはない。

でも、私は一刀に真名を許した。

 

なぜなら…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいわよ。いつか一刀を旦那に貰うから♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しーーーーーーーーーーーーーーーーーん

 

 

私の言葉に反応した劉備陣営の将達はこちらを睨み、その後、一刀も睨んでいる。

一刀は怯え、

 

「ハハハ………雪蓮、何言ってんの?」

 

一刀は助けを求めるようにこちらに手を伸ばすが、隣に居た関羽が一刀の腕を掴む。

関羽は無言で一刀の腕に力を入れる。

 

 

ギリギリミシミシ

 

 

「痛い痛い!愛紗!俺何もしてない!痛い!離して!話せばわかる。ね、愛紗手放そうか、話そうよ。暴力じゃ何も解決しないよ!愛紗、板井よ。遺体。居たい。離そうか、花葬よ。話し手緒ねがイ……」

 

最早、一刀が何を言っているのか分からなかった。

 

 

 

 

ギリギリミシミシ

 

ああ、これは折れるわね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボキッ

 

 

 

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

 

 

 

 

ああ、一刀の腕折れちゃった。

しかし、凄いわね。握力で人間の骨を折っちゃうなんて、しかも綺麗に折れてる。肘が二つあるみたい。

一刀が口をぱくぱく動かしてる。まるで、池の鯉みたい。

 

 

 

 

 

 

「じゃあね♪」

 

私は手をヒラヒラ振ると天幕から出る。冥琳もついてくる。

その後、一刀は劉備陣営の将に更に何をされて、どうなったかは知らない。

そして、水関を攻める時となった。

 

 

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おまけ

 

視点:ジェネシス

 

今なら、戻っても大丈夫そうだ。これで落ち着いてLOVELESSが読める。

天幕を出てから散歩中ずっと、雛里がついて来ていた。

お前は軍師なのだから、天幕で待っていろと言ったが、雛里は俺が問題起こしそうだからついていくと言う。俺はそんなに信用ないか。

 

タ………タ………タ………タ………タ………タ………タ………

トテトテトテトテトテトテトテトテトテトテトテトテトテトテトテトテトテトテ

 

俺と雛里ではかなりの身長差が有る。それなりに歩くスピードを遅くしているが、雛里は早歩きする。

俺達2人を傍から見れば、カルガモの親子のようだろう。

 

俺と雛里は天幕に入った。

 

「だいたいですね。ご主人様は女を見れば、すぐに色目を使う。私達も貴方を慕っているのです。私達以外の女を口説くのをやめていただきたい。」

 

「口説いてなんk……。」

 

「何か言いましたか?(ギロッ)」

 

「何も言ってないであります。」

 

関羽は腕組みをし、地面に正座している北郷の周りを何周も周りながら、説教している。

北郷の右腕は添え木をして包帯でぐるぐる巻き状態だ。

俺は桃香に聞いてみた。

 

「これはどういう状況だ?」

 

「うん。あのね、袁紹さんの従姉妹の袁術ちゃんの客将の孫策さんが私達の所に来て、ご主人様を旦那にするって言ったの。」

 

「なるほど。それで、関羽は嫉妬で怒り心頭と…。」

 

「うん…それで、愛紗ちゃんがご主人様の腕を折っちゃったの。」

 

「そうか…」

 

俺は歩き疲れた為、天幕の中の椅子に座る。すると雛里が俺の膝の上に座る。

雛里にLOVELESSを読んで聞かせる時はいつもこのスタイルだ。

桃香と関羽、鈴々、星、朱里、北郷がこっちを見ている。

 

 

 

 

 

 

「ご主人様。私もあれがしたいです。」

 

関羽は説教を止め、北郷の前に立つと、体をくねらせながら、顔を赤くして俺と雛里を指さす。

 

「ジェネシスさんが雛里にやっているやつか?」

 

「はい。やってくれるのなら、許して差し上げても構いません。してくれないのなら、続けます。」

 

北郷は説教から逃れられたいのか、関羽の要求を飲む。北郷は立ち上がり、近くにあった木の椅子に座る。

そして、関羽は北郷の膝の上に座ろうとする。

動きがかなりスローだ。枯れ葉が木から落ちる時より遅く、ゆっくりと北郷の膝に座ろうとする。

そして、座った。

 

「ふうーーー。」

 

関羽は深く息を吐く。

 

ミシ

 

何か音がした。多分の木が軋む音だ。

北郷の方から聞こえる。

 

ボキッ

 

北郷と関羽の体重に耐え切れなかったのか、もともと古かったのか、椅子は壊れる。ああ、さっきの木の軋む音は椅子か。

北郷と関羽は自分を支えるモノが無くなり、こける。北郷は関羽を怪我をさせない様にとっさに抱きしめる。

そして、北郷は床に尻もちを突く。

 

「イツッ」

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

北郷は骨折の所に響いたのか、苦痛の声を上げる。関羽は声にならない悲鳴を上げる。

ああ、なるほど。北郷は関羽を抱きしめている。そして、尻もちをついた衝撃で手の位置がずれて、関羽の胸を揉みしだいている。

関羽は北郷の腕を解き言う。

 

「ご主人様の………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スケベーーーーーーーーーー!!!!」

 

 

 

関羽は北郷を殴る。綺麗に鳩尾に入る。北郷からボキボキと嫌な音が聞こえる。北郷は関羽に殴り飛ばされ、天幕の支柱にぶつかる。天幕が傾いた。

そして、北郷は血の混じった泡を吹いて、ピクリとも動かなくなる。

 

軍医が来て、北郷を診る。

軍医はろっ骨数か所骨折、脳震盪、右腕骨折と診断し、数カ月は絶対安静と言われた。

関羽は天幕の隅で泣いている。桃香と鈴々が慰めようとするが、星がそれを邪魔し、関羽に追い打ちをかけている。

関羽は看病したいと言ったが、食材でゴミを作り、北郷を殺すことになってまずいので、却下した。

北郷は朱里に看病されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北郷は翌日には完全回復していた。

念のため、軍医に見てもらったが、健康体そのものだという。

北郷に聞いてみれば、

 

「ハーレム属性の主人公は乙女たちの攻撃ではそう簡単に死にませんよ。」

 

と答えた。

意味が分からない。北郷こそモンスターではないのか?と俺は思ってしまった。

 

 

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どうも、黒山羊です。

 

どうでしたか?反董卓連合第2話は?

忙しくて、1話1話が薄いものになってしまっています。

すみません。忙しいんです。

勘弁してなぁ。

院試勉強で溜まった積みゲーを処理しながら、これを書いて、入学前図書読んでって、忙しいんや。

 

まあ、優先順位的に言えば、これが2位やから、まだ早く書いている方やと思いますわ。

では、次回をお楽しみにしていてください。

説明
文体について多数意見が寄せられたので、少し変えてみようと思います。
具体的にはセリフの前に名前を入れるのを止めました。
今回の文体の方が良いか前回までの文体の方が良いのか皆さんの声が聞きたいので、コメント欄にご記入ください。
今回の方が良いという方が多かった場合、1話から編集し直します。

P.S.
PSPが電池切れの為、セフィロス前から、ジュノンに戻ってしまいました。
セーブしとけばよかった。

第1話
http://www.tinami.com/view/201495
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コメント
主君を重傷にしてギャグで済むんだろうかと思ったら治ってたwww珍しい展開ですねw(七詩名)
「readman」さん、俺時々思うのですが、一刀†無双の方が題名しっくり来る気がするのは俺だけ?(聖槍雛里騎士団黒円卓・黒山羊)
一刀凄いなあ。ジェネシス和む。(readman )
「村主7」さん、確かにあの巡査は最強ですね。(聖槍雛里騎士団黒円卓・黒山羊)
「ZERO]さん、主人公ある意味最強はデフォですよね。(聖槍雛里騎士団黒円卓・黒山羊)
懐かしの抜作先生、または世界で最もタフな公園前派出所巡査長を思い出した次第です<この話の一刀(村主7)
ギャグ体質でしょ絶対。主人公にはデフォですから。(ZERO&ファルサ)
「ジョージ」さん、一刀は恋姫相手なら防御力は無敵ですからね。攻撃力も物理的には最低値ですが、心理的には最高値ですからねwジェネシスさんは余り接点の無い奴に対しては素でこういうことしそうなキャラなのでねw(聖槍雛里騎士団黒円卓・黒山羊)
きっと、数時間後にはくっついてるんでしょうね、骨。しっかしジェネシス、アンタ最高wwww(峠崎丈二)
「ヒトヤ犬」さん、無印も真も魏王は百合百合しかったと俺は思いました。でも、確かに、無印の方が百合ですね。(聖槍雛里騎士団黒円卓・黒山羊)
「アボリア」さん、「shirou」さん、「はりまえ」さん、「柾棟さま」さん、「2828」さん。俺は思うのですが、ハーレム属性の主人公の存在がもはやギャグだと思うのですが、それは私だけでしょうか?(聖槍雛里騎士団黒円卓・黒山羊)
ハーレムちゃうギャグやw(2828)
この魏王は無印バージョンか(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
主人公補正というよりもギャグ話だからじゃないかな? 基本ギャグ話は致命傷とか負ってもすぐ復活するし。 ギャグだからねえwwwwwww。(劉邦柾棟)
・・・・・主人公補正でそこまで言ったらまさに怪物だよ(黄昏☆ハリマエ)
一刀さん・・・すげぇっす。でもハーレム属性主人公はこうでなくっちゃねw(shirou)
お疲れ様で御座います 自分としてはこちらの方が読み易かったと思いますよ 一刀くん、まじパネェっすw(アボリア)
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