無双強靭究極王 第1話
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オープニング

 

 

 

 

 

 

 

 

大学の中庭で寝転び、空を眺める一刀。

 

その一刀の上を飛ぶ、強王、Q王、クー王。

 

一刀の側に近づき、寝転ぶ一刀に手を差し伸べる桃香。

 

一刀は手で顔を隠す。

 

格納庫にいる初老の男と胸を揺らす真桜。

 

司令室らしき場所で座り、椅子を回して振り向く中年の男。

 

暗闇の中、月光でわずかに光って映る謎の人型ロボット1機と三人の少女。

 

空を飛ぶ強王に乗る一刀とクー王に乗る少女とQ王に乗る少女が映る。

 

一刀は横にあるレバーを思いっきり引く。

 

3機は合体し、究極王へとなる。

 

宇宙空間が映し出され、そこに三人の敵幹部と敵のボスが立体映像のように映し出される。

 

究極王が宇宙へと飛んで行き、立体映像の人物達に突っ込んでいくと立体映像が消え、人型ロボットが1機現れ、究極王と拳を合わせるも、究極王が勝ち、究極王はさらに上昇する。

 

究極王は背中から刀を出し、その刀を手に持ち、画面に向かって斬りかかる。

 

画面が切り替わり、大学の入り口で並ぶ私服の一刀とパイロットスーツ姿のクー王のパイロットとパイロットスーツ姿のQ王のパイロット。

 

その三人の下の桃香を初めとする大学の生徒や先生が来る。

 

そして全員がジャンプし、その後ろにはジャンプする究極王があった。

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時は20××年。世は平和であった。

世界各地で起こっていた戦争も終結し、世は安定を始めていた。

これは現代の日本で住む、ごく平凡な青年が同じ大学に通う少女達と共にロボットに乗ってある者と戦う物語である。

 

 

 

暗い街の中を傷ついた一人の中年の男が街を歩いていた。

その中年の男の歩き方は明らかにふらついていたが、中年の男は怪我を隠していたため、街の人達はその中年の男が酔っ払ってるようにしか思っていなかった。

中年の男は裏通りまで歩き、そして倒れた。

 

「………」

 

倒れた中年の男を一人の若い男が発見した。

 

「………」

 

中年の男もその若い男に気が付く。

 

「………」

「……」

 

二人はただ黙り込んでいた。

 

 

 

 

それから15年の時が流れた。

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第1話  究極の誕生

 

 

 

ここは聖フランチェスカ大学のキャンパス。

 

「ふあ〜あ」

 

そのキャンパスの中庭でのんびり寝ていた青年がいた。名前は北郷一刀と言う。大学二年生であった。

彼は最近物事に退屈を覚えていた。授業は全く取っていないわけではないが、他の生徒と比べるとあまり取ってはいなかった。

しかし最近面白いことがないので退屈していたのだ。

 

「はあ〜あ」

 

一刀はかなりの漫画・アニメやゲーム好きではあったが、大学ではそれを聞いてくれる友人がいなかった。

というより一刀の慣性とは少し合わなかったのだ。

 

「何か楽しいこと起きねぇかな〜」

 

一刀はそんなことを考えながら、大学キャンパスを出て行こうとすると……。

 

「一刀君」

 

そこに一人のピンクの髪をした少女が現れた。

 

「桃香か」

 

その少女の名は眞備劉子(にくなり りゅうこ)と言うのだが、あだ名は桃香であったのだ。

 

「一刀君、どこ行くの?」

「適当にぶらぶら…」

「授業は?」

「今日、俺が取る分はねえよ。お前はまだあるだろ?」

「うん…」

「それじゃあな」

「あ、じゃあ待ってよ。お昼まだ食べてないでしょ?」

「ああ…」

「それじゃあ、一緒に食べようよ♪」

「別に…」

 

そんな時、お腹が減る音が聞こえてくる。

 

「あはは…」

「腹減ってるのはお前の方だろ」

「そうだね」

「…仕方ねえな、行くぞ」

 

一刀は食堂へと向かう。

 

「あ、待ってよ! 一刀君!」

 

桃香も一刀の後を追って、食堂へ向かった。

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場面が変わってどこかの収納庫

 

 

「ふぅ〜む」

 

初老の男と中年の男がある物を眺めていた。

二人の男の目先には3機のロボットが並べられていた。

 

 

 

 

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「ようやく出来たな」

「ああ」

「しかし本当に来るのか?」

「来る。あいつらが考え直すとは到底考えられん」

「そこまで言うか」

「だからわしはあいつらから逃げてきたんだ」

「ああ、ここにおったんかいな」

 

そこに白衣を着ているが、白衣の下はブラジャーと短パンをはいている少女がやってきた。

ちなみに巨乳である。

 

「おお、真桜か」

 

その少女は真桜と呼ばれているが、それはあだ名で本名は妙典李茄(みょうてん りな)である。

 

「もう少し改造加えたいんやけどな〜」

「ダメだ。改造は実戦を見てからだ」

「せやけど、なんか物足りなくないかいな〜」

「そこまで物足りないと思わないわよ」

 

そこに一人の少女がやってくる。その少女は真桜と呼ばれた少女と比べると小柄であり、格好もどこかしら変わっていた。

 

「お父様もそう思わない?」

「正直、俺はイマイチこういうロボットのセンスは考えてないからな。お前がよければそれでいいぞ華琳」

 

華琳と言うのはその少女のあだ名。本名を曹達操子(そうだ みさこ)と言う。

そしてそのお父様と呼ばれた中年の男は曹達弘嵩(そうだ ひろたか)。

世界でも有名な曹達財閥の現総帥である。

 

「でもその敵って…本当に来るの?」

「俺じゃなくて譲に聞け」

「どうなの? 斬馬さん」

 

華琳がその初老の男、斬馬譲(きるま じょう)に尋ねた。

 

「弘嵩にも言ったが、奴らは必ず来る。必ずな……」

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場面は変わって大学の食堂

 

 

「いっただっきま〜す♪」

 

桃香が頼んだチャーハンととんこつラーメンを美味しく食べ始めた。

 

「お前よく食べるな…」

 

変わって一刀の手元には、カレーライス中皿くらいのものしかなかった。

 

「そんなに食べてるかな?」

「食べてると思うぜ」

「え〜、でもあの子と比べると普通だと思うよ」

「え……」

 

一刀は桃香の向く方を見る。

その先には食堂の片隅でミニチャーハンしか頼んでなく、一人で寂しくチャーハンを食べながら、本を読んでいた少女がいた。

 

「あの子は…確か、『朱蒙比呂美(ちゅもん ひろみ)』って名前だったかな」

「よく知ってるね、あの子の名前」

「何度か授業が同じになった事あるんだよ」

「それだけ〜?」

「それだけだ。まあ後、恥ずかしがりなのか授業の時はよく淵にいるな。だけど、先生にいざ意見を言ってみろとか言われたらきちんと答えてるんだよな」

「そうなんだ〜」

「もう少し自信持てよと思うよ。お前みたいに…」

「……それって私を馬鹿にしてない?」

「いやいや…」

 

そうこうしているうちに二人は昼食を食べ終える。

 

「さてと…」

 

食器を返し終えた二人。

一刀は荷物をまとめる。

 

「それで一刀君はどうするの?」

「さっきも言ったが、俺は適当にぶらぶらする」

 

そう言って一刀は桃香と別れた。

そして、桃香と一刀が話しに出した少女、朱蒙比呂美も食器を片付けて、どこかへと行った。

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場面は変わり宇宙空間では…。

 

 

何もない宇宙空間に突如と要塞みたいなものが現れたのだ。

しかも地球から出ている人工衛星から確認する事ができない。

何故ならステルス機能で姿を消し、レーダーにも映らないようにしていたからだ。

 

 

「ようやくこの次元の地球につきました、皇帝」

「そうか」

 

皇帝と呼ばれる金髪でいかにも偉そうな紫と黒混じりの服をした男が椅子から立ち上がる。

その皇帝の側には二人の男と女の幹部がいた。

一人の男は銀色の髪をし、右目の目元には刺青のような火の模様があった。

もう一人の男は青髪に眼鏡、稲妻のピアスをしていた。

残りの一人の女は赤い髪に、大きい胸をしており、なおかつ胸元が大きく開いていた。

三人とも多少、差異はあっても三人は同じような白装束の着物を着ていた。

 

「お前達、あの地球をどう思う?」

 

皇帝が壁に近づき、窓から地球を見る。

 

「どうと言われますと…」

「率直な感想で構わん」

「美しい星ですね」

「そうだろ」

「しかし、どこかしら汚れている部分があるな」

「それは何故だと思う?」

「地球人がいるからでしょうね」

「そうだ。だから我々『ガベージャー帝国』が支配するのだ!」

『ははっ!』

「では、まずはこの私にお任せ下さい」

 

眼鏡の男が最初に言い出す。

 

「何かいいものが出来たのか?」

「ええ、見ていてください」

 

眼鏡の男がモニターで格納庫を映し出す。そこには一体の巨大怪獣ロボットがあった。

その巨大怪獣ロボットの見た目はティラノサウルスにクワガタの頭に虎の爪を持った合成恐竜ロボットであった。

 

「名づけて『ガタトラノザウルス』です」

「ただ単に色んな生物の名前をつけただけじゃない」

「まあネーミングの方は許してください」

「面白いではないか。とりあえず行かせてみろ」

「では行かせましょう」

 

眼鏡の男は格納庫からその怪獣ロボットを発射させ、地球に送り込んだ。

その目標は日本であった。

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日本に突如と現れた「ガタトラノザウルス」はその力の限り暴れ出した。

ガタトラノザウルスを倒そうと自衛隊が戦車や戦闘機を繰り出してきたが、とても力が違い過ぎて歯が立たなかった。

ガタトラノサウルスは暴れまくろうとした時……。

突如とミサイルがガタトラノザウルスの頭に当たったのだ。

 

「な、何だあれは?」

 

地上に居た自衛隊の人間がミサイルの飛んできた方向を見る。

そしてその先には鳥型ロボットと人型ロボットと球体型ロボットが一機ずつガタトラノザウルスに向かって飛んできたのだ。

 

「なんだあのロボットは?」

 

それはガタトラノザウルスが日本に現れてすぐのことであった。

 

 

 

場面は変わって、曹達財閥の所有する格納庫

 

 

「ついに来たか。『ガベージャー帝国』」

 

ガタトラノザウルス登場は、曹達財閥の方でも確認され、それがガベージャー帝国のものであるとすぐに分かった。

 

「ところで確認しておきたいのけれど、あれに人は乗ってないのよね?」

「ああ。あれは無人機だ。それにガベージャー帝国はそもそも人の数が極端に少ないからな。大切な人材を失くすようなことはせんだろ」

「そう、それなら安心ね。でも、クー王以外のパイロットがいないこの現状で二機を動かして大丈夫なの?」

「今はオートパイロットで動かすしかないだろ。パイロットはおいおい見つけんとな…」

「とりあえず華琳はクー王に乗ってくれ」

「分かったわ」

 

華琳はクー王と呼ばれた鳥型のロボットのコックピットに入った。

 

「よし、それじゃあ発進スタンバイいくでぇ!」

 

真桜が発進のためのスクランブル音を鳴らす。

 

「Q王、強王、クー王、発進準備!!」

 

三機が発進シークェンスに入り、ハッチが開けられる。

 

「Q王、強王、クー王、発進!!」

 

三機はそれぞれ発進ユニットから発進していったのだ。

 

 

 

そして今に至るのであった。

 

 

 

「あんまりミサイル攻撃は効いてないようね」

「いやいや、今の頭への攻撃は適格だと思うぞ。とりあえずはミサイルなどで敵を翻弄を……」

 

そんな時、コックピット内にアラート音が鳴る。

何故ならガタトラノザウルスがジャンプし、三機に目掛けて突撃してきたからだ。

 

「ちぃ!」

 

華琳は何とかその攻撃を回避するも、オートパイロットであった強王とQ王は反応が遅れてしまい、体当たりを受けてしまった。

 

「しまった!」

 

強王とQ王は近くにある山の方まで飛ばされてしまった。

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近くの山では…。

 

 

「ふぁ〜あ」

 

一刀がのんびりと原っぱで昼寝をしようとしていた。

 

「何か下がうるさいな〜」

 

町からそんなに離れていない山にも騒ぎの声や音が聞こえてきていたのだ。

 

「一体何が……うん?」

 

一刀の視界を何かが遮った。

いや、正確には一刀の上から何か巨大なものが飛んできて落ちてきそうになっているのだ。

 

「流石にやべえな」

 

一刀は何とか避けようとし、一刀の上から巨大なものが落ちてきた。

 

「おわっ!」

 

一刀は振動でわずかにバランスを崩したが、すぐに立て直した。

 

「なんだ?」

 

一刀は自分のすぐ側に落ちてきた巨大なものを見ようとすると…。

 

「これは……手?」

 

自分はその巨大な物の指の間にいることに気づいた。

そう、一刀の近くに落ちたのは強王であったのだ。

 

「すごいギリギリだな」

 

一刀は驚いている割にはかなり冷静であった。

 

「さてと……」

 

一刀は強王のあるものを探し出す。

 

「…あった、あった」

 

一刀はそのあるものを見つけた。それは強王のコックピットハッチであった。

強王のコックピットハッチは胸部と腹部の間にある。

 

「後はどう開けるかだな…」

 

その時であった。

 

「ちょっと、あんた達! 何してるの!?」

 

すると、そこにクー王が上空に現れ、華琳がスピーカーで一刀達に声をかける。

 

「? あんた達? (それにあの声どこかで…)」

 

一刀は自分の他に何かしようとしている人間がもう一人いることに気づく。

 

「(もう一人誰かいるようだけど…まあいいや)俺か。俺はとりあえずこいつに乗り込むとしているだけだ」

 

一刀は大声で華琳に伝えた。

 

「……それでそっちのあなたは? Q王になにするつもりだったの?」

 

実は強王の他にQ王も落ちており、そのもう一人はそのQ王の近くに居たのだ。

華琳が一刀の知らない誰かに尋ねた。

 

「………」

「何? 聞こえないわよ!」

 

その何者かの声がどうやら小さいかったようで、華琳は怒鳴りながらもう一度尋ねると…。

 

「私も! これに乗ろうと思いました!」

(女の声…)

「……そう…」

『はっはっは! 面白い!』

 

強王、クー王、Q王のところに斬馬がモニター通信で現れた。

 

「斬馬さん?」

『お前達、気に入ったぞ。ハッチを開けてやるからさっさと入れ!』

「はい!」

「ああ!」

 

そして二人は落ちてきた強王とQ王のコックピットに入っていった。

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「ええっと操縦方法は……」

 

一刀はコックピットの中であるものを探し出す。

 

「これだ」

 

見つけ出したのは操縦するのに必要な説明書であった。

 

「ええっと……」

 

一刀は一通り説明書を読み終えて、隅に置く。するとそこに華琳からモニター通信が来た。

 

「説明書は読み終えたかしら、一刀」

「あの声から考えてたけど、やっぱり華琳か」

 

一刀と華琳は同じ大学に行っている幼馴染の一人である。

そのため二人は完全に顔見知りであり、一刀を強王の側で見たとき華琳は内心、驚いていたのだ。

 

「それと…、あなたはどうかしら? 朱蒙比呂美」

「何?」

 

すると華琳のモニターの隣に朱蒙比呂美のモニター通信が出される。

 

「お前……いたのか」

「はい……」

 

実は朱蒙比呂美は一刀から少し離れた場所で読書をしていたのだ。

そして読書の最中にQ王が朱蒙比呂美の側に落ちてきたのだ。

朱蒙比呂美は恐る恐るQ王に近づいていたところを華琳に声をかけられたのだった。

 

「まあ、いいさ。お前、説明書読んだか?」

「読みましたよ。きちんとこちらの操縦法は把握しました」

「そう。それじゃあ二人とも操縦宜しく。オートパイロットは切ってあるはずだから」

 

華琳は通信を切り、朱蒙比呂美も通信を切った。

 

「さてと動かすか」

 

一刀は横になっている操縦レバーとペダルを動かし、倒れていた強王を立ち上がらせた。

 

「よし、それじゃあ。GO!!」

 

強王は空を飛び始める。それに少し遅れる形でQ王も空を飛んだ。

 

「それで何をすればいいのでしょうか?」

 

朱蒙比呂美が華琳に通信で尋ねる。

 

「二人ともあれを倒すのよ」

 

華琳が二人にガタトラノザウルスが居る事を教えた。

 

「なるほどな、分かった」

 

一刀は強王を動かして、ガタトラノザウルスに向かって飛び蹴りを放った。

飛び蹴りは見事にガタトラノザウルスの頭に直撃し、頭が取れて、ガタトラノザウルスは倒れた。

 

「おっ、意外に敵は脆いか?」

「油断しない」

「分かってる。こういうときは必ず敵は強くなる」

「え? え?」

 

朱蒙比呂美は全然分かってないようだが、華琳と一刀は分かっているような口ぶりであった。

すると二人の言うとおり、ガタトラノザウルスは起き上がり、取れた頭を付け直したのだ。

ガタトラノザウルスは頭を付け直した途端に先ほどまで使わなかった目から熱視線を放ったのだ。

 

「うおっと!」

「きゃっ!」

 

一刀の強王は避けれたが、朱蒙比呂美のQ王は避け切れず熱視線の直撃を受けた。

 

「ほ、本当に強くなってますね…。でも何でお二人はそうなるって気付いたんですか?」

「簡単なことだ。ロボットものではよくあることだからだ」

「はあ…」

「私は一刀に無理矢理ロボットアニメを見せられてたから分かったのよ」

「そう言いつつ、少しはノリノリだったろ。華琳」

「うるさいわね…」

「でもあれだけ強力なの、どうすればいいのでしょうか?」

 

そんな時、一刀は華琳に尋ねた。

 

「ところで説明書には書いてなかったが、このロボット合体物じゃないのか?」

『よく気付いたな!』

 

そこに再び斬馬からの通信が入った。

 

「それでどういう合体法なんだ? 説明書には書いてなかったから俺は知らんぞ」

「私もです…」

『合体に関することはあえて書かなかったんじゃ。きちんと合体するに相応しいか分からんかったからな……。

だが、お前達なら問題ないだろ。特に一刀じゃったか? 合体後はお前がメイン操縦になる。そして基本は音声認識だ』

「俺か……やっぱ人型だからか?」

『そうだな。それと合体法を教えるぞ。お前達から見て左右にそれぞれ一つずつ出ているレバーがあるだろ? その二つのレバーを同時に思いっきり前に引くのじゃ。

ただしただ引くだけじゃダメじゃ。こう叫べ『究極合体!』っとな…」

「究極…」

「合体…」

『そして出来るロボットの名前は……『究極王』じゃ!』

「究極王…、おもしれえ。やってやろうか! 華琳! 朱蒙!」

「仕方ないわね。やってあげるわ」

「は、はい!」

「よし、いくぞ!」

 

三人はそれぞれのコックピットに用意されていた左右のレバーを握る。

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「「「究極、合体!!!」」」

 

上空に飛んでいた3機は、合体レバーに反応してさらに上空へと飛んでいった。

 

 

 

 

Q王は球体から出ていた手足と頭を引っ込めて完全な球体になるが、そこから5つのパーツに分かれた。

 

 

 

 

Q王の4つのパーツは強王の細かった両腕と脛から太もも部分に装着され、最後の一つであり、朱蒙比呂美が乗っている部分は強王の腰に装着された。

 

 

 

 

クー王は強王の背中につき、クー王の頭は折りたたまれ、目はしまわれ、強王のヘルメットと翼となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして合体された強王は腕と翼を大きく広げた。ここに究極王が誕生した。

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究極王は地面に降り立ち、ガタトラノザウルスと対峙した。

 

「いくぞ!」

 

一刀は究極王を走らせた!

 

「究極拳!」

 

究極王は右手の拳でガタトラノザウルスを殴った!

ガタトラノザウルスは体勢を崩すも、頭を究極王の顔を向けて、目からね熱視線を放つ!

 

「究極壁!」

 

究極王は左手でその熱視線を防いだ。

 

「究極脚!」

 

究極王は左足でガタトラノザウルスを上空へと蹴り飛ばした。

 

「トドメと行くぞ! 究極刀!」

 

究極王の背中にあるクー王の背中から刀の柄が飛び出し、究極王は右手で究極刀の柄を掴んで、究極刀を抜き出した!

 

「ぬおおおおおおおおお!!!」

 

究極王は飛び上がり、上空へと吹き飛ばされたガタトラノザウルスの後を追い、究極王は追いついた。

 

「究極斬り!!」

 

究極王は右斜めから刀を振り下ろして、ガタトラノザウルスを一刀両断した!

 

「ギ…ギギギ……」

 

ガタトラノザウルスは空中で爆発し、完全に消滅した。

究極王は振り下ろした刀をわずかに上げる。

 

「無双強靭、究ーーーーー極王ーーーーーーーー!!!」

 

名乗りと同時に究極刀を右斜め下に振り下ろし、∞の文字を書くようにしたのだ。

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「さてと、終わったな…」

「いえ、これが始まりなのよ、一刀」

「ああ、そうだったな」

「それであなたはどうするの? 朱蒙比呂美」

「……私も戦います」

「そうか宜しくな朱蒙」

「亜莎です」

「?」

「私のあだ名です。これからは亜莎と呼んでください」

「それじゃあ俺も一刀って呼んでくれ」

「私は華琳よ」

「はい!」

 

こうして三人は究極王でガベージャー帝国との戦いに挑むのであった。

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次回予告

 

 

一刀「究極王、こいつはとんでもない強さを持ってそうだな。

 

 

だけど、俺の手に掛かれば楽勝楽勝。

 

 

それなのに華琳は特訓しなさいと言って来る。

 

 

俺だってなにもしてないわけないっての!

 

 

次回、無双強靭究極王  『慢心はダメダメ?』

 

 

慢心でも究極王の力は究極だ!」

 

 

 

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おまけ

 

 

作者「ようやく投稿だ」

一刀「最終話まで完成させたのか」

作者「ああ。そしてバックアップも取ったからパソコンのデータがいかれても大丈夫だ」

一刀「しかし投稿ペースはどうするんだ?」

作者「基本的に俺の気分次第だが、1日に1回を目安とする」

一刀「しかし序盤の展開見たことあるんだが…」

作者「序盤は電童の第1話の冒頭部分がモデルだ。そしてこの作品の基本コンセプトはライジンオーだ」

一刀「ライジンオーなんだ」

作者「一応DVD全巻借りてみたからな。それに言ったはずだ。色んなロボットアニメを参考にしていると…」

一刀「まあオリジナルは難しいって前にお前言ってたな。『そらのおとしもの』シリーズ書いてた時も…」

作者「ああ。まあスペックとかは考えてないからそのへんの質問はしないでくれ。

だがスパロボ的な精神コマンドとか技能とかは既に考えてあるけどな」

一刀「スパロボの方を優先かよ」

作者「いいだろ別に。まあ今回はこの辺で…。それでは!」

説明
この物語は『真・恋姫†無双』のキャラを使っただけのオリジナル作品。言うなればスター・システムの作品です。
また内容は色々なロボットアニメを参考にしているため似たような展開があることをご了承下さい。
また、本作品のみのオリジナルキャラもいることをご了承下さい。
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ガタトラノザウルスのネームミングがオーズっぽい(アーマイル)
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