病姫無双 十字旗と共に 30 |
雪蓮「ねぇ、一刀」
一刀「どうした?雪蓮」
雪蓮「ちょっと付き合ってほしいのだけれど・・・」
一刀「こんなときにか?」
雪蓮「すぐ済むわ・・・さぁ」
一刀「お、おい・・・凪!指揮頼むぞ!」
凪「はっ!」
雪蓮「じゃぁ、ちょっと借りるわねぇ〜」
一刀「なぁ、一体どこまで行くつもりなんだ?」
雪蓮「もうすこしよ」
一刀「もう少し・・・ね」
雪蓮「嫌だった?」
一刀「まさか・・・でも、いつもの雪蓮らしくないな」
雪蓮「そうかしら?」
一刀「いつもの自由奔放、唯我独尊はどうした?」
雪蓮「ひっどぉ〜い!一刀ってば私のことそんな風に思ってたの!?」
一刀「思ってるも何も、事実だろ」
雪蓮「まぁねぇ〜」
雪蓮「さぁ・・・ついたわよ」
一刀「・・・墓?」
雪蓮「そう・・・父様と母様の墓よ」
一刀「こんなところにあるなんてな・・・」
雪蓮「母様、父様。元気かしら?。遅くなったけど・・・ようやく悲願達成できたわ」
一刀(父と母か・・・どんな人だったんだろうな」
雪蓮「ねぇ、見えてる?彼は天の御使いって呼ばれてるけど・・・彼が居たから独立が早くできたわ。まぁ色々ごたごたしてて報告遅くなっちゃったけどね」
一刀(孫文台がどのような人かは、聞いたことがあるが・・・父についてはわからないな)
雪蓮「そうそう、彼をね。私たちの旦那にしようと思うの・・・素敵な人よ。母様も見たら気に入るはずよ。それになんとなくだけど・・・父様に似てるの・・・雰囲気が」
一刀(愉しそうだな・・・雪蓮)
雪蓮「・・・世が平定したらまた来るわ・・・母様、父様」
一刀「いいのか?」
雪蓮「ええ・・・さぁ、帰りましょう」
一刀「雪蓮」
雪蓮「何?かず『ザシュッ!』・・・と?」
一刀「さよなら・・・雪蓮、大好きだったよ」
雪蓮「なん・・・で・・・」
『バタン!』
その場に居るのは既に虫の息の孫策と返り血で真紅に染まった一刀だけ
一刀「・・・・よいしょ」
一刀は雪蓮を背負い、その場を後にする
『ガサガサ・・・』
近くの森から数人の弓兵が走っていくのが見えた
一刀「・・・行ったか」
誰にも聞こえないつぶやきで城に帰還した
冥琳「一刀、戻ったの・・・雪蓮!」
雪蓮「・・・」
冥琳「一刀!これは一体どうゆうことだ!?」
一刀「ごめん、冥琳。守れなかった・・・」
冥琳「どういうことだ?」
一刀「雪蓮の用が済んで帰るとき・・・襲撃を受けた」
冥琳「暗殺か・・曹操、よくも」
冥琳「この償い・・・曹操軍すべて殺しても足りぬ・・・」
一刀「・・・雪蓮」
冥琳「雪蓮を頼んだぞ・・・一刀」
一刀「ああ・・・」
一刀「・・・ごめん、皆」
雪蓮が死んだ・・・・嘘
襲撃を受けた・・・これも、嘘
俺が殺した・・・うそ
ならばなぜ雪蓮は死んだように動かず、息もせず、冷たいのか
『ガチャ・・・・バタン』
部屋について雪蓮をベットに下ろす
一刀「・・・・ごめんね・・・雪蓮」
彼女の名を呼び、口付けをする
ピクッ
わずかに右手が動いた
一刀「はぁ・・・はぁ・・・しぇ・・・れん」
何度も何度も彼女の体に触る、首、肩、胸、腹、腰、足、背中、腕
一刀「雪蓮を守るためって言っても誰も信じてくれないよな・・・きっと」
独り言のようにつぶやく
きっと傍から見れば死姦してるようなもの
彼女を後ろから抱くように・・・
自分の暖かさが彼女に移るように
そして、彼女の名を呼ぶ
一刀「孫伯符・・・孫策・・・雪蓮」
雪蓮「・・・かず・・・と?」
一刀「俺だよ・・・雪蓮」
雪蓮「一刀」
一刀「雪蓮、よく聞いて・・・今君は死んだことになってる、仮死状態の君を見た人、おそらく全員が死んでると思うだろう、実際冥琳はかなり策に嵌ってくれていた」
雪蓮「一刀はどうしたいの?」
一刀「もうすぐ、曹操との戦が始まると思う。口上はあるかわからないけど、きっと君が死んだことが皆に広まるだろう」
雪蓮「私の死を利用して、皆の士気をあげるのね」
一刀「うらむかい?」
雪蓮「うらまないわ・・・さっき、すこしだけど見えたの。森のほうから弓を持った兵が狙っていたことを」
一刀「暗殺・・・曹操がそんなことをするとは思えないけど、軍全体を見えてるわけじゃないし、欲に刈られた兵が居てもおかしくない」
雪蓮「そうね・・・私は死んだふりのまま?」
一刀「戦に出たい?」
雪蓮「任せるわ・・・・一刀ってば、曹操を許す気なんて無いのでしょう?」
一刀「かもね」
雪蓮「行ってらっしゃい、一刀。勝って、私の元に返ってきて」
一刀「ああ、でも、雪蓮一人だけってのは難しいかもな」
雪蓮「それでもいいわ・・・皆貴方のことがすきなのわかってるから」
一刀「うれしいな・・・行ってくるよ、雪蓮」
一刀「冥琳、準備はできているか?」
冥琳「ああ、すぐにでも始められるぞ」
蓮華「一刀!姉様は・・・姉様は!?」
一刀「・・・・ごめん」
蓮華「雪蓮姉様・・・」
その場が暗くなる、誰も何も言わず、ただ時間だけがすぎる
一刀「・・・・いくぞ」
ひと言だけ告げて、戦場に赴く
遠くからでも見える、魏の旗
一刀「国の号を魏としたか・・・・華琳」
遠くに見える曹の旗を見ながらつぶやいた
魏軍
荀ケ「華琳様、まもなくです」
曹操「そう・・・やっと会えるのね」
荀ケ「はい・・・私もうれしいです」
曹操「あら、桂花にしては珍しいわね」
荀ケ「そうですか?男は嫌いですけど・・・彼は別ですから」
曹操「そうゆうことにしておきましょう・・・待ってて、一刀」
夏侯惇「華琳様うれしそうだ」
夏侯淵「仕方あるまい?姉者もうれしいだろ?」
夏侯惇「ああ、うれしい」
夏侯淵「ふふふ、それはよかった」
夏侯惇「秋蘭はうれしくないのか?」
夏侯淵「うれしいさ、何せ一刀に会えるのだからな」
??「ねぇ、流琉。兄ちゃん、僕たちのこと覚えてるかな?」
??「わからないよ・・・でも兄様ならきっと」
??「だよね・・・待っててね兄ちゃん」
??「兄様・・・今行きますから」
??「なぁ〜、凪〜」
??「何だ?真桜」
??「春蘭様から聞いたんやけどな〜・・・呉にもうちらと同じ名を持つ将がいるらしいでぇ〜」
??「それは本当なのか?」
??「沙和も聞いたの〜・・・ちょっとびっくりなの〜」
??「せやなぁ〜たいちょ、うちらのこと忘れてたりして」
??「そんなこと絶対に無い」
??「あはは、凪ちゃんらしいの〜」
??「まぁ・・・ほんまのことはあってみればわかるやろ」
??「・・・・ぐぅ」
??「おきなさい!」
??「・・・おぉ?寝てませんよ」
??「思いっきり寝てたじゃないですか!あと少しなんですからおきてください、風」
??「つい、お兄さんになでられる夢をみてしまいました・・・稟ちゃん」
??「なんですか?風」
??「抱いてもらえればいいですね」
??「なっ・・・そうだといいのですが・・・」
??「おや〜今回は鼻血でないんですね〜」
??「連合以来やなぁ・・・一刀に会うのは」
??「楽しみ」
??「一刀に会うのは我らが一番先だ」
??「にっしっし、うっしゃぁ!いくでぇ!」
『おおおおおおおお』
「愛紗ちゃん!私たちも呉にいくよ!」
「はい、桃香様!」
この戦より一刀をめぐる壮絶な女の戦いが始まろうとしていた
??「ちょっと!シャオをだしなさいよ!」
??「へぅ〜」
??「あんな変態がいいのかしら?」
??「恋殿を泣かすものはゆるさないですぞ〜!」
??「協、一刀様に会えるぞ」
??「はい、姉様」
次回、真病姫無双 魏呉蜀√ 第一話 三つ巴 嫉妬の嵐が大陸を覆う時
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いろんな人から無許可でキャラを作っていたり ところで百合ってよく知らんのだが・・・・ 希望があるなら漢女再開しようか? |
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コメント | ||
曹操が攻めてきた>孫策が暗殺された>曹操許さん おk?(護衛) なんで魏王を許せないんだ?なにかやったか(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ) 最後www(森羅) 仮死状態にして史実を曲げるとは予想できなかった・・・・・・・・最後は人任せかよ(VVV計画の被験者) |
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