無双強靭究極王 第5話 |
オープニング
大学の中庭で寝転び、空を眺める一刀。
その一刀の上を飛ぶ、強王、Q王、クー王。
一刀の側に近づき、寝転ぶ一刀に手を差し伸べる桃香。
一刀は手で顔を隠す。
格納庫にいる初老の男と胸を揺らす真桜。
司令室らしき場所で座り、椅子を回して振り向く中年の男。
暗闇の中、月光でわずかに光って映る謎の人型ロボット1機と三人の少女。
空を飛ぶ強王に乗る一刀とクー王に乗る華琳とQ王に乗る亜莎が映る。
一刀は横にあるレバーを思いっきり引く。
3機は合体し、究極王へとなる。
宇宙空間が映し出され、そこに三人の敵幹部と敵のボスが立体映像のように映し出される。
究極王が宇宙へと飛んで行き、立体映像の人物達に突っ込んでいくと立体映像が消え、人型ロボットが1機現れ、究極王と拳を合わせるも、究極王が勝ち、究極王はさらに上昇する。
究極王は背中から刀を出し、その刀を手に持ち、画面に向かって斬りかかる。
画面が切り替わり、大学の入り口で並ぶ私服の一刀とパイロットスーツ姿の華琳とパイロットスーツ姿の亜莎。
その三人の下の桃香を初めとする大学の生徒や先生が来る。
そして全員がジャンプし、その後ろにはジャンプする究極王があった。
第5話 謎のロボットは敵? 味方?
曹達財閥所有の格納庫
格納庫では究極王の修理をしていた。
修理に取り掛かってから既に1週間が経っていた。
「1週間経ったな…」
「ええ。あの皇帝が猶予としていた日になってしまったわね」
前の戦いでフレー皇帝は言った。「幹部達の機体は早くても1週間で完成する」と…。
「究極王はまだ直らないのか?」
「後2日は必要じゃ」
斬馬が一刀達のところにやってくる。
「見た目はOKのようだけど?」
「前にも言ったが中身の方じゃよ。誰かさんのせいでな…」
「…俺だな、仕方ないか。まあ、それよりも亞莎の方だな」
亞莎は1週間前に運ばれてから意識がなくなってしまい、今は意識は戻ったものの体はまだ思うように動かないそうだ。
「大変だな」
「フィードバック率200%やで。ダメージは2倍になっとったわ」
そこに真桜が来る。
「200%?」
「そうや。亞莎の奴、どうやってかは知らへんけど、裏コマンドでフィードバック率をあげておったわ」
「それであんなに良い動きしてたのか」
「その代わりダメージは2倍やで。常人なら死んでもおかしくないわ」
「亞莎は結構体を鍛えておったようだからの。しかし亞莎にダメージが来ないようにダメージなしのフィードバックシステムの開発をきちんとせんとな」
「そっちの製作はどのくらいかかるんだ?」
「まだ見通しは経っていない。とは言っても完成率は50%に達しておるがの」
「じゃあなんで見通しがないんだ?」
「これの修理のためじゃ」
「…そうかい」
一刀はその場を去ろうとする。
「どこに行くんじゃ?」
「適当にふらふらしてくる」
そう言って一刀はその場を去った。
「一刀め……」
「あれでも一刀なりに葛藤してるのよ。それに一刀は亞莎に見舞いにでも行ったのでしょうね」
「まあ葛藤するのも無理ないな…」
真桜達は修理中の究極王を見る。
「やっぱ、あれを出さんとな……」
曹達財閥専属病院
病院は格納庫のある場所から歩いて1分も掛からない場所にある。と言うより直結している。
その病院の一室には亞莎が入院していた。
亞莎は意識は取り戻し、肉体的外傷は完全に回復しているが、究極王と同じように内部に何かしら痛みがあるようで思うように動かないとのことであった。
そのため亞莎は病院の医師達の介護を1週間も受けていたのだ。
「はあ……」
亞莎は体を起した状態で病室の窓から外を眺めていた。
「そろそろ着替えた方がいいですね」
亞莎は今日起きてからまだ着替えていなかったのだ。
亞莎は自分以外誰もいない病室で一人で着替えを始める。
そんな時であった。
「亞莎、体は大丈夫か?」
一刀がノックもせずに亞莎の病室のドアを開けた。
するとそこには着替え中で上半身が裸の亞莎がベットの上にいた。
「………」
「………亞莎……」
「……はい」
「いい体してるな」
「きゃああああああああああ!!」
一刀はセクハラ発言をし、亞莎は悲鳴を上げながら一刀に向かって自分の周りにある物を投げ出す。
一刀は最低限頭を守りながらも亞莎の肌を見続けると言うなんとも破廉恥な行為をしていた。
そして亞莎の近くに投げるものがなくなってしまう。
「……はあ…はあ…」
「………」
亞莎は少し疲れてしまう。一刀は頭を守る腕を解いた。
「亞莎」
「なんですか?」
「見られたくないならさっさと着ればいいだろ」
「か、一刀さんが出て行けばいいんですよ!」
「だが断る」
そう言って一刀は近くに倒れていた椅子を立たせて、そこに座った。
「早く着ろよ。風邪引くぞ」
「は、はい……」
亞莎は一刀に見られながらも何とか素早く着替えた。
「どうだった? 見られながら着替える気分は?」
「とても嫌ですよ…」
「だが入ってきたのは華琳だったら?」
「別に問題は……」
「それじゃあ不公平じゃないか。同じ仲間なのに……」
「そ、それは……」
亞莎は少し戸惑うも一刀が言っている事がとてもおかしいことに気付く。
「…って、一刀さんは男ですよ!」
「そうなんだけどな…。まあそれはともかく…」
(それはって…)
「元気そうだな」
「1週間も休んでましたからね。それでもやっぱり本調子じゃないです」
「どんな感じで本調子じゃないんだ? さっき俺に対してかなり物を投げてたが……」
「さっきは恥かしさのあまり気付きませんでしたが、やっぱり少し痛いですね。
日課でやっている腕立て1000回が出来ませんので……」
「腕立て1000回?」
「はい。調子の良い時は10000回はしてますけど……。あ、後スクワットも1000回ほど…」
「なるほどな。そりゃあ今までの積み重ねで体が思うように動かなくなるのは無理ないか……」
「そ、そうですか……」
亞莎はそれが普通だと思っていたので一刀の言葉に普通じゃない事にようやく気付いた。
「しかし最低でも1000回は腕立てをしているのに随分華奢な腕だよな」
一刀が亞莎の腕を触ってみる。
「あ……」
亞莎は思わず腕を引っ込めた。
「? どうした?」
「いえ…その……」
「……(ああ、そう言うことか…。面白いから分からない振りをしておこう)」
「でもこんなに筋肉運動をしている私のこと……」
「嫌いじゃないよ」
「え?」
「嫌いじゃない。あまり同じことを言わせるなよ」
「は、はい…」
亞莎は顔を隠す。
そんな時であった。
「華琳の言うとおりここにいたか!」
そこに弘嵩が病室のドアを思いっきり開けてくる。
「親父さん」
「あの弘嵩さん、どうしたんですか?」
「ガベージャー帝国が動き出したようだ! すぐに来てくれ!」
「分かった」
「あ、あの……」
一刀と弘嵩が急いで病室を出ようとすると、亞莎がベットから立ち上がろうとする。
「私も行きます」
「亞莎」
「何を言ってるんだ。君の体はまだ万全じゃないだろ! Q王はオートパイロットにしておくから、君は休んでいないさい」
「…そういうわけにもいきません。私だって究極王のパイロットですよ。私だけが休むわけには…」
「しかしだな……」
「……亞莎」
「はい」
「死ぬ覚悟は出来ているか?」
「え?」
一刀が亞莎に尋ねた。
「それはどういう…」
「言葉の意味だ。究極王はこれから出撃するが、万全じゃない。つまりは俺達が負けるかもしれないと言う事だ。そして死ぬ可能性もないとは言えない。
そんな時の言い訳が自分の体調が悪かったで済むと思うか?」
「それは…」
「そんな甘い考えだったら休む事を俺は勧める」
「一刀さんは…あるのですか? 覚悟が…」
「ある!」
一刀は断言した。
「と言うより、俺は負ける気が最初っからない。だから死ぬ気もない。それが俺の答えだ」
「……」
「亞莎、お前はどうする?」
「……それでも……私も行きます!」
「……そうか」
一刀は亞莎の側に行き、亞莎の体を支える。
「親父さん、俺は亞莎を連れて行くぞ」
「分かった。だが操縦だけはさせんからな」
「分かりました」
一刀と弘嵩と亞莎は急いで格納庫の方へと向かった。
格納庫では既にスクランブル状態になっており、華琳も既に究極王になっているクー王のコックピットに入っていた。
弘嵩は亞莎をQ王のコックピットに入れ、一刀も強王のコックピットに入り込む。
「よし、究極王を発進させる」
「一刀」
華琳が一刀に通信を入れる。
「亞莎を乗せて大丈夫なの?」
「操縦とかさせなきゃいいんだろ。操縦とかは俺とお前でどうにかするしかないな」
「…分かったわ」
華琳が通信を切った。
「それじゃあ…発進!」
格納庫の扉が開き、究極王は飛んでいった!
ガベージャー帝国の送り込まれたとされるロボットは以前エンペイザーが居た場所で腕を組みながら待っていた。
そのロボットは人型であり、その姿はジャケットのような銀色の鎧をしており、顔はどこかの特撮ヒーローに出てくる悪役幹部のような顔をしており、頭の一番上はその悪役のものとは違いきちんと隠してあった。
そのロボットは、究極王が近づいてくるのを見て、腕を解く。
究極王は少し離れた場所に着地する。
「ようやく来たか、究極王」
「その声…フレー皇帝じゃないな」
「その通り、サガ・ジョレンド。ガベージャー帝国幹部の一人だ」
「サガか……。そのお前の機体を見る限りだと今まで人型を送り込んでいたのはお前だな」
「その通りだ」
「となると生物型と無機物型…あと幹部は二人いるか」
「ほぅ、そこまで察しがつくとは…いや、裏切り者から聞いたか?」
「あのじいさんからは皇帝以外は聞いてねえよ」
「それならば中々の洞察力だな」
「それはどうも」
サガが一刀を褒める。
「だがそれがどうしたというのだ! ここで貴様らが死ぬのには変わりない!」
「悪いが死ぬ気はない!」
究極王とサガのロボットが戦いを始める。
究極王がサガとの間合いをつめようとすると、サガは手から氣弾のようなものを繰り出し、究極王に向けて放つ!
究極王は回避にギリギリ間に合わず直撃を受ける。
「ぬおっ! 飛び道具か…」
「いや、これは俺の氣をこの『ジャドイ』が具現化させ、放っただけだ。この機体に武器などない」
「つまりは近距離型ってわけか」
「そうだ。だが遠距離技がないわけじゃないぞ」
「さっきの技が来るってことか……」
「そういうことだ!」
サガはジャドイを動かす。その動きはあまりに良すぎた動きであり、一気に究極王との間合いを詰めた。
「なっ!」
(こいつの操縦……まさか!)
「くらえ!」
ジャドイは走りながら回し蹴りを繰り出し、究極王の体に直撃させた。
「どあっ!」
究極王は何とか腕でガードはしたものの、ダッシュキックのためスピードと威力があり、究極王は横に吹き飛ばされた!
「くそっ…って何!?」
一刀は受身を取ろうと操縦するが操縦が利かなかった。
「どおわっ!」
「きゃっ!」
一刀と華琳は倒れたショックで思わず声を上げる。
「くそ……どうなってる操縦が利かない…」
「一刀、どうしたのよ?」
華琳が通信を入れる。
「俺の方で操縦が利かん」
「ボタンは押してないわよね」
「あんな状況で押せるか。操縦が利かなくなるほど内部が壊れてるとは思えん。華琳、そっちの方で操縦できるか?」
「……いいえ、出来ないわ」
「…ってことはまさか!? 亞莎!」
一刀が亞莎に通信を入れる。
「はい…」
亞莎は少し気を失っていたようだが、通信に出る。
一刀は亞莎のコックピット内を見てすぐに気付いた。
「亞莎、ためしにお前の腕を動かしてみろ」
「え? は、はい」
亞莎が腕を動かす。
すると究極王は亞莎の動きに合わせて腕を動かした。
「やっぱりか…亞莎、今究極王の操縦はお前の方に切り替わってる」
「ええ?」
「亞莎、交代ボタンは押せない?」
「ええっと…」
亞莎は操縦交代ボタンを押すが、反応がない。
「ダメです。反応ありません!」
「こんな時にガタが来るなんて……」
「亞莎、無理はするな。こうなったら一時撤退の事も……」
「何をしている究極王!」
ジャドイは既に究極王の近くにやってきており、ジャドイはまだ倒れている究極王を蹴り飛ばす!
「きゃあっ!」
亞莎にダメージは伝わる。フィードバックシステムのダメージシステムは前よりはダメージが伝わらないようにしていたが、それでも今の亞莎の体調では大ダメージであった。
「亞莎!」
「ふん!」
ジャドイが蹴り上げられた究極王に追撃を入れるかのようにまたキックを入れる。
「ああっ!」
究極王は再び地に倒れる。
「くそ! コックピットの移動も出来ないか……」
一刀は斬馬からコックピットは移動式になっている事を聞かされていたためそのコマンドをしていたが、そのコマンドも反応しなかった。
「こうなったら無理矢理にでも……」
「一刀! 危ない!」
一刀がコックピットから離れようとすると、それをさせまいと言うようなタイミングでジャドイがさらに究極王を蹴る。
「ぬおっ!」
「きゃ!」
究極王はまた横に転がる。
「いててて…」
一刀はコックピットの椅子から離れようとしていたため究極王が横に転がったため、一刀はコックピット内で体を色々ぶつけた。
「さてと、それではトドメといこうか」
ジャドイがゆっくりと究極王に近づく。
「くっ……うう」
亞莎は体のダメージが大きくてまともに動けないでいた。
(ここまでなの?)
心の中で諦めを見せる華琳。
(皆さん、ごめんなさい)
自分のせいで死んでしまうかもしれないことを悔やむ亞莎。
(俺は絶対に死なん! 何か打開策があるはずだ!)
最後まで諦めようとしない一刀。
「死ね」
ジャドイが究極王を踏み潰そうとした。
その時であった!
突如とジャドイが横に吹き飛ばされたのだ!
「ぬおおおおああああああ!!」
ジャドイは突然の不意打ちで受身も取れず地面に倒れ、しばらく引きづられる。
「「え?」」
華琳と亞莎は思わず目を瞑っていたため何が起こったのかはすぐには分かっていなかった。
「何があったの?」
「あれだよ」
しかし一刀は目を瞑っていなかったために何が起こったのかすぐに分かった。
一刀は二人にある方向に見せる。
その方向には一機のロボットが低空で飛んでいた。
そのロボットは究極王によく似ていたが、違う点がいくつかあった。
それは体の色が究極王に比べ白いところ。そして最大の違いは頭部が兜のようなものを被っているということである。
「あのロボット、俺は知らないけど究極王に似てるな」
「私も知りません」
「華琳、知ってるだろ」
「何でそう思うの?」
「何となくだ」
一刀は何となくで華琳が知っていると睨んだのだ。
「ええ、知ってるわよ」
「あのロボットは何だ?」
「あれは『真王』よ」
「『真王』か……(こりゃあ何かあるな。斬馬にでも聞くか)」
『皆さん、大丈夫ですか?』
するとその真王から音声通信が入る。
「この声、女か」
『はい』
「俺はまあ体を色々ぶったが問題ないな」
「私も問題ないわ。それよりも亞莎の方ね」
『分かりました。後は私達の方でどうにかします』
その少女は通信を切る。
「どうにかするか…」
一刀はコックピットの椅子に座ってくつろぐように声を出す。
『さあ、来なさい!』
「お前が相手か。どんな相手であろうと容赦しない!」
ジャドイが真王に突撃しようとするも、それよりも先に真王の動きが早かった。
「なに!」
『てゃああ!』
真王はジャドイのキックよりも早くパンチを繰り出し、ジャドイを吹き飛ばす。
「ぬおおお!」
ジャドイは顔面を殴られ、再び飛ばされる。
先ほどのジャドイを吹っ飛ばしたのも真王がジャドイの頭部にキックを入れたからである。
「くそ、二度も顔をやられるとは……ならばこれでどうだ!」
ジャドイの右手の拳に氣が集められる。
「たあっ!」
ジャドイがその氣弾を真王に向かって放つ。
『この程度ならかわす事はありません!』
そう言うと真王は両手を柔拳を放つような構えを取るように動かす。
そしてジャドイが放った氣弾を右の掌で受け止めると同時に、右腕を回して受け止めた氣弾をそのまま返した。
「なっ!」
返された氣弾はジャドイが放った時よりもスピードが出ていたためジャドイは避けるよりも受けるほうを選んだ。
ジャドイは両腕でその氣弾を受け止めるが…。
「どわっ!」
わずかにではあったが、スピードが増していたために氣弾のパワーも上がっていた。
ジャドイはその攻撃に思わず吹き飛ばされる。
「くそ……」
『サガ、ここはひとまず退け』
サガのところにフレー皇帝の通信が入る。
「皇帝!?」
『あの新ロボットが出てくることはこちらも予想外だ。ひとまず退け。ここで退く事は恥ではない。
現に俺も一度退いているのだからな…』
「……分かりました」
サガは通信を切る。
「今日のところは退こう。だが次はこうはいかんぞ」
そう言いながらジャドイは空の彼方へと去っていった。
敵が居なくなったとして、真王は倒れている究極王を起す。
『大丈夫ですか?』
「さっきも言ったが、亞莎の方が問題ありだ」
『それでは基地に戻りましょう』
「分かった」
こうして真王に連れられて究極王は格納庫へと戻っていった。
曹達財閥所有の格納庫
亞莎はすぐにコックピットから救助され、再び病院に搬送された。
「とりあえず、お礼は言わないとな」
究極王から降りた一刀は真王の方を見る。
「そうじゃな」
そこに斬馬もやって来る。
「じいさん、俺にこの機体の事黙ってたな…」
「まあお前に言ったら『最初っから出せ』とか言いそうだからな」
「言うよ。まあしかし今回は助かったと言うべきだな。ところであの機体に乗ってる子達は?」
「子達?」
「『私達』と言ってたからな。それに究極王くらいとなると一人で動かすとなると骨が折れるだろ」
「究極王はほとんどお前一人で動かしておるだろ。…まあお前の言うとおりあれは一人しか乗ってるわけじゃない。究極王と同じ三人乗っておる」
「やっぱり…」
「まあそういうことじゃ。降りて来い、お前達」
斬馬が真王に向かってそう言うと、真王のコックピットハッチが開く。
開いた場所は究極王と同じ足であった。
「まああれもコックピットは移動式だからな」
そこから出てきたのは三人の少女であった。
一人は長い黒髪の小柄な少女。一人は肩よりも少し長い銀色の髪をし、日焼けしたような色の肌をしている少女。最後の一人は赤みのある短い髪と褐色の肌の少女であった。
余談だが銀髪の少女はパイロットスーツをしていたが、他の二人は私服のような服であった。
「とりあえず私から自己紹介します。周藤泰絵 (すどう やすえ)です。あだ名は明命です」
「では次は私だな。私は進藤咲楽(しんどう さくら)あだ名は凪です」
「……溝呂木布衣(みぞろぎ ふい)……恋」
「そうか、よろしくな」
一刀は簡単な挨拶をした。
次回予告
一刀「まさかとは思ってたけど、もう一機ロボがあったなんてな…。
しかもパイロットの女の子も中々可愛い子達だ。
おっと、そうしているうちにも敵が来ちまった。しかも幹部二人か…。
何!? 真王と究極王にはとんでもない秘密が隠れてるだって!?
次回、無双強靭究極王 『本当の究極王、誕生!』
合体してもどうなっても究極王の力は究極だ!」
おまけ(今回も真面目です)
作者「大変なことになってるな」
一刀「そのようだな」
作者「自然って本当に恐ろしい。まるで俺達人間が自然と戦ってるようだ」
一刀「何でそう思うんだ?」
作者「よく分からんがそう思っただけだ。
本来なら今回の話の最後に出てきたキャラ達のことについて語るところだが、止めておこう」
一刀「この作品が被災者達の心の支えの一つになっていると良いな…」
作者「ああ。聞いた話によると阪神・淡路大震災から2,3日後に関西でとあるバラエティー番組がやっていたらしい。その理由がこんな時だからこそ明るくだったかな?」
一刀「確かに…。いつまでも暗いままだと本当に人生はやっていけないからな」
作者「俺は被災者ではないが、今回の件で改めてそう思った。
それでは…」
説明 | ||
この物語は『真・恋姫†無双』のキャラを使っただけのオリジナル作品。言うなればスター・システムの作品です。 また内容は色々なロボットアニメを参考にしているため似たような展開があることをご了承下さい。 また、本作品のみのオリジナルキャラもいることをご了承下さい。 |
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