インフィニット・ストラトス フェンリル
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時は遥か未来

当時はまだ女性が力を持たない時

そしてここはとある軍の演習場・・・

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『えー、これよりキサマらには対ゲリラ戦闘を行ってもらう!いいか、実戦のつもりでかかれ。さもなくばフェンリルに刈られるだろうからな、はっはっは』

軍上層部の人だろうか・・・

勲章を大量につけた男が眼下に居る、約500人の兵士たちにこれから始まる訓練を話してる

「おい、この訓練にフェンリルがいるってのは本当なのか?」

「おいおい、まじかよ・・・・できれば会いたくないねぇ」

説明を聞きながらも一部の兵たちは男の言った『フェンリル』という名に妙にこだわっていた

「おい!私語は慎め!」

「はっ!失礼しました!」

「よろしい」

上官が注意しにきたが、その上官ですら何かあせっているようだった

『以上で説明を終える、各自今日はゆっくり休めよ・・・まぁそれどころじゃないやつらも居るみたいだがな・・・』

男が嫌味ったらしくニヤニヤしながら壇上を降りていった

「あの・・・」

「なんだ?」

私は『フェンリル』というものが人なのか作戦名なのかよくわかってなかった

だから近くに居た同僚に聞いてみた

「私はこのたび新しくこの演習に参加することとなった、ラウラ・ボーデヴィッヒだ。貴君に『フェンリル』と呼ばれるものについて聞きたいのだが」

「そうか・・・君はまだあいつの恐ろしさがわからないんだな」

「・・・あいつ?(人なのか?)」

「ここで立ち話もなんだし・・・一緒にきてくれ」

「どこにだ?」

「フェンリル対策室だ」

「(聞いたことは・・・・ないな)」

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「おれだ・・・連れが居るがいいか?」

「・・・・OK、入りな」

「さぁ、ボーデヴィッヒ入ってくれ」

「ここな何をするところだ・・・」

薄暗くそれほど広いとはいえない室内ではさまざまな人種、性別の兵士たちがいた

一部発狂しているものや、小言を早口でしゃべるもの、唯ひたすらに何かにおびえるものがいた

「おい、こんなガキつれてきてどうするつもりだ?」

「まぁそういうなって・・・今回が初めてらしいからな、ボーデヴィッヒ、前はどこに所属していたんだ?」

「xxx部隊だ」

「ほぉ・・・あのエリート集団か・・・使えるかもな」

「それはどうゆう意味だ!」

「熱くなるなよ・・・それで今回の演習先は?」

「アマゾンの一角だな・・・おそらくここが戦場となるだろうな」

「広いな・・・武器は現地調達か?」

「おそらくな・・・皆、きてくれ。今から想定戦闘を行う」

「ボーデヴィッヒは見ていてくれ・・・・想定武器はAK、それと支給されてるハンドガンだ」

「よし、なら前回のフェンリルのデータをいれるぞ」

「それじゃあ、一部隊を50と想定して・・・」

(ふむ・・・中々の戦略だな・・・しかし敵となる者がいないのではないか?)

「一ついいか?」

「なんだ?」

「コレは演習であろう?では、なぜ相手が居ないのだ?」

「居るには居るのだがな・・・」

「どうゆう意味だ」

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「対戦相手よりフェンリルを警戒するってことだよ」

「だからその『フェンリル』とは一体何なのだ」

「おいおい・・・わからないで此処に、いやこの演習に参加したのか?」

「上官の命令だ・・・それで?」

「ああ、話すよ・・・フェンリル、この名は唯のコードネームだ」

「コードネーム(暗号名)・・・フェンリルか」

「そうだ、彼・・・フェンリルと呼ばれる者はお前と年が近いな」

「少年兵というわけか?」

「ああ、ただ馬鹿みたく強いがな」

「それで?」

「まずこの演習の目的について話そうか・・・・この演習は志願者のみで構成されてること、対戦相手はドコの部隊か、またはどこの軍なのかは不明、最後にこの演習のどこかにフェンリルが必ずいるということ」

「ちょっとまて」

「なんだ?」

「志願兵だけというが・・・ここにいる者たちだけでも志願してるとは思えないのだが?」

「そりゃそうだ・・・やつらは戦闘員じゃないからな」

「・・・荷物か」

「そうゆうこったな・・・実際に演習する者達より早く現地に行き、各所で助けが来るのを待ってるって設定だ」

「もちろん、見捨てるなんてことは禁止されてる」

「つまり、必ず一人は助けないといけないってことか・・・・了解した」

「次に、このマップにフェンリルがいるといわれているが実際にみたものはいない」

「居ないのに信じているのか?」

「・・・・それは実際に経験してみればわかるだろう」

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結局アレ以降フェンリルについては何も言わなくなったな

「フェンリルとは一体なんだというのだ」

『コンコン』

「だれだ?」

「ラウラ・ボーデヴィッヒさんですよね?」

「そうだが・・・キサマは何者だ?」

「怪しいものじゃないですよ・・・・俺は狼(ロウ)っていいます」

「それで・・・私に何の用だ?」

「いえ・・・特にないですよ・・・ただ、俺と同じくらいの少女が今回の演習に参加してるって聞いて・・・興味があったから会いにきました」

「ふん、変なやつだな」

「あははは、よく言われます・・・では、また戦場で」

「さっさと去れ」

「わかってますよ・・・・では、いい演習にしましょうね」

・・・・

「いったか・・・・それにしても私以外にも少年兵がいるとはな・・・・少年兵?」

『フェンリル・・・彼もボーデヴィッヒと年は近いだろうな』

「まさか・・・今のがフェンリル・・・?」

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「・・・・・声、かわいかったな」

「ちょっときつめだと思うけど・・・・」

「はぁ〜・・・明日の演習が楽しみだよ・・・」

「ラウラ・ボーデヴィッヒ・・・クックック・・・・アハハハハハハハハハハハハハ」

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「では、諸君らの幸運を祈る・・・good luck!」

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