真・恋姫無双 〜降りし御遣い伝〜 第5話 |
第5話 少女が見た流星
時は戻り、一刀が外史に来た直後
???「・・・流れ星?不吉ね・・・」
???「華琳さま〜〜〜」
華琳「どうしたの桂花?騒々しいわね」
桂花と呼ばれたその少女は慌てた様子で華琳と呼ばれた少女に対し
桂花「華琳様、今しがた流星が見られました!」
華琳「えぇ、今私も見たわ」
桂花「これは何か良くないことが起こる前触れでは?」
???「華琳様!出立の準備が整いました!」
???「華琳様!どうかなさいましたか?」
華琳「春蘭に秋蘭。今、流れ星が見えたのよ」
春蘭「流れ星、ですか?こんな昼間に」
秋蘭「あまり吉兆とは思えませんね。出立を伸ばしましょうか?」
華琳「吉と取るか凶と取るかは己次第でしょう。予定通り出立するわ」
秋蘭「承知いたしました」
春蘭「総員、騎乗!騎乗っ!」
華琳「無知な悪党どもに奪われた貴重な遺産、何としてでも取り戻すわよ!・・・出撃!」
桂花「華琳様」
華琳「何かしら?」
桂花「先ほどの流星の件ですが・・・」
華琳「管輅の占いと酷似すると?」
桂花「!」
華琳「私も管輅の占いのことは知っていたわ。もし、あの流星が管輅の占い通り天の御遣いならば、私の目指す覇道に大きく近づけるでしょね」
桂花「それでは捜索隊の派遣を?」
華琳「そうね。それじゃあ、お願いできるかしら」
桂花「はっ!」
華琳「いい子ね。あとでご褒美をあげようかしら」
桂花「華琳さま〜///」
同じ時、ある場所では・・・
???「キレイだね〜・・・」
???「はい・・・。ですが桃香様、こんな時に流星が見られるなど不吉です!」
桃香「そうかなぁ?私にはそんな風には思えないんだけどな・・・」
???「にゃははは、愛紗は考え過ぎなのだ♪それに、愛紗はただ怖いだけなのだ」
愛紗「なっ///・・・鈴々!」
桃香「それに、管輅ちゃん言ってたじゃない。東方より飛来する流星は、乱世を治める使者の乗り物だーって」
愛紗「ふむ・・・確かに、その占いからすると、あの流星には天の御遣いが乗っているということになりますが・・・」
鈴々「誰も乗っていないかもしれないのだ」
愛紗「そうです。桃香様、まずは天の御遣いらしき人物を探してみてはいかがかと」
桃香「そうだね。じゃあ、まずは探して私たちの仲間になってくれるか頼んでみようよ」
鈴々「でもどうやって探すのだ?鈴々、天の御遣いのことなんて全然知らないのだ」
桃香・愛紗「「あっ・・・」」
また同じ時、ある場所で・・・
???「ふむ・・・もう春じゃと言うのに肌寒いのぅ」
???「気候が狂っているのかもね。世の中の動きに呼応して」
???「・・・確かに最近の世の中の動きは少々狂ってきておりますからな」
???「官匪の圧政、盗賊の横行。飢饉の兆候も出始めているようだし。・・・世も末よ、ホント」
???「うむ。しかも王朝では宦官が好き勝手やっておる。・・・盗賊にでもなって好きにでも生きたいと望む奴が出るのも、分からんでもないな」
???「真面目に生きるのが嫌になる、か。・・・ま、でも大乱は望むところよ。乱に乗じれば私の野望も達成しやすくなるもの」
???「全くじゃな」
???「今は袁術の客将に甘んじてるけど。・・・乱世の兆しが見え始めた今、早く独立しないとね」
???「堅殿が死んだ後、うまうまと我らを組み入れたつもりだろうが・・・いい加減、奴らの下で働くのも飽きてきたしの」
???「そういうこと。・・・だけどまだまだ私たちの力は脆弱。何か切っ掛けがあればいいんだけど」
???「切っ掛けか。・・・そういえば策殿。こんな噂があるのを知っておるか?」
孫策「どんな噂よ?」
孫策に聞かれ、黄蓋という将が噂について語り始めた。
黄蓋「黒天を切り裂いて、天より飛来する一筋の流星。その流星は天の御遣いを乗せ、乱世を鎮静す。・・・管輅という占い師の占いじゃ」
孫策「管輅って、あのエセ占い師として名高い?・・・胡散臭いわね〜」
黄蓋「そういう胡散臭い占いを信じてしまうぐらい、世の中が乱れとるということだろう」
孫策「縋りたいって気持ち、分からなくも無いけどね。・・・でもあんまりよろしくないんじゃない?そういうのって」
黄蓋「妖言風説の類じゃからな。じゃが仕方無かろうて。明日がどうなるか。明後日がどうなるか。とんと見えん時代じゃからな」
孫策「ホント、世も末だこと」
黄蓋「うむ。・・・さて策殿。偵察も終了した。そろそろ帰ろう」
孫策「そうね。さっさと帰らないと冥琳に――――」
黄蓋「策殿!」
孫策「ん?」
黄蓋「流星じゃ!」
孫策「本当に・・・流星が・・・」
黄蓋「これはもしやすると・・・」
孫策「そうね。天の御遣いがいるかもしれない。さっそく捜索の手筈を整えましょう」
時間は戻り、村から旅立ち数刻・・・
一刀「また黄巾党か・・・」
一刀の周りには黄巾党の亡骸が転がっていた・・・。
一刀(また人を斬った・・・)
いつの間にか人を斬ることになんの躊躇いもなくなっていた一刀。
一刀(覚悟を決めるとこんなにも簡単に人を斬ってしまうのだろうか)
一刀(じいちゃん・・・おれ・・・)
グイッグイッ
一刀「ん?」
一刀が落ち込んでいると黒燕が後ろから一刀を押してきた。
一刀「慰めてくれるのか?」
黒燕「・・・♪」
一刀「ありがとうな」
黒燕を撫でながら感謝した。
一刀「この格好が目立つのかなぁ・・・」
一刀はフランチェスカの制服を着ている。
一刀「この国の服を着たほうがいいんだろうな。じゃあ、どこかの町に行かないとだな」
アニキ「おう、そこのお前!」
一刀「・・・・・・」
チビ「無視すんな!そこの馬に乗ってるキラキラしてる服着たお前だよ!」
一刀「(俺のことかなぁ?)俺ですか?」
アニキ「だからさっきから呼んでるだろうが!」
一刀「いや、そう言われても・・・」
アニキ「まぁ、いい。とりあえず俺たちが誰だか分かるよな?」
一刀「黄巾党か・・・」
チビ「そうだぜ!黄巾党だ!怖いだろ?」
アニキは剣を抜き、一刀に突き付けた。
一刀「・・・・・・」
アニキ「殺されたくなかったら今持ってる金ぜんぶおれによこしな。それと、そのキラキラの服に、腰に差してるもの剣とその後ろの袋もな」
一刀「それは困るなぁ」
チビ「なんだと!?アニキに逆らうってのか?」
デブ「アニキには逆らわない方がいいんだな」
一刀「いや、これをあげたらおれが生きていけないし・・・」
アニキ「お前なんてどうなってもいいんだよ!」
一刀「そうか・・・」
一刀は腰の黒刀【白王虎】に手を掛けた。
チビ「アニキ、こいつ生意気にも剣に手を掛けましたぜ。俺たちに歯向かうつもりですぜ」
アニキ「ほぅ〜、俺たち黄巾党の怖さを知らないらしい。おい、やっちまえ!!」
デブ「分かったんだな」
一刀「はぁ、本当は嫌なんだけどな・・・」
チビ「何ブツブツ言ってんだよ!」
チビが一刀に斬りかかってきた。
シュッ
バタンッ
しかし、チビは次の瞬間その場に倒れていた。
アニキ・デブ「・・・えっ?」
一刀「隙だらけなんだよ」
デブ「よくもやったんだなー」
一刀「・・・遅い」
シュッ
ドスン
一刀は前に目にも見えぬ速さでデブを斬っていた。
アニキ「な、なな、なんなんだよお前はー!」
一刀「おれはただの通りすがりの旅人だ」
アニキ「た、助けてくれ!もう悪い事はしない!黄巾党も辞めるから!」
一刀「本当だな?じゃあ、もう行け」
一刀はアニキを許し、黒刀【白王虎】をしまい黒燕に乗ろうとした。
しかし・・・
アニキ「死ねぇぇぇぇ!」
一刀「なにっ!?」
ザシュッ
アニキ「はっ、ははははははは!ざまぁみろ!黄巾党に、おれに逆らうからこうなるんだ!」
一刀「甘いな!」
ザシュッ
アニキ「な、なぜ・・・」
一刀「お前が斬ったのはおれじゃなく、ただの木だ」
アニキ「お前、妖術つか・い・・か・・・」
一刀「妖術じゃなく、忍法と言う。ん?」
アニキが倒れた拍子に何かが落ちてきた。
一刀「なんだこれ?」
一刀「まぁ、いいや。持ってくか」
持ち帰ってしまった。
何であるか分からずに・・・。
一刀が着いたのは陳留のとある町
一刀「じゃあ、ここで待っててくれな」
黒燕「・・・♪」
一刀「金が・・・」
一刀(この時代の服ってこんなに高いのか?麻だからか?)
一刀「だいたい、この時代のお金がよく分からないんだよな・・・五銖銭だっけ?このままだといずれ無くなるな。この町でどこか働かせてくれるところはないかな・・・」
町民1「腹減ったな〜」
町民2「じゃあ、またいつものあそこでいいよな?」
町民1「あそこは美味いからな」
・・・・・・・・・・
町民2「店主、今日も来たぜ」
店主「おう、いらっしゃい!今日はいつも以上に客が多くて忙しいんだ。ちょっと待っててくれ」
町民1「本当だ。もう座るところがねぇや」
町民2「一体なにがあったってんだ?」
店主はある1人の給仕係の方を見た。
町民1「あいつがどうしたってんだい?」
店主「あいつがここで働きてぇって言うから働かせてから、女の客が多くてな」
町民は店を見回した。
町民1「確かに・・・ほとんど女じゃねぇか」
町民2「なんだってんだ?」
一刀「いらっしゃいませ。今だいぶ混み合っておりまして・・・もう少しお待ちくださいませ(ニコッ)」
町民「「あの笑顔が原因か!」」
女性客1「すいません。炒飯を2つ」
一刀「分かりました。少々お待ちください(ニコッ)」
女性客1「はぁぁぁ・・・////」
一刀「???」
一刀「だいぶ捌けてきたな」
店主「おつかれ!中々手際がいいじゃねぇか」
一刀「ありがとうございます」
店主の入れてくれたお茶で一休みしていると
???「秋蘭。確かにあれを盗んだのはあいつらで間違いないのね?」
秋蘭「はい。聞いた情報と外見が一致しており、3人組でしたので、間違いないかと」
???「じゃあ、何で盗まれたはずの物を持っていなかったのだ!」
???「それはまだ分からないわよ。いずれにせよ、まだ盗まれた物は誰かが持っているということよ」
???「そういうことよ」
???「・・・・・・」
一刀「いらっしゃいませ。何にしましょう?」
???「あら、あなた見ない顔ね。ここの人間じゃないでしょ?」
一刀「は、はぁ〜・・・」
店主「こいつはこの間からここで働いてる奴でして」
???「そうなの。それより、その腰の物はなんなにかしら?」
一刀「これですか?これは護身用でして」
???「そんなことよりも華琳様、何か食べましょうよ!」
華琳「私はいいわ」
???「しかし・・・」
華琳「私に遠慮することないわ。だから好きなものを注文なさい」
???「それじゃあ、私は炒飯と回鍋肉と麻婆茄子を頼む」
秋蘭「たくさん食べる姉者も可愛いなぁ」
桂花「春蘭はいつも食べすぎなのよ!私は炒飯でいいわ」
春蘭「たくさん食べてその分鍛えればいつでも華琳様のために戦えるというものだ」
華琳「いい子ね春蘭」
春蘭「華琳さま〜///」
桂花「それはそうと、華琳様」
華琳「何かしら、桂花?」
桂花「これからどうしますか?」
華琳「そうね。まずはもう一度情報の洗い直しよ。その後もう一度探しに行きましょう。」
春蘭・秋蘭・桂花「「「はっ!」」」
一刀「おまたせしました。ご注文の品です」
華琳「それにしても、あの三人を斬ったのは誰なのかしら」
ピクッ
秋蘭「あの斬られた跡を見ても相当な手練なのは間違いないでしょう」
桂花「あの三人を始末したことには感謝するけど、あれを持って行くなんて、めんどくさい事をしてくれたわ」
華琳「そうね。でも、まだ斬った人物が持って行ったとはまだ分からないんじゃないかしら?」
秋蘭「そうですね。それを確認するためにも詳しい情報を得なければいけんませんね」
春蘭「お前たち食わんのか?食わんのなら私が貰ってやろう!」
桂花「ちょっ、食べるわよ!全く、食い意地の張ったバカはこれだから困るのよ・・・」
春蘭「なんだと!」
桂花「なによ!」
一刀「あ、あの。お客様・・・」
春蘭・桂花「「うるさい!」」
一刀「しかし、他のお客様もいらっしゃいますので・・・」
春蘭「うるさいと言っておるのが分からんのかぁぁぁ!」
秋蘭「あ、姉者!?」
桂花「ちょっ!?」
華琳「春蘭!?」
春蘭は桂花にバカと言われ相当怒っていたのか、一刀が注意すると逆ギレをして一刀に斬りかかってきた。
ガキーーーーーーーン
華琳「えっ!?」
秋蘭「なっ!?」
桂花「うそでしょ!?」
一刀「ふぅー、危ない危ない」
春蘭「お前、何者だ!」
一刀「だから、おれはここで働いてるだけの男だ」
春蘭「貴様、なめた口をーーー二度とそ「春蘭!」・・・はい?」
華琳「おやめなさい!」
春蘭「し、しかしこいつが・・・」
華琳「私はやめろと言ったのよ?それとも、あなたは私の言うことが聞けないのかしら?」
春蘭「すみませんでした・・・」
華琳「いきなり斬りかかるようなことをして。忠臣の不始末はその上の者の責任。この者に変わって謝るわ。すまなかったわ」
一刀「そこまでしてもらわなくてもいいよ。こっちに被害は無いんだし」
華琳「あら、そう。寛大なのね」
一刀「そういう訳じゃないけどね」
華琳「それよりもあなた、春蘭の一撃を受けて無傷なんて相当な手練ね」
一刀「そんなことはないさ。あれはたまたまだよ」
華琳「そう。(本当に寛大だわ)あなたのその剣、変わった形をしているのね」
一刀「これは剣じゃないよ」
桂花「剣じゃない?」
一刀「あぁ、これは刀というんだ」
秋蘭「かたな?聞きなれない武器だな」
一刀「そうだろうね。なにせここの武器じゃないからね」
春蘭「ここの武器じゃない?」
いつの間にか立ち直っていた春蘭がいた。
一刀「そう。これは、そうだな東方の国の技術だからな」
華琳「東方?・・・そう」
秋蘭「華琳様?」
一刀「そういえば、君たち盗賊を探していたんだって?」
華琳「あら、よく知ってるわね」
一刀「君たちの話が耳に入ってきたんでね」
華琳「そう。それで、それがどうかしたのかしら?よもや、あなたがあの盗賊を斬って盗まれた物を持ち帰ってきたってわけじゃないわよね?」
一刀「はははっ・・・。まさにその通りでして」
4人「「「「!」」」」
一刀「あれって、そんなに大切な物なのか?」
華琳「ええ、あれはあの盗賊に盗まれたかけがえのない貴重な遺産なの。だから返してくれるかしら?」
一刀「ああ、ちょっと待っててくれ」
一刀「悪い。待たせちゃって」
華琳「いいのよ」
一刀「ほら。これだろ?」
華琳「ええ、確かに受け取ったわ」
一刀「良かった。じゃあな」
華琳「・・・・・・・」
桂花「華琳様?」
秋蘭「華琳様どうなさいました?」
華琳「ちょっと待ちなさい!」
ビクッ
一刀「またおれなんかしたのか?」
華琳「いいえ、そうじゃないわ。」
一刀「じゃあ、なんだ「私に仕えなさい」・・・はっ?」
華琳「私に仕えなさいと言ったのよ」
4人「「「「!」」」」
桂花「華琳様!お言葉ですが、このようなどこの馬の骨とも思えない男のことなど「黙りなさい!」・・・華琳様!?」
華琳「私の覇道には多くの優秀な人材が必要なの!それとも桂花。あなたは私の見る目が信じられないとでも言うのかしら?」
桂花「い、いえ、そのようなことは・・・」
一刀「う〜〜〜ん・・・仕えるもなにも、あんたは誰なんだ?」
春蘭「なっ!キサマーーー、この方を誰だと「春蘭!」・・・ですが華琳様!」
華琳「いいのよ。名乗っていなかった私が悪いのだから。すまなかったわ。私の名前は曹孟徳。そして、さっきあなたに斬りかかったのが夏候元譲。こっちが夏候妙才。そしてこっちの子が荀文若」
一刀「はっ・・・?」
華琳「聞こえなかったの?」
一刀「いや、ちゃんと聞こえた!聞こえたけどさぁ・・・。本当に?」
春蘭「キサマ、私が父母からいただいた大切な名前を愚弄するつもりか?」
一刀「いやいや、そんなつもりはないよ。ないけど、三国志で読んでたからまさか本物の魏の曹操に会えるとは思ってなかったから」
華琳「どういうこと?そうしてあなたが魏という名前を知っているの?それにどうして私の操という名を知っているの?」
春蘭「キサマ−−−−、華琳様の名を呼び捨てにするでない!しかも魏だのなんだの意味不明なことばかり言いおって!!」
華琳「春蘭、少し黙っていなさい」
春蘭「は、はい・・・」
しょぼーーーーーーん・・・
一刀「知ってるのも何も、三国志は有名だからな」
秋蘭「三国志?」
一刀「あぁ。魏の曹操、呉の孫策、蜀の劉備。知らない人はいないよ」
桂花「孫策に劉備も知ってるの?」
一刀「あぁ。(でも、おれの知ってる曹操に夏候惇、夏候淵、荀ケは男だったんだよなぁ・・・)」
桂花「信じられないわ・・・」
華琳「私の名を知っているということはこの子たちの名も知っているということね?」
一刀「ん?あぁ、知ってるな。夏侯惇、夏侯淵、荀ケだろ?」
秋蘭「よもや五胡の妖術使いじゃあるまいな?」
一刀「違うよ!だから夏候惇も武器を降ろしてくれ!」
華琳「春蘭、降ろしなさい!」
春蘭は華琳に言われて渋々一刀に向けていた武器を降ろした。
一刀「心臓に悪いなぁ・・・」
桂花「華琳様。この男、もしや天の御遣いでは?」
華琳「ええ、私もそう思っていたところよ」
春蘭「華琳様!お願いが御座います」
華琳「何かしら?」
春蘭「この者と戦わせてください」
華琳「なぜかしら?」
春蘭「私の一撃を止められたことは初めてです。あの者が使えるかどうかも私に見極めさせてください!」
秋蘭「私からもお願いします」
華琳「・・・いいでしょう」
一刀(おれの意思は無視か・・・)
華琳「あなたもいいわね」
一刀「おれの名前は北郷一刀だ。一刀と呼び捨てにしてもらって構わない」
華琳「そう。それじゃあ一刀。今ここで春蘭、夏候惇と一戦交えなさい」
一刀「はぁ〜・・・。分かったよ」
準備を終え、開けた場所に来ていた。
周りには野次馬がたくさん来ていた。
店主「おい一刀、勝てないと思うけど死なないように頑張れよ〜」
町民1「まぁ、無理だろうな」
町民2「そうだな、あの夏侯元譲様に勝てる奴はいないだろからな」
女「一刀様、応援してますわ〜///」
春蘭「さぁ、かかってこい!さっきのようにはいかんぞ!」
一刀「あんまりやりたくないのになぁ・・・」
桂花「それではどちらかが負けを認め、降参するまで続けます。それでは・・・始め!」
桂花の合図と同時に春蘭が斬りかかってきた。
春蘭「しーーーーーーねーーーーーーーーー」
一刀「死んだら元も子もないだろうが!!」
ガキーーーーーン
一刀(くっ、やっぱり一撃が重いな・・・)
春蘭は一刀に次々と攻撃を繰り出していた。
春蘭「どうしたどうした?そんなことでは私には勝てないぞ!」
一刀「・・・・・・」
一刀は春蘭の攻撃をいなしていく。
秋蘭「・・・・・・」
華琳「気付いたかしら?秋蘭」
秋蘭「はい。北郷はおそらく本気を全然出していませんね」
桂花「そうなの?でも春蘭の方が押しているじゃない」
秋蘭「あれは北郷が全く反撃をしていないからだ。それに姉者の攻撃はまだ一撃も北郷に当たってはいない」
桂花「!・・・確かにそうね」
華琳「(ゾクゾクッ)あの腕、なんとしても欲しいわ」
秋蘭「えぇ。北郷が来てくれれば華琳様の覇道にまた一歩近づくでしょう」
町民1「あいつ夏侯元譲様に対してよくもってるなぁ」
町民2「あぁ。だが、それも時間の問題だろうな。」
町民1「そうだな。あんな細い武器じゃ、そう長くはもたんだろう。それに全然攻撃していないじゃないか。守ってばかりだ」
店主「それも仕方ないさ。相手が悪い」
町民1「確かにそうだな」
女「うぅぅ〜〜〜・・・。一刀様〜。頑張ってくださいませ〜!」
春蘭「ここまでもったこと、褒めてやろう!しかし、それもここまでだ!次で終わらせる!」
一刀(夏侯惇の氣が膨れ上がっていく!?)
春蘭「はぁぁぁ・・・」
一刀「ならば・・・」
一刀は刀を鞘に収め、抜刀の構えを取る。
春蘭「!?この勝負諦めたか!!ならばそのまま死ねーーーーーーー!!」
春蘭は剣を振り下ろし、膨れ上がった氣を斬撃にして飛ばしてきた。
誰もが一刀は死んだと思った。
しかし・・・
一刀「・・・はっ!!」
一刀は春蘭の放った斬撃を抜刀術でかき消した。
そして一刀は茫然としている春蘭に一瞬で近づき、春蘭の首に刀を突き付けた。
春蘭「ま、参った・・・」
ポカーン
周りは全員今目の前で起きた事実を理解出来ないのか、ただ立ちすくんでいた。
一刀「荀ケ」
桂花「はっ!しょ、勝者、北郷一刀!」
ワァーーーーーー
まさかの勝利に周りは喚起していた。
女「キャーーーーーーー!さすがですわ!」
町民1「・・・・・・」
町民2「・・・・・・」
店主「・・・・・・」
華琳「春蘭」
春蘭「華琳様・・・」
華琳「戦ってみてどうだったかしら?」
春蘭「はい。あの者・・・北郷は我らとは次元が違います」
華琳「そう・・・。それほどなのね」
春蘭「何度やっても勝てはしないでしょう」
秋蘭「確かに。北郷は実力をまだまだ隠しています」
華琳「あの力、やっぱり欲しいわ。一刀!」
一刀「なんだい?」
華琳「やっぱりあなた、私のところに来なさい!私のところで存分にその力を振いなさい!」
一刀「・・・・・・」
華琳「どうしたの?」
一刀「う〜ん、おれもう少し旅したいんだよ。それに、おれの中での大切なものっていうのかな・・・まだ見つけてないんだ」
華琳「そう・・・」
一刀「すまん!でも考えておくよ」
華琳「分かったわ。でも、これだけは覚えておいて」
一刀「ん?」
華琳「私は欲しいものは全部手に入れる!だからあなたのことも必ず手に入れてみせるわ!覚悟しておきなさい!!」
あらすじ
いや〜、疲れた!!
こんなに長く書いたのは卒論以来だ。
思い出しただけでも辛い思い出だった・・・。
と、いうわけで、今回はどうだったでしょうか?
なぜか桂花が最初からいたり、色々と「ん?」と思ったところもあるでしょう。
そこはまぁ、私の妄想なのでご容赦を。
セリフのところを華琳とか桂花とか最初から最後まで真名で書いてきましたが大丈夫でしたか?
書いててたまに間違えたりしてたので、読んでて違和感があったら言ってください。
直します!!
前回コメントでご指摘いただいたのですが、馬に乗るのに鞍は無いのか?
確かに鞍が無いと馬は初心者は難しいですよね。
熟練者でも鞍が無いと難しいと思います。
しかし!!
この妄想小説の主人公の北郷一刀君は、最強です!!
なので鞍無しで乗っていますが、次の話でどうにかしましょう!!
今日はこのまま連続投稿していきたいと思います。
なぜかって?
今日は休みだからさ!!
それに昨日から大まかなところだけど、アイディアが溢れまくってて書きたくてしょうがないのだ!!
それでは、次回第6話でお会いしましょう!!
説明 | ||
第5話投稿しました。 コメントありがとうございました。 さて今回はどうなるのか、最後までお楽しみください。 |
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コメント | ||
…ちょっと待て!?一刀が斬り捨てた黄巾党三人組が持っていたのって、「太平要術の書」?…もし当たっているなら、黄巾党は弱体化していきそうだがな?果たして、この外史の張三姉妹はどんな結末を迎えるやら…?(クラスター・ジャドウ) 良いなあ。(readman ) 真・恋姫だとまだ桂花はまだ魏にいないんじゃ・・・ (AI) サブタイトルでガン〇ムWを思い出した俺はもう終わってんな・・・・・orz (朱槍) 劉備ってまだこの時って名前も知られてないんじゃなかったけ?(タケダム) 俺も卒論は大変でした。Word70枚の悪夢が! 更新お疲れ様です。これから、国取り合戦ならぬ、一刀取り合戦になるのが楽しみです。(聖槍雛里騎士団黒円卓・黒山羊) そういえばこの時代昼間に流れ星って不吉と言われてたのですか?(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ) 月野さん>読んでいただきありがとうございます。一刀の今後はちょっと悩み中ですのでもう少しお待ちください。(rin1031) 柾棟さまさん>いつもコメントありがとうございます。桂花は春蘭と喧嘩をさせたかったので無理やり出させた感じです。(rin1031) 更新お疲れ様です。 この時点で桂花がすでに華琳たちの元にいるとは確かに原作通りではありませんね。 続きを楽しみにしてます。(劉邦柾棟) |
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