真・恋姫無双 〜降りし御遣い伝〜 第7話 |
第7話 最強の称号
桃香たちと別れてから、一刀はとある森の中で横になっていた。
一刀「いや〜、気持ちがいいなぁ」
一刀の隣では黒燕が気持ち良さそうに寝ていた。
黒燕「zzz」
一刀は次第に瞼が重くなり、そして・・・
一刀「・・・ぐー」
寝た。
???「・・・・・・」
一刀(あぁ〜、なんか温かくて気持ちいいなぁ///)
心地よい温かさを感じて起きることを拒む正直な体。
一刀(体が重い・・・)
???「・・・くー」
全身を包み込むような温かさと重さ。
一刀「ん・・・。んん?」
一刀は今目の前で起きている状況が信じられなかった。
一刀「・・・なんで?」
???「・・・・・・くー」
なぜかたくさんの犬に囲まれながら寝ていた一刀。
しかも左腕を枕にして寝ている可愛い女の子がスヤスヤを気持ち良さそうに寝ている。
なぜこんな状況に・・・。
???「・・・・・・かふっ」
目が少し開いて欠伸をした。
一刀「起きたかな?」
???「?・・・・・・くー」
起きたかと思ったら、俺のことはおかまいなしにまた寝た。
一刀「なぜまた寝るんだ?この娘は・・・」
まるで動物みたいだなと思いながらも、その娘があまりにも気持ち良さそうに寝たからまた俺は寝ました・・・。
温かくて気持ちいいんだもん。
???「・・・・・・起きた」
一刀「・・・・・・あれ?」
まだ俺の左腕を枕に俺を見ていた。
???「・・・・・・セキト」
一刀「セキト?」
その娘は一匹の犬を間に入れた。
???「そう・・・セキト」
一刀「そうか。セキトっていうのか。可愛いなぁ、お前」
セキト「くぅ〜〜ん」
可愛い!!
セキトは一刀に頭を撫でられ嬉しそうに鳴いた。
???「・・・・・・」
一刀「どうした?」
???「・・・・・恋」
一刀「それって真名じゃないのか?呼んでもいいのか」
恋「いい・・・セキト懐いたから」
一刀「それだけ?」
恋「セキトが懐く人に悪い人はいない。だから・・・信用できる」
一刀「ありがたく真名を預かるよ。恋」
恋「・・・・・・/////」
一刀「???」
恋は真名を呼ばれ恥ずかしそうに俯いた。
そして・・・
恋「・・・・・・(すりすり)///」
恋は嬉しそうに俺の腕に顔を擦りつけてきた。
一刀(嬉しいけどさすがに恥ずかしいな///)
一刀「れ、恋。遅くなったけど俺の名前は北郷一刀。俺には字と真名が無いから・・・一刀と呼んでくれないか」
恋「(コクッ)・・・分かった」
一刀「恋はどうしておれの腕を枕にして寝てたんだ?」
恋「セキト・・・気持ち良さそうに寝てた」
一刀「いつの間にかみんな俺を枕にして寝てたからなぁ・・・」
恋「だから・・・恋も一緒に寝た」
一刀「そうなんだ(ニコッ)」
一刀は恋の頭をさっきまで2匹の犬が枕にしていた右手で撫でた。
恋「かずと・・・/////」
一刀(恋は可愛いなぁ)
セキト「わふっ♪」
セキトが「俺も撫でろ!」と言うかのように暴れだして俺の顔を舐めてきた。
一刀「分かった分かった」
セキトが撫でられているのを見て、他の犬や猫も一刀にせがんできた。
それを見ていた恋も・・・
恋「かずと・・・」
一刀「どうした、恋?うわっ!セキトそこは!」
恋「撫でる・・・」
無邪気にただ優しくセキトたちと接している一刀を見ていて恋はなんだか幸せな気持ちになっていた。
だから恋は一刀に撫でてもらえたことが本当に嬉しかった。
黒燕が急に何かに気付いたのかそっちの方を向いた。
セキトたちもそっちを向いている。
一刀「恋・・・ちょっとここで待っててな」
恋「分かった・・・」
一刀「んっ♪ありがとうな(ニコッ)ちょっと待っててくれな」
なでなで
恋「・・・/////」
黄巾党が町を襲いにやってきた
黄巾党1「頭、この間天の御遣いたった一人に仲間がやられたらしいですぜ」
頭「全く。たった一人にやられるなんざ、だらしねぇ!それはそいつらが油断してたからだ」
黄巾党2「なんでもこの近くで見たって噂ですぜ」
頭「ならば俺がその天のなんちゃらって奴を討ち取って黄巾党の名を轟かせてやる!いいかお前たち!討ち取れば張角様から好きなだけご褒美がもらえるだろう!だったらお前たち!天のなんちゃらを討ち取ってやろうじゃねぇか!!」
黄巾党1「お頭・・・天のなんちゃらではなく、天の御遣いです」
黄巾党2「やめとけ・・・。もう何にも聞こえてねぇよ。お頭は張角様大好きだからな」
頭「おし!そうと決まればこの町から全てを奪い、天の御遣いを探し出して殺せ!!」
黄巾党「「「「「おう!」」」」」
一刀「探す必要はないな」
黄巾党1「!?」
頭「なんだ?おめぇは?」
黄巾党1「お頭、こいつが例の天の御遣いです!」
頭「何!?わざわざそっちから来てくれるとはありがてぇ」
黄巾党2「お頭、やっちまいましょうぜ」
頭「まぁ、待てよお前たち。全員でかかっていったら可哀そうだ。だからおれが相手をしてやるよ」
黄巾党1「お頭!?大丈夫なんですか?」
頭「大丈夫だ。もし俺が危なくなったらお前たちが全員でかかれ。油断したところを殺せ!」
黄巾党1「分かりやした」
黄巾党の頭は1対1の勝負を挑んできた。
一刀「・・・・・」
頭「どうした?武器を構えないのか?怖くなったからもう降参なのか?」
一刀「・・・・・」
頭「今更降参しても許さないけど・・・な!」
勝負は一瞬
黄巾党は何が起きたかまるで分かっていなかった。
気がついたら頭は倒れていた。
作戦を実行する間もないまま。
一刀「お前たちは罪もない人を殺して私腹をこらしている。俺はそんなお前たちが許せない!」
黄巾党1「ヒィィィィィ」
一刀「逃げるな!」
ズバッ
黄巾党1「ぐがっ・・・」
一刀「はぁぁぁ・・・!」
ズガーーーーーーン
一刀「これでもう黄巾党はいないか・・・」
この町を襲ってきていた黄巾党の軍は一刀1人に倒された。
こんな俺をボコボコにしていたじいちゃんって・・・。
一刀「俺のじいちゃんどんだけ強かったんだ!?」
そんな疑問を抱いていると・・・
恋「かずと・・・」
一刀「!?・・・恋か。どうしたんだ?」
恋「かずと強い。まだ全然本気出してない」
一刀「分かるのか?確かにこっちに来てから本気出したこと無いな・・・」
恋「かずと・・・やろう」
一刀「やろうって、恋とか?」
恋「・・・(コクコク)」
一刀「じゃあ、やるか」
恋「いくぞ・・・」
一刀「こい、恋!」
恋の闘気は凄まじかった。
一介の将では気絶してしまうんじゃないかと思えるくらい凄かった。
一刀「(ビリビリ)・・・凄いな、恋」
ガキィーーーーン
恋の一撃を凌いだが、それでも腕がしびれそうだった。
一撃一撃の重さは春蘭や愛紗の比では無かった。
強いな・・・。
こっちの武器ならことごとく武器ごと体も真っ二つになっていただろう。
一刀「これじゃあ、色々と出し惜しみをしている場合じゃないな・・・」
恋「かずと・・・本気、出す」
一刀「ごめんな、恋」
恋「!!」
ガキィーーーン
ガキィーーーン
一刀「なっ!?」
一刀の攻撃を恋はなんなく防いだ。
恋「恋と、ここまで戦えたの初めて」
一刀(恋は一体何者だ?三国時代で思い当たる武将かぁ・・・。呂布か?でも・・・呂布には見えないよなぁ)
シュッ
一刀「うぉ!?(考え事してる場合じゃない!今は恋に集中しないとこっちがやられる)」
恋「避けられた・・・」
避けはしたが服は斬られた。
一刀(恋は一撃は重いしなにより早い!まだ本気じゃないんだから笑えるよなぁ)
こんなに強いのはじいちゃん以来だった。
油断は出来ないと悟った一刀。
一刀「俺の抜刀術にどこまでついてこれるか・・・」
一刀は鞘にしまう。
恋も何かを感じ取ったのか、改めて構えた。
シャッ!
恋「・・・!!」
恋は防いだ。
防いだのはいいが、恋の武器は斬られ真っ二つになっていた。
恋「・・・・・・負けた」
一刀「いや、たまたまだよ。恋が本気を出せばおれなんて2秒ともたないだろうしさ」
恋「かずとは強い。だから謙孫しなくていい・・・」
一刀「恋・・・ありがとうな」
なでなで
恋「・・・/////」
・・・・・・
一刀「ん?誰だ?」
???「恋どのーーーー。どこですか?恋どのーーー」
1人の少女が恋を探していた。
???「ねねを1人にしないでくだされーーー」
少女は泣きながら探していた。
???「うぅぅ・・・恋どの〜・・・恋殿!!」
少女が恋を見つけ走ってきた。
しかし・・・
ガララッ
建物が少女めがけて崩れだした。
恋「!!」
一刀「危ない!!」
???「・・・えっ?」
一刀「遠い!・・・(仕方ない!)」
恋は走り出したが間に合わず、建物は崩れた。
恋はその場に立ち尽くしていた。
一刀「危なかった〜・・・」
???「離すです!今すぐ降ろせなのです!」
一刀「分かった!分かったから暴れないで!」
恋「ねね!」
ねね「恋殿〜!探しましたぞ。一体今までどこにいたのですか。もうねねを1人にしないでくだされ」
恋「ねね・・・ごめん」
ねね「もういいのです。さぁ、恋殿。帰りましょうぞ」
恋「その前にねね・・・かずとにお礼」
ねね「それは誰ですか?」
恋は一刀を指差した。
恋は驚愕した。
一刀は氣を全身に纏い、こっちを笑顔で見ていた。
恋「かずと・・・すごい綺麗///」
ねね「綺麗なのです///」
一刀「使った後は疲れるからあんまり使いたくなかったんだけど、その子を助けるためには使わざるをえなかったんだ」
ねね「しょ、しょうがないから今回助けてくれたことは感謝してやるのです!」
一刀(なぜに上から!?)
恋「ねね・・・ちゃんと謝る」
ねね「恋殿〜」
一刀「いいよ恋」
恋「かずと・・・ねね、真名」
ねね「恋殿!?こんな奴にねねの真名を預けるのですか!?」
恋「ねねを、助けてくれた命の恩人」
ねね「分かったのです。・・・姓は陳、名は宮。字は公台。真名は音々音」
一刀「だからねね?」
恋「・・・(コクッ)」
一刀「俺は北郷一刀。よろしくな、ねね」
ねね「お前があの天の御遣いなのですか?仕方がないです。よろしくしてやるのです」
一刀「まぁ、周りからは天の御遣いだとか言われてるな///」
恋「・・・・・・」
一刀「どうした恋?」
恋「かずと・・・やっぱり本気じゃなかった・・・」
一刀「へっ?あぁ、あれか。ごめんな恋」
恋「・・・(フルフル)」
一刀「?」
恋「別にいい。でも・・・次は本気でやろう」
一刀「そうだな。約束だ」
恋「・・・約束」
ねね「???」
一刀「じゃあな、セキト」
セキト「わふっ♪」
セキトは別れが分かったのか最初は悲しんでいたが、頭を撫でながらまた会おうというと喜んでいた。
ねね「それじゃあ、一緒には来ないのですか・・・。(来れば戦力になったですのに・・・)」
一刀「悪いな。色々と周ってみたいんだ」
恋「・・・かずと」
一刀「どうした?恋」
恋「かずと・・・恋、かずとといると幸せな気持ち。だから、また会いたい。・・・ダメ?」
一刀「いいに決まってるだろ(ニコッ)。おれもまた会いたいし、恋といると幸せな気持ちだ!」
恋「///・・・ほんとうに?」
一刀「あぁ、本当だ!」
恋「待ってる///」
ねね「ねねも会ってやらなくもないのです!///」
一刀「はははっ。ありがとうな」
その後、虎牢関 に戻った恋とねね。
???「恋!武器どないしたん!?」
恋「かずとに斬られた・・・」
???「例の天の御遣いにかいな?そないに強かったんか?」
恋「・・・(コクコク)」
???「ほうか〜。ええなぁ、恋。わいも戦ってみたいわぁ」
???「でも大丈夫なのか?その天の御遣いが敵に回ったら厄介だぞ?」
恋「大丈夫・・・。かずとは優しいから///」
ねね「悔しいですが、確かに優しかったのです・・・///」
恋「ねねが危なかった時、助けてくれた。それに・・・」
???「それに?」
恋「セキトが懐いた・・・」
???「あの凶暴犬がか?」
???「信じられん・・・。私でさえ、未だに懐かれていないというのに・・・」
恋「だから、かずとは大丈夫」
???「ほぉ〜。・・・もしかしてお二人さん、天の御遣いに惚れたやろ?」
ニヤニヤしながら聞いてくる。
恋「・・・・・・/////」
ねね「な、何をバカなことを言ってやがるですか/////」
???「へいへい。そういうことにしといたるわ」
あとがき
こにゃにゃちわ〜!!
第7話投稿!!
魏、蜀という流れできていたから次は呉だ!!
と思った人がコメントを見ても多かったですね。
でも期待を良い意味で少し裏切りたくなりましたw
なので今回は、たぶん好きな人が多いであろう、天下の飛将軍・呂布こと、恋さんの話でした。
ただ、恋が好きな人からしたら「こんなのは恋じゃない!!」という意見も来るだろうと思います。
恋のあの喋り方の感じを出すのは意外と難しかったです・・・。
今回もやっぱりグダグダでしたね〜。
ごめんなさい・・・。
戦闘が難しいです・・・。
もっと上手く戦闘シーンを書けるように勉強します。
今回は一刀が氣を全身に纏うシーンが出てきました。
イメージでは白い氣を纏ったかんじで。サイヤ人みたいなかんじかな。
コメントでもいただいてましたが、必殺技も一応考えてます。
ただ、必殺技の出し所を見失いました・・・。
負けない!!
それでは今後にご期待ください。
説明 | ||
第7話投稿完了!! 今回は最強の彼女が出てきます。 上手く書けてるかは・・・心配ですな・・・ 3/17 タイトル修正 |
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コメント | ||
…オィオィ、今度は呂布と勝負して、方天画戟を真っ二つかよ!?…尤も、呂布は真名の恋しか一刀に教えなかったから、その正体には気付かなかったようだが。陳宮の名だけでは、判断材料にはちと不足だったか…。(クラスター・ジャドウ) タイトルが真・三国無双なのはあえてですか?(はなさん) ワフ「俺も撫でろ!」(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ) 更新お疲れ様です。 今回の話で恋が出て来ましたがやっぱり恋が出てくると癒されますねえwwwwwwwwwwwwwwwwwww。 自分からすればちゃんと恋らしさが出てますから気にしなくても大丈夫ですよwwwww。 次回の話と必殺技の登場が楽しみです。(劉邦柾棟) 更新お疲れ様です。主要メンバーがどんどん堕ちていきますね。次回は誰になるのか楽しみです(VVV計画の被験者) こうくると・・・・・・次は普通の人か名家の人出てきそうだなぁw更新SP能力が羨ましいです。(shirou) 私腹をこらして→肥やしてでは?次回は呉ですか?主要メンバーがまた笑顔に魅了されるのか・・・。一刀の刀はオリハルコンで出来ていそうだ。(西湘カモメ) 更新早いっす!俺もこれぐらいのスピードで書けたら…(聖槍雛里騎士団黒円卓・黒山羊) |
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