真・恋姫†無双〜風士伝〜
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 天を埋める綿竹の中で、全てが遠く聞こえていた。

 雄たけびと蹄鉄の振動で地が揺らぐたびに傷口に響いていた痛みも、すでにその感覚を失い始めている。

 指揮官をなくしても、戦う兵のその勇猛な調べに口端を歪めた。

 

「……あっけないもんだね」

 

 稀代の軍師だの、鳳雛だのと持て囃されても、所詮は無責任な風評に過ぎない。

 人はどうあがけど鳥になれず、まして不死の鳳などそれこそ人が夢見るただの願望なのだ。

 いくら空を掻こうが蒼天には届かず、小賢しらに知恵を巡らせど、こうして僅かな油断にその命を掠め取られる。

 

「まったく。落鳳坡とはよくいったもんさ」

 

 自分が死ぬには、まるでおあつらえ向きの場所じゃないか。

 深々と胸に刺さる矢を抜き取るほどの力すら無く、残された時間の少なさを実感する。

 自分で作った血溜まりに浮かぶ姿の何と滑稽なことか。

 それこそ撃ち落された鳥の姿だ。

 季節には不釣合いな肌寒さが、明確な死をかの軍師に告げていた。

 

「……龍なら、もっと高く飛べるのかね」

 

 恐怖は無かった。

 あまりのあっけなさに、拍子抜けしているくらいだ。

 心の端にわずかばかり、残しゆくものへの未練と不安だけが残留している。

 随分と手間取ってしまったこの戦も、見立てではもう少しで終焉を迎えるはずだ。

 主の身代わりで死ねたのなら、臣下としては本望だろう。

 この乱世の中では甘いといっていいほどの狭義心を持つ殿に、ようやく治める地ができるのだ。

 その先は。

 

「後は頼んだよ。諸葛亮や」

 

 風を識り、もう少しだけ空を翔けるはずだったんだがね。

 あっしはもう店仕舞いさ。

 

 最早四肢は支配の外へと追いやられ、意識だけが僅かに燻るなかで後顧を朋友へと託す。

 少しばかり荷が重過ぎるかね、と冗談混じりに笑うと、見知った顔のなんとも不敵な笑みが浮かんで消えた。

 まぁ、なんとかなるだろうさ。

 

 

 

 

 そして全てが、闇へと潰される。

 

 

 

 建安19年(214年)、?士元死す。享年36歳。

 同年、成都は開城し、劉備は治蜀を開始する。

 劉備は?統の死を大いに悲しみ、関内侯を追封し、靖侯と諡号を贈った。

 

 

 

 

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 そんな世界とは重なり合わない、また異なる世界。

 同一時点である中華、同一時代である後漢末期にありながら、絶望的な隔たりのある、異次元の世界。

 峨々たる連山が見渡すことのできる、味気の無い景色がだだっ広く広がっているその中に、旅人がひとり。

 袈裟のような緑色は膝下まで伸び、深緑の羽織を翻すその姿は小柄な上、猫背であることも相まって、遠目からでは年齢がわからない。

 さらに異質なのがその風貌。羽織と同色の帽子は顔の側面と後ろを首元まで覆い、また顔も露出は目元のみでそれ以外を布で隠してしまっている。

 手に持っている歪な杖の先に、碧く輝く宝石。

 それが面倒ごとの種となった。

 

「すまないねぇ。他を当たってくれないもんかね?」

 

 暢気な声はそれだけなら道を尋ねられたのかと思うほどだった。

 だが現実は吹きすさぶ黄砂の中で光る刃が、その身を狙っている。

 喋り方の辺鄙さからは考えられないほど、声は瑞々しかった。

 

「勘違いするなよ僕ちゃん。俺たちはお願いしてるんじゃないんだ」

「ここで身包みをおいていくか、いかないか。

 俺たちとしては大人しくおいてって欲しいからわざわざいってるんだ。

 売りもんが汚れると値打ちが下がるからな」

 

 野卑た男たちは笑みを浮かべる。

 その双眸の大きな隈が、やせ細った輪郭が、人間離れした残忍さを演出しているように思えた。

 

「僕ちゃんねぇ」

 

 呆れの中に少しばかりの嘲笑を混ぜて、呟く。

 自重のつもりだったのだが、相手は状況に対する余裕と判断したようだ。

 露骨に不快感を顔に出し、更に白刃を突き出す。

 

「冗談だと思ってると、痛い目見るぞ」

「痛い思いする暇も無いかもしれないがな」

 

 気の利いた冗談を言ったつもりだろうか、顔を見合わせて男たちは笑った。

 

 

 

 少しばかり、現状を把握しようとしただけじゃないか。

 理解の届かないような辺境で目覚め、どうしたものかと思い、やっと人を見つけたと思ったら追い剥ぎときたものだ。

 幸先の悪さにため息の一つぐらい許されてもいいだろう。

 

「あっしとしても、お前さんたちに尋ねたいことがあるんだが。

 どうやら交渉決裂みたいだねぇ」

 

 全くもって残念だ。

 杖に乗ってひとっ飛びでまいてもいいが、他に人の気配も無い。

 どうあってもこの男たちから話を聞かなければ今後の方策は立たないだろうし、そうするには一つ痛い目を合わせる必要があるみたいだ。

 

「拳骨勝負は苦手なんだがね」

 

 諦めたように口の中で言葉を転がすと、今にも飛び掛らん追い剥ぎたちの前で杖を振るった。

 

 

 

 

 

 淡緑色の珠が、宙を漂う。

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 ということで「嫁を外史に出そう」です。

 ?統さんです。鳳統ではありません(←ここ最重要ポイント)。

 恋姫の恐らく本家(?)に出てくる蜀の軍師さん。可愛いです。あんな可愛い32歳は居ません。

 落鳳坂は正史では?統の死後に付けられたらしいですが、演義では名前を聞いて?統が渋い顔をすると若干違うようです。無双では「落鳳坂であっしを包囲」とかいっているので、演義寄りなんだと思います。

 しかしコレは恋姫のカテゴリに入れていいのだろうか。あまりにプロローグ過ぎて何一つ恋姫の要素が皆無だぞ。

 肝心の?統さんも若返らせちゃったし。

 いや32歳のまんまで紫苑や桔梗と酒を飲ますのも面白いけど、朱里雛里と同年代にしたほうが美味しいので。自分が。

 老人喋りの少年とか美味しくないですか?

 

 

 

 しかしこの小説、恐ろしいこと(喜ばしいこと)に、続 き ま せ ん !

 

 

 

 頭の中でゲームをプレイしながら妄想はしているのですが、ストーリーとして書くことができないので。

 世の長編シリーズを書く数多の恋姫作家さんたちには尊敬するばかりです。

 書いてオムニバス形式の短編になるんだろうなー。自分は

 

 落ちたのは荊州あたり。

 この後は多分水鏡女学院あたりに行くと思います。

 蜀参入は朱里雛里と同時期ぐらい。

 三人で荊州から幽州までプラプラ旅してればいい。

 

 ちなみに恋姫面子とウフフアハハする気もありません。

 一刀の相談役とかやっていればいいと思う。 

 みなみけでいう速水ポディション。

 

 次のページに一応設定とか上げてみる。

 こういうの考えるのが一番楽しいという罠。

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 ????

 

 性:?

 名:?

 真名:??

 

 武器名:豪風神杖

 

 武力[騎:2 槍:4 弓3]

 陣形[長蛇陣 偃月陣 鶴翼陣 衝軛陣]

 奥義

 Lv1 連環の計  敵奥義値−       「我ながら、上手く騙せたよ」

 Lv2 半日業務  自軍計略無効 自兵回復 「さぁ、さっさと終わらせようかね」

 Lv3 豪風神無双 自攻+ 敵兵−     「コイツが奥の手だよ」

 

 

 

 気が付いたら外史にやってきていた変わった風体の少年。

 顔は目以外を布で覆い、顔はおろか年もわからなくなっているものの、声の高さから変声期に差し掛かっている年齢ものと推測できる。しかし一人称をあっし、二人称がお前さんなどと、喋り方もまた年寄り臭く、猫背と相まって一見すると老人にすら見えてしまう。

 一応、古代中国の常識や礼儀は心得ているようだが、あまりそういったことに気を払う気配はない。

 大きな緑色の宝石の付いた豪風神杖を持ち、風を自在に起こす力を持つ。風識(ふうしき)と本人は言っているが、周囲が妖術といっているため、面倒臭くなって妖術でいいかとおもっている。

 朱里、雛里に匹敵する知略の持ち主で、特に雛里同様軍事方面に強い。

 戦時においても前線指揮が可能で、自身の身を護る術どころか軍師のクセに戦ってみたりする。ただし戦い方は風を操るかなりファンタジックな戦い方。あと体術の心得もあり、一介の武将相手なら杖が無くても時間稼ぎぐらいできる。地味に一騎当千。でも本人はあんまりやる気は無いから援護程度。

 幼少より人里離れた山で暮らしていたと嘯くが、信じているものは少ない。真名を持たず時々予期めいた発言をするため、一刀あたりには別世界からの人間であることを感づかれている。

 趣味は飲酒と人物評価。

 執務室は絶えず酒の匂いを漂わせている。時々サボるが、3日サボった分を1刻半でやってのけるため、問題ない。

 人物評価は診断相手を意図的に過大評価しているため、信憑性は薄い。

 

 

説明
話の要約→嫁を外史に出そう
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コメント
……続かないんですか……面白そうなのに(山県阿波守景勝)
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三國無双 真・恋姫無双 真・恋姫?無双 ?統 

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