ポッキー |
杏子はいつも何かを食べている。
それはお菓子だったり果物だったりと、とにかく何かしら食べ物を食べている。
そして本日は――
「何だよさやか。さっきからあたしを見つめて」
「今日はポッキーなんだね」
そう。ポッキーを食べているんです。
「あぁ。さやかも食うかい?」
そう言って差し出されるポッキーの箱。
ちょうど小腹も空いたし、せっかく杏子が差し出してくれたんだ食べるとしよう。
「じゃ、いただきます」
――パク。
「ちょっ、おまっ、何あたしが咥えてるのを食べようとしてるんだよ!?」
「なによ〜あんたが食べていいって言ったじゃない」
「言ったけど、普通は差し出した方を食うだろ!」
まぁ、確かに普通の人なら差し出された新品を食べるだろう。
しかし、せっかく杏子がポッキーを食べているんだ。だったら反対側から食べるしか
ないじゃない。
杏子とのポッキーゲーム。
最後までいけばキスをしてしまう。
もちろんあたしは途中で止める気はない。
だって杏子とキスをしたいからね。
杏子は、どう思っているのか知らないけど、そのうち分かるでしょ。
少しずつ杏子の咥えているポッキーを短くしていく。
「さ、さやか止め――」
「止めないよ」
絶対に止めない。
あたしは杏子にキスをしたいし、杏子の恥ずかしがる顔を見たいから。
さて、そろそろ唇が当たる距離まできたわけだけど――
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
恥ずかしいのか、目を瞑ったまま固まっている杏子。
はは♪ ほんと杏子は可愛いなぁ。
大体、イヤなら自分から離れればいいのにそれをしない。
口では色々と言っても、結局は杏子も期待してるんだよね。
このままの可愛い杏子を眺めるのもいいけど、そろそろあたし自身が我慢出来そうにない。
ポッキーと共に杏子の唇を味わうとしますかね。
ではでは、いただきます。
「……んっ」
「…………ちゅっ……」
うん、チョコの味がする。
当たり前といえば当たり前なんだけどね。
でも暫くするとチョコとは違う味がしてくる。杏子の味が……
甘くて、それでいてどこか幸せになれる味。
それが杏子の味なんだ。
「――ぷはっ、ごちそうさま♪」
「…………」
あらら、物凄い顔であたしの事を見てるよ。
あー、きっとこの後杏子の罵声が飛ぶんだろうなぁ。
仕方ないか。いい思いもさせてもらったし。
それに、もしあまりうるさいようなら――
またその口を塞いであげればいいんだから。
説明 | ||
色々キャラが崩れている気がしないでもない。 あと、ポッキーゲームは古すぎたね…… |
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魔法少女まどか☆マギカ 美樹さやか 佐倉杏子 百合 | ||
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