SEASON 6.夢力の季節(4/6)
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昨日までの疲れが筋肉痛という痛みに変わり全身が自分の体だとは思えない。

おかげでいつもより遅く家を出たら通学路には誰もいなかった。

 

 

「久々の通学路だな」

夏休み以来遅刻したことはなく閑散とした通学路を歩くことは初めてだった。

 

 

きっとこのまま行けば丸ちゃんの授業に教室に着いてしまう。

あのヘッドロックをくらうのは避けたい。

 

 

授業が終わってから着けばくらうことはないから時間を潰そうと考えたが

このまま少し歩くスピードを速めればぎりぎり間に合うとも考え付いた。

 

 

どちらにしようか考えながら歩いていたら、中途半端な時間に着いてしまい

結局ヘッドロックをくらうはめになってしまった。

 

 

久しぶりにくらったヘッドロックは強烈で

「今まで五十嵐にしかやってなかった分、力が余ってたからお前に注入だ!」

終わった後もふらふらするぐらいきつかった。

 

 

「久しぶりの感想はどう?」

口に手を当てクスクスと笑いながら唯は聞いてきた。

 

 

「答えはわかってるんだろ」

頭を抱えながら席に着いた。

 

 

「痛いに決まってるだろ、って言いたいのね」

 

「わかってるなら聞くなよ」

 

「ごめんごめん。そういえば今日円休みみたいよ」

 

「まだ来てないだけじゃないか?」

 

「ううん、いつも休み時間には来るじゃない?3時間目の休み時間になっても来なかったからクラスに行って聞いたら今日は休みだって言ってたわよ」

 

「ふ〜ん、疲れて寝てるんじゃないか?」

 

「そうね、1番はしゃいでたの円だしね」

 

 

 

 

 

 

 

それから1週間がたっても円は学校に来ることは無かった。

 

 

流石に気になって円の家まで見舞いに行ったが

円の母親にずっと体調を崩して寝ている

みんなが見舞いに来たことを伝えとくと言われ

円を見舞うことができなかった。

 

 

俺達はそうなんだぐらいであまり気にすることはなく日々を過ごしていた。

 

 

何か大事な事を忘れている気がする。

俺は円の病状なんてすっかり忘れていた。

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ある日

 

 

「篠原円ちゃんだっけ?家から連絡あって修学旅行いけなくなるかもって言ってたぞ」

丸ちゃんに言われた言葉に俺達は驚きを隠せなかった。

 

 

「なんでも体調を崩してるらしいな、。学校もずっと休んでるんだろ?残念だけどそういうことだからな。

班とかは変えないから安心しろ」

 

 

教室を出ていく丸ちゃんの背中が寂しさを醸し出していた。

 

 

誰からも声が出ない。

きっと誰もが頭の中で否定し続けているのだろう。

 

 

授業が終わるとすぐに円の家に向かった。

 

 

「円は修学旅行行けないんですか?」

 

 

「えぇ、もしかしたら行けるかも知れませんけどこのままだと行けないです。あの子も楽しみにしていただけに残念です」

それ以上は聞くこともなく早々に立ち去る。

 

 

 

 

 

帰り道

 

 

誰も話すことはなく沈黙のまま歩き続ける。

 

 

重い空気の中俺は何か大事な事を思い出しかけていた。

なかなか思い出せずにイライラする。

 

 

家についても晩飯を食べても重い空気は変わることなく

早々にみんなが家を後にする。

 

 

1人になった俺は天井を見ながら思い出そうとした。

 

 

それでも思い出せずに家の中をうろうろして

 

 

それでも思い出せずに眠りについた。

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夢の中で久々に見るみんながいる風景

 

拓郎とじゃれあって

 

竜祈に振り回され目を回して

 

唯に料理を教わって

 

里優に甘えて

 

俺に笑いかけてくる

 

円がそこにいた

 

走馬灯と呼ばれるもののように色んな思い出がどんどん流れてくる

 

暖かくいつも笑いが絶えない思い出が流れ続ける

 

思い出が終りにさしかかる

 

そこには月明かりに照らされて鳴き声を押し殺している円がいた

 

 

 

 

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午後10時

 

誰もいない道をひたすらに走る。

この前円を背負って走った道をあの時より早く走った。

なんで俺はこんな大事な事を忘れていたのだろう。

 

 

いや、忘れていたんじゃない。

 

 

 

思い出さないようにしていたんだ。

 

 

 

突きつけられた現実を受け入れたくなくて忘れたふりをしていたんだ。

いくら息が切れても足が思うように動かなくても足は円の家を目指す。

 

インターホンを押す。

 

 

「はい、あら慶斗さん。どうしたんですか?こんな時間に」

 

「はっ…はっ…はっ…、こんな時間にすみません。聞きたいことがあって…」

 

「修学旅行は行けないと思いますよ」

 

「違うんです。円は…円は…今この家にいるんでしょうか?」

あいつのことだ。

 

 

もし自分が死んでも俺達には知らせないでくれと頼んでいるかもしれない。

 

 

そしてこの両親なら円の言うことを聞き入れているかもしれない。

 

 

「何を言ってるんですか?もちろん居ますよ」

明らかに何かを隠しているとしか思えない顔している。

 

 

「失礼します」

俺は勝手に家に上がり円の部屋を開けた。

 

 

そこには主人を失った空間しかなかった。

 

 

もうあいつはこの世にはいないのか?

 

 

全身の力が抜けその場にへたりこむしかなかった。

 

 

「ま…ど…か…」

後ろからぽんと肩を叩かれた。

 

 

「慶斗君は円の体のことを知っていたのかい?」

円の父親が尋ねてきた。

 

 

「…はい」

「そうかい、それじゃちょっと一緒に来てくれるかい?」

 

俺は円の両親と共に階段を下り車に乗り込んだ。

車は建物の駐車場に停まる。

静まりかえったその建物の中を両親の後ろについて歩く。

 

 

足はある部屋の前で止まる。

その部屋の今の主の名前は

 

 

[篠原 円]

 

 

と書かれていた。

 

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ゆっくりと部屋のドアを開け入ってく。

乱れることのない空気の音と主の鼓動を確認する音がきこえてくる。

 

 

 

目の前に見えたものは

 

色々な機械に繋がれ生かされている円の姿だった

 

 

 

 

 

「みなさんと旅行に行って帰っきた日

帰って来た時はすごい元気でこんなことがあった、こんなことをしたと聞かせてくれました。

それからやりたいことがあるからと夕ご飯も食べずに部屋にいって暫くすると私達の所まで下りてきて

『わがままな娘でごめなさい。お父さん、お母さん今まで本当にありがとうございました。とっても幸せでした。』

そう言って倒れました。その日から一度も目を覚ましていません」

 

「…俺のせいだ。円に体の事を聞いていたのに旅行なんか計画なんかして。そうだ、俺が円を…」

 

「自分を責めないで下さい。慶斗さん。私達は慶斗さんを責めているわけじゃありません」

 

「いや、でも…」

 

「あの子が望んだことを叶えてくれた。私達にとっても恩人です。本当は黙っているつもりでしたが私達の願いとして最期まで一緒にいてほしかったのでここに連れてきました。

円には言わないでと言われましたが体の事を知っている慶斗さんだけでも看取ってあげて下さい」

 

 

円の母親の目からは涙が零れることはなかった。

何よりも語り続けた言葉は強さを感じた。

 

 

これが覚悟をした人の強さなんだろう。

実の娘がこんな姿なのにしっかりと見据えている。

 

 

 

家に送ってもらう車の中

ずっと考えていた。

 

 

今の俺が円にできることを

 

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「じゃあ俺用事あるから」

 

 

その日から俺は学校が終わると真っ直ぐに円がいる病院に向かうことにした。

 

 

今の俺にできることは学校で何があったかを話すことしかできない。

どんな話をしても反応しない円にずっと話していた。

 

 

時々辛くなりみんなにいいたくなる。

 

 

でも前に言われた円の願い。

《みんなには言わない》

これもきっちり守った

 

 

円の両親は俺を責めなかったが俺は俺が許せなかった。

体のことを知っていたのに甘い考えで旅行をしたことを悔やんでいる。

 

 

自分の中にかしたけじめだ。

 

 

「慶ち〜ん、今日も用事?最近付き合い悪いよ〜」

 

「悪いな。その内埋め合わせするから」

 

 

足早にみんなの輪から離れ円の病院へと急ぐ。

相変わらず何の反応もしない円に語りかける。

 

 

「そしたら拓郎がな…」

 

 

 

「慶…」

 

 

 

病室の入り口に唯が立っていた。

唯だけじゃない、みんなそろって立っていた。

 

 

唯はつかつかと俺の所まできて頬を思いっきり引っ叩いた。

 

 

「なんで…なんでこんな大事なこと言わなかったの?円がこんな姿になるような体調だってなんで言わないの?」

涙を溜めた目で俺をじっと睨む。

 

 

 

「俺だって…俺だって…」

 

「なによ!?言い訳があるならいいなさいよ!!」

 

「俺だって…」

ダメだ、もう我慢できない。

 

 

 

「俺だって言いたかったさ!!」

 

 

みんなを押しのけて病院の外まで走っていた。

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病院の裏の方まで行って座り込んだら涙が止まらなくなっていた。

 

 

「俺だって…言いたかった…」

何かが切れてしまったんだ。

 

 

皮肉なことに俺の世界の外側はいつもと変わらない景色が広がっている。

真っ青な空から暖かい日差しが降り注ぎ

ありとあらゆるものが輝いて見えている。

 

 

眩しさに下をむくことしかできない。

 

 

「慶…」

 

 

顔を上げなくても声と雰囲気で誰が来たかはすぐにわかる。

 

 

「さっきはごめんなさい。ついカッとなっちゃって…竜祈に怒られちゃった。

慶斗がこんな大事な事を言わないのは何か理由があるからに決まってるだろ!って。

きっと円に頼まれたんだよね?慶は困ってる人、放っておけないもんね。だから…

先に病室に戻ってるね。…みんなも待ってるから」

 

 

去っていく足音が消えるのを待って俺も後を追うことにした。

 

 

 

病室に戻ると円を囲むようにみんなは座っていた。

現実を受け入れたくないはずなのにしっかりと円を見つめながら座っていた。

 

 

「悪いな。話せなくて」

 

「気にするなよ。なんとなくわかってるから」

その言葉に嘘はない。

 

 

「遅くなったけどちゃんと話すよ」

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それから俺は全てを打ち明けた。

 

 

体の事、旅行から帰って倒れたこと、原因不明の病気の事、そしてもう少しで死んでしまう事

誰も何も言わずに聞いていた。

 

 

俺は流れる涙を拭わずに話し続けた。

 

 

「慶斗さん、泣かないで下さい。円ちゃんはまだ死んでませんよ」

 

「そうだけど、もう少しで円は…」

 

「でも今は生きています。もしかしたらこれから良くなるかもしれません」

 

「それは奇跡でも起きない限り無理だって…自分の体は自分がよくわかってるって…」

 

「奇跡は起こるかも知れないから奇跡なんです。私達がそれを信じないで誰が信じるんですか?

私達が奇跡を祈らないでどうするんですか?」

 

 

いつもの顔ではなく凛とした顔で俺に訴えかけてくる。

いつの間にか俺は大事なことを忘れていたようだ。

 

 

俺達が奇跡を願わなければ起こるものも起きないかもしれない。

まさか里優にそんなことを教えられるとは思わなかった。

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それからというもの円の見舞いはみんなで行くようになった。

 

 

やっていることは俺が1人で来ていた時と変わらず

学校であったことをはなしているだけだった。

 

 

だけどみんなが円を囲んで色んな話をしていると円が元気だった頃を思い出す。

もう1度こういう風にみんなで話をしたり遊んだりしたいと強く望むようになった。

 

 

時折見舞いに来る円の両親と顔を合わせ

「円はいい友達をもった」

と言われ改めて円が俺達の仲間なんだと認識する。

 

 

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しかしそんな日々も長くは続かなかった。

 

 

「なんだろ?病室の方が騒がしいね」

円の病室から看護婦が出たり入ったりして大慌てで主治医らしき人が入ってく。

 

 

病室の入り口まで急いで行き中を確認する。

 

 

円の母親が円の手を握り名前を何回も呼び続ける。

 

 

心電図から鼓動の強さが強くなったり弱くなったりしているのがわかる。

 

 

「そんな…」

円の死がもうそこまで近づいてきているなんて…

 

 

里優は耐え切れなくなったのか竜祈の胸の中で泣きはじめ唯は俺の腕にしがみついてきた。

 

 

「おい!?嘘だよね?僕…まだ喧嘩したりないんだよ?ねぇ、何か言ってよ!いつも見たいに文句言ってくれよ!」

拓郎は円の胸倉を掴み大粒の涙を流しながら叫んだ。

 

 

「こら!君!やめなさい!」

医者に止められてもその手を離さない。

 

 

「拓郎…離してやれよ…」

竜祈の一言に手を離しそのまま強く握りしめていた。

 

 

「慶斗さん、この子はもう最期だと思います。手を握ってあげてもらえますか?」

円の母親に諭され俺達は円の方に歩みを進めた。

 

 

手を握りしめると温かいとも冷たいとも言えない感触がした。

これが生死の淵を彷徨っている人間なのかと思えた。

 

 

手を握りしめたがその感触で頭は真っ白になりかけてあげられる言葉が見当たらない。

もはや奇跡と願いに全てを賭けるしかなかった。

 

それから病状は安定し落着きを見せ始めた。

それを確認すると医者や看護婦は病室を後にしていく。

 

 

もしかすると奇跡は叶いつつあるのかもしれない。

日が暮れるまで俺は円の手を握りながら奇跡を信じた。

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ぴくっ

 

 

 

わずかに円の指が動いた。

 

 

「まど…か…」

ゆっくりと瞼があき握っている手を見ていた。

目線は次第に俺にむけられていく。

 

 

 

 

 

「け…い…にい…」

 

 

 

 

ついに奇跡が起こったんだ。

 

 

「どう…して…ここに…」

 

「そんなことどうだっていいだろ?それよりほら、みんなも一緒にいるぞ」

ゆっくりと周りを見る円を笑顔で迎える。

 

 

「けい…にい…約束…破ったんだね…」

 

「悪いな、言わないつもりだったんだけどな」

 

「しょうがないよ…けい…にいは…うそ…つき…だから…」

 

「俺のどこが嘘つきなんだよ」

 

「確かに慶ちんは嘘つきかも」

 

「そうね。慶はかなりの嘘つきかも」

 

「そうですね〜。慶斗さんは悪党です〜」

 

「やばいぐらいのな」

 

「おまえらまで…」

俺達は久しぶりに心から笑えた。

 

 

「私、お医者さん呼んできますので」

円の母親は俺達を見てからゆっくりと病室を後にした。

 

 

「でも、良くなってよかったわ。これで修学旅行も一緒に行けるわね」

 

「そうですね〜、拓郎さんも〜また口喧嘩できてよかったじゃないですか〜」

 

「里優ちゃん、恥ずかしいことは言わないでよ」

 

「なかなかの名シーンだったぞ。あの絶叫はビデオに撮っとくべきだったな」

 

「末代までの恥だよ。この事は内密にしといてよ」

 

「しょうがないな。俺が約束してやるよ」

「慶ちんじゃ心許ないよ」

 

「でも、まぁ奇跡は起こったみたいだし良かったな、なっ、円」

 

 

 

 

 

 

「…………ううん…起こって…ないよ…これが…本当に……最期…だから…」

 

 

 

 

 

その言葉に俺達は耳を疑った。

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「なっ…何言ってんだよ。もう大丈夫なんだろ?」

 

 

 

 

「ううん…これが…最期の…命の輝き…

円には…もう…みんなが…見えない…慶兄…唯姉…竜兄…里優ちゃん…拓坊…みんな…

 

………ありがとう………楽しかった………

………生まれ変わっても………また………友達に………なりたいよ………」

 

 

 

 

 

心電図がどんどんと乱れていくと同時に生命力がなくなっていくのを感じる

「円!?円〜!」

 

 

 

「………慶兄………まだ………奢ってもらってないよ………

………次会えたら………好きなもの奢ってくれる約束………」

 

 

 

円がバイトを辞めた日に交わした約束

 

 

「あぁ、ちゃんと守るから…だから元気に………」

涙がとめどなく溢れてくる。

 

 

 

「………約束だよ………指きり………」

 

 

 

「あぁ、ちゃんとしないとな」

力のない腕をとり小指と小指をしっかりと結ぶ。

 

 

 

 

「………絶対だよ………」

 

 

 

円は無理をしてる訳でもなく嬉しそうに笑ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてそのまま指は切られ約束を交わしたまま円の命の灯は消えてしまった。

 

 

 

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駆け付けた医者に病室を追い出せれ薄暗くなった廊下で

何も考えられず何も発っせられず何も見えなくなって座っていた。

 

聞こえてくるのは唯と里優の泣き声

 

そして拓郎の泣き声

 

 

 

奇跡を信じていた分だけ願いが裏切られた反動はでかい。

心のなかに埋めようがない穴が空いて何もかもを飲み込んでいきそうだ。

 

 

「みなさん、そんなに泣かないで下さい。円が悲しみます」

円の母親が俺達の前に涙も流さず気丈に立っている。

 

 

「あの子を看取ってくれてありがとうございました。大好きな友達と最期の時を迎えられて嬉しかったと思います」

 

「慶斗君、本当に今までいろいろありがとう」

後から駆け付けた父親も俺達の前に立っていた。

 

 

「君達に出会ってから円はいつも楽しそうだった。家にずっといて悲しい顔していたあいつが

帰ってくる度に君達の話をして笑ってた。とても生き生きとしていた。

生きながらに死んでいたあの子が日々を生きていたよ。

私達ではできなかったことを君達がしてくれた。本当にありがとう」

 

 

「これ、円から預かってます。もし、自分に何かあったらみなさんに渡してほしいと。

私達はもう見ました。読み終わった後もみなさんでお持ちになってて下さい。これは円ですから」

 

 

俺達に1冊の本を渡してくれた。

 

 

その本にはダイアリーと書かれていた。

 

 

どうやらこれは円の日記のようだ。

どうしてこれが円なのだろう?

 

 

渡されたがまだ見る気分にはなれない。

みんなもまだ放心状態でそれどころじゃない。

 

 

 

 

 

 

しばらくしてから俺は1人で日記を見るために移動を始めた。

今まで円のことで現実から目を背けていた分最後ぐらいちゃんと受け止めてやりたいと思えたからだ。

 

 

「私も一緒に行くわ」

それに続いてみんなも一緒に見ると言ってくれた。

 

 

 

みんなで一緒に見れるとこまで移動してその本を開いた。

説明
円が学校にこなくなった。
それどころか修学旅行にも行けなくなるなんて。

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