膝枕 |
何か温かくて、そして柔らかい感触がする。
優しい感触に包まれている。
とても温かくて心地いい感触。
「……ん」
「――あ、ほむらちゃん目が覚めた?」
「……ま、どか……?」
どうしてまどかの顔が目の前に……?
「ほむらちゃん凄く疲れてるみたいだね。グッスリ眠ってたもんね」
とても優しい表情でまどかが微笑む。
「別に……疲れてなんかいないわ」
眠っていたのは少し休憩していただけなのよ。
まどかが思っているほど、疲れてなんかいないわ。
さて、そろそろ身体を起こしましょうかね。
「あ、ダメ! ほむらちゃん」
「きゃっ!?」
身体を起こそうとしたら、まどかに頭を押さえつけられてしまった。
「ま、まどか……?」
「まだダメだよほむらちゃん。まだ……」
少し顔を赤くして、私を寝かそうとしているまどか。
どうしてそこまで私を寝かそうとしているの?
「もう少し、もう少しだけ……ほむらちゃんを……」
「まどか……」
まどかが私の髪を優しく梳く。
そこでようやく理解した。
まどかの顔が近くにある。頭に感じる柔らかな感触。そして、まどかの優しそうな表情。
あぁ、私は今まどかに膝枕をされているんだ。
どうしてまどかは私に膝枕をしているのだろうか?
「ごめんねほむらちゃん。わたしの勝手な我儘で――」
そして、少しだけ目を伏せるまどか。
何故、どうして謝るの?
私は全然構わないのに。
まどかにはもっと我儘でいて欲しいのに。
私は、まどかのどんな我儘にでも応えてあげる。
まどかが好きだから。まどかの笑顔を見たいから。
私はどんな我儘でも許すわ。だから――
「いいわよまどか」
どんどん我儘を言いなさい。
「ほむらちゃん♪」
嬉しそうに声をあげるまどか。
ふふ……やっぱり、まどかには笑顔が似合うわね。
「じゃ、じゃあ、もう少しこのままでいい?」
「構わないわ」
あなたが満足するまでずっとこのままでいてあげるわ。
だから私もこの優しい感触に身を委ねてもいいわよね?
優しくて柔らかい感触に……
ふわぁ……もう少しだけ寝かせてもらうわ。
じゃあ、お休みなさいまどか。
説明 | ||
なんだか少し、シッポリとさせすぎたかもしんないね。 | ||
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