無印・恋姫無双〜外史の突端〜 第十話
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〜呉軍にて〜

 

甘寧「冥琳様、明命から報告です。」

 

周瑜「読んでくれ。」

 

甘寧「はっ。『海岸の警備中、この世の物とは思えない物が漂着しておりました。この報告書と共に添えてお送りします。』そして、これが『例の物』です。」

 

周瑜「これは・・・(中に・・・紙?)思春、割ってくれるか?」

 

甘寧「え・・・?ご、ご命令とあらば・・・。」

 

―――カッシャーン!

 

孫策「何の音?!」

 

孫権「冥琳、大丈夫?!」

 

音を聞き、駆け付ける王様二人。

 

周瑜「え、えぇ。大丈夫よ、雪蓮、蓮華様。」

 

周瑜は割られた容器から紙を取り出す。

 

周瑜「(この字体・・・何処かで見た記憶が・・・。)」

 

孫策「なんて書いてあるの?・・・冥琳?」

 

周瑜「えっ?・・・『あと月が半周行く時、呉に訪問者が来ます。この写真を手掛かりにし、用心ください。関 愛紗より・・・。』と書いてあるわ。・・・ん?」

 

二人に写真となる物を見せる。

 

孫策「手紙の割に物騒な事を書いてあったわね・・・。」

 

孫権「この者に用心しろって事・・・なのよ、ね・・・。」

 

孫権が振り返ると冥琳は苦虫を噛んだような顔をしていた。

 

孫策「悪戯では無さそうな気がするわ・・・。」

 

周瑜「そうね。謁見の間に来た者に聞いてみよう。」

 

孫権と甘寧が各それぞれの持ち場に戻って行った中・・・。

 

孫策「その手紙、何枚あったの?」

 

周瑜「四枚だ。」

 

孫策「でも、三枚しかないわよ?」

 

周瑜「あっ。」

 

孫策「い〜ただきっ!」

 

周瑜「あ、こら雪蓮!」

 

孫策「『初めまして、周瑜さん。この手紙が読めているという事はこの瓶を持っていますね。あなたに伝えたいのは2つ。この世界にこのようなものがあるのかという事実と、もう一つは・・・。』・・・分かったわ。冥琳、あなた・・・、早く病気を治しなさい。という訳で・・・。」

 

万能ロボット張りに即座に青年を取り出した。

 

??「えっと、ここは?」

 

孫策「華陀よね?」

 

華陀「孫策か、っていうことは・・・建業か?」

 

孫策「そうy「しぇ、雪蓮?!」なぁに?」

 

周瑜「こ奴は誰なの!?」

 

孫策「医者よ、ね?」

 

華陀「え、あ、あぁそうだ。五斗米道(ゴットヴェイドウ)の継承者だ。」

 

周瑜「む、まさか蓮華様を治療したというのは・・・お主だったのか。なら、診察してくれないか?」

 

華陀「お安い御用さ!」

 

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〜蜀軍〜

 

張飛「お空から何か落ちて来てるのだ。」

 

馬超「ん?あ、ホントだ・・・。」

 

城壁のてっぺんにて・・・。

 

趙雲「あれは・・・。」

 

もう少しで入手出来るところで突風が吹き、流されてしまった。

 

趙雲「く、無念・・・。?あそこには確か・・・。」

 

趙雲が流された方角をじっと見つめる。そして城壁から飛び出そうとした時。

 

諸葛亮「星さ〜ん!空から何かっ!」

 

盛大にこけた。

 

趙雲「ふふ、今行くところだっ!」

 

趙雲は飛び降りた。

 

諸葛亮「はわわ!!星さ〜ん!?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

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近くの川辺まで走って来た。

 

趙雲「確か・・・この辺りなのだが。」

 

もっと推測を立てるべきであったか・・・。罠かもしれない、そんなことは関係無かった。気付いたらここまで来ていた。

 

趙雲「仕方ない、ここで休むか・・・。」

 

火照った体には涼しい風が気持ち良い・・・。

 

ガサッ――――――!

 

趙雲「っ!(咄嗟の事だったから我が愛槍を忘れてしまった。)」

 

日没になっても出てこない・・・。どうしたのかと振り返ると、筒の先には布が付いているものが落ちていた。

 

趙雲「これだったのか。・・・何だろう、何かとても懐かしい感じがするな。桃香様に見せる前に紫苑辺りにでも見せるか。」

 

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黄忠「これが鈴々ちゃんが言ってた『空に飛んでいた物』っていうのは・・・。」

 

趙雲「そうだ。この筒に何か感じないか?」

 

黄忠「えぇ。無いと言ったら失礼だわ。」

 

趙雲「やはり、な。では、桃香様に渡してくるぞ。」

 

黄忠「えぇ・・・。」

 

趙雲が桃香に筒を渡しに部屋から去った・・・。

 

黄忠「ご主人様・・・、もう居らっしゃるのですか?」

 

『もう少しで逢えるよ、必ずね・・・。』

 

黄忠「っ!?」

 

慌てて振り返る・・・、が。

 

黄忠「・・・。」

 

呆れたようにベットに倒れこんでしまった。

 

黄忠「(ご主人様も罪なお方ですわ・・・、私達をこんなに虜にさせて・・・。)」

 

月夜に照らされて、頬に一筋の涙が流れた。

 

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一刀「無事に届いたんだろうか・・・。」

 

愛紗「届いていますよ、きっと。」

 

四国にいる一刀達はまた爺ちゃんの人間力を使って、アメリカの上陸艇一隻、日本の巡視艇一隻を買って来た。それで今は塗装中・・・。

 

爺ちゃん「政府から発表やで。」

 

愛紗「『日本政府は今、孤立無援の状態に陥りましたがどうか慌てずに、冷静になって普段通りの生活をしてください。現在、中国に使者を派遣して対処したいと・・・。』呆れましたね。」

 

華琳「まったくだわ。『日本』という国がこんなにも馬鹿とは思いもしなかったわよ。」

 

一刀「おぉ、華琳。もう退院したのか。」

 

華琳「えぇ。それより・・・この娘の名前、どうするの?」

 

一刀「ん〜・・・。『麟(りん)』っていうのは?」

 

華琳「『曹麟』、いいわね・・・。」

 

言い聞かせるように言うと、麟はにこやかに笑った。

 

秋蘭「華琳様に似て、可愛いお顔してなさる。」

 

春蘭「子供は可愛いな・・・。」

 

凪「一刀様のお子様なんですよね?・・・可愛い。」

 

そういう感想を言っている中、一人不満げな娘が・・・。

 

怜「おとーさん、怜は?」

 

北郷のTシャツの裾を引っ張る。

 

一刀「怜も可愛いぞ、お母さんみたいにね。」

 

すぐに笑顔を取り戻す。

 

華琳「ふふふっ。しっかり受け継がれているわね、愛紗の『血』が。」

 

愛紗「な、何がだ?」

 

華琳「さぁ?自分で考えてごらんなさい。自分で今、思っている事よ・・・。」

 

愛紗「?!?!?!///////////////////////」

 

華琳「ぷっ!あはははははっ!あ〜可笑しっ!!」

 

愛紗「か、華琳殿!?」

 

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さあ、果たして怪しげに動き始めた日本政府。過去の二の舞になってしまうのか!?それとも・・・。

 

To be continued!

 

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三国:更新はここで終わってしまいます。(学校が始まるためです・・・。一週間後には何かしら報告はします。)

 

華琳:ねぇ、三国。なんで出産シーンが無かったの?

 

三国:えぇ〜っと、文章力と知識の無さが原因です。

 

華琳:あ・・・そう。

 

愛紗:華琳殿。麟が泣いていますよ・・・。

 

華琳:ごめんね・・・は〜いよしよし・・・。

 

愛紗:お母さんになりましたね。

 

一刀:そうだな。

 

怜:麟ちゃんが産まれたってことはあたしがお姉さん?

 

一刀:うん、そうだよ。怜がお姉さんだ。

 

怜:わ〜い!!

 

秋蘭:微笑ましいな、北郷。

 

一刀:あぁ。可愛いよな・・・。

 

秋蘭:良かったら、今夜、どうだ?

 

一刀:えっ!?///

 

三国:はいは〜い。そういう話はまた今度ということで一旦〆ますよぉ〜。

 

三国:来週も見てk

 

愛紗:こら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

三国:ナイスツッコミ、愛紗!でわでわ〜。

 

 

説明
十話まで来ました。長かったような短かったような気がします・・・。

それではどうぞ・・・。
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コメント
展開がわかりませんね〜。次回が楽しみです。ところで1ページ目の冥琳の台詞で「割ってくれるかしら?」って言ってますが軍師としての仕事をしている時ってそういう喋り方をしなかったような?まあ、私が気になっただけなんですけどね。(葉月)
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